渡辺直人
April 30, 2010 22:54
◆T4−3G◆
初回、ガッツの9号ソロで先制された阪神はその裏、二死二塁から坂本のタイムリーエラーで労せずして同点。3回には坂本の汚名返上のタイムリー二塁打で再び勝ち越されるも、その裏、ヒットのマット・マートンを平野が送った所で鳥谷が同点タイムリー二塁打。更に、二死一、二塁とした所でブラゼルがライト前へ勝ち越しタイムリー。1点を追う巨人は6回、一死から脇谷,ガッツと連打を浴びせると、二死後、阿部がセンター前へ弾き返して、脇谷が同点のホームイン。同点ながら、8回から久保田,9回から藤川球を注ぎ込む必勝リレーを展開した阪神はその裏、4番手・越智に対して、一死から代打・悠久の若虎・桧山がセンターフェンス直撃の三塁打。ここで巨人はマット・マートン,平野と歩かせる満塁策で鳥谷との勝負を選択。しかし、鳥谷の打球は一塁線を痛烈に破るタイムリーとなり、阪神がサヨナラ勝ち。藤川球は今季初勝利となった。
◆C9−0D◆
一昨日は大拙攻,昨日は大ブレーキといずれにせよ、まともな攻撃が展開出来ない試合の続いている広島だが、この日は初回から天谷の今季初アーチで先制すると、制球の定まらない小笠原から3四球を選んで、押し出しで2点目を追加。3回には今季ノーヒットの倉に1号グランドスラム、梵に3号2ランと一発攻勢で一挙6点。4回にも小窪のタイムリーで1点を加え、9点目。これで戦意を失ったか、中日は走者を出しては悉くゲッツーを食らう覇気のない攻撃を繰り返し、大惨敗。広島先発・青木高はプロ初完封で今季初白星をあげた。
◆S6−7YB◆
ヤクルトが初回から怒濤の猛攻。一死二塁から青木のタイムリーで早々と先制すると、二死後、飯原,武内の連打で2点。更に、藤本に4年ぶりのアーチが飛び出して、大量5点をゲット。3回には武内が2号ソロを叩き込み、ハマのチンピラをKO。早くもワンサイドゲームの様相を呈してきたかと思いきや、4回まで1安打と沈黙していた横浜が5回に爆発。無死一、二塁から,下園のタイムリー二塁打,武山の1号3ランで4点を返すと、続く6回にはスレッジが8号2ランをぶち込んで、ついに同点。完全に流れを引き寄せた横浜は続く7回、ヤクルト3番手のマツ・オカに対して、二死二塁から村田のタイムリーで勝ち越し。その裏から、牛田−江尻−山口と繋いで、今季初の3連勝。1回を無失点に抑えた3番手の真田は今季初勝利。ヤクルトは6点リードを引っ繰り返されての5連敗で最下位転落。
◆H7−5M◆
月間MVPを確定させる為にも白星を掴みたい杉内が初回からよもやの大乱調。いきなり西岡に三塁打,荻野貴に二塁打を浴びて、僅か6球で先制点を許すと、井口に死球を食らわせた後、金に3号3ランを被弾し、早くも4失点。その裏、ソフトバンクは小久保がタイムリー二塁打で1点を返すと、続く2回には暴投で1点を貰い、ジワジワと追い上げる。2回以降立ち直りつつあった杉内が6回に井口のタイムリーで5点目を許すが、その裏、ソフトバンクはオーティズ,小久保の連続アーチで大嶺をKO。続く7回には二死一塁からオーティズが2打席連続の9号2ランを叩き込み、ついに逆転。8回にも3四死球に内野ゴロとノーヒットでダメ押しの1点を追加。最後は守護神・馬原が締めて、今季初の4連勝。杉内は立ち上がりに失敗しながらも、7回まで投げきり、打線の援護にも恵まれて、6勝目をマークした。
◆F3−2L◆
初回のチャンスをゲッツーで潰した西武は続く2回にも無死一、三塁から高山がショートゴロゲッツーに倒れるが、この間に三塁走者・中村が先制のホームイン。1点を追う日本ハムは3,4回と立て続けに二死満塁のチャンスを潰す体たらくだったが、5回、先頭の糸井が3号ソロを放ち、ようやく同点。直後の6回、中島の4号ソロで再び勝ち越されるが、その裏、すかさず田中のタイムリー三塁打で振り出しに戻した。9回に3度目の満塁のチャンスを潰した日本ハムは延長10回、4度目の満塁のチャンスを掴むと、ここで糸井がようやくタイムリーを放ち、サヨナラ勝ち。劇的勝利とは言え、16残塁の大拙攻は今後に課題を残した。4番手の高橋由伸は来日初勝利。
◆E2−1Bs◆
ソフトバンクの荒金&金子と金沢のトレードが成立した事でこの日からスコアボード表記に1文字追加される事となった金子千は初回のピンチは切り抜けたものの、続く2回、一死三塁から嶋にタイムリーを許して、先制点を献上。一方、楽天先発・片山は走者を出しながらも、5回まで無失点で切り抜けると、早くもお役御免。6回から山村−有銘と繋いで、7回からは4番手・辛島をマウンドに送るが、一死から年に2本出るかどうかの代打・塩崎に今季初アーチを被弾し、試合は振り出しに。以降、両軍共に走者を出しながら、決め手に欠いて残塁を量産。1−1の儘、迎えた11回裏、楽天は一死から聖沢の四球,高須のヒット,鉄平の敬遠で満塁とした所で代打・渡辺直がライト前へサヨナラタイムリーを放ち、両軍合わせて27残塁の拙攻合戦に終止符を打った。6番手の川岸に今季初勝利。
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