福原忍
June 06, 2009 22:26
◆G3−2F◆
巨人先発・内海に対して、日本ハムは2回一死から小谷野,糸井の連続二塁打で1点を先制。6回には先頭の稲葉がライトスタンドへ2試合連続の8号ソロを叩き込み、2点目を追加。日本ハム先発・ダルビッシュの前に5回まで1安打と完璧に抑え込まれていた巨人だが、6回一死から内海の代打・工藤のヒットを皮切りに反撃を開始。続く坂本のヒットで一、三塁となった所で松本,ガッツ,寿司職人ラミレスと3連続タイムリーを浴びせて、一気に逆転に成功。日本ハムは8回、巨人3番手・山口を攻め、一死から稲葉,高橋と連打。更に、小谷野もセンター前へ弾き返したが、同点を狙った稲葉が本塁憤死。なおも一、二塁のチャンスで先制タイムリーを放っている糸井が打席に入ったが、セカンドゴロに倒れて、二者残塁。土壇場9回、巨人は守護神・クルーンを投入。いきなり金子誠を歩かせ、不安を覗かせたクルーンだったが、鶴岡に犠打を許した後、代打・稲田のピッチャーゴロで金子誠を挟殺。この後、稲田に二盗を許し、またまた一打同点のピンチとなったが、最後は田中を三振に斬って取り、逃げ切りに成功。6回の投球だけが悔やまれるダルビッシュは完投するも、開幕戦以来の黒星となり、自身の連勝は7でストップ。ワンチャンスを生かした味方の攻撃に救われた内海は6回2失点で2勝目を飾った。
◆D4−4M◆
山本昌に唐川と二回り年齢が違う対決となったこの試合。中日は2回に一死二、三塁から小山のタイムリーで2点を先制。4回には一死一、二塁のチャンスを作るが、小山,山本昌と連続三振に倒れて、二者残塁とし、唐川を立ち直らせてしまう。4月12日以来の登板となる山本昌は一向に追加点をあげる気配のない味方打線に辟易としながらも、6回まで無失点と粘っていたが、7回一死から3連打を浴びて、満塁のピンチ。堀はセカンドフライに打ち取ったものの、唐川の代打・田中雅に2点タイムリーを浴び、同点。なおも一、二塁のピンチで早坂に走者一掃のタイムリー二塁打で2点を勝ち越された所で、無念のKOとなった。2点を追う中日は土壇場9回、二死満塁から森野の2点タイムリーで一気に同点。なおも一、三塁とサヨナラのチャンスだったが、ここで代わった小林宏の前にブランコがピッチャーゴロに倒れて、同点止まり。延長に入ってから、中日は11回に一死一、三塁,12回に一死一、二塁と相次ぐサヨナラのチャンスを悉く潰し、結局、12回規定でドローとなった。相変わらず、12残塁と詰めの甘い攻撃で勝てる試合を逃してしまう有様に、名手・川相の現役復帰を待望する声はますます強まる一方だ。
◆C1−11H◆
広島先発・大竹は連続無失点記録が途絶えた事で緊張感が薄れたのか、立ち上がりからピリッとせず、初回、オーティズのタイムリー,小久保の6号2ランで3点を先制されると、続く2回にも4長短打で3点を失い、あえなく6失点KO。畳み掛けるソフトバンクは3回にはジャマーノのタイムリー二塁打,5回には田上の8号ソロで1点ずつ加えると、6回にはハマのスペランカーの3号2ラン等で3点を奪い、11点目。7回表、先頭の田上がこの日4本目のヒットを放った所で雨が強くなり、2試合連続のコールドゲームとなった。初先発となるジャマーノは6回まで散発2安打1失点の好投で来日初勝利。
◆S5−1E◆
交流戦に入ってから不本意な投球が続く岩隈はこの日も初回から青木に先制5号ソロを被弾。4回には二死二塁から宮本にタイムリーを浴び、2点目を献上。6回には一死一、二塁から宮本,田中と連続タイムリーを許すと、7回には福地に今季初アーチを叩き込まれ、5失点KO。一方。、ヤクルト先発・ユウキは5回まで散発2安打無失点の好投を展開。6回に一死二塁のピンチを迎えた所で降板となった後、2番手・松岡が渡辺直にタイムリーを許したが、後続を断ち切ると、8回から五十嵐−林と繋ぐ必勝パターンで楽天の反撃をかわした。ユウキは偽バファローズ時代以来2年ぶりの白星。楽天は今季2度目の3連敗でついに貯金が消滅。岩隈は4年ぶりの3連敗となった。
◆T7−0Bs◆
昨年まで同僚だったボーグルソンに対して、阪神は3回、ヒットの狩野が二盗を決めると、シャア少佐がレフト前へ先制タイムリー。続く4回には一死から新井,ブラゼル,林,狩野,福原と5連打で3点を奪い、ボーグルソンをKO。5回にも1点を加えた阪神は6回無死一、二塁から福原が2点タイムリーを浴びせて、7点目。ブラゼル効果が出ているのか、阪神は先発全員安打で3連勝。先発の福原は投げては5安打完封,打っては2安打3打点の活躍で3勝目をマークした。
◆YB7−12L◆
西武の一発攻勢が序盤から炸裂。初回、中島のタイムリー二塁打で先制した後、中村が19号3ランを叩き込み、この回4点。続く2回には銀仁朗の2号ソロ,栗山の6号ソロで2点を追加。3回にはG.G.佐藤の犠飛で7点目を追加。一方、横浜は内川,吉村のソロアーチなど、地味に追い上げを見せる。3−8で迎えた8回、横浜は中島のエラーをきっかけに村田のタイムリーで1点を返すと、吉村がこの日2本目となる5号3ランを叩き込み、1点差まで詰め寄った。しかし、直後の9回、西武は栗山のこの日2本目となる7号2ランを放つなど、一気に4点を取り返し、試合を決定付けた。西武は引き分けを挟んで5連勝となり、5割復帰。先発の石井一は7回3失点で3勝目。一方、早くも自力Vが消滅している横浜は連敗を6と伸ばした。
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April 25, 2009 21:36
◆G5−4D◆
中日先発・ウッチャンに対して、巨人は2回、先頭の寿司職人ラミレスがレフトスタンドへ3号ソロを叩き込み、1点を先制。一方、巨人先発・春風亭半ケツに対して、初回先頭の荒木がヒットを打って以来、13人連続凡退と全く活路を見出せずにいた中日は5回、今季初スタメンの小池が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに右中間スタンドへ今季初アーチを叩き込み、同点。追い付かれた巨人はその裏、ヒットの坂本が犠打と内野ゴロで三進すると、鈴木がタイムリーを浴びせて、勝ち越しに成功。中日は6回、先頭の荒木がヒットで出ながら、牽制に引っかかって憤死する大チョンボ。続く7回には一死からベンちゃんが歩いた直後に小池がゲッツーと怒濤の拙攻三昧を繰り広げていたが、8回、3番手・山口に対して、一死から小山,代打・デラロサ,荒木が3連打と、ようやく打線が繋がり、同点。なおも一、二塁のチャンスだったが、井端は最悪のショートゴロゲッツーに倒れて、勝ち越しならず。しかし、続く土壇場9回、一死から代わった豊田に対して、ブランコがバットを折りながらもレフト前へ運ぶと、ベンちゃんが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに通算200号となる7号2ランをぶち込んで、ついに勝ち越し。その裏、中日は満を持して守護神・岩瀬を投入。しかし、巨人は寿司職人ラミレス,松田記者と連打を浴びせると、代打・亀井がバックスクリーン右へ自身プロ初となる逆転サヨナラ3ランを叩き込み、劇的な幕切れとなった。一人も打ち取れなかった岩瀬は7連投と酷使のツケが溜まっていた印象。しかし、7連投中セーブのつく場面での登板は4度しかなく、必然性の低い場面で起用しまくったとあっては、落合監督の自業自得と言うものだ。攻撃陣も相変わらず、一発依存度が極めて高い詰めの甘い攻撃を繰り返すばかりとあって、一刻も早い名手・川相の現役復帰が待たれるばかりである。巨人はクルーンが中指の炎症で二軍降格となり、この日も山口,豊田が打たれるなど、登板過多により疲労の色が見えるリリーフ陣の負担が増しているだけに、先発陣の奮起が期待される所か。因みに、クルーンと入れ替わりで上がってきたオビスポの投球には密かに期待している。
◆C1−12T◆
今季は上々の滑り出しを見せていた長谷川だが、初回、先頭の平野を三振に斬って取りながら、振り逃げで生かしてしまった事からケチが付き、ノーヒットで二死一、三塁のピンチを迎えると、16打席ノーヒット中と不振の新井に右中間を破られ、2点を献上。更に、続く葛城イクローにも2ランを浴び、4失点。2回のピンチは凌いだものの、3回にも平野にタイムリーを浴び、この回限りであえなくKO。この後、青木高が3失点,ドーマンが4失点とリリーフ陣も崩壊し、完全にワンサイドゲームに。阪神先発・福原は大量援護をバックに7回まで散発3安打の好投。8回に上村にタイムリーを浴びて完封も完投も逃したものの、待望の今季初勝利。大量12点を奪い、3連勝で借金を完済した阪神だが、15残塁と詰めの甘さも見せており、課題を残した格好だ。一方、借金完済に失敗した広島は栗原がまたも欠場となり、打線は精彩を欠いたが、それ以前に投手陣があまりにも打たれ過ぎた。
◆S−YB◆
降雨中止。
◆H5−4E◆
難敵・岩隈が相手とあって、先制点は何としても阻止したいソフトバンクだったが、暴投王子・新垣が立ち上がりからピリッとせず、いきなり一死一、三塁のピンチを迎えると山崎武のセカンドゴロの間にあっさり先制点を献上。3回に伝家の宝刀・ワイルドピッチが炸裂して背負ったピンチは辛くも逃れたものの、4回、一死一、二塁から再び伝家の宝刀・ワイルドピッチが大炸裂し、二、三塁とされると、藤井のタイムリー,渡辺直のセカンドゴロで2失点。7回には草野にタイムリーを浴び、4点目を失って降板となり、この日も初白星ならず。4点差がついた事でノムさんはここまで無失点投球だったガラスのエース・岩隈を下げ、継投モードに切り替えるが、これが大失敗。2番手・有銘が早速、松中にタイムリーを浴びると、更に、二死満塁となった所で5番手・ミチルが田上に走者一掃の同点タイムリー三塁打を浴び、岩隈の白星を粉砕。9,10回と一打サヨナラのチャンスを逃したものの、11回、二死一、二塁から長谷川がタイムリーを放ち、サヨナラ勝ち。楽天は岩隈温存が裏目に出て、痛い黒星となった。
◆Bs−F◆
降雨中止。
◆L2−3M◆
西武先発・帆足が6回まで散発3安打,ロッテ先発・成瀬も6回まで散発2安打といずれも無失点投球を展開し、両軍ゼロ行進の儘、終盤へ突入。試合が動いたのは7回。ロッテは中島のエラーをきっかけに一死二塁のチャンスを掴むと、サブローのタイムリー二塁打でついに均衡を破る先制点。更に、二死一、二塁となった所で代打・新里がプロ初打点となる走者一掃のタイムリー三塁打を放ち、この回3点。待望の援護を貰った成瀬はそれでホッとした訳でもなかろうが、その裏、平尾,佐藤と連打を浴びると、銀仁朗に犠打を許した所で無念の降板。2番手・伊藤はボカチカを三振に仕留め、二死まで持ち込んだものの、続く片岡に2点タイムリーを浴び、1点差。更に、連続四球で満塁とピンチを広げたが、3番手・シコースキーが中村を打ち取り、辛くもピンチ脱出。シコースキーは8回もゲッツーでピンチを切り抜けると、最後は守護神・荻野が締めて、何とか逃げ切った。成瀬は6回1/3を2失点でようやく今季初白星を手にした。
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April 13, 2008 18:22
◆G6−4S◆
ヤクルトが初回から一、二塁のチャンスをリグスのゲッツーで潰したのに対し、その裏、巨人は一死一塁からガッツ,寿司職人ラミレスが連続アーチを叩き込み、一気に3点を先制。直後の2回、ヤクルトはガイエルの2試合連続5号ソロで応戦するが、3回、先発・増渕が寿司職人ラミレスに2打席連続の5号2ランを被弾。4回にガイエルが2打席連続アーチ,7回には飯原が2号ソロを放つが、いかんせんソロ単発ではなかなか点差が縮まらない。その裏、巨人は何と古城に4年ぶりの一発が飛び出して、6点目。8回から豊田投入で逃げ切りモードに入った巨人に対し、粘るヤクルトは宮本のタイムリーで再び2点差と詰め寄るが、代走・福地が二盗を仕掛けて憤死。最後はクルーンが3人でピシャリと締めて巨人は今季初の3連戦勝ち越しとなった。
相変わらず、空中戦になれば強い巨人。寿司職人ラミレスが4戦4発と完全に復調してきたが、李は3タコと依然として大不振。だから、早くゴンザレスと入れ替えてくれと! 高年俸助っ人を無理矢理使い続けて足を引っ張られるのと、全く使わずに金をドブに捨てる事になっても、無害…なのでは明らかに後者の方が損害が少ないと言うものだ。イースタンで健気にヒットを連発しているゴンザレスが実に可哀想。一方、ワッチーごときに5回までに5失点を予言されてしまい、その予言を的中させてしまった増渕が気がかり。ローテ降格中の加藤が中継ぎで好投し、ローテ復帰へ意欲満々なだけに、増渕にも気を吐いて貰いたいものである。
◆C0−7D◆
連日、川相不在の弊害を露呈する一発依存野球を展開してきた中日だが、この日は珍しく打線が繋がり、初回、四球を挟んだ4連打で2点を先制。3回には内野ゴロの間に1点を加えると、5回には川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに飛び出したT.ウッズの3号ソロと谷繁のタイムリーで5点目。更に、7回にもT.ウッズのタイムリー,森野の犠飛で2点を追加。投げては先発・吉見が11安打を浴びながらも、あと1本を許さない粘りの投球を見せ、2試合連続完封を達成した。
一見、一発依存症,タイムリー欠乏症を払拭したかに見える中日だが、17安打で7点は少々物足りない。1併殺11残塁と相変わらず、詰めは甘いと言えるだろう。そんな中、吉見が20イニング連続無失点の快投。今日はどこで1点取られても不思議ではない内容だったが、広島打線の拙攻にも助けられ、よく粘った。辛うじて新人王資格を残しているだけに、一躍筆頭候補に躍り出てきた感じだ。ところで、スタメン復帰した求道者・前田は4タコ。上昇カーブに乗っているタイミングでブラウン監督の気まぐれで下手に外されたりして、調子を崩されやしないか心配だ。
◆YB1−3T◆
阪神は初回一死一、二塁,2回一死満塁のチャンスを悉くゲッツーで潰すと、5回一死二、三塁のチャンスも逃すなど、横浜先発・ウッドを捉えきれない。阪神先発・福原はなかなか得られない援護を待ちながら、5回まで無失点と踏ん張っていたが、6回、二死一、三塁から金城にタイムリーを許し、ついに先制点を献上。1点を追う阪神は8回、シャア少佐,代打・悠久の若虎・桧山と連打を浴びせて、ウッドをKO。ここから新井,キュラソ星人が連続タイムリーを放ち、逆転に成功。更に、鳥谷の内野ゴロの間にも1点を加えて、3点目。その裏からは久保田−藤川と繋ぐ必勝パターンで逃げ切った。
不振とは言え、チーム本塁打王の吉村がドーピング新助っ人・ビグビーと入れ替えられてフル欠場に終わる衝撃的展開。そのビグビーと4打数1安打と微妙な結果に終わったが、次の3連戦では果たして、どちらが起用されるのか。メカゴジラもパッとしない状態なので、吉村の一塁再転向の可能性もなくはないが…。そんな景気の悪い打線が粘投のウッドを見殺し、これで5カード連続の負け越しとなった。キュラソ星人は昨日の2000本安打達成で楽になったか、この日も決勝タイムリー。藤川は9試合連続セーブ。開幕14試合で9セーブとは、神懸かり的なハイペースだが、北京に拉致される前に使い潰されやしないか心配だ。
◆H5−4L◆
西武先発・キニーに対して、ソフトバンクは初回、ヒットの川崎を仲沢が送ると、二死後、松中が先制タイムリー。3回にも二死満塁と絶好のチャンスを作るが、小久保がショートフライに倒れて三者残塁。ピンチを逃れた西武は直後の4回、中島の振り逃げを皮切りに、G.G.佐藤の2点タイムリー二塁打,中村の犠飛で3点を返し、逆転に成功。2点を追うソフトバンクは5回、ハマのスペランカーの3号ソロと小久保のタイムリー二塁打で同点。続く6回には一死三塁から田上の犠飛で勝ち越し、キニーをKO。しかし、直後の7回、四球の走者を内野ゴロ2つで三塁へ進めた所で片岡が同点タイムリーを放ち、ソフトバンク先発・和田をKO。同点で迎えた土壇場9回、ソフトバンクは二死一、二塁のチャンスを掴むと、ここで仲沢がタイムリー二塁打を放ち、サヨナラ勝ち。3番手のルーキー・久米に早くも3勝目が転がり込んだ。
和田がまたもやあと一歩踏ん張りきれず、復帰初白星ならず。しかし、小椋が昨日に続いての好投。ヒットは打たれても、決して失点しないルーキー・久米はまたまたサヨナラ勝ちを呼び込む驚異の勝ち運ぶりを見せつけた。これで昨日のホールトンの好投が本物ならば、リリーフ陣にも安定感が出てくるのだが、果たして…。西武も最近、失点が増えてきているの気がかりだ。打線が好調をキープしているので、何とか釣り合いを取っているが、水物の打線よりも、投手陣に安定感を求めたい所だろう。
◆M2−1F◆
日本ハムは初回、先頭の劇団ひちょりがヒットで出ると田中の犠打で二進。ここで稲葉がタイムリー二塁打を放ち、1点を先制。2回にも先頭のジョーンズがヒットで出るも、続く小田がゲッツー。その後も3回二死二塁,6回二死一、二塁と言ったチャンスを掴みきれず、追加点を奪えない。一方、日本ハム先発・グリンの前に6回まで散発3安打と沈黙していたロッテは7回、二死二塁からプロ初スタメンとなる細谷にプロ初安打初打点となるタイムリーが飛び出し、ついに同点。試合はその儘、延長に突入した。依然として続投の渡辺俊は10回、一死二塁のピンチを迎えるも、後続を断ち切ると、その裏、ロッテは先頭の今江がヒットで出塁。ここから細谷,田中雅の連続犠打を日本ハムが連続野選で生かしてしまう失態を犯し、無死満塁となると、ここで根元がレフト前へ弾き返し、2試合連続のサヨナラ勝ち。長らく援護を待ち続けた渡辺俊は完投で2勝目をマークした。
バレンタインの余計な手出しでいつ代えられるかとヒヤヒヤものだったが、渡辺俊に白星がついて本当に良かった。一方、同レベルで好投していたグリンは打線に見殺しに遭い、気の毒。しかも、グリンを代えてまで投入した武田久がよもやの今季初失点。日本ハムは5連勝後の2試合連続サヨナラ負けですっかり勢いを止められてしまった格好だ。
◆E12−6Bs◆
極端な内弁慶ぶりを見せている楽天はこの日もホームゲームでの強さを遺憾なく発揮。初回にカブレラのタイムリーで先制されるも、その裏、4長短打で一気に4点を奪い、逆転。2回には下山の一発で1点を返されるが、その裏、礒部が2点タイムリー,4回には日高に2ランを浴びたその裏にショート,鉄平の連続タイムリーで3点と、取られてはそれ以上に取り返して、ジワジワと突き放す。5回にも3点を追加し、試合を決定付けた楽天は3連勝で5割に復帰した。
先発・朝井はまるでダメだったが、強引に打ち勝った楽天。ロードで2勝10敗,ホームで8戦全勝とは何と言う内弁慶ぶり。次のロッテ3連戦は千葉マリンだから、ここからまた3連敗か? 一方、4連敗で最下位独走体勢に入りつつある偽バファローズ。コリンズ監督はクリーンアップに置いているくせに、ビッグボーイズの信頼感はなきに等しいらしく、6点ビハインドで早々とローズ,カブレラを引っ込める有様。比較的頼りになる部類に入っていた先発・川越も2回6失点KOとそろそろ下降線か?
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March 30, 2008 17:42
◆S10−2G◆
ヤクルト2連勝で迎えた第3戦は栂野,加藤といずれもプロ初の先発マウンド。先発6番手を争っていた木佐貫が前日、イースタンで好投を展開するなど、二軍落ちと背中合わせとあって、何としても結果を出したい栂野だったが、初回から青木の二塁打と自らの暴投で2失点。一方、加藤は3回に二死走者なしから連続二塁打で1点を失うと、5回には李に同点二塁打を浴び、無念のKOとなった。巨人は6回、立ち直りを見せていた栂野に代打を送ってしまい、その裏から継投モードとなったがこれが大誤算。吉武がいきなり無死満塁のピンチを作った挙げ句に、ガイエルに勝ち越し押し出し四球。更に、飯原に2点二塁打を浴びると、7回には西村健が1点を失い、なおも満塁のピンチを作ってKO。そして代わった越智が福川にグランドスラムを叩き込まれると言う惨状ぶり。巨人は悪夢の開幕3連敗となった。
勝利投手の権利まであと一人と言う所でKOとなった加藤は初登板初勝利とはいかなかったが、その後、打線爆発でヤクルトが3連勝。両軍共放った安打数は同じなのだが、この大差…。最後に福川の満塁弾はあったが、そこまではコツコツと点を重ねるヤクルトらしい攻撃で巨人の一発依存野球を完全否定。巨人は毎回11安打を放ちながら、2点しか奪えない体たらく。そんな中、育成選手あがりの隠善がプロ初打席で左中間真っ二つの二塁打。坂本にもようやく今季初安打が飛び出したのは何より。初先発の栂野は2回以降は安定した投球で次も使えそうな気配だが、果たして木佐貫と入れ替えられてしまうのだろうか?
◆D4−0C◆
相変わらず、川相不在と言う計り知れない苦境に悩まされ続けている中日だが、初回に梵のエラーでチャンスを拾い、タナボタの先制点をゲット。4回には川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに森野が2試合連続のアーチを叩き込むと、6回には川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに中村紀が2ランをぶち込んで、ダメ押し。投げては求道者・前田不在の広島打線相手に先発・小笠原が四球を連発しながら、5回無失点で切り抜けると、6回以降は吉見−中里−高橋と繋いで完封リレーを達成した。
昨日、一発を放った求道者・前田がもう休憩モード…と言うのは、流石に早過ぎる訳で、東出も外されている辺り、小笠原が左だから引っ込めたのか? だが、求道者・前田は相手投手の右左で代える様な中途半端なバッターではないだろうが! そんな事やってて、完封負け食らっては元も子もない。6回のチャンスに長谷川に代打を送らないなど、ブラウン監督のチョンボが目立った。こういう時こそ栗原が打たねばならないのだが、開幕第1打席でヒットを放ってから12打席ノーヒットとは困りモノだ。一見、完勝の中日だが、相変わらずの一発依存野球でたまたま勝ちを拾った感がありあり。ただ、そのたまたまの一発が出ているだけ巨人よりはマシな状況で、1日からの直接対決が注目される。
◆T7−0YB◆
3タテを狙う阪神がいきなりシャア少佐,平野,新井の3連打であっと言う間に1点を先制。更に、ゼブラ今岡にもタイムリー内野安打が飛び出すと、3回には好調・キュラソ星人の犠飛で3点目。先制タイムリーの新井は4,6回にも2打席連続の2点タイムリーで5打点の大活躍。大量援護に恵まれた福原は再三のピンチも3つの併殺で切り抜けるなど、あと一本を許さず、3年ぶりの完封勝利。チームは会心の開幕3連勝。
岡田監督は先発投手を育てる気は皆無…と散々書いておきながら、よもや開幕3試合目にして完投が記録されようとは予想外の展開。と言っても、7点のリードが幸いした格好。あれだけ走者を背負っては、いつもの岡田監督なら代えたくて仕方なかった事だろう。こういうピンチを我慢して切り抜けさせなければ、先発はいつまで経っても長いイニングなど投げられはしないのだが…。打線はキュラソ星人はお休み状態だったが、その分、新井が大爆発。1〜3番だけで7安打6得点5打点と効率的な攻撃を展開した。横浜は主砲・村田がようやく初安打。小関はまさかの3戦連続マルチ安打を放ったが、チームには何の効果ももたらさなかった。
◆L5−1H◆
プロ初完封と言う衝撃のデビューを飾ったルーキー・大場が2度目の登板。3回までノーヒットと上々の立ち上がりだったが、4回、先頭の中島に先制被弾。更に、一死二、三塁から早くもボカチカ,細川と連続アーチを叩き込まれて、悪夢の5失点。一方、西武先発・キニーは7回を投げて散発3安打9三振。失点は自らのエラーで許した1点だけと言う好投で来日初勝利をマークした。
大場は5失点とは言え、3被弾した4回以外は申し分のない内容。一発病が慢性的なものにならない事を祈るばかり。打線は僅かに4安打と相変わらず、湿りがち。3〜7番の中軸がノーヒットでは得点の奪いようもない。最早、開幕4連勝の勢いは完全に消え失せてしまった印象だ。特に、松中の元気のなさが気になる所。西武はキニーがまたも安定した投球を見せ、今後も期待出来そうな予感。ヘッポコ助っ人の烙印を押されつつあったボカチカにも待望の一発が飛び出したが、これが復調のきっかけになるか否か…。
◆M1−4Bs◆
開幕から壊滅的に打てないカブレラがついにスタメン落ち。同じく壊滅的に打てないラロッカは流石に危機感を覚えたか、第1打席でヒットを放ち、下山の先制タイムリーを呼び込んだ。しかし、以降は渡辺俊に翻弄される貧打線モードに突入し、7回までゼロ行進。川越は最小援護をバックに毎回の様に走者を出しながらも、6回まで無失点と粘っていたが、7回、二死二、三塁から早川のピッチャーゴロを取り損ね(記録は強襲ヒット)、ついに同点。しかし、直後の8回、偽バファローズは阿部のタイムリーで再び勝ち越すと、これまた危機感を抱くローズが今季初アーチとなる2ランをぶち込んで、渡辺俊をKO。最後は加藤が一発で同点と言うピンチを作りながらも、何とか逃げ切り、チームの連敗を4で止めた。
カブレラスタメン落ち効果か否か、ともあれ、ローズに待望の一発が出るなど、渡辺俊を攻略する事に成功。川越は前回の汚名を返上する好投だった。空振りを取りきれない守護神・加藤は粘られて慣れられて打たれると言うパターンの積み重ねが見ていて非常に怖いのだが、他にめぼしい人材がいないのだから仕方ない。案の定、フクーラがスタメン落ちとなったロッテは偽バファローズを上回る10安打で10残塁の拙攻が響いた。
◆E3−1F◆
とにかくグスマンを使いたくないと言う態度を隠そうともしないノムさんの機嫌を損ねない為にも、まるで完投が命題付けられているかの様なプレッシャーを背負わされている楽天先発投手陣。この日の先発・朝井は3回まで粘っていたが、稲葉に被弾し、先制点を献上。5回にも二死満塁のピンチを迎えたが、被弾したばかりの稲葉をきっちり抑えて、凌ぎきる。すると、その裏、楽天は高須,草野のタイムリーで3点を奪い、逆転。朝井は7回二死でKOされ、4戦連続完投勝利はならなかったが、その後、有銘−青山と繋ぐ、あくまでグスマンを使わないリレーで2点差を守りきった。
打線はイマイチながら、投手陣の頑張りにより、4連敗後4連勝で借金をあっさり完済。徹底してグスマンを使わずに済んでいるのが奏功している様だが、今後、グスマンの処遇はどうなっていくのか気になる所。またも貧打に泣いた日本ハムは18打数ノーヒットだった金子誠にようやく快音が聞かれたが、スレッジがまたも3タコ。昨日の一発はどうやらフロックだった様だ。
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March 17, 2008 21:29
◆G1−1T◆
右脇腹痛で出遅れていた昨年の奪三振王・内海がようやくオープン戦初登板。制球,キレ共に申し分なく、7回を2安打無四球無失点と三塁も踏ませぬ好投を展開。不振に喘いでいた松田記者は久保田からオープン戦初アーチを叩き込んだ。阪神先発・福原も岩田,杉山の好投に刺激を受けたか、5回を無四球無失点と調子を上げてきた。オープン戦初登板となるウィリアムスも2つの三振を奪うなど、1回を3人でピシャリと抑えた。
◆S2−2C◆
経歴が似ているからと言うだけでグライシンガー級の活躍を期待されて、ここまではその期待通りの投球を見せている新助っ人・リオス。この日も6回を投げて、内野ゴロの間に許した1点のみで切り抜ける好投で開幕へ向けて万全の仕上がり。広島先発・長谷川は4回まで無失点投球を続けていたが、5回に連続二塁打を浴びるなど、2失点。及第点の内容ではあるが、フォークの制球の甘さに課題を残した。キャンプ時からバットが湿りがちだったオチョアは土壇場で待望の初アーチを放ち、ドローに持ち込んだ。
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