柳瀬明宏

September 16, 2007 17:54

◆G9−0C◆
3タテは免れたい広島は今季初先発となる野間口に対して、初回、一死からヒットで出た東出が盗塁死。この後、栗原,新井と出るも、求道者・前田が倒れて、二者残塁。すると、その裏、先発・大竹がガッツに30号2ランを被弾。直後の2回、広島は先頭の嶋がヒットで出るも、一死も盗塁を仕掛けて、またもや憤死。おぼつかない立ち上がりの野間口だったが、これで立ち直りのきっかけを掴み、3,4回と三者凡退に斬って取る。4回に阿部の犠飛で1点を加えた巨人は6回にはゴンザレスのタイムリー二塁打の後、二死満塁となった所でマッスル千代の富士が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、この回、一挙4点。8回にはマッスル千代の富士,古城の連続タイムリー二塁打でダメ押し。投げては7回から山口−西村−吉武が1イニングずつをきっちり抑えて、2試合連続の完封リレーを達成。野間口は6回無失点で今季初勝利。3連戦3連勝を飾った巨人はデーゲームで敗れた阪神を抜いて、単独首位に返り咲いた

◆T0−7D◆
マジック点灯阻止に燃える中日は7月16日以来の先発となる福原に対し、初回からいきなりゲッツーでチャンスを潰す不穏な立ち上がりとなったが、続く2回、シーツのエラーで貰ったタナボタのチャンスに谷繁が犠飛を打ち上げ、1点を先制。3回も二死一、二塁のチャンスを潰したが、続く4回、二死二塁から投手の中田が川相不在ならば自分で決めるしかないとばかりにレフト前へタイムリーを浴びせて、2点目を追加。塁上に残っていた影響か、その裏、中田は突如、制球を乱し、3四球で一死満塁の大ピンチを迎えるも、ここで矢野をセカンドゴロゲッツーに打ち取り、無失点で切り抜けた。7回も先頭打者を出しながら、ゲッツーで切り抜けた中田は8回、一死から連打と四球でまたも満塁のピンチ。しかし、ここから浜中,葛城イクローと打ち取って、またまたピンチ脱出。すると、土壇場9回、3四死球で貰った一死満塁のチャンスに荒木がタイムリー。更に、中村紀が走者一掃のタイムリー二塁打を浴びせると、二死後、藤本のエラーで一、三塁となった所で李にもタイムリーが飛び出し、この回、大量5点で試合を決定付けた。その裏は平井が3人で締めて、前日のお返しとなる完封リレーで阪神のマジック点灯を阻止した。中田は8回無失点で13勝目をマーク。

◆YB8−4S◆
横浜は2回、村田,メカゴジラと連続三振に倒れた後、連打と敬遠で満塁とした所で投手の三橋がライト前に弾き返すと、ガイエルのエラーも重なり、2点を先制。ヤクルトは3回、ガイエルがエラーの汚名を晴らす2点タイムリー二塁打を放ち、同点とするも、横浜は4回、鶴岡がタイムリーを放って、2点を勝ち越し。5回、寿司職人ラミレスのタイムリーで1点差としたヤクルトは二死後、ユウイチの二塁打で二、三塁とし、横浜先発・三橋をKO。しかし、代わった横山の前に宮本がセンターへ打ち上げて、同点ならず。ピンチを逃れた横浜はその裏、メカゴジラのタイムリーで2点を追加。8回にも2点を加えて、ダメ押し。5番手の加藤に6勝目がついた。

◆H4−3F◆
昨夜の敗戦で3ゲーム差とされ、これ以上離される訳にはいかないソフトバンクは初回、いきなりの3連打で無死満塁と絶好のチャンスを掴むと、小久保が犠飛を打ち上げ、1点を先制。なおも2人の走者を残していたが、田上はゲッツーに倒れて、1点止まり。ドーピングによる出場停止が解けてから、2度の登板でまずまずの投球をみせながら、禊ぎの白星を飾れないガトームソンだが、3回一死一、三塁の場面で稲葉に犠飛を許して、同点。4回に松田,井手のタイムリーで2点を勝ち越して貰ったのも束の間、直後の5回、無死一、二塁のピンチでまたも稲葉にタイムリー二塁打を浴びた所でKOとなり、またも禊ぎの白星ならず。無死二、三塁と一打逆転の場面でマウンドに挙がった柳瀬だが、後続を見事に断ち切って、ピンチ脱出。ソフトバンクは6回に本多の犠飛で貴重な1点を追加。2点を追う日本ハムは7回に青波の長瀬のタイムリーで1点差と詰め寄り、8回には一死二塁のチャンスを掴むも、ここで代走に起用されていた二塁走者・川島が痛恨の牽制死。皮肉な事にここから小谷野,劇団ひちょりが連打を浴びせて二、三塁とするも、ここで代わった馬原の前に田中賢が空振り三振に倒れて、結局、無得点。馬原は9回も先頭打者に死球を与えたものの、後続を断って、1点差を守りきった。日本ハムはソフトバンクを上回る12安打を放ちながら、12残塁の拙攻が響いた。

◆Bs6−7M◆
2回にロッテが大松のタイムリー,偽バファローズが木元の犠飛で1点ずつ取り合うと、3回以降は渡辺俊,川越の両先発が好投を展開し、1−1の儘、試合は後半戦へ突入。迎えた6回、ロッテは二死一、二塁からズレータが13号3ランを叩き込み、勝ち越しに成功。3点を追う偽バファローズは8回、坂口のタイムリー二塁打で1点を返し、渡辺俊をKO。更に、代わった薮田からラロッカが日本タイ記録となるシーズン24個目の死球を食らって、満塁となった所でローズが2点タイムリーを浴びせて、同点に追いつくと、続く北川が犠飛を打ち上げ、一気に勝ち越し。土壇場9回、守護神・加藤大を投入し、逃げ切りを図った偽バファローズだが、一死三塁から代打・ベニー松山に同点タイムリーを許し、試合は延長にもつれ込んだ。迎えた10回、ロッテは一死からサブローが四球で歩くと、ここで里崎が13号2ランを叩き込み、勝ち越し。その裏からマウンドに上がった小林雅は二死一、二塁のピンチを迎えると、北川にタイムリーを浴び、1点差と迫られる相変わらずの劇場ぶり。更に、続く後藤にもライト前へ弾き返され、同点か…と思われたが、本塁を狙った代走・前田が間一髪タッチアウトとなり、ゲームセット。辛くも逃げ切ったロッテは3連敗を免れた。

◆L4−2E◆
最下位転落の危機に瀕している西武だが、先発・大沼が2回に礒部,嶋とタイムリーを浴びて、2点を先制される苦しい展開。その裏、中島のタイムリーで1点を返したものの、あとが続かず、5,6回には立て続けに一死満塁のチャンスを逃すなど、どうしてもあと1点が届かない。1−2の儘、迎えた8回、西武は簡単に二死を取られたものの、ベンちゃんが内野安打で出塁。ここでノムさんは先発・朝井からナベコーにスイッチするもこれが流れを変える事となった。ナベコーに対して、西武は代打・江藤がヒットを浴びせると、3番手・小山から中島が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、一気に逆転。更に、続く中村もタイムリーを浴びせて、ダメ押しの4点目。最後はグラマンがきっちり締めて、悪の温床・楽天との差を1と縮めた。

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