平田良介

September 07, 2008 21:18

◆S−G◆
降雨中止。

◆D5−4YB
横浜先発のルーキー・小林に対して、中日は3回、先頭の谷繁が二塁打を浴びせると、一死後、連続四球で満塁のチャンス。ここで李が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、犠飛としては十二分のレフトフライとなり、谷繁が先制のホームイン。49日ぶりの先発となった吉見は3回までパーフェクトの快投を見せていたが、4回、先頭の石川に内野安打を浴びると、ガッツな貴公子・仁志に犠打を許した後、内川,村田,吉村と3連続タイムリーを浴び、3失点。2点を追う中日はその裏、デラロサの犠飛で1点差。続く5回には二死走者なしから四球で出た荒木が二盗を決めると、続く李がタイムリーを放って、同点。直後の6回、横浜は二死走者なしから村田が34号ソロを叩き込み、勝ち越すが、その裏、中日は一死一、三塁から代打・立浪の併殺崩れの間に再び同点。4−4の儘、迎えた土壇場9回、横浜は先頭の村田が二塁打で出るも、吉村,メカゴジラ,金城とあえなく凡退し、村田は二塁に釘付け。すると、その裏、中日は一死から代打・平田が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにサヨナラアーチを叩き込んだ。

阪神戦で燃え尽きた横浜相手に中日が3連戦3連勝で貯金生活に舞い戻った。平田はプロ初アーチが劇的なサヨナラ弾。3番手の浅尾に今季初白星が転がり込んだ。落合監督に訳の分からない起用法に振り回されているうちに不振→故障と負のスパイラルに陥った吉見は6回4失点降板とは言え、5安打無四球の8三振と復帰初戦にしてはそこそこの内容。二軍にいるうちに山口に白星で抜かれてしまうなど、新人王に黄信号が灯っているだけに勝っておきたい所だったが、次回に期待を抱かせた。

◆C5−2T◆
0−0で迎えた4回、広島は二死満塁のチャンスを掴むも、前田健がレフトフライに倒れて三者残塁。しかし、続く5回、ヒットの東出を天谷が送った所でオチョアが先制タイムリー。二死後、嶋が内野安打で繋ぐと、石原がライト前へタイムリーを浴びせて、この回2点。直後の6回、阪神はシャア少佐のヒット,平野の四球の後、栗原のエラーで無死満塁。ここでキュラソ星人のセカンドゴロの間にシャア少佐が生還。なおも二、三塁と一打逆転の場面で鳥谷,関本と倒れて、二者残塁。すると、その裏、広島は一死から前田健,東出,天谷と3連打で満塁とすると、オチョアのショートゴロと伊集院光の弟子・金村の暴投,栗原のタイムリー二塁打で一気に3点を追加。7回に代打・高橋光の3号ソロで2点目を返されるが、8回からは上野−永川と繋いで逃げ切った。

毎回走者を出しながら粘っていた伊集院光の弟子・金村だったが、堪えきれずにまたも今季初白星ならず。3カード連続負け越しとなった阪神は試合が雨で流れた巨人との差が4と縮まり、5たびマジックが消滅してしまった。広島は14残塁の大拙攻ながら、辛くも白星を拾って、4位浮上。投げては先発・前田健が7回2失点で6勝目をあげれば、守護神・永川は2年連続の30セーブをマークした。

◆H6−7M◆
借金生活の危機に立たされたソフトバンクはこの日も初回から今江のタイムリーとズレータの犠飛で2点を先制される苦しい展開。しかし、その裏、西岡のエラーで掴んだチャンスに松中のタイムリー二塁打で1点を返すと、5回に一死一、三塁から本多の連続タイムリーで追い着くと、城所のピッチャーゴロの間に森本が勝ち越しのホームイン。更に、7回には二死満塁とし、小林宏をKO。2番手・高木から松中が押し出し四球を選んだ後、3番手・ゴーグルから小久保が史上50人目の通算300二塁打となる2点タイムリーを浴びせて、この回3点。これで決まったかと思われたが、土壇場9回、守護神・馬原がよもやの大炎上。一死満塁のピンチを作ると、代打・橋本に7号グランドスラムをぶち込まれ、一気に同点。続く代打・早川にも痛打された馬原は失意のKO。代わった水田も二死満塁とピンチを拡大させたが、ズレータをライトフライに打ち取って、辛くも同点止まりで切り抜けた。その裏、ソフトバンクは二死二塁のチャンスに松中が三振に倒れ、試合は延長に突入。ラストイニングとなった12回、ロッテは二死走者なしからズレータが6号ソロを叩き込み、ついに勝ち越し。その裏、ソフトバンクは二死から松中が四球を選んだものの、小久保が初球を打ち上げ、ファーストへのファールフライに倒れて、ゲームセット。

九分九厘見えていた白星を引っ繰り返されたソフトバンクがついに悪夢の借金生活に突入し、4位転落。まさか馬原がああも炎上しようとは…。着々と加点していた打線も追い着かれるや、ガチガチになってしまい、勝ち越せる気配すらなし。昨日、復帰したハマのスペランカーは完治していなかったのか、早くもスタメン落ち。12回に代打で起用されたが、あえなく三振の体たらくだった。ロッテは小林宏がリードを守れず、6失点KOとなったが、粘りの逆転勝ちで借金を完済し、3位浮上。最後を決めたのはズレータだが、何と言っても、起死回生の代打同点満塁弾を放った橋本の活躍に尽きるだろう。しかし、チームが意気上がる一方で7回に死球を食らって退いた今江が診断の結果、右尺骨骨折だった事が判明。全治は未定だが、今季中の復帰は絶望的か!?

◆F2−5E
楽天は2回、青波の長瀬の6号ソロで先制すると、3回には二死一塁からまたも青波の長瀬がタイムリー二塁打を放ち、1点を追加。2点を追う日本ハムは4回、田中のヒット,稲葉の四球で一、三塁とした所でスレッジのタイムリーが飛び出し、一場をKO。代わった佐竹に対して、稲田のショートゴロ併殺崩れの間に稲葉が同点のホームイン。2−2で迎えた7回、楽天は先頭の聖沢がヒットで出るも、続く渡辺直がピッチャーゴロゲッツー。チャンスは潰えたかと思われたが、続く内村がヒットで繋ぐとすかさず二盗。ここでフェルナンデスがライトフェンス直撃のタイムリー二塁打を浴びせて、勝ち越しに成功。続く8回には嶋のタイムリー二塁打で1点を加えると、9回には代打・草野のタイムリーでダメ押し。その裏、日本ハムは一死からスレッジが四球を選んだものの、代打・高口がセカンドゴロゲッツーに倒れて、万事休す。

楽天が終盤に突き放し、6カードぶりの勝ち越し。この日から登録された先発・一場は4回もたずに降板となったが、2番手・佐竹が4回を無失点の好リリーフを見せ、2年ぶりの白星。打っては10残塁2併殺の拙攻ながらも、14安打の猛打で押し切った。日本ハムは4安打と沈黙し、3位浮上のチャンスを逃した。スーパーさぶ・多田野は7回3失点ながら、打線の援護が得られず、7敗目。新人王レースに踏み留まる為にも勝っておきたい試合だったが、痛い黒星となった。

◆Bs6−2L◆
3回、無死一、二塁のピンチを切り抜けた偽バファローズはその裏、カブレラのタイムリーで先制すると、続く4回には後藤,小瀬のタイムリーで2点を追加。更に6回には一死満塁から坂口の犠飛で1点を加えると、なおも一、三塁の場面で一塁走者・大引が盗塁を仕掛け、一、二塁間で挟まれている隙に三塁走者・小瀬が本塁を陥れ、5点目。6回まで4安打無失点の好投を見せていた金子は7回、礒?に二塁打を浴びるなど、一死三塁のピンチで代打・平尾に犠飛を許して、1点を献上。しかし、その裏、偽バファローズは後藤のタイムリー二塁打で再び5点差と突き放す。粘る西武は8回、一死一、二塁から大島がタイムリーを浴びせると、二死後、代打・松坂が内野安打を放って、満塁と一発が出れば同点のチャンス。しかし、佐藤はライトフライに倒れて、三者残塁。最後はセーブのつかない場面ながらも登板した加藤が締めて、逃げ切った。

偽バファローズが序盤から主導権を握り、この3連戦勝ち越し。3タテこそ逃したものの、6ゲーム差に詰め寄り、逆転優勝へ望みを繋いだ。先発・金子は8回途中まで2失点の好投で自己初の10勝目。打っては後藤が3二塁打2打点の大当たりだった。西武は先発・キニーが5回KOで2カード連続の負け越し。打線は終盤、当たりを取り戻したが、反撃が遅過ぎた。

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November 01, 2007 20:49

◆D1−0F◆
不戦勝とは言え日本一に輝きながら、リーグ制覇もしていないチームに敗れた上、調子ぶっこいて日本一を自称されると言う3年前の屈辱を日本ハムにも味わわせたいと執念を燃やす中日に対して、日本一に輝いたチームに当然与えられるべき権利であるアジアシリーズ出場権を放棄せざるをえない状況に追い込まれている日本ハムは第1戦で13三振完投を果たしたダルビッシュが中4日で登板。2点取る事すら保証出来ない打線をバックに、最早、完封するしかないと言う計り知れないプレッシャーを感じながらの投球となったダルビッシュだったが、いかんせん中4日では体が重いのか2回、先頭のT.ウッズにレフト前へ弾き返されると、続く中村紀には右中間を破られ、無死二、三塁の大ピンチ。李は空振り三振に斬って取ったものの、続く平田にセンターへの犠飛を打ち上げられて、先制点を献上。一方、中日の先発は10月7日以来の実戦登板となる山井。いかに状態が壊滅的に悪い日本ハムが相手とは言え、1,2,3回と3人ずつで斬って取る上々の立ち上がり。4回には先頭の劇団ひちょりのセンター前へ抜けようかと言う当たりを荒木の美技で助けて貰うと、これで調子付いたか、8回まで一人の走者も許さない素晴らしい投球を展開。一方、ダルビッシュも調子が悪いながらも、7回まで追加点を許さず、8回には2番手・武田久が3人でピシャリと抑える好リリーフを見せ、試合は1−0の儘、土壇場9回へ突入。山井のパーフェクト達成なるかと注目される中、落合監督は公式戦ならいざ知らず、たかだかアジアシリーズ出場権争奪戦ごときエキシビジョンマッチごときのパーフェクトにさしたる価値はないとばかりに山井を引きずり下ろし、守護神・岩瀬を投入する非情采配を敢行。しかし、完投だろうと継投だろうと、パーフェクトの危機に苛まれている事に変わりはない日本ハムは金子誠,代打・高橋と打ち取られ、絶体絶命。ここで田中幸の代打起用も大いに期待されたが、途中から守備で入っている小谷野がその儘、打席に入ると、カウント2−2からセカンドゴロに倒れて、パーフェクトリレーが完成。一人の走者も出せずに、ダルビッシュの力投を無駄にしてしまう最悪の形で負け越しを喫した日本ハムは2年連続日本一に輝いたにも拘わらず、アジアシリーズを出場辞退する事を決定セ・リーグ2位に過ぎない中日だが、日本ハムも巨人も辞退してしまった為、繰り上がりでアジアシリーズに出場する事となった。しかし、この日も山井の奇跡的快投に救われたとは言え、タイムリー欠乏症は一向に治っておらず、格下のアジア諸国相手にも苦戦するのではないかと不安を残しており、川相の現役復帰待望論はますます強まる一方だ。尚、たかだかエキシビジョンマッチであるにも拘わらず用意されたMVPには中村紀が選ばれた。

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