藤江均

March 28, 2010 20:51

◆G2−5S◆
2回、昨日の怒りが収まらないガイエルが今度はライトスタンドへ疑惑の入り込む余地のない正真正銘のホームランを叩き込み、ヤクルトが先制。これでリズムを崩した東野は3回には青木のタイムリーの後、被弾したガイエルにびびって押し出し死球を食らわせる有様。7回には亡命先から出戻りの小林も連続タイムリーで2失点の体たらく。おかげて越智の今季初登板は3点ビハインドと言う不本意な形となってしまった。一方、ヤクルト先発・村中は5回まで無失点の好投。6回、ここまでチーム最多安打を放っているにも拘わらず、理不尽にスタメンから外された鬱憤を爆発させた代打・松本の怒りの三塁打等で初失点。8回には坂本の2戦連続アーチで2点目を失ったが、最後は林のリリーフを仰いで、対巨人初勝利。11奪三振は自己最多記録。またもや開幕3連戦で負け越してしまった巨人は好調・松本を外してまでルーキー・長野を初のスタメンに起用するも裏目。左の村中相手で外しておきながら、結局、その村中相手に松本を代打で起用するなど、訳の分からない若大将の采配だった。3番手として登場したドラ3ルーキー・土本が1回を2三振奪っての無失点に抑えたのが明るい材料か。

◆D8−7C◆
水島の呪いに苛まれ、将来が不安視されている篠田と、対巨人限定の期待の星・伊藤の両先発で始まった試合は静かな立ち上がりだったが、中盤から荒れ始める。栗原の先制2ランに端を発し、両軍6点ずつ取り合って、土壇場9回へ突入。同点ながら投入された守護神・岩瀬に対し、いきなり無死満塁の大チャンスを掴んだ広島は満を持して代打起用された求道者・前田が536日ぶりの打席できっちり犠飛を打ち上げ、勝ち越し。しかし、なおも続くチャンスに天谷,栗原の3,4番が倒れたのが痛かった。その裏、守護神・永川勝がブランコに同点二塁打を浴び、延長に持ち込まれると、10回にも一死二塁のピンチからセサルにタイムリーを許し、屈辱のサヨナラ負け。今季も永川劇場は絶賛公演中の様だが、長年の勤続疲労が心配される岩瀬の方も気がかりだ。

◆T2−3YB◆
早くも転落してしまった指定席・最下位の座から何とか抜け出したい横浜は3回にスレッジのタイムリー等で2点を先制。7回には吉村の犠飛で3点目。阪神は桜井,ブラゼルと一発攻勢で応戦するが、いずれもソロアーチ。昨日、サヨナラ勝ちを呼び込んだ西村を投入するも、最後は山口に抑え込まれて、あと一歩及ばなかった。横浜は11残塁の拙攻ながら、投手陣が踏ん張り、今季初勝利。先発の藤江は5回1/3を1失点で切り抜け、プロ初白星を手にした

◆H1−4Bs◆
大引のタイムリーで先手を取られたソフトバンクだが、6回、史上168人目の通算1500試合出場を果たした松中の今季初アーチで同点。追い付かれた偽バファローズは6回、またも大引が勝ち越しタイムリー三塁打を放ち、大隣をKO。更に、代わった森福から坂口もタイムリーを浴びせて、3点目。ソフトバンクはリードされているにも拘わらず、7回からファルケンボーグ−摂津−馬原と言う必勝リレーを展開するが、結果、馬原がハイツ田口にダメ押しタイムリーを許して、KOされると言う余計なダメージを負ってしまう形で敗戦。打線はこの日も散発3安打の体たらくだった。偽バファローズ先発の木佐貫は7回2/3を1失点で切り抜け、移籍初勝利。

3/28武田久◆M6−5F◆
初回から糸井,小谷野,ミスタースナイパー・坪井と3連続タイムリーで先制した日本ハムはその後も着々と加点。先発の武田勝は6回まで2失点と試合を作って、3点のリードをキープ。7回に2番手・建山が西岡に被弾するも、8回には高橋由伸が3人できっちり抑え、9回からは武田久が登場。2点差と言う比較的楽な場面での登板で、今季ここまで2試合連続リリーフ失敗の武田久に復調のきっかけを掴んで欲しい所だったが、一死から3連打を浴びて、1点差と迫られると、二死満塁となった所で昨日に続いて、金に2点タイムリーを浴び、悪夢の逆転サヨナラ負け。昨年は無敗と絶対的な安定感を誇った守護神の不振は連覇への大きな不安要素となると見たか、梨田監督は早くも武田久の中継ぎ降格を通達。暫定ストッパーには新助っ人・高橋由伸が抜擢される事となった模様だ。ロッテは先発・小野が5回もたずにKOとなったが、4人のリリーフ陣が無失点の好リレーを見せ、劇的勝利を呼び込んだ。

◆E2−1L◆
ノムさんの怨念パワーに祟られてか、開幕からの連敗が止まらない楽天はこの日も大苦戦。ノムさん曰く時計を贈られても礼をしない男・田中が3回に佐藤にタイムリー三塁打を浴び、先制点を献上。打線も帆足の前に7回まで僅か2安打と沈黙していたが、8回二死から連打と死球で満塁として、帆足をKOすると、代わった星野から鉄平が押し出し四球を選んで、ついに同点。そして、延長10回、一死から連打で一、三塁とした所で渡辺直がタイムリー内野安打を放ち、楽天が劇的なサヨナラ勝ち。田中は10回を一人で投げきり、チームの今季初勝利に貢献した。

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