木元邦之

September 17, 2007 17:46

◆T4−1G◆
0.5差で迎えた首位攻防戦。阪神先発・下柳に対して、巨人は2回二死から阿部,ゴンザレスが連続内野安打でチャンスを作るも、ホリンズがピッチャーゴロに倒れて、二者残塁。一方、巨人先発・木佐貫に対して、阪神は3回一死一、二塁のチャンスは逃したものの、続く4回、二死走者なしから葛城イクローの四球,矢野のヒットで一、二塁とすると、関本がライト前へタイムリーを浴びせて、1点を先制。1点を追う巨人は6回、一死から松田記者が左中間スタンドへ10号ソロを叩き込み、ついに同点。1−1で迎えた7回、阪神は一死からシャア少佐がピッチャー強襲安打で出ると、続くシーツの二塁打で快速を飛ばして、一気に勝ち越しのホームを陥れ、木佐貫をKO。更に、8回には3番手・西村から矢野のタイムリー二塁,悠久の若虎・桧山の犠飛でダメ押しの2点を追加。7回から久保田−ウィリアムスと繋いできた阪神は土壇場9回、満を持して守護神・藤川を投入。藤川は3人できっちり締めて、リードを守り、阪神は一夜で首位を奪回した。敗れた巨人は首位から一気に3位転落となった。

◆S7−8D◆
初回から制球に苦しむヤクルト先発・石井一から、一死満塁のチャンスを掴んだ中日は森野が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、3点を先制。更に、二死後、英智が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに3号2ランを叩き込み、いきなり大量5得点。その裏、ヤクルトは寿司職人ラミレス,ガイエルの連続アーチで2点を返し、3点差。直後の2回、中日は依然として制球の定まらない石井一から、二死満塁とするも、李がサードへのファールフライに終わり、三者残塁。しかし、4回、二死一、二塁から寿司職人ラミレスが真正面の何でもないフライを落球するタイムリーエラーを犯し、労せずして2点を追加。ヤクルトは5回に寿司職人ラミレスが汚名返上の2点タイムリー二塁打。6回にT.ウッズのタイムリーで突き放されるも、その裏、川本が6号2ラン。そして、7回には青木が19号ソロを放ち、1点差。土壇場9回、中日のマウンドには守護神・岩瀬が登場。いきなり中村紀のヘッポコエラーに足を引っ張られ、川相不在を痛感して、落胆したか、続く度会にもライト前へ弾き返され、無死一、二塁の大ピンチを背負ったが、ここから青木を空振り三振,田中浩をゲッツーに仕留めて、見事にこのピンチを脱出。これで中日は2位に浮上した。

◆YB6−3C◆
ハマのチンピラが4回を1安打,長谷川が4回を無安打といずれも三塁を踏ませない好投を展開。5回に広島は連打で無死一、三塁と先制のチャンスを掴むが、相川,ハマのチンピラと内野ゴロに打ち取られると、ガッツな貴公子・仁志は三振に倒れて、二者残塁。広島も6回に二死一、二塁と初のチャンスを掴むが、ここで4番・新井がセンターフライに倒れて、二者残塁。0−0の儘、迎えた7回、横浜はガッツな貴公子・仁志,金城が一発を放つなど、5長短打を浴びせて、一気に6点を先制。広島は8回に新井のタイムリー二塁打等で実に32イニングぶりの得点となる2点を返すと、9回も梵の一発で3点差。引っ張り出した守護神・クルーンに対しても、一死二、三塁のチャンスを作ったが、最後は東出,オチョアと連続三振に倒れて、5連敗となった。

◆H10−0F◆
ソフトバンクは初回一死二、三塁から小久保のショートゴロが金子誠の野選を誘い、1点を先制。二死後、田上がタイムリーを浴びせて、この回、2点。これで主導権を握ったソフトバンクは続く2回には川崎が走者一掃の2点タイムリー三塁打。5回には一死二塁のチャンスを作って、日本ハム先発・スウィーニーをKOすると、代わった山本から松中がタイムリーを放ち、5点目。止まらないソフトバンク打線は6回には井手のスクイズと本多のタイムリーで2点、7回には小久保が2ラン,松田がソロと一発攻勢で3点を加え、10点目。投げては先発・新垣が何と暴投ゼロの散発4安打完封と言う快投を見せ、3ヶ月ぶりの7勝目。これでソフトバンクは首位・日本ハムに1差と肉迫した。

◆Bs5−4M◆
初回に里崎のタイムリー,2回に今江の6号ソロと2点のリードを奪われた偽バファローズだが、4回、一死一塁からローズ,北川の連打で満塁とすると、アレン,後藤の連続タイムリーで逆転に成功。更に、大引が歩いた後、前田にもタイムリーが飛び出して、4点目。偽バファローズは以降も再三チャンスを掴みながら、立て続けにゲッツーを食らうなど、追加点が奪えない。一方、ロッテも5,6回とチャンスを潰していたが、8回、ベニー松山が11号ソロを叩き込み、1点差。土壇場9回、偽バファローズは守護神・加藤大に全てを託すも、二死一、三塁から代打・橋本に同点二塁打を許し、昨日に続くリリーフ失敗。試合は延長に突入した。ラストイニングとなった12回、表の攻撃で勝ち越せず、この日の勝ちがなくなったロッテは小林雅を投入し、何とか引き分けに持ち込みたい所だったが、加藤大に負けじと劇場を開演してしまうのがこの男。いきなり先頭の北川に痛打された小林雅は下山の犠打の後、後藤を敬遠して、一塁を埋めてから、前田にもヒットを浴び、一死満塁。ここでコリンズ監督は三塁走者・北川に対して、投手の山本を代走に起用。代打・日高は三振に倒れ、二死となったものの、続く木元がショートの右を破って、代走・山本が悠々とサヨナラのホームを踏んだ

◆L9−0E◆
悪の温床・楽天先発・グスマンに対して、西武は2回無死一、二塁から中島のタイムリーで1点を先制。二死後、栗山がヒットで繋いで満塁となった所で片岡の今季初アーチがグランドスラムとなって、この回、一挙5点でグスマンをKO。続く3回には細川の犠飛で1点を追加。7回にはベンちゃん,江藤が連続アーチ,8回には片岡がこの日2本目のアーチを掲げ、ダメ押しの9点目。先発・帆足は散発2安打と三塁も踏ませない完璧な投球で今季初完投初完封を果たし、2勝目をマーク。これで西武は悪の温床・楽天と並ぶ4位タイに浮上した。

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