2000本安打
April 12, 2008 21:20
◆G4−8S◆
開幕投手の名誉を汚す投球が続き、3連戦の頭を任せられないと登板を飛ばされた春風亭半ケツ。名誉回復をかけたマウンドとなったが、2回に連打でピンチを作り、宮本の犠飛を許して、先制点を献上。一方、経歴が似ていると言うだけで「昨年の」グライシンガー級の活躍を期待されながら、「今年の」グライシンガーの勝敗結果をトレースし続けているヤクルト先発・リオス。昨日、グライシンガーが勝った事により、その結果をトレースする事を大いに期待されていた。3回までは無失点に抑えていたリオスだが、4回に満塁のピンチで併殺崩れの間に同点とされると、5回には寿司職人ラミレスに3号3ランを叩き込まれて、一気に3点を勝ち越されてしまう。3回以降、粘りの投球を続けていた春風亭半ケツだったが、6回一死からガイエルに被弾し、ついにKO。7回には脇谷の野選で1点差とされた後、二死一、二塁のピンチでマウンドに上がった豊田がリグスに逆転3ランをぶち込まれる始末。9回には野間口がリグスに頭部死球を食らわせるなど一死も取れずにKOされ、後を継いだ栂野も連打で2点を失い、ダメを押された。リオスは6回4失点ながら、来日初白星が転がり込み、グライシンガーの成績をトレースする事に成功した。
リオスが3度続けてグライシンガーのトレースに成功。果たして、どこまで続くか注目であるが、実際の投球内容はグライシンガーを遙かに下回っているのが実情だ。一方、春風亭半ケツが妙なタイミングで降板させられたのが気になった。毎回の様に走者を出す苦しい内容ではあったが、ソロ一発で降板と言うのは解せない。イニングの頭からなら安定したリリーフを見せる豊田が、イニングの途中から出ていった末に痛恨被弾で今季初失点。野間口は死んだ魚の様な虚ろな目で何も出来ずにKOされるなど、この日の巨人の継投は迷走していた感じだ。6番に降格されても、全く反骨心が湧き上がる気配のない李は4タコと相変わらずのブレーキぶり。頼むから、ゴンザレスと入れ替えてくれ!
◆C3−1D◆
今日も今日とてタイムリー欠乏症の中日。2回に森野が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに3号先制ソロを放ったが、結局、この1点のみ。5回も先頭打者を出しながら、2度ゲッツーを食らうなど、全く後が続かない大拙攻で川相不在の弊害を露呈しまくるばかり。一方、広島はまたもやブラウン監督が求道者・前田を無為に外す奇行に走り、3回まで1安打と沈黙していたが、4回に好調のオチョアが3号逆転2ラン。更に、シーボルにも2試合連続となる2号ソロが飛び出して、3点目。中日は9回も二死一、二塁のチャンスを掴んだが、一発を狙う事しか活路を見出せない森野は気負い過ぎてセカンドゴロに終わり、最後の最後まで川相不在の弊害を露呈する形となった。
27イニング連続タイムリーなしと相変わらず、一発に依存しきっている中日。巨人と違い、どう足掻いても一発に依存せざるを得ない訳ではないメンバー構成なのに、こういう野球しか出来ないと言うのは、やはり、川相がそこに存在しているにも拘わらず、決して試合には出られないと言う絶望感がもたらすのだろうか。もういい加減、川相を現役復帰させる方が得策だと言う事に気付いて欲しいものである。この日は広島も結局、一発依存野球だった訳だが、ブラウン監督が奇行に走る以上、仕方あるまい。昨日3三振してしまった為にブラウン監督を調子に乗せてしまった事は何とも悔やまれる。
◆YB3−6T◆
いずれも残り13本でメモリアル達成と言う状態で開幕を迎えた新井とキュラソ星人。出遅れた新井に4本差を付け、キュラソ星人が先にリーチをかけていたが、思わぬ難産に苦しんでいる隙、新井が追いつき、揃ってリーチをかけて迎えたこの試合。昨日の試合で3打席足踏みした新井だが、この日は、横浜先発・はーちゅんに対して第1打席で先制タイムリーとなる二塁打を放ち、あっさりと史上249人目の1000本安打を達成。弟分が前説をしっかり決めてくれた所で後に続きたいキュラソ星人だったが、セカンドゴロに倒れて、またもお預け。試合は先発・岩田が3回に村田に被弾し、勝ち越しを許すが、4回にシャア少佐が2点タイムリーを放ち、同点。3−3で迎えた7回、阪神は新井の1001本目の安打となるタイムリー三塁打でついに勝ち越し。ここで3打席ヒットのなかったキュラソ星人がライト前に弾き返す19打席ぶりのタイムリーヒットを放ち、ついに史上37人目の2000本安打を達成。7回途中から久保田−藤川が残り7つのアウトを全て三振で斬って取り、キュラソ星人の快挙に華を添えた。阪神はこれで10勝リーグ一番乗り。
兄弟分が2000本安打と1000本安打をダブルで達成する快挙。連続安打なら言う事なしだったが、そこまでは贅沢か…。それにしても、あと1本に実に苦しんだキュラソ星人。快挙へのプレッシャーだったのか、不振の波がたまたまこの時期と重なってしまっただけなのかは分からないが、余計な重圧がなくなったと言う事で明日からは元気を取り戻して貰いたい所。すっかりこの二人に注目が集まってしまったが、達成されてしまった方の横浜は12残塁の大拙攻。4月3日以降、3点取るのが精一杯と言う状態で、チーム打率はリーグ3位なのに、得点はリーグ最下位だったりする辺り、まずい攻めが続いている。今日は一発を放った村田だが、まだまだ物足りない。北京五輪に拉致されない為にスロースタートを決め込んでいる…と言う訳でもなかろうに…。
◆H8−5L◆
前回は快投を演じた大場だが、この日は初回から中島,ブラゼルと連続被弾で3失点。ソフトバンクは3回に井手のタイムリー等で2点を返すと、5回にはハマのスペランカーのタイムリー等で逆転に成功。2回以降立ち直りを見せていた大場が直後の6回、無死三塁のピンチでスクイズを見破りながら、ウエストボールを外し過ぎて、同点とされると、ショックの残った状態で対した細川に被弾し、勝ち越し点を献上。しかし、粘るソフトバンクはその裏、小久保の意表をついた三盗が細川の悪送球を誘って同点のホームイン。更に、7回にはまたも小久保が復帰初アーチとなる3ランを叩き込んで、一気に勝ち越し。最後はホールトンが締めて、来日初セーブ。2番手の小椋に10年目でのプロ初勝利が転がり込んだ。
どうにも大場はいい時と悪い時の差が激しいね。この順番でいくと、次は凄まじい投球を見せてくれる筈だが、そううまくいくか…。3番手のホールトンが2回を3Kノーヒットと完璧なリリーフを展開。3点差あったから久米を使わなかったのか、ホールトンがストッパー候補になるのか気になる所。打っては復帰戦こそ活躍したが、以降、音沙汰のなかった小久保が足とバットで勝利に貢献。一発はともかく、流石に三盗には驚いた。
◆M2−1F◆
前回で対パ・リーグの不敗神話が潰えた成瀬だったが、ただのツキではなく実力で築いた神話なだけに、一度の崩壊でズルズルと後を引く事はなく、この日も6回まで四球1つ与えただけのノーヒットピッチング。対する藤井も5回まで散発3安打無失点と踏ん張っていたが、6回、里崎に被弾し、ついに先制点を献上。待望の1点を貰った成瀬は7回、先頭の田中にヒットを許し、記録は途絶えたが、その後も5者連続凡退に打ち取って、余裕の完封ペース。土壇場9回も先頭の代打・尾崎をサードゴロに打ち取るが、これを今江が痛恨の悪送球。この後、一死一、三塁となった所で田中をファーストゴロに打ち取るも、ゲッツーを取れず、この間に尾崎が同点のホームイン。しかし、その裏、ロッテは二死二、三塁のチャンスに代打・大松が右中間を真っ二つに破るタイムリーを放ち、サヨナラ勝ち。成瀬は完投で2勝目。敗れた日本ハムは連勝が5でストップした。
9回裏、二死一、三塁の場面で堀が謎の二盗を敢行。結果的に成功したので大事には至らなかったが憤死すれば大チョンボ、成功しても三塁走者さえ返ればサヨナラの状況である事から、二塁フォースアウトの可能性を消す為だけにリスクを犯してまで仕掛ける必要は全くないと思うのだが、あれは何の意味があったのかね? 成瀬は散発2安打自責点0で完投と文句なしの投球。藤井は8回1失点と頑張ったが、成瀬と当たったのが運が悪かった。
◆E3−0Bs◆
開幕から安定した投球が続いている近藤だが、2回、鉄平のタイムリー二塁打等で2失点。続く3回には自らの暴投で3点目を献上。一方、楽天先発の田中は5回までノーヒットの好投を展開。6回に二死走者なしから四球と初安打でピンチを迎えたが、あと1本を許さない。9回も一死二塁のピンチをものともせずに、余裕の今季初完封で2勝目を飾った。敗れた偽バファローズは3連敗。
2001年夏を制した近藤と2005年夏を制した田中と言う甲子園優勝投手同士の対決だったが、立ち上がりに失敗した近藤が今季初黒星。4回以降立て直したが、田中に全く付け入る隙がなかった。ラロッカがスタメンを外れても最早、全く痛くないと悪い意味で感じてしまう偽バファローズ打線。ラロッカに代わって3番に入ったカブレラは全く気分転換にはならなかった様で、相変わらず、3タコと全く頼りにならないし…。田中の快投で白星を掴んだ楽天は、これでまた連勝モードに突入するのだろうか…。
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September 01, 2007 20:22
◆C14−7D◆
いよいよ求道者・前田が2000本安打へリーチをかけたとあって、異様な雰囲気で始まったこの試合。初回、森野のタイムリーで先制された広島だが、その裏、梵の12号ソロ,新井の24号2ランと一発攻勢であっさり逆転。走者がいなくなった所で回ってきた求道者・前田だが、痛烈な打球を荒木の好捕に阻まれるセカンドゴロに倒れ、記録達成はお預け。2点を追う中日は2回、川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに飛び出した中村紀の16号ソロで1点差とすると、5回にはピンキー井上の同点タイムリーの後、川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにT.ウッズが32号2ランを叩き込み、勝ち越し。更に、6回には代打・立浪が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに2号2ランをぶち込んで史上22人目の通算3500塁打を達成。大きく突き放された広島だが、その裏、栗原の19号ソロで反撃の狼煙を上げると、7回にはオチョアのタイムリーに森野のエラーが重なり、2点を追加。なおも一死一塁の場面で、ここまで3タコの求道者・前田に回ってきたが、ここもセカンドゴロゲッツーに倒れてしまう。完全に流れを引き寄せた広島は8回、一死一、三塁から代打・嶋が10号3ランを放り込み、一気に逆転。更に、一死満塁のチャンスを掴むと、5たび打席に入った求道者・前田がライト前へ痛烈な2点タイムリーを放ち、ついに悲願の2000本安打を達成日米通算記録となる鈴木一朗,今夜の松井さんを含めると、史上38人目、広島では史上4人目の快挙となった。度重なる故障に耐えながら、快挙を達成した孤高の天才をを祝うかの様に栗原がこの日2本目となる20号3ランを放ち、ダメ押し。終わってみれば、広島はダブルスコアの快勝を収め、求道者・前田の記録に大きな花を添え、最下位を脱出した。
◆YB8−7G◆
初回二死満塁のチャンスは逃した巨人だが、2回、マッスル千代の富士の28号3ラン等で大量6点を先制。早くも試合は決したかと思いきや、この大量リードを先発・パウエルが守れない。その裏、2発のアーチを被弾するなど、6安打を集中され、4失点。6回にマッスル千代の富士の2発目のアーチで突き放したのも束の間、その裏、ガッツな貴公子・仁志にタイムリーを浴びた所であえなくKO。更に、代わった山口が金城に2点タイムリー二塁打を許して、6点差を追いつかれる始末。7回には二死満塁で打席に入った松田記者がショートゴロに倒れた際、アウトの判定を不服として審判の胸を突き、退場となる体たらく。7−7で迎えた土壇場9回裏、巨人は5番手・豊田を投入するも、一死後、吉村にレフトスタンドへ18号ソロを叩き込まれ、悪夢のサヨナラ負けとなった。
◆T5−2S◆
0−0で迎えた3回、ヤクルトは寿司職人ラミレスのタイムリーで2点を先制。しかし、その裏、阪神は無死一、二塁からシーツ,キュラソ星人の連続タイムリー二塁打で3点を奪い、あっさり逆転に成功。更に、3回には一死満塁からまたもシーツが犠飛を打ち上げると、6回には桜井のタイムリー二塁打で5点目を追加。投げては先発・下柳が5回まで2失点で踏ん張り、リリーフ陣に託すと、6回からはダーウィンが2イニングをピシャリ。8回からはウィリアムス−藤川と繋ぐ必勝パターンが決まり、逃げ切り。巨人,中日がデーゲームで敗れた為、上位3強は2.5差にひしめく事となった。敗れたヤクルトは4連敗で最下位転落。
◆F5−6H◆
本多のタイムリーエラーで先制を許したソフトバンクは4回、松田のタイムリー二塁打で逆転すると、続く田上にも2ランが飛び出して、この回、4点。6回には井手のタイムリーで5点目を追加。しかし、粘る日本ハムはその裏、田中賢の走者一掃タイムリー二塁打で2点を追加。土壇場9回、ソフトバンクは守護神・馬原を投入し、逃げ切りを図るが、馬原がよもやの大乱調。いきなり無死一、二塁のピンチを迎えると、一死後、劇団ひちょりにタイムリーを浴び、1点差。工藤を打ち取り、あと一人まで迫ったが、ここで稲葉にも同点タイムリーを許して、延長に持ち込まれた。ラストイニングとなった12回、既に3イニング目となるMICHEALに対して、ソフトバンクは先頭の川崎が4号ソロを放ち、ついに勝ち越し。その裏は篠原が無難に締めて、辛くも逃げ切った。
◆M7−4Bs◆
ロッテ先発・清水に対して、偽バファローズは2回、後藤が7号ソロを放って、1点を先制。6回にはラロッカのタイムリー二塁打で2点目を追加。先発・デイビーは5回まで1安打無失点と素晴らしい投球を見せていたが、その裏、先頭の今江に痛打されてから、突如、おかしくなり、無死満塁のピンチを背負うと、ズレータに犠飛,サブローにタイムリーを浴びて、同点。更に、オーティズにもタイムリー二塁打を浴びた上、大引の悪送球でオーティズの生還まで許し、ここでKO。2番手・菊地原も二死二、三塁のピンチを迎えると、今江,TSUYOSHIと連続タイムリーを浴びて、この回悪夢の7失点。土壇場9回、偽バファローズは二死一、三塁から大引が走者一掃のタイムリー二塁打を浴びせ、完投目前の清水をマウンドから引きずりおろしたものの、最後は守護神・小林雅野前に代打・水口が打ち取られ、万事休す。清水は完投こそ逃したもの、約1ヶ月ぶりの白星を手にした。
◆E7−3L◆
初回、栗山の一発で先制された悪の温床・楽天だが、その裏、二死満塁からフェルナンデスが19号グランドスラムをぶち込んで、一気に逆転。続く2回には塩川がスクイズを決めると、草野にもタイムリー二塁打が飛び出して、2点を追加。西武は3,4回と1点ずつ返して、追い上げたが、悪の温床・楽天は7回にまたもフェルナンデスがこの日2本目となる20号ソロを放ち、ダメ押し。先発・グスマンは史上初の1試合4ボークをかまし、4回途中でKOされた際に悔し紛れに審判に暴言を吐いて退場となる有様だったが、2番手・永井が4回を1安打無失点に抑える好リリーフを見せ、6勝目。最多勝をひた走る西武先発・涌井は6失点の乱調で今季最短の3回1/3でKOとなった。
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May 17, 2007 22:16
◆YB6−9G◆
初回、2本の二塁打を放ちながら、3人で攻撃終了すると言う人外魔境の拙攻ぶりを見せつけ、先制のチャンスを逃した巨人に対して、横浜は3回、ガッツな貴公子・仁志の犠飛で1点を先制。直後の4回、キムタクのタイムリーで追いつかれるも、その裏、吉村のタイムリーで再び勝ち越し。しかし、巨人は5回に松田記者の2試合連続6号ソロで、またも同点とすると、7回には二死一、三塁から怒濤のチャンスブレイカー・ニックンのピッチャーゴロを4番手・那須野が痛恨のジャッグル。この間にガッツが勝ち越しのホームを陥れると、続く阿部が3ランを叩き込み、一気に突き放した。これで決まったかに思われたが、その裏、横浜は2番手・会田から幸運なイレギュラーヒットやゲッツーの間に2点を返すと、松田記者のタイムリーで3点差とされた8回裏には3番手・林を攻め立て、一死満塁の大チャンス。巨人はここで早くも期間限定ストッパー・上原を投入。初めて8回からの投球となった上原だが、内川,吉村と連続三振に斬って取る貫禄の投球でこのピンチを脱出。9回にホセロの連続押し出しで労せずして2点を追加した事で緊張感が途切れたのか、その裏、上原はガッツな貴公子・仁志に2ランを浴びる失態を演じたが、大局には影響なく、貯金を今季最多の10と伸ばした。
◆D1−0S◆
毎回の様に走者を出しながら、攻めあぐね、一向に得点を奪えないヤクルトに対して、3回までパーフェクトに抑え込まれていた中日は4回、荒木のチーム初安打をきっかけに二死一、二塁とした所で森野のセンター前タイムリーで待望の先取点をゲット。崩れかけたヤクルト先発・石井一だが、ここから4者連続三振を奪うと、6回には二死満塁,8回には二死一、二塁と大ピンチを迎えながらも、川相不在で詰めの甘い中日打線にあと1本を許さない。しかし、中日先発・小笠原はその上を行き、8回を無失点に抑えると、最後は守護神・岩瀬が締めて、完封リレーを達成。岩瀬はこれで10セーブ目をマークし、中日は5連勝。一方。、敗れたヤクルトは泥沼の7連敗となった。
◆C3−2T◆
初回に阪神がキュラソ星人のタイムリーで先制すれば、その裏、広島も負けじと求道者・前田がタイムリーを放ち、同点。1−1で迎えた4回、広島は石原の2号ソロで勝ち越すと、6回には森笠のタイムリーで貴重な3点目を追加。阪神は7回にまたもキュラソ星人の11号ソロで1点差で詰め寄り、8回には守護神・永川を相手に二死一、二塁のチャンスを掴んだが、ここでシーツが空振り三振で二者残塁。負けている展開ながら、久保田,ウィリアムスを注ぎ込む執念のリレーを見せたものの、9回も無得点に終わり、あと一歩及ばなかった。広島はこれで対阪神8連勝で、ついに借金を完済した。
◆H2−9Bs◆
恐怖のパ・リーグ撲滅漫画「ドカパロSS 地獄変」で虚弱投手・里中に屈辱のパーフェクトをかまされると言う計り知れない呪いをかけられてしまったソフトバンク。水島の呪いの影響か3回まで6安打を放ちながら、1点も奪えない不吉な展開に気が焦るばかりだったが、6回に本多のタイムリー二塁打でようやく先制すると、6回にはアダムのタイムリーで2点目を追加。投げては先発・和田が6回まで散発4安打無失点と完封ペースの好投を展開。7回も簡単に二死を取った和田だが、呪いをかけられているチームがそうすんなり勝てる筈はなかった。ここから大引、代打・塩崎、大西と3連打で同点に追いつかれ、失意のKO。更に、代わった佐藤が下山にタイムリーを許して、勝ち越し点を献上。9回には4番手・藤岡がラロッカに被弾するなど、火だるまに遭い、4失点KO。更に、5番手・山村も由田に今季初アーチを浴びるなど、2点を失い、この回、悪夢の6失点。ソフトバンクは15安打を放ちながら、僅か2点しか取れずに6連敗中のぶっちぎり最下位チームに屈辱的惨敗と正に、水島の呪いに取り憑かれたとしか思えない展開に甘んじる事となり、ここから地獄の連敗ロードに突入しやしないかと関係者は戦々恐々だ。
◆F6−11E◆
初回、山崎武のホームランダービー独走となる16号2ランで先制された日本ハムだが、その裏、二死満塁から金子誠がライト前へ2点タイムリーを浴びせて、あっさり同点に追いつくと、3回には無死一、二塁でクリーンアップの打順を迎える絶好のチャンス。しかし、頼みのクリーンアップが悉く凡退し、勝ち越しならず。すると、直後の4回、悪の温床・楽天は山崎武の2打席連続アーチで勝ち越し、更に、鉄平にもタイムリーが出て、4点目。2点を追う日本ハムはその裏、一死一塁から8番スタメンの田中幸がライト前へ弾き返し、ついに史上35人目、生え抜き選手としては球団初となる通算2000本安打を達成。ミスターファイターズの記念すべき記録に花を添える為にも何としても追いついておきたい所だったが、後続2人が倒れて、またも二者残塁。これで流れを引き戻した悪の温床・楽天は5回にも2点を加えると、6回には山崎武がこの日3本目となる18号2ランを叩き込むなど、6長短打で4点を奪い、10点目。メモリアルゲームをこんな無様な展開で終わりたくないとばかりに、日本ハムは7回、田中幸の2001本目の安打を皮切りに満塁とすると、稲葉が走者一掃のタイムリー二塁打。田中幸は8回にも今季初の猛打賞となるレフト前ヒットでチャンスを作り、続く稲田のタイムリーを呼び込む活躍を見せたものの、空気を全く読まずに打ちまくった山崎武による3発4安打5打点が大きく響き、残念ながらメモリアルゲームを飾る事は出来なかった。
◆M3−2L◆
ロッテはTSUYOSHIの今季初アーチとなる先頭打者本塁打で1点を先制。その後も走者を出しまくるが、4回を終わって、早くも8個と残塁を量産する大拙攻。先発・渡辺俊は不甲斐ない打線に辟易としながらも耐えていたが、5回、高木に今季初アーチを許して、ついに追いつかれると、6回にはG.G.佐藤に12号ソロを被弾し、勝ち越し点を献上。しかし、その裏、ロッテは細川のエラーでタナボタのチャンスを貰った所で塀内,堀の連続タイムリー二塁打が飛び出して、一気に逆転に成功。渡辺俊は7回途中で降板となったものの、ここから荻野−薮田−小林雅と繋いで、1点差を守りきった。ロッテは15残塁と言う拙攻三昧ながら、投手陣の踏ん張りに救われた。
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