細川亮
April 03, 2009 23:11
◆G3−6C◆
昨年、投手三冠を争ったグライシンガー,ルイスの助っ人同士の投げ合いとなれば、1点を争う投手戦が期待されたが、序盤から点の取り合い。初回に先制された巨人がガッツ,寿司職人ラミレスの連続アーチで3回に逆転したのも束の間、広島は4回にブラウンの理不尽な続投により辛くも残留となったシーボルが同点2ランを浴びせると、更に、4本の単打を集中して、一気に3点を勝ち越し。グライシンガーを早々とKOし、その儘、逃げ切った。反攻勢力の牽制の為、使う気もない求道者・前田の開幕スタメンを示唆したブラウン監督だが、腰痛が発覚するや、これ幸いと大喜びの本音を内に秘めつつ、まるで気遣っているかの様にスロー調整を指示して、体よく三軍に追いやる事に成功。開幕前からケチがついてしまったブラウン暗黒政権だが、V3を狙う巨人相手に白星スタート。順調に調整に勤しんでいたら、突然、国外出張を命じられ、調子が狂わないかと心配された栗原は開幕早々猛打賞の大爆発で杞憂に終わりそうな気配。当ブログの今季一押し助っ人・アルフォンゾは1度として走者のいる場面では回って来なかったが、とりあえず、第2打席にうまくおっつけてセンター前に弾き返して、来日初安打を放った。
◆D4−1YB◆
WBCに一人も選手を派遣せず、優勝したら派遣しなかったおかげ…、優勝逃したら派遣しなかったくせに…と、どう転んでも、嫌味を言われる運命となった今季の中日。T.ウッズ,中村紀の両大砲が抜けても、展開する野球の質に変わりはない様で、川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに新助っ人・ブランコが先制アーチ,川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに森野が勝ち越しアーチ,川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにベンちゃんが中押しアーチ,川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにベンちゃんが2打席連続のダメ押しアーチと、全打点をソロアーチで稼ぐ極度の一発異存症を開幕早々に見せつけた。よもやの開幕投手に指名された浅尾は8回を無四球自責点0の好投を飾ったのが、明るい材料か。オープン戦で大爆発だった藤井は3タコに終わったが、オープン戦で今季のヒットを打ち尽くしてしまった…なんて事にならない様、祈るしかない。開幕戦6連敗のハマのチンピラは懲りずに開幕投手となったが、4発被弾でプロ野球新記録の開幕戦7連敗。村田不在で期待の懸かる夢の100敗へ好スタートとなった横浜は松本,山崎と両ルーキーがスタメン出場したが、松本が4タコに対し、山崎は3打数3安打と大きく明暗が分かれた。
◆T5−2S◆
この日、41歳の誕生日を迎えたキュラソ星人が今季も健在ぶりを見せつけた。初回のチャンスに先制タイムリー二塁打を浴びせると、3回にはライトスタンドへ豪快な1号アーチ。2回は関本の3ランもあり、序盤から楽になった安藤が悠々自適に7回2失点の好投。8回からはウィリアムス−藤川の必勝リレーで逃げ切った。WBCで打たれた訳でもないのに先発要員のダルビッシュに抑えの座を奪われると言うケチがついただけに心配された藤川はエラー絡みとは言え、一死一、三塁のピンチを背負うなどヒヤリとさせる内容だったが、果たして、今季無事に乗り切れるか!?
◆H8−0Bs◆
WBCに選ばれたはいいが、全く出番がなく、実戦調整を殆ど出来なかった小松と、WBCから漏れたおかげで万全の調整が出来た和田が、文字通り、明暗分かれる結果となった。初回から松中の犠飛で先制を許した小松は3回には森本,松中の連続二塁打で3失点。5回にも松中,小久保に連続タイムリーを浴びて、悪夢の7失点KO。一方、和田は通算アーチ1000発を越える助っ人4人が居並ぶ偽バファローズ打線に付け入る隙を全く許さず、3安打14三振の快投で完投勝利。3安打5打点と大活躍の松中は史上24人目の1000打点を達成。秋山新政権は投打噛み合う快勝で最高のスタートを飾った。小松は実質2年目のジンクスとか言う以前にやはり、WBCによる調整不足を今後も引きずらないか心配だ。
◆F1−3E◆
岩隈,ダルビッシュの絶対的エースが開幕早々に激突。WBCでは岩隈の後塵を拝したダルビッシュが巻き返しを図りたい所だったが、初回から青波の長瀬に被弾するなど、3失点。以降、追加点を許さぬ儘、完投したが、打線の援護がなく、無念の黒星スタートとなった。岩隈は相変わらず、制球主体の丁寧な投球で6回を1失点。「短期間で使い込むとすぐ壊れるガラスのエース」と評するノムさんは僅か59球ながら、WBC疲れを考慮して早々と降板を命じるも、後を継いだリリーフ陣が踏ん張った。巨人から島流しに遭ったあの男は相変わらず、故障の回復が遅く、DHでのスタメン出場となったが、4タコと新天地でも怒濤のインケツぶりを遺憾なく発揮しそうな気配だ。
◆M2−5L◆
亡命先から帰ってきた井口のタイムリー二塁打で先制したロッテだが、連覇を狙う西武はボカチカ,細川と一発攻勢であっさり逆転勝利。WBCで自信をつけた…かどうかは分からないが、片岡は4安打の大当たり…とは言え、1度として得点に絡む事はなかった。個人的に西武最大の注目株は干されていた巨人から移籍の清水な訳だが、開幕スタメンを勝ち取ると、3打数3安打の大活躍。まだ1試合だけでは何とも言えないが、かつての安打製造機の完全復活を祈るばかりである。とりあえず、交流戦で巨人と当たるまでは、好調をキープして欲しいものだ。
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