引退
October 29, 2010 23:47
大道が今季限りでの現役引退を表明。今季の大道は開幕から一向にお呼びがかからず、8月まで延々二軍暮らし。9月に入って、右の代打が不足している状況を打破すべく、一軍昇格となったが、5打数ノーヒットと結果を残す事が出来ず、ユニフォームを脱ぐ事を決意。引退会見では、4月にくも膜下出血で急死した盟友・キムタクの事に触れた際、言葉を詰まらせ、涙ぐむ場面もあったが、23年間、充実した現役生活を全うした満足感と今後に向けての抱負を語った。
「野球をしている時は短く感じたが、色々な人から『23年間よくやったな』と言われると、長い事やってきたんだなと感じる。(23年間の現役生活は)波瀾万丈と言うか…。今は南海はないが、ホークスに入団して、ダイエーになり、ダイエーでは生卵をぶつけられたりと色々あった。ダイエーで優勝して、また巨人に来て優勝して、野球選手としては本当についているなと思う。思い出はいっぱいあるけども、巨人に来てからは(2008年6月21日の)ソフトバンク戦で杉内からホームランを打った試合と、昨年の(日本ハムとの)日本シリーズ第5戦で林投手から同点タイムリーを打った試合が印象に残っている。(今年は)技術的にどうしても、速いストレートに詰まるケースが多くなった。これでは一軍に通用しないと思った。ソフトバンクの王監督(現球団会長)からも、『ストレートに負けるようになったらバッターは終わりだ』と言われていた。今年がそういう状態だったし、バットを置こうと思った。特に、今年は木村コーチが、ああいう事になって…。木村コーチの分まで頑張りたかった。木村コーチとは同級生だったが、色々と教えて貰った事があった。一度外に出て、野球を一から勉強して、チャンスがあれば、タク(木村コーチ)みたいにコーチをやってみたい。(若大将・原監督からは)「『よく貢献してくれた。有難う。お前の打席での執念は忘れないぞ』と言って頂いた。この4年間ジャイアンツでやれて良かったと思う。代打と言うのはとても難しいポジション。始めに出れば4打席は貰えるが、ピンチヒッターには1打席しかない。だから、ヒットを打った時には4倍の喜びがあった。『代打・大道』とコールされた時の歓声が、今、思い出しただけでも鳥肌が立つ。悔いを残して辞めていく選手が多い中で清々しいと言うか、本当に全く悔いなく野球人生を全うする事が出来た」
大道は1988年に明野高から南海に入団。ダイエーの2度の日本一に貢献すると、、2007年に巨人へ移籍。代打の切り札として、セ・リーグV3に貢献する活躍を見せた。通算成績は1365試合で打率.284、60本、415打点。南海がダイエーに身売りしてから、22年。次々と姿を消していき、絶滅危惧種となっていた南海戦士だが、最後の砦・大道の引退により、南海所属経験のある現役選手はついに絶滅となった。また、この日、日米通算234セーブの小林,入団以来となる581試合連続救援登板の日本記録を更新中の藤田と二人のベテラン外様投手も自由契約に…。二人共、現役続行に意欲を見せ、国内の移籍先を模索していく模様。
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December 09, 2009 22:04
ニュースを見ていたら「阪神のあの選手が突然の引退発表」などと言う引き。それなりに驚きのニュース的な雰囲気だったので、キュラソ星人はありえないとしても、矢野か下柳辺りかも…などと予想していたら、やがて、シャア少佐である事が分かり、しばし放心状態に陥った。今の阪神では一番贔屓にしていた選手なだけに、納得しようもないいかがわしい理由だったらどうしようかと思ったが、9月12日のダイビングキャッチで悪化させたと思われた持病の頸椎椎間板ヘルニアが実は脊髄損傷と言う想像以上の重傷で、同じ箇所をもう一度やったら、不随…、最悪、命の危険もある…などと言う深刻な状態とあっては、この決断に文句など言えよう筈もない。先月初めには、リハビリも順調に進んでいると言う情報が入ってきたりして、来季は元気にプレー出来る事を期待していただけに、この時期の電撃引退は予想だにしない衝撃だった。そもそも、シャア少佐自身が「引退する事になるとは全く想像していなかった。正直、今でも出来るんじゃないかと言う気持ちはある」と言っているくらいなのだから…。J.マッケンジーの加入でセンターラインが強化されたと思われた矢先、シャア少佐と言う大きな戦力を欠く事となってしまったのは、阪神にとっても大きな痛手である事は間違いない。しかし、それを厭わずに、引退を迷っていたシャア少佐の身の安全を慮って引退を勧めた球団側の判断は英断と言えるだろう。決して大きくない体ながら持ち味を生かした果敢なプレーで9年間闘い続けてきたシャア少佐にはとにもかくにもお疲れ様と言いたい。500盗塁は余裕でクリア出来ると思っていたのにとても残念だ。これからは別の形で球界に貢献して欲しいものである。今オフ、藤本がヤクルトへ移籍してしまい、とうとう「F1セブン」は阪神から絶滅となってしまったか…。
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December 07, 2008 22:50
立浪が来季限りでの現役引退する意向を示したとの事。個人的に「最も魅了された高校球児」の座が未だに揺るがない立浪はプロ1年目から贔屓にしていた選手なので、この発表は凄く寂しいものがある。「成績云々じゃなく、そうしようと決めています。(引退の可能性は)100%? 腹の中ではそのつもりです。もう一度、選手として結果を残すのが恩返しになる」と語っている辺り、決意は固そうだが、来季、結果を残せるか如何に拘わらず引退…と言う退路の断ち方は正直、釈然としない。来季、結果を残せなければ引退…ではダメなのだろうか? 結果に関係なく辞める事を決めていたら、果たして、どれ程、モチベーションが上がってくるものなのか…。キャンプ前から辞める事が決まっている選手と言うのは首脳陣も使いづらくはなかろうか。どうしたって、来年に繋がらない選手な訳だし、今の力では若手を差し置いてでも優先して使う必要性が乏しいのも否めない。かつてシーズン途中で引退宣言したSHINJOなど、戦力的にレギュラーで使わざるをえないチーム状況だった事もあり、起用法に殆ど影響はなかったが、今回のケースでは、今季以上に立浪の起用が後回しにされやしないかと心配だ。ともあれ、ラストイヤーと決めた以上は最後の花道を飾って欲しいと祈るばかり。ああ、これで通算2500安打はほぼ絶望的か…。代打のみで年間41安打は流石に無理だろう。せめて、交流戦でDH起用してくれりゃいいんだが、今季は全然使って貰えなかったしなぁ…。
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