甲藤啓介
February 25, 2008 22:24
ゲームソフトやトレーディングカード等における選手の肖像権を巡る選手会とNPBの法廷闘争だが、この日、知財高裁で控訴審が開かれ、またもや選手会が敗訴。一審では球団の肖像権ビジネスから生じる利益の分配金を選手が得ている事もあって、選手会側が損失を被っていると判断されず、球団側の許諾権を認めていたが、二審でも「統一契約書が作成された経緯やその後における当事者の行動等を総合的に勘案した結果、商業的使用の場合も含め、選手が球団に氏名や肖像の使用を独占的に許可したと言える」と判断された模様。統一契約書に記されている「選手は肖像権が球団に属し、宣伝目的の為にどんな方法で利用しても異議を申し立てない事を承認する」の「宣伝」とは「広告宣伝に限った事で商品化目的は含まれない」と言う選手会側は主張している訳だが、結局、使用される事が嫌なのか、リベートが少ないのが気にくわないのか、どちらなのだろう? 野球ゲームソフトや選手カードはプロ野球人気を支える大きな要素の一つだと思う訳で、こういう事で選手側がウダウダ言い続けるのはどうにもイメージダウンに繋がる気がしてならないのだが…。こんな事に心血を注ぐ暇があったら、まずは実在選手の名誉を毀損しまくるばかりか、呪いまでかけてくる水島氏の暴走を何とかする方がよっぽど優先すべき事項ではなかろうか…。
◆H2−1L◆
先発予定の杉内が左手中指のマメの影響で登板回避となったが、急遽、マウンドに上がった3年目の甲藤が4回2安打1失点の好投を展開。いつ決着がつくとも知れないパウエルの二重契約問題だが、パウエルなど間に合わなくても問題ないとばかりに、大隣に続いて若手の先発候補が好結果を出した事で王さんも笑顔を隠せなかった。また、ルーキー・久米も2回無失点と前回に続いての好投を見せて、開幕一軍をアピール。一方、ナベQ自ら水島の呪いにかかる事を切望してしまうなど、先行き不安な西武は大沼が5回1失点の好投を見せたが、2番手・松永が井手に決勝打を許し、黒星スタートとなった。
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July 19, 2007 21:22
全イの先発は高卒ルーキー・大嶺(ロッテ)。これに対して、全ウは初回、先頭の中東(広島)がセンター前に弾き返すと、立て続けに二盗三盗と決めると、銀二朗(グッドウィル)の悪送球を誘って、あっと言う間に先制のホームを陥れた。以降、両軍の投手陣が揃いも揃って好投し、1−0の儘、終盤へ突入。迎えた6回、全イは全ウ4番手・中山(サーパス)の制球難をつけ込み、1安打2四死球で二死満塁と、一打逆転のチャンスを掴むも、4番に抜擢されたルーキー・角中(ロッテ)がショートゴロに倒れて、三者残塁。結局、全イのチャンスはこれが最初で最後だった。9回は153kmを連発する浅尾(中日)が3人でねじ伏せ、全ウが7投手による完封リレーを達成。優秀選手は全ウ先発として2回を無安打に抑え、勝利投手となった甲藤(ソフトバンク),第1打席で三塁打を放った吉田(広島),全イ2番手で2回を4三振のパーフェクトに抑え込んだ高崎(湘南)、チームの全安打となる2安打を放ったとは言え、決勝点となる悪送球をかました上、3回には先頭打者として二塁打を放ちながら、状況を考えずに三塁を欲張って憤死するなど、攻守に渡るA級戦犯となった銀二朗が受賞。そして、2盗塁を決めるなど、足を生かして一人で決勝の得点を奪った中東が文句なしのMVPに選ばれた。
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