高谷裕亮
September 03, 2008 23:42
◆G10−9C◆
若大将・原監督は何を血迷ったのか、李をスタメンから外し、ガッツをファーストへ回し、あの男をサードに起用。すると、初回から上原が二死満塁のピンチを迎えた所で、あの男がヘッポコタイムリーエラーをかまし、先制点を献上。しかし、2回、一死から先のエラーでインケツパワーが充電されたあの男がヒットで出ると、続く阿部のタイムリー二塁打で同点のホームイン。4回にはヒットの坂本を三塁へ進めた所でキムタクのタイムリーで勝ち越すと、続くガッツが27号2ランを叩き込み、3点のリード。しかし、直後の5回、広島は一死から東出,天谷と連打を浴びせると、続くオチョアが13号3ランをぶち込んで、あっさり同点。4−4の儘、迎えた6回、巨人は先頭の代打・大道が二塁打で出塁。亀井,代打・李と立て続けにセカンドゴロに打ち取られたが、ガッツがセンターオーバーのタイムリー三塁打を放ち、勝ち越しに成功。更に、ガッツは倉の捕逸で生還し、6点目。粘る広島は直後の7回、この回から代わった山口に対して、代打・緒方のタイムリー二塁打と栗原のゲッツーの間に三たび同点。追い着かれた巨人はその裏、二死一、二塁から寺内のタイムリー二塁打で四たび勝ち越すと、続く8回には代打・古城が岸本のエラーで出た後、ガッツが二塁打を放って、史上62人目(66度目)のサイクルヒットを達成。無死二、三塁のチャンスに寿司職人ラミレスの35号3ランを叩き込み、ダメ押し。9回はセーブのつかない場面ながら登板したクルーンが四球を連発し、1点差まで詰め寄られるが、辛くも逃げ切った。
あの男が早速、タイムリーエラーをやらかした時にはどうなる事かと思ったが、しぶとく追いすがる広島を何とか突き放した巨人は阪神との差を5ゲームにまで縮め、逆転優勝の可能性が視界に入ってきた。ガッツがサイクルヒットを達成するなど、15安打10得点と打線は爆発したが、投手陣は大いに反省の余地あり。先発・上原は6回4失点と今日も冴えない投球。山口もリードを守れず、クルーンに至っては4点もリードがあると言うのにバタバタとした投球であわや逆転負けのピンチを作る有様だった。広島はまたもや求道者・前田の使い方を誤り(シメ倒す事が目的のブラウン監督的には正しいのだろうが)、3位浮上のチャンスを逃してしまった。
◆S7−3D◆
中日は初回から連続四球で拾った無死一、二塁のチャンスにクリーンアップが悉く打ち上げる体たらくで無得点に終わる拙攻を展開すると、落胆の色を隠せない先発・小笠原がその裏、畠山の犠飛で先制点を献上。3回までノーヒットと沈黙していた中日は4回、川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに李が12号ソロを叩き込み、同点とするが、5回、小笠原が一死一、二塁から飯原に勝ち越し8号3ランを被弾。更に、田中を歩かせた後、川島慶にタイムリー三塁打を浴びた所で失意のKO。2番手・斉藤も代わりばな福川に4号2ランを浴び、この回、悪夢の6失点。6回にT.ウッズ,代打・立浪のタイムリーで2点を返した中日は8回から川井を投入。川井は3人で打ち取り、最後の攻撃に望みを繋いだものの、所詮、カワイであって川相ではない川井ではチームの空気を変える事は出来ず、9回、中日はあえなく3人で攻撃終了となり、ついに借金生活に突入した。
打線好調のヤクルトが5回に打者一巡の集中攻撃で突き放し、今季2度目の4連勝。連勝中の4試合はいずれも2桁安打をマーク。パンチ力はないものの、1〜5番まで3割打者が居並ぶ打線は脅威だ。一方、小笠原が突如の乱調でKOされるなど、投打に精彩を欠いた中日は借金生活に突入。広島が敗れた為、4位転落は何とか免れた。8回に川井投入で活路を見出そうとした様だが、川相投入によって生まれる様な効果を期待するなど虫のいい話であり、首脳陣には川相を現役復帰させなかった事を心底悔やんで貰いたい。
◆YB8−0T◆
横浜は2回、先頭のメカゴジラが四球で歩くと、金城,相川と連続アーチを叩き込み、3点を先制。5回には一死一、二塁から吉村のタイムリー二塁打,メカゴジラの犠飛で2点を加えると、7回には内川の内野安打の後、村田,吉村が連続アーチを放ち、8点目。大量援護を貰ったハマのチンピラはヒットは浴びても連打を許さない安定した投球で阪神に反撃の隙を与えず、今季初完封で7勝目を飾った。
前半戦とは打って変わって、後半戦からすっかり阪神をカモにしている横浜が投打に圧倒する完勝で対阪神6連勝。ハマのチンピラは今季3度目の完投を1年2ヶ月ぶりの完封で飾って、7勝目。阪神は昨日の岩田に続いて、今度は杉山が4回KO。2番手・橋本健も火だるまに遭って4連敗。巨人の足音が不気味に迫っており、うかうかしていられなくなってきた。
◆F3−4H◆
日本ハムは初回、稲葉の3戦連続16号ソロで1点を先制すると、続く2回には糸井が4号ソロを叩き込み、2点目。先発・武田勝は5回まで散発2安打無失点の好投を展開していたが、6回、一死から松中に24号ソロを被弾し、1点差。ソフトバンクは続く7回、田上,荒金の連打で一、三塁とすると、一死後、高谷が走者一掃の逆転タイムリー二塁打を放ち、武田勝をKO。更に、代わった宮西から二死後、仲沢がタイムリー二塁打を浴びせて、この回3点。日本ハムは8回、金子誠のタイムリーで1点差と詰め寄り、なおも二死一、二塁と同点のチャンスを作ったが、劇団ひちょりが三振に倒れて、二者残塁。9回も守護神・馬原から2つの四球を選んで、長打が出れば、逆転サヨナラの場面だったが、最後は呪われた助っ人・ボッツがセカンドゴロに倒れて、あと一歩及ばなかった。
32イニング連続無得点と苦しみ続けたソフトバンクがダルビッシュにぶつけられた膝の痛みを堪えて出場した主砲・松中の一発による久々の得点で息を吹き返し、逆転勝利で3位転落の危機を免れた。先発・新垣は(失点にこそ結びつかなかったとは言え)伝家の宝刀・ワイルドピッチをまたも炸裂させるわ、四球を連発するわと、不安定な投球で6回途中で降板となったが、リリーフ陣が踏ん張った。
◆E2−4Bs◆
連勝街道を驀進する偽バファローズは2回、一死一塁から後藤,下山,日高と3連打を浴びせて、2点を先制。続く3回にはローズが33号ソロを叩き込むと、6回には後藤の10号ソロで4点目。4点を追う楽天は7回、先頭のショートが死球を食らうと、続くフェルナンデスが13号2ランを放り込み、2点差。続く8回には二死から草野の四球,青波の長瀬のヒットで一、二塁とするも、ショートがセカンドゴロに倒れて、二者残塁。9回は守護神・加藤の前に3人で締められ、6連敗となった。
序盤から主導権を握り、一発攻勢で突き放した偽バファローズが今季初の5連勝。先発・小松は7回2失点の好投で11勝目。スーパーさぶ・多田野や水島の呪いに取り憑かれている唐川が足踏みをしている間に新人王レースの独走体勢に入ってきた。加藤は30セーブ目をマークし、初のタイトル獲りも見えてきた。一方、楽天は先発・朝井が5回もたずにKOされ、打線も散発5安打と沈黙し、泥沼の連敗は6にまで伸びてしまった。
◆M0−2L◆
西武先発・オツに対して、ロッテは初回二死一、二塁,2回二死一、二塁,3回無死一、二塁と攻め立てながら、そのチャンスを悉く逃す拙攻三昧。一方、ロッテ先発・久保の前に3回まで1安打と抑え込まれていた西武は4回、先頭の片岡が二塁打で出ると、栗山が送って、一死三塁となった所で中島がタイムリーを放ち、ついに均衡を破る先制点をゲット。1点を追うロッテは7回、二死走者なしから西岡が二塁打を浴びせると、オーティズ,今江と連続四球を選んで満塁とし、オツをKO。しかし、一打逆転のチャンスで2番手・星野の前に橋本がサードフライに倒れて、三者残塁。すると、直後の8回、西武は江藤のタイムリーで貴重な2点目を追加。あとは小野寺−グラマンと繋いで完封リレーを達成した。
ロッテ打線が散発4安打ながら11個もの残塁を量産する拙攻で今季12度目の完封を食らい、好投の久保を見殺し。連勝は4でストップし、4位浮上のチャンスを逃してしまった。一方、粘り強く投げたオツは4連勝で8勝目。西武のマジックは1つ減って17となった。
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