狩野恵輔
April 21, 2007 18:28
◆T2−5G◆
豊田の大炎上で悪夢のサヨナラ負けを喫し、首位獲りに失敗した巨人。この日はローテ通りならアゴくらの番だったが、ここまで背信投球が続き、阪神と相性が悪い事もあって、二軍から上がってきたばかりの久保が今季初先発を任される事に…。その久保は初回、いきなり一死一、二塁のピンチを迎えるも、キュラソ星人,ゼブラ今岡と連続三振に斬ってとり、無失点で切り抜ける。すると、直後の2回、二死一、二塁のチャンスに覚醒しつつあるホリンズが落ちるボールをうまく掬って、レフトスタンドに叩き込む会心の2号3ランを放ち、3点を先制。阪神は矢野が突き指で欠場している事もあって、前夜のヒーロー・狩野をスタメン起用したが、その期待に応える様に第1打席で痛烈なヒットを放った狩野は4回の第2打席ではレフトスタンドへプロ初アーチをバックスクリーンにぶち込んで反撃の狼煙を上げる。更に、6回の第3打席では2番手・野口から猛打賞となるライト前ヒットを放つと、代打・関本の左中間突破二塁打で一気に三塁を蹴り、見事なスライディングでホームを陥れて、1点差に詰め寄る大活躍。しかし、阪神に傾きかけた流れを再び巨人に引き寄せたのは、またもホリンズ。8回、四球のキムタクを一塁に置いて、会心のタイムリー二塁打を放つと、この後、マッスル千代の富士にもタイムリーが飛び出して、ダメ押しの5点目を追加。3点リードで迎えたラストイニング、昨夜と同じシチュエーションで豊田に名誉挽回のチャンスを与えられるのか注目されたが、若大将・原監督は無情にも林を起用。林は無難に3人で締め括り、昨夜の悪夢再現を回避。久保は3年ぶりの先発での白星を掴んだ。果たして、今後、豊田がどういう扱いを受ける事になるのか気になる所だが、それはさておき、ホリンズが3安打4打点と大爆発したのは嬉しい限り。キムタクも2安打とキープしており、ホント、ゴンザレスの処遇が心配になってきた。そろそろ戻って来ないと、ただの代打要員になってしまうぞ…。阪神は安直起用とも思われた狩野が一発含む3安打の大ブレイク。この儘、勢いに乗れるか注目したい所だ。
◆S7−16D◆
怒濤の拙攻拙守で今季初完封負けを喫し、川相不在の重みを痛感させられた中日。しかし、依然として川相コーチの現役復帰を阻止する圧力が内外からかかっており、川相はベンチで見守るしかない状況。これに業を煮やした福留が初回、無死一、二塁の場面で川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに3号3ランを叩き込むなど、中日は早くも4点を先制。2回に藤井の暴投で1点を加えると、中村紀が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに3,5回と2打席連続アーチを放ち、7点目。しかし、先発・吉見は4回もたずに3失点KOされると、3番手・金剛も3連打で2失点、4番手・浅尾も青木に被弾し、6回を終わって1点差まで追い上げられてしまう。何とか突き放したい中日は7回、一死二塁から代打・立浪のヒットを皮切りに四球1つを挟んで7連打の集中攻撃。更に、立浪の代走に起用され、その回のうちに打席が回ってきた新井にも今季初安打となるタイムリー二塁打が生まれ、この回、大量8点。それでもまだ不安なのか、8回にまたも福留が三塁打で出ればサイクルヒットと言う場面で川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにこの日2本目のホームランでダメ押し。10残塁の大拙攻ではあったが、川相不在が故の一発攻勢と7回の集中打が効いて、中日は辛くも首位をキープ。福留はオーバーサイクルとなる5安打5打点の大爆発だった。尚、5番手のラミレスは来日初勝利。また、ヤクルトの寿司職人ラミレスは3回に放ったヒットで史上244人目、外国人としては球団初となる1000本安打をマークした。
◆YB3−2C◆
久々に打線が爆発して初戦を取った広島だが、2回無死一、三塁と言う先制チャンスを逃すと、その裏、吉村のタイムリーで先制点を献上。先発・佐々岡はこの1点のみで5回まで投げきったが、打線は4,5回と一、二塁のピンチを逃し、早くも7残塁。そして、6回、3連続四球で無死満塁と絶好のチャンスに好調・倉に打順が回ったが、ショートゴロゲッツーの間に同点に追いつくのが精一杯。しかし、1−1で迎えた土壇場9回、先のチャンスではしくじった倉が値千金の一発を叩き込み、ついに勝ち越しに成功。あとは守護神・永川投入で逃げ切るだけだったが、一死から連打を浴びて、二死二、三塁のピンチを迎えると、代打・マイケルに走者一掃のタイムリー二塁打を浴びて、悪夢の逆転サヨナラ負け。今季初の連勝チャンスを寸前で逃した広島は明日の一戦で初の3連戦勝ち越しを懸ける事になるが、死球退場となった求道者・前田が出られるかどうかが気がかりだ。
◆F2−11H◆
開幕早々、水島の呪いに苛まれ、依然としてエースらしい投球が出来ずにいる斉藤和は4回まで3安打無失点とまずまずの立ち上がり。打線の方は初回一死満塁のピンチに小久保,ブキャナンが連続三振を喫するなど、ゼロ行進を続けていたが、5回、ハマのスペランカーのタイムリーでようやく1点を先制。しかし、その裏、斉藤和は劇団ひちょりのタイムリー二塁打であっさり追いつかれると、何とこの回限りで降板し、またも白星つかず仕舞い。その後、1点ずつ取り合って迎えた7回、突如、ソフトバンク打線が爆発。本多のタイムリーで勝ち越した後、ハマのスペランカー,松中が連続アーチ。更に、アダムにも来日初アーチとなる2ランが飛び出して、この回、一挙7点のビッグイニングで試合を決定付けた。ソフトバンクは11日ぶりの連勝で再び貯金生活が復活した。スタメン8人が15安打4発と打ちまくった中、唯一、ブキャナンだけが5タコ4三振の大ブレーキだったのが、何だか物悲しい。斉藤和も悪くはなかったが、5回で降板を命じられる様ではエースとしては失格だ。まさかどこか痛めたのではあるまいな? 敗れた日本ハムは今季初の3連敗。
◆L1−7Bs◆
同僚・涌井と激しく月間MVPを争うオツは開幕5連勝を懸けて先発マウンドに登ったが、立ち上がりから制球に苦しみ、2回には押し出し四球で先制点を与えるなど、2失点。続く3回には後藤にタイムリー二塁打を浴びると、更に、4回にはローズの2点タイムリー二塁打等で3点を失い、あえなくKO。一方、偽バファローズ先発・デイビーは7回を投げ、福地のタイムリーによる1点のみに抑える好投を展開し、2勝目をマーク。前回は3タテを食らった偽バファローズだが、ようやく対西武初勝利となった。
◆E3−5M◆
ここまで好投を続けながら、なかなか打線と噛み合わない成瀬。この日もロッテ打線は悪の温床・楽天先発・青山の前に3回まで無得点と沈黙。落胆の色を隠せない成瀬に対して、悪の温床・楽天は3回、鉄平,塩川,礒部の3連打で2点を先制すると、更に、ショートにもタイムリーが飛び出し、3点目。しかし、直後の4回、フェルナンデスのエラー等で満塁のピンチを背負った青山はワトソン博士に押し出し四球を許すと、里崎にはタイムリーを浴びて、1点差。更に、5回には青野の内野ゴロの間についに同点。追いついて貰った成瀬だが、その裏、二死から礒部を歩かせると、何を血迷ったかバレンタインはこんな中途半端な所で成瀬を下ろし、成瀬はまたも白星を掴めず。3−3で迎えた7回、ロッテはズレータのタイムリーで、ついに勝ち越し、青山をKOすると、更に、里崎の犠飛で貴重な5点目を追加。最後は小林雅が締めて、3連勝。嫌がらせの様なタイミングで引きずり下ろされた成瀬からバトンを受けたゴーグルは3年ぶりの白星をゲットした。
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April 20, 2007 22:26
◆T5−4G◆
鬼門・ナゴヤドームでの悪夢の逆転負けによる悪いムードを何とか地元・甲子園で断ち切りたい阪神だったが、右脇腹を痛めたマッスル千代の富士のスタメン落ちにより、チャンスが回ってきた鈴木尚の三塁打の後、投手の内海にタイムリーを許して先制点を献上。自らの先制打で気を良くした内海は6回までノーヒットと素晴らしい投球を展開。好投の内海に何とか追加点の欲しい巨人だが、6回一死一、二塁のチャンスには恐怖の残塁量産マシン・ニックンがショートゴロゲッツーに倒れる相変わらずのインケツぶりを遺憾なく発揮すると、7回も無死一、二塁のチャンスを逃す拙攻三昧。すると、その裏、シーツのどん詰まりのフライがチーム初安打となるツキに恵まれた阪神はここまで2三振だった浜中のタイムリーでついに同点。試合は延長に突入した。1−1の儘、迎えたラストイニング12回、既に、JFKを使い果たし、江草を投入してきた阪神に対して、巨人は無死一、二塁のチャンスにで鈴木尚がヘッポコバントをかまして、三塁で封殺…と思いきや、江草の送球が大きく右へ逸れ、ゼブラ今岡が後逸。ボールが転々とする間に二塁走者・阿部が生還し、労せずして勝ち越し点をゲット。更に、この後、代打・加藤の犠飛,小坂の今季初安打となるタイムリーでこの回3点。。最後は守護神・豊田が締めて逃げ切り…と思いきや、鳥谷,シャア少佐に連続タイムリーで追いつかれるよもやの展開。なおも満塁のピンチに今季初打席となる代打・狩野にレフトへ弾き返されて、悪夢のサヨナラ負け。狩野はこの劇的な一打がプロ初安打だった。打線に見殺されながらも9回を投げきった内海の好投,会田−林の必死の継投で粘り、やっと掴んだ3点ものリードが豊田の炎上により、全て台無し。11回まで僅か4安打に抑えてきたってのに、12回だけで6安打って何やねん! 開幕戦に三者三振で守護神復活か…と思わせたら次の試合で3失点…に続いて、今度は三者三振で守護神復活か!?と言う次の試合で4失点…。この凄まじいムラっ気は何とかならないものか。次に三者三振締めをやったら、次の試合は敗戦処理だな。阪神はJFKを投入しながらの敗北寸前から、3点差を跳ね返しての逆転サヨナラ勝ちでナゴヤドームの悪夢を完全に払拭した形となった。
◆S1−0D◆
金村(日本ハム)の師匠・伊集院光が「合体変形ロボみたいで名前が凄ぇかっこいいから」と言う理由で一押しの新助っ人・グライシンガーが6回を2安打無失点に抑えれば、負けじと中日先発・朝倉も5回を1安打無失点の好投を展開。しかし、6回、T.ウッズのエラーで一死二塁のピンチを作ると、続く寿司職人ラミレスのライト前ヒットを福留が弾く相次ぐ拙守でついに先制点を献上。虎の子の1点を貰ったグライシンガーは最後まで投げきり、散発4安打の来日初完封で3勝目をマークした。中日は拙攻拙守と川相不在の弊害を露呈しまくっての今季初の完封負け。人斬り抜刀斎が右脛打撲で登録抹消となる緊急事態も発生しており、一刻も早い名手・川相の現役復帰が待たれる所だ。
◆YB7−1C◆
中東をスタメン起用するテコ入れが空転し、嶋をスタメンに戻した広島だが、2回に二死満塁と絶好の先制チャンスを潰してしまうなど、序盤は相変わらずの噛み合わない攻撃を展開。しかし、4回、栗原に2ラン,好調・倉に今季初ホーマーとなるソロと2本のアーチで3点を先制すると、5,6,7回と小刻みに1点ずつ加点し、突き放す。9回には三橋の4連続四死球による押し出しでダメ押しの7点目。なおも無死満塁のチャンスに1点も取れない詰めの甘さは気になるものの、試合の焦点は広島先発・大竹が完封なるかに絞られた。しかし、その裏、いきなり3連打で1点を返され、あえなく完封が消滅。それでも後続をきっちり打ち取り、今季初完投で2勝目をマーク。求道者・前田は栗原の先制弾を呼び込むヒットを含む猛打賞で3得点とこの日はチャンスメーカーに徹し、ついに打率3割を突破したが、スタメン復帰の嶋は4タコと依然としてトンネルを抜け出せない状態だ。
◆F2−4H◆
5試合連続2桁三振の体たらくで悪の温床・楽天に悪夢の3タテを食らい、とうとう借金生活に突入したソフトバンク。留まる所を知らない水島の呪いにより、和田が背中を痛めて登録抹消となるなど、踏んだり蹴ったりの状態だが、この日は初回からダルビッシュの暴投で1点を先取すると、小久保に3ランが飛び出して、いきなり4点の先制パンチ。しかし、2回以降は立ち直ったダルビッシュの前に完璧に抑え込まれてしまう。このうちに追い上げたい日本ハムは5回に金子誠のタイムリー,7回に劇団ひちょりの犠飛で1点ずつ返し、2点差と迫ったが、あと一歩及ばず。ダルビッシュの2年越しのレギュラーシーズン連勝は12でストップした。
◆E2−4M◆
極度の水島の呪いに苛まれていたとは言え、ソフトバンク相手に奇跡の3タテを成し遂げ、勢い付く悪の温床・楽天。この日も初回から一死一、二塁と絶好のチャンスを作ったものの、フェルナンデスがゲッツーを食らってケチをつけてしまう。3回に早川の犠飛で奪われた1点をなかなか追いつけずにいたが、7回、山崎武の一発でついに振り出しに。しかし、直後の8回、草野のエラーを皮切りに、一死一、二塁のピンチを迎えた所で青野に被弾し、一気に3点差。その裏、フェルナンデスのタイムリーで追い上げたものの、最後は小林雅に反撃を断たれて、連勝は3でストップした。
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