平野恵一
November 18, 2010 23:38
この日、プロ野球のコンベンションが行われ、ようやくMVP・新人王・ベストナイン受賞者が発表されたと言う事で、投票結果を追っていこうと思う。まずはセ・リーグから…
【MVP】
選手名 | 球団 | 1位 | 2位 | 3位 | 点数 |
ベンちゃん | D | 131 | 75 | 16 | 896 |
浅尾 | D | 66 | 82 | 24 | 600 |
マット・マートン | T | 22 | 29 | 73 | 270 |
前田健 | C | 18 | 20 | 31 | 181 |
寿司職人ラミレス | G | 6 | 15 | 22 | 97 |
森野 | D | 5 | 11 | 30 | 88 |
岩瀬 | D | 4 | 5 | 13 | 48 |
ウッチャン | D | 3 | 7 | 9 | 45 |
青木 | S | 0 | 4 | 7 | 19 |
阿部 | G | 0 | 2 | 0 | 6 |
高橋聡 | D | 0 | 0 | 4 | 4 |
吉見 | D | 0 | 0 | 1 | 1 |
ソニック | T | 0 | 0 | 1 | 1 |
J.マッケンジー | T | 0 | 0 | 1 | 1 |
ブラゼル | T | 0 | 0 | 1 | 1 |
久保 | G | 0 | 0 | 1 | 1 |
(白票) | 0 | 5 | 21 | 36 |
ベンちゃんは最高出塁率をマークしたとは言え、いわゆる打撃三冠は無冠。後述のベストナイン外野手部門でもあわや4位と言う僅差での3位ながら、MVP(=セ・リーグ最年長記録)をゲットしてしまう辺り、本来「最優秀選手」である筈のMVPが、相変わらず優勝チーム優先の「最高殊勲選手」として扱われている印象を受けた。そういう意味では、個人的には密かに浅尾の受賞を期待していた。優勝チームから選ぶならば、あれだけ僅差で優勝した中日にとって、紙一重の試合を何度も勝利に導いた浅尾の貢献度は計り知れないだろうと思っていたのだが、やはり、MVP扱いして貰えるまでには中継ぎ投手の地位は高まっていないのかもしれない。MVPに関しては、意外とイカレ投票が少なく、そこそこ妥当な名前が続き、ツッコミづらいのだが、あえて言うなら、久保に3位票が1票入っている事に疑問符が付くくらいだろうか…。
【新人王】
選手名 | 球団 | 得票数 |
長野 | G | 233 |
堂上直 | D | 5 |
秋山 | T | 5 |
加賀 | YB | 3 |
中沢 | S | 2 |
西村 | T | 1 |
岩本 | C | 1 |
(該当者なし) | 5 |
長野がぶっちぎりトップで受賞。唯一の規定打席到達で19ホーマーじゃ、他の追随を許さないのも仕方ない…と言うか、満票でも不思議ではないくらいなのだが、単純に比較出来ない投手はまだしも、明らかに数字で見劣りする堂上直や岩本と言った野手に票を入れてしまう記者の神経はいかがなものか? 一時期2割台前半まで落ち込み、ファーム落ちも経験した長野だが、ここまで盛り返したのは見事だった。これで巨人からは山口,松本に続いて3年連続の新人王輩出(1986年の広島以来)。ドラ1の沢村がこれに続けるか、注目である。開幕前の段階では中沢が本命かなと思っていて、実際、序盤はそういう気配だったし、このペースなら10勝もいけるかも…と期待していたら、夏場に入って失速し、防御率も急降下。後半戦の印象が悪過ぎるのか、新人最多の7勝をマークしてるのに、僅か2票しか貰えない有様とは、何ともガッカリだ。3勝12敗の加賀にすら負けるとは…。まぁ、加賀が負けまくってるのは、明らかに横浜が弱過ぎる所為ではあるのだが…。
以下はベストナイン…。
【投手】
選手名 | 球団 | 得票数 |
前田健 | C | 238 |
浅尾 | D | 6 |
ソニック | T | 1 |
館山 | S | 1 |
投手三冠に加え、沢村賞もゲットした前田健が文句なしの初受賞。浅尾やソニックは辛うじて分かるとしても、館山を最優秀投手などと考えてる記者はどういうつもりなのか? 好成績ではあるけれど、リーグトップとまで評価するその根拠を是非とも聞かせて貰いたい。プロの記者なんだから、納得のいく理由くらい当然説明出来る筈だ。
【捕手】
選手名 | 球団 | 得票数 |
阿部 | G | 148 |
J.マッケンジー | T | 83 |
谷繁 | D | 14 |
相川 | S | 1 |
ゴールデングラブはJ.マッケンジーに持って行かれた阿部だが、打撃優先のベストナインはしっかり確保し、4年連続5度目の受賞。J.マッケンジーも十分、ベストナイン級の成績だが、流石に、44発も打たれては仕方ない。規定打席にすら達してない谷繁に14票も入ってるのは、やはり優勝チーム補正か?
【一塁手】
選手名 | 球団 | 得票数 |
ブラゼル | T | 212 |
ガッツ | G | 21 |
内川 | YB | 5 |
ブランコ | D | 4 |
栗原 | C | 2 |
森野 | D | 1 |
ホワイトセル | S | 1 |
ゴールデングラブはリーグ史上初となる該当者なしの惨状だった一塁手部門だが、ベストナインはギリギリまでホームランキングを争ったブラゼルが大差で初受賞。 他に流れてる票がガッツ,内川,栗原,森野と「ファーストを守る事もあったけどさ…」的な連中ばかりなのには苦笑するばかりである。
【二塁手】
選手名 | 球団 | 得票数 |
平野 | T | 221 |
田中 | S | 19 |
堂上直 | D | 3 |
井端 | D | 1 |
東出 | C | 1 |
カスティーヨ | YB | 1 |
ゴールデングラブは田中を僅か3票差で上回っての受賞だった平野だが、あわや首位打者と言う巧打が評価され、ベストナインでは田中に圧倒的な差をつけた。平野や田中を差し置いて、堂上直に票を入れている記者は一体何を考えているのか。優勝チーム補正が入っても追い付きようのない差があるだろう。井端に至っては、もう頭がおかしいとしか思えない。こんな形で大事な1票を使うのは、職権濫用以外の何物でもないだろう。こういう馬鹿げた票をなくす為にも投票者の実名を公開して貰いたいものだ…。
【三塁手】
選手名 | 球団 | 得票数 |
森野 | D | 171 |
ガッツ | G | 54 |
新井 | T | 19 |
宮本 | S | 2 |
数字で言うと、打点,本塁打で上を行くガッツが、森野にこれだけの大差をつけられたと言うのは、優勝チーム補正以外の何物でもないだろう。しかし、2位どころか3位とすらたった1ゲーム差での優勝なのに、こんなに補正が付いていいものか? 初受賞となった森野だが、昨年と比べると、数字程、パッとした印象がないので、これ程の圧勝はちょっと意外であった。更に、112打点も挙げているのに、殆ど票が入らなかった新井は何だか不憫だな…。とにかもかくにも、宮本のベストナインはどう考えてもありえない。
【遊撃手】
選手名 | 球団 | 得票数 |
鳥谷 | T | 139 |
坂本 | G | 50 |
梵 | C | 47 |
荒木 | D | 8 |
石川 | YB | 2 |
100打点突破の鳥谷,30発越えの坂本,盗塁王の梵の三つ巴の戦いは、予想以上に下位に差をつけて鳥谷が制し、2年連続2度目の受賞。坂本はエラーが多過ぎる点に関しては、ここでは目を瞑って貰えてると思うが、やはり、終盤の大不振が大きく響いてしまった感じだ。
【外野手】
選手名 | 球団 | 得票数 |
マット・マートン | T | 212 |
青木 | S | 187 |
ベンちゃん | D | 170 |
寿司職人ラミレス | G | 158 |
ルパン広瀬 | C | 9 |
赤松 | C | 1 |
内川 | YB | 1 |
鈴木一朗越えの214安打をマークしたマット・マートン(初受賞),首位打者の青木(6年連続6度目),MVPのベンちゃん(パでは外野手で4度,DHで1度だが、セでは初)と上位3名は蒼々たる顔ぶれではあるものの、49本129打点と言う堂々たる数字で二冠王に輝いた寿司職人ラミレスが落選すると言うのは衝撃的な展開だ。本塁打・打点の二冠でベストナイン落ちしたのは、1960年の藤本勝巳(阪神)以来、50年ぶりの珍事。この4人の争いで落ちるとすればマット・マートンか青木だろうと予想していたのだが…。個人的には、青木は閉幕ギリギリで平野に打率で抜かれる可能性にビビって、打席に入らなかったくせに、全試合出場を続ける為にちゃっかり守備には出てきた件が大減点モノなのだが…。それにしても、ルパン広瀬,内川は百歩譲るとしても、赤松に入れた記者は何を考えているのか分からない。ゴールデングラブはともかく、ベストナインはありえないだろう。大局に影響がなければ、何をやっても構わないとか思ってないか?
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August 04, 2010 23:07
◆G4−8T◆
首位奪回を目指す阪神は2回、ブラゼルのヒット,キュラソ星人の四球で一、二塁とすると、2つの内野ゴロの間に1点を先制。更に、投手のメッセンジャーが二塁打を浴びせて、二、三塁とした所で鳥谷,平野と連続タイムリーを放ち、いきなり4点のリード。巨人は4回、寿司職人ラミレスの35号ソロで1点を返すが、後が続かない。直後の5回、阪神は二塁打の鳥谷を平野が送った所でマット・間へトンがライト前へタイムリー。巨人先発・内海はこの回限りであえなくKOとなった。続く6回にはJ.マッケンジーのヒット,ロメロのエラーで一、二塁とすると、二死後、平野が今季初アーチとなる3ランをぶち込んで、8点目。巨人はその裏、阿部のタイムリー二塁打で1点を返すと、続く7回には連打で無死一、二塁のチャンス。しかし、ここで坂本が最悪のピッチャーゴロゲッツー。8回も二死から長野が二塁打を放つが、阿部が倒れて、無得点。9回に脇谷の5号2ランが飛び出したものの、焼け石に水だった。阪神は巨人より少ない11安打で効率良く得点を重ねて、一夜で首位に返り咲き。先発のメッセンジャーは7回を投げて2失点で3勝目。
◆S4−2D◆
ゴーグルで照明の光を反射させて打者の目を眩ませでもしないと到底通用しない四流投手などと言う理不尽極まりない水島の呪いを受けている先発・山井が初回から畠山に6号ソロを被弾し、先制を許した中日だが、は2回、ベンちゃん,堂上剛と連打を浴びせると、一死後、小田が同点のタイムリー二塁打。なおも二、三塁のチャンスだったが、後続を断たれて、勝ち越しならず。追い付かれたヤクルトは3回、川端のヒットと連続死球で満塁とした所で田中がセンター前へ勝ち越しのタイムリー。なおも無死満塁のチャンスが続いたが、クリーンアップがあえなく凡退し、3人の走者は釘付け。2−1の儘、迎えた6回、ヤクルトは一死一、二塁から川端がタイムリー二塁打を浴びせると、石川が内野安打で繋いだところで青木が犠飛を打ち上げ、4点目。8回からはマツ・オカ−林と繋ぐ必勝リレーを展開。林は堂上剛にタイムリーを浴び、なおも二死一、二塁と長打が出れば、一気に同点と言うピンチを背負ったものの、最後は荒木を打ち取り、辛くも逃げ切り。先発の石川は6回2/3を1失点で切り抜け、7勝目を飾った。敗れた中日は4連敗。
◆C5−6YB◆
横浜は初回、先頭の内川が二塁打を放つと、石川の犠打,ハーパーのファーストゴロで先制のホームイン。続く2回にはスレッジ,下園,カスティーヨの3連打で無死満塁のチャンス。ここで武山のセカンドゴロの間にスレッジが生還するが、ランドルフはショートゴロゲッツーに倒れて、1点止まり。その裏、広島は二死二塁から梵のタイムリーで1点差。4回にスレッジの22号ソロ,東出のタイムリーで1点ずつ取り合って迎えた5回、広島は一死からルパン広瀬が死球を食らうと、岩本が同点タイムリー二塁打。更に、二死後、石原がライト前へ勝ち越しのタイムリー。直後の6回、横浜はカスティーヨの10号ソロで追い付くが、その裏、広島は梵に8号ソロが飛び出し、再び勝ち越し。8回、横浜は一死からスレッジが四球で歩くと、下園のヒットで一、三塁とした所でカスティーヨがライトへ犠飛を打ち上げ、またも試合は振り出しに。土壇場9回、横浜は二死走者なしから大西,村田と連打を浴びせると、代打・金城がライト前にタイムリーを浴びせ、ついに勝ち越し。その裏、守護神・山口が締め括った。6番手の篠原は打者一人抑えただけで移籍初白星。広島は毎回走者を出しながら、14残塁の大拙攻だった。
◆F6−4H◆
ハーラートップを走る和田に対し、日本ハムは3回、先頭の大野が四球で出ると、二死後、劇団ひちょりが右中間突破のタイムリー二塁打を放ち、1点を先制。直後の4回、松中の8号ソロで追い付かれるが、その裏、一死から糸井がライトスタンドへ13号ソロを叩き込み、再び勝ち越し。更に、続く5回には大野がレフトスタンドへ2号ソロを放り込み、3点目。2点を追うソフトバンクは6回、先頭の松中がレフト前に弾き返すと、二死後、ペタジーニがヒットを放ち、一、二塁となった所で松田がレフト前へタイムリー。なおも一、二塁のチャンスだったが、長谷川はセカンドゴロに終わり、同点ならず。すると、その裏、日本ハムは小谷野の11号2ラン,トンガの4号ソロと一発攻勢で3点を追加。8回、4番手・建山が小久保,ペタジーニと被弾し、2点差まで追い上げられるが、最後は武田久が締めて、逃げ切った。先発の木田画伯は5回を1失点に抑え、5勝目を挙げた。
◆E5−3M◆
何とか連敗を阻止したいロッテは3回、四球の清田を西岡が送った所で今江が先制のタイムリー二塁打。しかし、4回、楽天は鉄平,ルイーズのヒットで一死一、三塁とした所で草野が右中間へ走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、一気に逆転。直後の5回、ロッテは一死から里崎がヒットで出ると、清田がプロ入り初アーチとなる逆転2ラン。7回には二死から里崎がフェンス直撃の二塁打を浴びせると、またも清田が一、二塁間を破るが、一気に三塁を蹴った里崎は鉄平の好返球の前に本塁憤死。1点を追う楽天は8回、一死から聖沢の四球,内村のヒットで一、二塁とすると、鉄平がライト線へ同点タイムリー二塁打。更に、続く山崎武がレフトスタンドへ20号2ランを放り込み、2点を勝ち越し。最後は小山が3つのアウトを全て三振で奪う力投でロッテの反撃を断ちきった。2番手・青山は1回を3人で抑えて、4勝目。ロッテの連敗は7と伸びた。
◆Bs6−5L◆
2回、西武はフェルナンデス,ブラウンの助っ人コンビが連打を浴びせると、高山の犠打で進塁。二死後、佐藤がセンター前へ弾き返して、2点を先制。しかし、その裏、偽バファローズは一死からバルディリスが8号ソロを叩き込むと、鈴木が歩いた所で金子圭が同点タイムリー三塁打。更に、坂口がレフト前へタイムリーを浴びせて、勝ち越しに成功。森山も内野安打で続いたが、後藤はピッチャーゴロゲッツーを食らい、追加点ならず。1点を追う西武は5回、一死から片岡のヒット,原のタイムリー二塁打で追い付くと、二死後、中島がレフト前へ勝ち越しタイムリー。中島は7回にもタイムリーを放ち、5点目を追加。しかし、その裏、偽バファローズはヒットのティー岡田を一塁に置いて、バルディリスがこの日2本目となる8号2ランをぶち込んで、一気に同点。試合はその儘、延長にもつれ込んだ。迎えた11回、この回からマウンドに上がったカリメロに対し、偽バファローズは代打・荒金,後藤,カブレラと3連打で無死満塁とすると、ティー岡田もレフト前へ弾き返し、サヨナラ勝ち。7番手・香月は2回をパーフェクトの好リリーフで3勝目。
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May 21, 2008 23:54
◆M5−8G◆
昨日、6点差を跳ね返されたロッテは立ち上がりから精彩を欠き、初回に西岡のタイムリーエラーで先制を許すと、3回には無死一、二塁から坂本のバントを金沢がエラー。ガッツの併殺崩れの間に2点目を許した後、寿司職人ラミレスには3ランを叩き込まれて、この回4失点。5回にも寿司職人ラミレスに2打席連続の16号2ランを被弾した小林宏はあえなくKOとなった。大量7点のリードを貰った内海は4回まで1安打無失点の快投を見せていたが、5回、一死から3連打を浴びると、大塚のショートゴロの間にまず1点。更に、早川に死球を食らわせ、再び満塁となった所で西岡に2点タイムリーを浴び、勝利投手の権利まであと一人と言う所で失意のKO。なおも一、二塁のチャンスは生かせなかったロッテだが、7回には一死一塁からオーティズ,今江の連続タイムリー二塁打で2点差まで詰め寄った。6回以降、ロッテのリリーフ陣の前にノーヒットとすっかり当たりが止まってしまった巨人だが、土壇場9回、1安打で一死満塁のチャンスを掴むとゴンザレスのどん詰まりのショートゴロの間に貴重な1点を追加。8回からは豊田−クルーンと繋ぐ必勝リレーが決まり、この2連戦2連勝を飾った。
今度はロッテが7点差を跳ね返すか…と思われる展開だったが、最後に息切れしてしまった。それにしても、5回まで7点のリードを貰いながら、その裏を投げきれないとは内海も不甲斐ない。KO時は、まだ4点差があったものの、お仕置きの意味もあったかもしれない。これで5試合続けて白星なし。昨年の防御率1位の春風亭半ケツ,奪三振王の内海がこうも勝てないのでは巨人が浮上しきれないのも当然と言うものだ。一方、最下位ロッテも小林宏がまたも炎上し、6敗目を喫する背信投球。前回、9回1失点と久々の好投をしながら、白星を掴めなかったのは痛かったか…。
◆E1−3D◆
2回に一死一、二塁のチャンスをゲッツーで潰すなど、相変わらず、タイムリー欠乏症の中日は4回、渡辺直のエラーで拾ったタナボタのチャンスにT.ウッズが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに2試合連続の11号2ランを叩き込み、2点を先制。先発・山本昌は4回まで無失点の好投を展開していたが、5回、二死三塁のピンチ。ここで嶋のセーフティバントがキャッチャー前に転がり、ピンチ脱出…と思いきや、小田がこれをお手玉。三塁走者の生還は許さなかったものの、ピンチが続く状態で、先制点を呼び込むエラーを犯した渡辺直に汚名返上のタイムリーを許し、1点差。しかし、直後の6回、二死二塁からベンちゃんがタイムリー二塁打を放ち、再び点差は2点。8回からは何と先発要員の吉見がリリーフ登板し、3人で抑えると、最後は岩瀬が3人で締め、辛くも逃げ切った。
今日も今日とて一発依存症から抜け出せない中日だが、投手陣の頑張りに救われた。山本昌はバックに足を引っ張られながらも、7回を自責点0の好投で3勝目をあげ、200勝まであと4勝。ここまで防御率0.45と抜群の安定感だ。それにしても、吉見のリリーフ登板には驚いた。交流戦は日程に余裕がある上、中日投手陣は駒が豊富過ぎるので先発を後ろに回すのはアリなのかもしれないが、折角、新人王を狙える位置にいるのにこういう事をしてしまうと、岩田や村中らに突き放される恐れがあるのではなかろうか?
◆H9−4C◆
前日の2安打が効いたのか、ブラウン監督はこの日も求道者・前田をスタメン起用。初回二死一、二塁のチャンスで早速打席が回ってきた求道者・前田は走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、2点を先制。しかし、先発・宮崎がピリッとせず、その裏、松中,柴原にタイムリーを浴び、あっさり追いつかれると、4回には山崎に勝ち越しタイムリーを許して、この回限りで降板。直後の5回、広島は一死二、三塁で回ってきた求道者・前田が敬遠されてしまい、続くシーボルが最悪のゲッツーで無得点。しかし、7回二死一、二塁とまたもチャンスで回ってきた求道者・前田はレフト前へ弾き返す同点タイムリー。それも束の間、その裏、2番手・大島が一死一、二塁のピンチを迎えて降板すると、来日初登板となるシュルツが小久保,辻とタイムリーを浴び、2点を勝ち越される始末。更に、8回には岸本が松中にグランドスラムをぶち込まれ、試合を決定付けられた。
求道者・前田が2安打3打点の大活躍…だが、試合は負け。投手陣の総崩れと13残塁の拙攻が響いた。9回無死一、二塁の場面でも3本目のタイムリーを打ってくれていれば、展開は変わったかもしれないが、流石にそれは欲張りと言うものだろうか。ともあれ、勝ちには繋がらなかったものの、DHとして2戦連続マルチ安打と結果を見せたので、DHのある試合でのスタメンは確保出来そうな気配だ。それにしても、相変わらず、訳の分からない所で岸本を使いたがり、試合をぶち壊すブラウン暗黒采配は健在だ。
◆Bs3−7T◆
相手打線を覚醒させる事に定評のあるオルティズは初回から2安打でピンチを作り、キュラソ星人の犠飛で先制を許し、今回も阪神打線を爆発せさてしまうのでは?と思われたが、2回以降は粘りの投球で6回まで追加点を許さない。その間に偽バファローズは4回に四球2つで貰ったチャンスに後藤のタイムリー二塁打が飛び出し、同点とすると、6回には一死満塁から後藤の押し出し死球,フェニックス一輝の犠飛で2点を勝ち越し。しかし、直後の7回、オルティズは無死満塁のピンチを作って、KO。代わった菊地原は二死まで持ち込みながら、昨年までの同僚・平野に走者一掃のタイムリー三塁打を浴び、一気に形勢逆転。更に、3番手・山口は新井に2ランを叩き込まれて、この回、大量5失点。阪神は8回にもフォードのタイムリー二塁打でダメ押し。偽バファローズは7回以降、阪神の継投策の前に沈黙し、3連勝ならず。試合後、コリンズ監督は突然、退団を申し出た事が明らかになった。
来日初の2戦連続黒星を喫したウィリアムスを温存し、優先度を下げられていた久保田を挟んで藤川に繋ぐリレーで逃げ切った阪神。これをきっかけに久保田に安定感が戻ってくればいいのだが…。それにしても、今日こそはやってくれるかと思われたオルティズが終わってみれば、6回4失点KO。しつこい様だが、一体、どの辺がパウエル以上なのか? いや、パウエルも大した事はないのだが、少なくともオルティズよりはマシだろう。電撃辞任のコリンズ監督だが、確かに有能な指揮官とは言えなかったものの、今季の偽バファローズの低迷はコリンズ監督がどうのこうのと言う次元じゃないだろう。解任じゃなくて辞任な訳で、引責辞任する程、壊滅的な成績でもなかった事を考えると、むしろコリンズ監督の方から偽バファローズを見限った印象だが…。
◆F4−3YB◆
3回に内川のタイムリーで先制された日本ハムだが、その裏、連打で一死二、三塁のチャンスを作ると、田中が走者一掃のタイムリー二塁打を浴びせて、一気に逆転。1点を追う横浜は6回、一死から内川,村田,ビグビーの3連打で同点。日本ハム先発・ダルビッシュは僅か88球ながらも、腰の張りを訴えて、7回限りで降板となり、8回からは星野がマウンドに上がったが、いきなり先頭の内川に3号ソロを被弾し、勝ち越し点を献上。しかし、粘る日本ハムはその裏、エラー絡みでチャンスを作り、稲葉の同点タイムリーでハマのチンピラをKO。続くスレッジが歩いて一死満塁。ここで代打・高橋のショートゴロ併殺崩れの間に勝ち越しに成功。9回は武田久が3人で抑えて、1点差で逃げ切った。
ダルビッシュの7回で早くも降板。原因が腰の張りとあって、いよいよ水島の呪いが来てしまったのかもしれない。これで3試合白星から遠ざかっているのも不気味である。しかし、試合の方は日本ハムが逆転勝ち。下位打線はさっぱりだったが、1〜4番までの4人がうまく繋がった。武田久は3試合連続セーブとMICHEALの穴を埋めている。ハマのチンピラはエラーで足を引っ張られ、またも黒星。防御率1.99で2勝5敗って、どれだけ不憫なのか…。まぁ、果たす気のない公約なんぞ掲げている段階で勝ってやらなくては…とバックに思われていないのは確かだが…。
◆L4−5S◆
「青木がいないと終わってしまうチーム」など、昨年までの同僚・石井一の再三に渡る挑発に怒りを燃やすヤクルトは初回、新4番・畠山のタイムリーで先制すると、ガイエルも犠飛で続いて2点目。2回に細川の犠飛で1点を返されるも、4回に衣川のタイムリー,5回には畠山の犠飛で着々と加点し、石井一はこの回限りでKO。しかし、その裏、西武は二死から栗山のヒット,中島の四球で一、二塁とした所でブラゼルに13号3ランが飛び出して、一気に同点。追いつかれたヤクルトは直後の6回、死球の宮本を二塁に進め、またも衣川がタイムリーを放ち、勝ち越しに成功。7回以降は松岡−押本−林の防御率0点台トリオが西武打線の反撃を断ちきった。先発・リオスは4月12日以来となる2勝目を飾った。
古巣に対して、無駄にでかい口を叩きまくる石井一を青木不在で終わってしまう筈のヤクルト打線が粉砕。黒星こそつかなかったが、5回4失点KOでは実質、負けたも同然だろう。4番就任2試合目となる畠山も先制タイムリーに、中押し犠飛の2打点と結果を出した。リグスは久々のスタメンとなったが、2タコでユウイチに代打を送られるなど、まだまだ復調の気配は見えてこない様だ。
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