斉藤和巳
September 11, 2007 22:20
◆S5−6G◆
阪神に3タテを食らい、自力優勝消滅となるなど、弱っている巨人相手に左3枚をぶつけて3タテを目指すヤクルトだが、先陣をきった先発・石井一が大乱調。初回、一死一塁からガッツ,李,ニックンと3連打を浴びて、先制されると、阿部には死球を食らわせ、押し出し。更に、二死後、今度はキムタクにもぶつけて、またまた押し出し。3回には一死二、三塁からキムタクにタイムリーを許すと、二死後、マッスル千代の富士にもタイムリー二塁打を浴び、5点目を献上し、この回限りでKOとなった。一方、巨人先発・木佐貫は毎回の様にピンチを迎えながらも、要所を締める粘りの投球で7回まで無失点。今度こそ今季初完投なるかと思われた矢先の8回、青木のタイムリー二塁打で完封を断たれると、寿司職人ラミレスにもタイムリーを浴びて、無念のKO。巨人は9回にニックンのタイムリーで貴重な1点を追加。これで試合は決まったかに思われたが、ヤクルトがその裏、猛反撃。2番手・豊田をユウイチ,代打・度会の連打でKOし、守護神・上原を引っ張り出すと、一死後、川本が右中間スタンドへ5号3ランを叩き込み、1点差。更に、代打・真中が二塁打を浴びせると、続く青木が執念のヘッドスライディングで内野安打を勝ち取り、一、三塁。ここで雨の為に長らく中断となると、このインターバルの間に気持ちを切り替えた上原は田中浩,寿司職人ラミレスと連続三振に斬って取り、辛くも連敗をストップさせた。押せ押せムードが雨により、文字通り水を差された格好となったヤクルトは4連敗。
◆D1−2YB◆
中日先発・山井が7回まで3安打無失点と踏ん張れば、横浜先発・三橋は7回を僅か1安打に抑え込む完璧な投球を展開。両軍三塁すら踏めない儘、迎えた8回、横浜は一死から三橋の代打・下園が四球を選ぶと、T.ウッズのエラー,野中の内野安打で満塁とした所で金城がライト前へ弾き返し、ついに均衡を破る先制点をゲット。なおも満塁のチャンスに続く村田がセンターへ犠飛を打ち上げ、2点目を追加。土壇場9回、守護神・クルーンに対して、中日は先頭の立浪がヒットで出ると、二死後、3連続四球で押し出しの1点をあげ、なおも満塁と一打サヨナラの場面を作ったが、最後は李がどん詰まりのピッチャーゴロに倒れて、あと一歩及ばなかった。
◆C9−0T◆
破竹の連勝を10にまで伸ばした阪神はこの日も初回から二死一、二塁と先制のチャンスを掴むが、桜井が三振に倒れて二者残塁。先発・能見は簡単に二死を取り、まずまずの立ち上がりかと思われたが、ここから連続四球でピンチを迎えると、栗原に22号3ランを被弾。2回以降は立ち直りを見せていたが、5回、またも制球が乱れて、2四球1安打で満塁のピンチを作った挙げ句、オチョアに2点タイムリーを許して、あえなくKO。更に、代わった渡辺も新井,栗原と連続タイムリーを浴び、求道者・前田にも犠飛を許して、この回、悪夢の5失点。広島は7回にも求道者・前田がタイムリーを浴びせて、9点目。先発・長谷川は6回まで無失点に抑えると、7回は林−佐竹と繋ぎ、最後は魅惑のナックルボーラー・フェルナンデスが2イニングをきっちり抑えて、完封リレーを達成。阪神の連勝はついに10でストップした。
◆L1−8H◆
ソフトバンクは2回、連打と野選で無死満塁のチャンスを掴むと、ハマのスペランカー,柴原の連続タイムリーで3点を先制。その後、しばらく膠着状態となったが、6回、ハマのスペランカーの12号2ランの後、本多にも2号3ランが飛び出して、一気に5点を追加。投げては先発・斉藤和が7回を投げて、リーファーのソロアーチのみの1安打と力投を展開。投打が噛み合っての完勝を果たし、連敗を2で止めた。
◆M3−4F◆
V戦線に留まる為にも、これ以上、日本ハムとの直接対決を落とす訳にはいかないロッテは初回、日本ハム先発・武田勝に対して、ヒットのTSUYOSHIを早川が送った後、ズレータのタイムリー二塁打で早々と1点を先制。4回には二死二塁から里崎がタイムリーを浴びせて、1点追加。そして、7回にはまたも里崎が11号ソロを炊き込み、貴重な1点を追加。ロッテ先発・小林宏の前に2安打と沈黙していた日本ハムは8回に金子誠のタイムリー二塁打で1点を返すと、土壇場9回、無死一、二塁のチャンスを作って、小林宏をKO。守護神・小林雅がマウンドに上がった所で豪雨によるしばらくの中断の後、小谷野が送って、二、三塁となった所で青波の長瀬が起死回生の21号3ランを叩き込み、一気に逆転。またもコバマサ劇場が開演されてしまい、失意のロッテはその裏、MICHEALの前に苦もなく3人で捻られ、逆転負け。これで首位・日本ハムとの差は4ゲームとなってしまった。
◆E1−4Bs◆
最下位攻防戦となったこのカード、先手を取ったのは偽バファローズ。2回、牛込氏に「無理に決まってますよ! 夢よ、もう一度って事だろうけど、そんな選手が通用するほど、日本の野球は甘くないですよ」と酷評されたローズがライバル・山崎武の目の前でトップに並ぶ41号ソロを叩き込み、1点を先制。3,4,5回と立て続けの併殺で攻めあぐねていたが、6回、ラロッカに26号2ランが飛び出して、2点を追加。6回まで毎回走者を出しながらも、残塁を量産するばかりだった悪の温床・楽天は7回に渡辺直のタイムリーでようやく1点を返すも、直後の8回、偽バファローズはローズの犠飛で再び3点差と突き放し、ダメ押し。最後は守護神・加藤大が3人で締め、西武,悪の温床・楽天,偽バファローズの3弱が0.5差でひしめく事となった。
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August 29, 2007 22:13
◆G4−2S◆
ヤクルトの先発は金村(日本ハム)の師匠・伊集院光が「合体変形ロボみたいな名前で凄ぇかっこいいから」と言う理由で一押しの新助っ人・グライシンガー。春風亭半ケツ,内海らのタイトル争いを援護する為にも叩いておきたい巨人は初回一死一、三塁からガッツの犠飛で先制すると、3回には3番でスタメン復帰となったマッスル千代の富士がタイムリー二塁打を放ち、2点目を追加。4回には二塁打の李を阿部が送って一死三塁。ここで若大将・原監督の指示はスクイズ。完全にヤクルトバッテリーの意表をついたが、ニックンが得意のヘッポコバントでこれをファールにしてしまうインケツぶりを発揮。しかし、これでインケツパワーが充電されたニックンはバットを折りながらも、しぶとくセンター前に落として、3点目。ニックンは6回にもタイムリーを放ち、4点目。先発・木佐貫は7回まで2安打無失点と二塁すら踏ませない素晴らしい投球を展開。しかし、完封も見えてきた8回、先頭の田中浩に内野安打を許した後、続く宮本に5号2ランを叩き込まれると、一死後、代打・宮出に痛打された所で無念のKO。二死後、3番手・西村が連続四球を許し、満塁となったが、ここで登場した守護神・上原がガイエルを打ち取り、ピンチ脱出。上原は9回もきっちり締めて、木佐貫はルーキー時代以来となる4年ぶりの2桁勝利をマークした。
◆YB−D◆
降雨中止。
◆T2−3C◆
広島は2回、求道者・前田の2000安打へ4と迫るヒットを皮切りにチャンスを作り、シーツのエラーと梵の犠飛で2点を先制。その裏、先発・青木高が浜中に被弾し、1点差となるが、4回、またも求道者・前田が12号ソロを叩き込み、2000安打で3と接近。しかし、阪神も負けじと、その裏、右肩痛で登録抹消となった林に代わり、スタメンに起用された高橋光の移籍初打点となるタイムリーで再び1点差。なおも、一、二塁のチャンスだったが、ジュビロ野口がゲッツーを食らい、同点ならず。続く5回には二死から関本が三塁打を放ったものの、シーツが打ち上げ、無得点。8回には一死から関本,シーツが連打を浴びせるも、キュラソ星人,桜井と倒れて、二者残塁。最後は守護神・永川の前に反撃を断たれて、あと1点が届かなかった。広島先発・青木高か5回2失点で退いたが、リリーフ陣の援護を仰ぎ、3勝目を飾った。
◆Bs1−5H◆
偽バファローズ先発・平野佳の前に3回までパーフェクトに抑え込まれていたソフトバンクだが、4回、本多がチーム初安打となる二塁打を浴びせると、川崎のセカンドゴロの間に三進。ここでハマのスペランカーが犠飛を打ち上げ、1点を先制。6回には二死一、二塁から柴原のタイムリーの後、松田に4号3ランが飛び出して、一気に4点を追加。投げては先発・斉藤和が6回を散発2安打無失点の好投を展開。偽バファローズは土壇場9回、牛込氏に「無理に決まってますよ! 夢よ、もう一度って事だろうけど、そんな選手が通用するほど、日本の野球は甘くないですよ」と酷評された上、山崎武に批判されて怒り心頭中のローズがストレスを解消する38号ソロで完封を免れるのが精一杯だった。王さんはこれで別当薫を抜いて歴代単独8位となる1238勝目。
◆L3−6M◆
初回にサブローのタイムリーで先制された西武だが、4回、礒?のタイムリーで追いつくと、続く5回には二死から片岡がヒットで出た後、中島が11号2ランを叩き込み、2点を勝ち越し。粘るロッテは8回にズレータの11号ソロ,9回には抑えのグラマンから早川の4号ソロと一発攻勢で同点に追いつき、試合は延長に突入。流れを引き寄せたロッテは10回、内野安打と2四球で一死満塁とすると、ここでサブローが走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、一気に3点を勝ち越し。最後は守護神・小林雅が3人できっちり締めて、3連勝。
◆E4−5F◆
6連勝中のダルビッシュに対して、悪の温床・楽天は初回、草野のタイムリー二塁打で先制。3回には一死二、三塁からまたも草野が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、2点を追加。3点を追う日本ハムは5回、稲葉のタイムリー内野安打でようやく1点を返すと、続く6回には二死一、二塁から鶴岡が走者一掃のタイムリー三塁打を浴びせて、一気に同点。更に、劇団ひちょりがショートへの内野安打を放ち、勝ち越しに成功。しかし、8回二死二塁から飯山が痛恨のタイムリーエラーを犯し、試合は振り出しに。同点で迎えた土壇場9回、日本ハムはいきなり工藤,稲葉,ミスタースナイパー・坪井と3連打を浴びせて、勝ち越しに成功。その裏、悪の温床・楽天は依然として続投のダルビッシュから先頭の礒部が内野安打で出るも、代走・高波がいきなり二盗を仕掛けて憤死すると、ここで憲史が内野安打を放つチグハグな展開。結局、この後、鉄平,代打・関川と倒れて、あと一歩及ばなかった。ダルビッシュは調子が悪いながらも粘りの完投で13勝目をあげた。
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August 05, 2007 22:23
◆S2−9G◆
昨日に続いて、松田記者が欠場の巨人。この日は左の石井一が相手とあって、清水ではなく、矢野が2番に入ったが、これが的中。初回、マッスル千代の富士がヒットで出た後、矢野が5号2ランを叩き込み、2点を先制。3回にはまたも矢野が二塁打で口火を切ると、続くニックンが15号2ラン。ニックンは6回にも2打席連続のアーチを浴びせると、更に、李にも20号ソロが飛び出し、ここまで全て一発による6点目を奪い、石井一をKO。更に、7回にはまたまた矢野がタイムリーを放ち、2点を追加すれば、9回には代打・大道に移籍初アーチが生まれ、9点目。ヤクルトは毎回の様に得点圏に走者を送りながら、残塁の山を量産するばかり。巨人を上回る12安打を放ちながら、11残塁の拙攻で2点しか奪えず、3タテを食らった。巨人はこれで今季3度目の5連勝。圧勝の為、出番のなかった上原の連続日数セーブは4でストップした。先発・福田は6回途中でKOされたが、1失点に留める粘りの投球で5勝目。
◆YB6−4D◆
中日先発・中田に対し、横浜は初回、村田のタイムリー二塁打で先制。2回の無死一、二塁のチャンスは逃したものの、続く3回にはまたも村田が2試合連続となる18号2ランを叩き込み、2点を追加。3回までに早くも4残塁と相変わらずの拙攻モードを展開してきた中日だが、4回、一死から李,堂上剛,谷繁の3連打で2点を返し、1点差。その裏、金城の一発で突き放されるも、直後の5回、堂上剛のタイムリー等で2点を奪い、ついに同点。4−4で迎えた7回、横浜は二死二、三塁から吉村が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、2点を勝ち越し。最後はクルーンが締めて、逃げ切った。
◆C2−4T◆
3タテを阻止を託されたエース・黒田だが、3回一死から鳥谷に6号ソロを被弾し、先制点を許すと、更に、連打を浴びた後、自らのエラーで2点目を献上。更に、林にもタイムリーを浴びると、満塁となった所で矢野のセカンドゴロの間にも1点を失い、この回、悪夢の4失点。一方、阪神先発・岩田は3回まで無失点投球を見せていたが、4回一死から4連続シングルヒットで1点を失い、KO。更に、ここで代わった2番手・渡辺も代打・喜田に押し出し四球を与えて、2点差まで詰め寄られたが、続く代打・嶋をゲッツーに仕留めて、ピンチ脱出。5回からは杉山が2回をパーフェクトの好投を見せると、7回からはJFKに繋ぐ必勝パターンで2点差を守りきって、4連勝。広島は頼みの黒田が4回降板となり、3連敗。
◆E0−2H◆
2年越しの7連敗と言う鬼門突破へプロ入り以来、8月には1敗しかしていないエース・斉藤和を立てたソフトバンクは初回、本多の二塁打の後、川崎がタイムリーを浴びせる、電光石火の先制攻撃を展開。悪の温床・楽天先発・永井はこの後、クリーンアップを退けてから立ち直りを見せるが、4回、突如、制球を乱し、2四死球を出すなど満塁のピンチを迎えると、1割バッターの山崎には押し出し死球を与えて、やらずもがなの2点目を献上。この後、ソフトバンクは再三のチャンスを潰しまくり、13個もの残塁を築いたが、斉藤和が8回途中まで無失点で切り抜けると、藤岡−馬原と繋ぐ完封リレーを達成し、宮城での連敗をストップさせると同時に単独首位へと浮上した。
◆M5−4F◆
0−0で迎えた4回、日本ハムは一死満塁からジョーンズのタイムリーで1点を先制。なおも満塁のチャンスだったが、鶴岡,金子誠と倒れて三者残塁。すると、その裏、ロッテは一死二、三塁から里崎のタイムリーで追いつくと、続く堀が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、2点を勝ち越し。6回には早川のタイムリー三塁打で2点を追加。4点を追う日本ハムは7回、無死二、三塁から稲葉のセカンドゴロの間に返すと、青波の長瀬が18号2ランを叩き込み、1点差にまで詰め寄ったが、反撃もここまで。薮田−小林雅と繋ぐ必勝リレーの前に後続を断たれて、3連敗で首位転落となった。
◆L5−2Bs◆
偽バファローズ先発・ユウキは初回、先頭の福地をショートゴロに打ち取るも、これを大引がいきなりエラー。これでリズムを崩したか、片岡,中島と連続タイムリー二塁打を浴びると、更に、カブレラにはレフトスタンドへ17号2ランを放り込まれて、大量4失点。一方、西武先発・涌井は3回に日高,5回に下山と被弾するも、いずれも単発のソロで偽バファローズ打線を寸断。そろそろ突き放しておきたい西武は6回、片岡のタイムリー内野安打でダメ押しの5点目をあげた。これで西武は再び5割復帰。涌井は2失点完投でハーラー単独トップとなる14勝目をマークした。クリーンアップが揃ってノーヒットと抑え込まれた偽バファローズの連勝は3でストップ。
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July 24, 2007 22:23
◆G4−8YB◆
下降線を辿る一方で、何とか巻き返しを図りたい巨人は後半戦開幕戦にルーキー・金刃を指名するも、いきなり先頭のガッツな貴公子・仁志にライト線への二塁打を浴びると、石井タクローの犠打の後、金城のサードゴロの間にあっさり先制点を献上。その裏、全球団からの白星を狙うカリメロに対して、巨人は再び1番に戻ったマッスル千代の富士がヒットを放つも、松田記者のファーストライナーで飛び出して、一瞬にしてゲッツー。2回には新4番・ガッツの二塁打等で一死一、二塁とするも、ホリンズ,キムタクと倒れて、二者残塁。4回にも2本のヒットで一死一、二塁するも、またも後続が続かない。毎回安打を浴びながらも、何とか踏ん張っていた金刃だが、5回一死からガッツな貴公子・仁志を歩かせた後、石井タクローのバント処理にガッツがもたつき、オールセーフ。更に、金城にラスト前へ弾き返され、満塁となった所で村田に手痛いグランドスラムを叩き込まれて、悪夢の4失点。大量5点を追いかける巨人は6回一死一塁から李に16号2ランが出て、ようやく2点を返すと、7回にも二死一、二塁と一発が出れば、一気に同点のチャンス。しかし、恐怖の残塁量産マシン・ニックンはサードへの凡ゴロに倒れて、二者残塁。続く8回、巨人は李が2打席連続の17号ソロ,阿部が20号ソロ連続アーチで1点差まで詰め寄ったが、追い上げムードに水を差す様に9回、姜が金城に3ランを被弾し、ダメを押された。打線の援護にも恵まれたカリメロは6回2失点で3勝目をあげ、消滅した近鉄を含む13球団からの白星を達成した。
◆D5−8T◆
球宴休みがあったとは言え、回復していよう筈もない半月板損傷を抱えながら、後半戦も強行出場の決意を固めたキュラソ星人が初回から先制タイムリー。しかし、2回、先発の太陽の子エステバン・ジャンが突如、制球を乱し、連続四球で無死一、二塁のピンチ。中村紀をゲッツーに仕留めたものの、ピンキー井上にショートへのタイムリー内野安打を許して、試合は振り出しに。続く3回には投手の山井に内野安打を許すと、荒木の犠打をジャンが痛恨のエラー。一死二、三塁となった所でジャンは腰に痛みを訴えて降板となった。この後、二死満塁となるも、森野をファーストゴロに打ち取り、何とかピンチ脱出…と思いきや、今度はシーツがタイムリーエラーをかまして、勝ち越し点を献上。1点を追う阪神は5回に矢野の一発で同点に追いつくも、6回、3番手・江草が捕まり、一死一、三塁から荒木,井端にタイムリーを浴びて、2失点。直後の7回、阪神は守備で途中出場の関本にタイムリーが飛び出して、1点差と詰め寄ると、続く8回には二死から四球で歩いたシーツをまたも矢野がタイムリー三塁打で返して、ついに同点。更に、続く藤本がタイムリー二塁打を浴びせて、一気に勝ち越し。その裏、T.ウッズのタイムリーで追いついた中日は土壇場9回、同点ながら守護神・岩瀬を投入するも、これが裏目。前半戦終了間際の大炎上から調子を崩しかけている岩瀬はいきなり先頭の鳥谷に痛打されると、シャア少佐に犠打を許した所で代打・狩野にタイムリー二塁打を浴び、勝ち越し点を献上。更に、二死一、二塁となった所でシーツには走者一掃のタイムリー二塁打を浴び、岩瀬は失意の3失点KO。その裏、藤川も無死満塁の大ピンチを迎えたものの、堂上剛を空振り三振に斬ってとると、荒木をゲッツーに仕留めて、辛くも逃げ切った。
◆S1−4C◆
球宴での気迫の一発でチームに勇気をもたらした求道者・前田が先陣に立って最下位脱出へ邁進する事が期待された広島だが、求道者・前田は依然として故障の具合が思わしくないのか、後半戦早々スタメン落ち。しかし、それでも広島は初回、栗原の14号ソロで1点を先制。4回の満塁のチャンスは逃したものの、6回には嶋が8号ソロを叩き込み、2点目。先発・黒田は決して調子がいいとは言えないながらも、粘りの投球でヤクルト打線を封じていたが、6回、先頭の青木に被弾し、1点差。ヤクルトはこの後、一死一、二塁と一打同点のチャンスを潰すと、8回も二死一、二塁のチャンスを逸し、あと1点が届かない。1−2の儘、迎えた土壇場9回、広島は新井のタイムリーと福川の捕逸でダメ押しの2点を追加。黒田は1失点完投で3年連続の2桁勝利を達成した。尚、この試合、宮本が5回に史上5人目となる通算300犠打を達成。その遙か上を行く史上1位の記録は名手・川相の533犠打である。
◆H8−2M◆
開幕早々、水島の呪いに取り憑かれて故障に見舞われ、前半戦僅か1勝と言う屈辱を味わったが、首位奪回へ向け、後半戦はエースとして獅子奮迅の活躍が義務付けられている斉藤和。まだまだ本調子ではないながらも、要所を締める丁寧な投球でロッテ打線を翻弄する。何とか斉藤和を援護したいソフトバンクはロッテ先発・渡辺俊に対して、2回、一死から小久保,柴原,本多の3連打で先制すると、5回にはハマのスペランカーのタイムリー二塁打で1点を追加。更に、6回には山崎のタイムリーで中押しの3点目をゲット。そして、8回には6長短打を浴びせる集中攻撃で5点を奪い、試合を決定付けた。ロッテは9回に代打・竹原の一発等で2点を返すのが精一杯。斉藤和は6回無失点で3月31日以来の2勝目を飾った。
◆Bs3−0F◆
0−0で迎えた3回、日本ハム先発・グリンに対して、偽バファローズは大引,日高と連続三振を喫した直後に平野恵が今季初アーチとなる先制弾。これで流れを引き寄せた偽バファローズは続く4回には牛込氏に「無理に決まってますよ! 夢よ、もう一度って事だろうけど、そんな選手が通用するほど、日本の野球は甘くないですよ」と酷評されたローズが26号ソロ。5回にはまたも平野恵が犠飛を打ち上げて、3点目。この日の偽バファローズ先発・平野佳にとっては3点の援護は十二分だった。立ち上がりから全く危なげのない投球で日本ハム打線に付け入る隙を許さない平野佳は散発5安打で今季初完投初完封で6勝目をマークした。
◆L7−6E◆
150勝へ4度目の挑戦となる西武先発・オツは3回まで1安打無失点と上々の滑り出しを見せるが、肝心の味方打線は約2ヶ月ぶりの登板となる岩隈に対して、先制点を奪えない。すると4回、連打で二、三塁のピンチを迎えたオツは山崎武の犠飛で先制を許すと、更に、続く礒部に3号2ランを叩き込まれて、3失点。6回にも鉄平に8号ソロを被弾したオツは4失点KOとなり、またも150勝ならず。しかし、西武は7回、無死満塁と絶好のチャンスを作ると、細川は三振に倒れたものの、続く中村が5号グランドスラムを放り込み、一気に同点。4−4で迎えた土壇場9回、悪の温床・楽天は二死から草野が内野安打で出ると、続く渡辺直がプロ初アーチとなる2ランを放ち、勝ち越しに成功。その裏、守護神・福盛で逃げ切りを図りたい所だったが、二死一、二塁のピンチから福地に同点タイムリーを許すと、続く片岡には走者一掃のタイムリー二塁打を浴びて、悪夢の逆転サヨナラ負けとなった。
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July 10, 2007 20:42
◆G1−2T◆
6月9日以来白星から遠ざかっている巨人先発・内海が4回までパーフェクトの快投を展開。5回一死から林に内野安打を許したものの、すかさずシーツをゲッツーに仕留める。しかし、肝心の味方打線は阪神先発・福原の前にゼロ行進を続けるばかり。ついに根負けした内海は6回に先頭の矢野に2号ソロを放り込まれると、7回にはキュラソ星人に被弾し、2点目を献上。いかに先発投手が素晴らしい投球をしていようとも、リードさえすれば、闇雲にJFKを投入する岡田監督のバカの一つ覚えリレーがその裏から、またも炸裂。巨人は8回二死一、二塁のチャンスで藤川から松田記者のタイムリーで1点差と詰め寄るも、二塁塁審の疑惑の判定でチャンスを潰されると、9回は三者凡退であえなくゲームセット。好投の内海を見殺しにした巨人は今季初の4連敗となった。それにしても、6回無四球3安打の福原をああも安易に代えてしまうとは…。期待に応え続けるJFKも神懸かり的だが、岡田監督はJFKを潰したいのか、先発を育てる気がないのか、壊滅的に先発陣への信頼感が持てないのか、他に頭が働かないのか、どれなのだろう?
◆YB1−4D◆
中日は2回、T.ウッズ,森野の連打で無死一、二塁とするも、中村紀が最悪のゲッツー。チャンスは潰えたかと思われたが、ここでピンキー井上がタイムリー二塁打を放ち、1点を先制。更に、谷繁が歩かされた後、投手の朝倉が自らを楽にするタイムリーを浴びせて、この回、2点。続く4回には川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに森野が10号2ランを叩き込み、4点目。先発・朝倉は川相不在の内野陣の拙守に足を引っ張られながらも、崩れる事なく7回まで散発3安打の好投を展開。8回に内野ゴロの間に1点を許し、完封はならなかったが、守護神・岩瀬のリリーフを仰いで、6勝目をマークした。
◆S5−1C◆
連敗ストッパーを託されたベテラン佐々岡は毎回走者を出しながらも、あと1本を許さない粘りの投球を見せるも、味方打線はヤクルト先発・藤井の前に攻めあぐね、援護を貰えない。0−0で迎えた5回裏、無失点投球の藤井に早くも代打・真中を送るなどして、一死一、二塁のチャンスを作ったヤクルトは寿司職人ラミレスが先制11号3ランを放り込み、佐々岡をKO。直後の6回、石原のタイムリーでようやく1点を返した広島だが、その裏、2番手・上野が青木にタイムリーを許し、再び3点差。8回にも寿司職人ラミレスのタイムリー二塁打でダメを押された広島に反撃する力はなく、泥沼の6連敗となった。一方、ヤクルトは2年ぶりの6連勝。
◆H2−3E◆
開幕早々、水島の呪いに取り憑かれ、戦線離脱を余儀なくされた斉藤和がついに復活登板。2回まではまずまずの立ち上がりを見せていた斉藤和だが、3回、一死一塁から鉄平,高須と連打を許して、先制点を献上。その裏、大村のタイムリーで同点として貰ったのも束の間、4回にはショートに勝ち越しの3号ソロを被弾。5回にはフェルナンデスにタイムリーを浴びて、5回7安打3失点とイマイチな内容で降板となった。すっかりホークスキラーとなっている田中に対して、水島の呪い再燃により、湿りがちなソフトバンク打線はこの日も無為に凡打を繰り返し、一向に点差を縮める事が出来ない土壇場9回、福盛の暴投で1点差と詰め寄り、なおも二死二、三塁と一打サヨナラの場面を作ったものの、最後は代打・明石が空振り三振に倒れて、万事休す。田中は対ソフトバンク無傷の4連勝で、ルーキー単独トップの7勝目をマークした。
◆F4−7Bs◆
初回にアレンのタイムリーで先制された日本ハムだが、2回にジョーンズ,3回には青波の長瀬と両助っ人のタイムリーで勝ち越しに成功。5回に的山の今季初アーチ発で追いつかれるも、6回、無死満塁から鶴岡のスクイズ,代打・稲田のタイムリーで2点を勝ち越し。しかし、直後の7回、この回から武田勝に代わって、マウンドに上がった江尻が捕まり、村松の2点タイムリーであっさり武田勝のバースデー勝利を無惨に粉砕すると、更に、代わった3番手・武田久がラロッカに2ランを浴び、勝ち越し点を献上。8回には先月まで偽バファローズにいた萩原が古巣相手の移籍初登板でいきなり押し出し四球をかまして、試合を決定付けた。最後は加藤大が久々にセーブのつく場面でピシャリと締めて、偽バファローズが4連勝。日本ハムは14安打を放ちながら、4つの併殺が大きく響いた。
◆L0−7M◆
通算150勝へ2度目の挑戦となるオツは3回まで無失点で切り抜けるも、4回、一死満塁のピンチを迎えると、謎の新助っ人・オーティズに来日初アーチとなるグランドスラムを叩き込まれ、一気に4点を献上。更に、この後、TSUYOSHIにもタイムリーを浴び、5失点。6回にもTSUYOSHIに2点タイムリーを許し、7失点KOとまたも150勝はお預けとなった。大量リードを貰ったロッテ先発・成瀬は立ち上がりから安定した投球で西武打線を翻弄。散発3安打で今季2度目の完封を果たし、7勝目を飾った。
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