川越英隆
March 30, 2008 17:42
◆S10−2G◆
ヤクルト2連勝で迎えた第3戦は栂野,加藤といずれもプロ初の先発マウンド。先発6番手を争っていた木佐貫が前日、イースタンで好投を展開するなど、二軍落ちと背中合わせとあって、何としても結果を出したい栂野だったが、初回から青木の二塁打と自らの暴投で2失点。一方、加藤は3回に二死走者なしから連続二塁打で1点を失うと、5回には李に同点二塁打を浴び、無念のKOとなった。巨人は6回、立ち直りを見せていた栂野に代打を送ってしまい、その裏から継投モードとなったがこれが大誤算。吉武がいきなり無死満塁のピンチを作った挙げ句に、ガイエルに勝ち越し押し出し四球。更に、飯原に2点二塁打を浴びると、7回には西村健が1点を失い、なおも満塁のピンチを作ってKO。そして代わった越智が福川にグランドスラムを叩き込まれると言う惨状ぶり。巨人は悪夢の開幕3連敗となった。
勝利投手の権利まであと一人と言う所でKOとなった加藤は初登板初勝利とはいかなかったが、その後、打線爆発でヤクルトが3連勝。両軍共放った安打数は同じなのだが、この大差…。最後に福川の満塁弾はあったが、そこまではコツコツと点を重ねるヤクルトらしい攻撃で巨人の一発依存野球を完全否定。巨人は毎回11安打を放ちながら、2点しか奪えない体たらく。そんな中、育成選手あがりの隠善がプロ初打席で左中間真っ二つの二塁打。坂本にもようやく今季初安打が飛び出したのは何より。初先発の栂野は2回以降は安定した投球で次も使えそうな気配だが、果たして木佐貫と入れ替えられてしまうのだろうか?
◆D4−0C◆
相変わらず、川相不在と言う計り知れない苦境に悩まされ続けている中日だが、初回に梵のエラーでチャンスを拾い、タナボタの先制点をゲット。4回には川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに森野が2試合連続のアーチを叩き込むと、6回には川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに中村紀が2ランをぶち込んで、ダメ押し。投げては求道者・前田不在の広島打線相手に先発・小笠原が四球を連発しながら、5回無失点で切り抜けると、6回以降は吉見−中里−高橋と繋いで完封リレーを達成した。
昨日、一発を放った求道者・前田がもう休憩モード…と言うのは、流石に早過ぎる訳で、東出も外されている辺り、小笠原が左だから引っ込めたのか? だが、求道者・前田は相手投手の右左で代える様な中途半端なバッターではないだろうが! そんな事やってて、完封負け食らっては元も子もない。6回のチャンスに長谷川に代打を送らないなど、ブラウン監督のチョンボが目立った。こういう時こそ栗原が打たねばならないのだが、開幕第1打席でヒットを放ってから12打席ノーヒットとは困りモノだ。一見、完勝の中日だが、相変わらずの一発依存野球でたまたま勝ちを拾った感がありあり。ただ、そのたまたまの一発が出ているだけ巨人よりはマシな状況で、1日からの直接対決が注目される。
◆T7−0YB◆
3タテを狙う阪神がいきなりシャア少佐,平野,新井の3連打であっと言う間に1点を先制。更に、ゼブラ今岡にもタイムリー内野安打が飛び出すと、3回には好調・キュラソ星人の犠飛で3点目。先制タイムリーの新井は4,6回にも2打席連続の2点タイムリーで5打点の大活躍。大量援護に恵まれた福原は再三のピンチも3つの併殺で切り抜けるなど、あと一本を許さず、3年ぶりの完封勝利。チームは会心の開幕3連勝。
岡田監督は先発投手を育てる気は皆無…と散々書いておきながら、よもや開幕3試合目にして完投が記録されようとは予想外の展開。と言っても、7点のリードが幸いした格好。あれだけ走者を背負っては、いつもの岡田監督なら代えたくて仕方なかった事だろう。こういうピンチを我慢して切り抜けさせなければ、先発はいつまで経っても長いイニングなど投げられはしないのだが…。打線はキュラソ星人はお休み状態だったが、その分、新井が大爆発。1〜3番だけで7安打6得点5打点と効率的な攻撃を展開した。横浜は主砲・村田がようやく初安打。小関はまさかの3戦連続マルチ安打を放ったが、チームには何の効果ももたらさなかった。
◆L5−1H◆
プロ初完封と言う衝撃のデビューを飾ったルーキー・大場が2度目の登板。3回までノーヒットと上々の立ち上がりだったが、4回、先頭の中島に先制被弾。更に、一死二、三塁から早くもボカチカ,細川と連続アーチを叩き込まれて、悪夢の5失点。一方、西武先発・キニーは7回を投げて散発3安打9三振。失点は自らのエラーで許した1点だけと言う好投で来日初勝利をマークした。
大場は5失点とは言え、3被弾した4回以外は申し分のない内容。一発病が慢性的なものにならない事を祈るばかり。打線は僅かに4安打と相変わらず、湿りがち。3〜7番の中軸がノーヒットでは得点の奪いようもない。最早、開幕4連勝の勢いは完全に消え失せてしまった印象だ。特に、松中の元気のなさが気になる所。西武はキニーがまたも安定した投球を見せ、今後も期待出来そうな予感。ヘッポコ助っ人の烙印を押されつつあったボカチカにも待望の一発が飛び出したが、これが復調のきっかけになるか否か…。
◆M1−4Bs◆
開幕から壊滅的に打てないカブレラがついにスタメン落ち。同じく壊滅的に打てないラロッカは流石に危機感を覚えたか、第1打席でヒットを放ち、下山の先制タイムリーを呼び込んだ。しかし、以降は渡辺俊に翻弄される貧打線モードに突入し、7回までゼロ行進。川越は最小援護をバックに毎回の様に走者を出しながらも、6回まで無失点と粘っていたが、7回、二死二、三塁から早川のピッチャーゴロを取り損ね(記録は強襲ヒット)、ついに同点。しかし、直後の8回、偽バファローズは阿部のタイムリーで再び勝ち越すと、これまた危機感を抱くローズが今季初アーチとなる2ランをぶち込んで、渡辺俊をKO。最後は加藤が一発で同点と言うピンチを作りながらも、何とか逃げ切り、チームの連敗を4で止めた。
カブレラスタメン落ち効果か否か、ともあれ、ローズに待望の一発が出るなど、渡辺俊を攻略する事に成功。川越は前回の汚名を返上する好投だった。空振りを取りきれない守護神・加藤は粘られて慣れられて打たれると言うパターンの積み重ねが見ていて非常に怖いのだが、他にめぼしい人材がいないのだから仕方ない。案の定、フクーラがスタメン落ちとなったロッテは偽バファローズを上回る10安打で10残塁の拙攻が響いた。
◆E3−1F◆
とにかくグスマンを使いたくないと言う態度を隠そうともしないノムさんの機嫌を損ねない為にも、まるで完投が命題付けられているかの様なプレッシャーを背負わされている楽天先発投手陣。この日の先発・朝井は3回まで粘っていたが、稲葉に被弾し、先制点を献上。5回にも二死満塁のピンチを迎えたが、被弾したばかりの稲葉をきっちり抑えて、凌ぎきる。すると、その裏、楽天は高須,草野のタイムリーで3点を奪い、逆転。朝井は7回二死でKOされ、4戦連続完投勝利はならなかったが、その後、有銘−青山と繋ぐ、あくまでグスマンを使わないリレーで2点差を守りきった。
打線はイマイチながら、投手陣の頑張りにより、4連敗後4連勝で借金をあっさり完済。徹底してグスマンを使わずに済んでいるのが奏功している様だが、今後、グスマンの処遇はどうなっていくのか気になる所。またも貧打に泣いた日本ハムは18打数ノーヒットだった金子誠にようやく快音が聞かれたが、スレッジがまたも3タコ。昨日の一発はどうやらフロックだった様だ。
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March 11, 2008 23:29
◆T5−2G◆
余所からかっさらってくるロートル大砲フェチで、ドラフト下位の生え抜き短距離砲など眼中にない茂雄から心にもない賞賛をかまされて以来、取り憑かれたかの様にすっかり当たりが止まってしまっていた坂本。開幕一軍に黄信号が灯っていたが、その危機感で覚醒したか、この日は第1打席で先制二塁打を皮切りに4打数4安打2二塁打の大爆発。それでも、手術明けで未だにオープン戦に出てもいないニックンが実績(と言ってもゲッツーを量産しているだけだが)だけでスタメンを勝ち取ってしまうかと思うと実に不憫である。昨年の当ブログ推奨助っ人・ゴンザレスも2安打と好調をキープし続けているが、いかに打ちまくろうと李が北京五輪予選から帰ってきたら、それだけで二軍仁落とされるかと思うと、まったくもって不憫この上ない話である。また、オーストラリア代表の座を蹴ってまで、巨人での一軍入りを目指す事を決めたバーンサイドは5回2失点と微妙な内容だが、神がかり的な快投を演じても、助っ人枠の都合上、開幕二軍は揺るがないと思われる立場なだけに、微妙な内容ならまだ諦めがつく…と思えてしまう辺り、不憫極まりない。一方、阪神は左太腿裏を痛めていた伊集院光の弟子・金村が診断の結果、筋挫傷である事が発覚。しばらく様子を見る予定だが、開幕には間に合わない可能性が高まってきた。そんな中、「伊集院光の弟子ではない金村」こと金村大が1回を3三振無失点の好リリーフ。と言っても、それで伊集院光の弟子・金村の穴が埋まる見込みが立った訳ではないのだが…。
◆D3−0L◆
素人投手相手に考えなしの攻撃で手も足も出ない無能打線と水島氏に冒涜される呪いをかけられ、一向に調子の上がってこない中日打線。この日も川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに飛び出したT.ウッズの2ランと相手の野選で3点を奪うのが精一杯でタイムリーはゼロと相変わらずのタイムリー欠乏症ぶりで川相不在の弊害を大露呈。デラロサ使ってる暇があったら、名手・川相を現役復帰させろと言う声は強まる一方だ。そんな中、先発・吉見が7回無失点の好投で熾烈な開幕ローテ争いに殴り込みをかけると、ルーキー・山内,中里のリリーフ陣もそれぞれ1回無失点で完封リレー。ここ4試合で3完封と投手陣は好調をキープしているだけに、打線にも奮起して欲しい所である。
◆S0−2Bs◆
経歴がグライシンガーに似てるだけで安直にもグライシンガー級の期待を受けている新助っ人・リオスが2度目の先発登板。5回を投げ、失点はカブレラの一発による2点のみ。ピンチを迎えても2つの併殺を取って切り抜けるなど落ち着いた投球で開幕ローテ入りに当確ランプ。一方、開幕投手を狙う川越は5回を2安打無失点と文句なしの内容で開幕投手へ大きく前進した。
◆YB4−3E◆
長谷部の離脱により、先発ローテ構築が苦しくなり、チームメイトから復活を期待する声が強まって「一場さま」呼ばわりされている一場さまが初登板。立ち上がりこそ制球に苦しみ、2点を失った一場さまだが、2回以降は横浜のまずい攻めにも助けられながら粘りの投球で6回まで追加点を許さなかった。打っては昨年のパ・リーグ本塁打王・山崎武が連続三振の後の第3打席でオープン戦初安打となる一発を叩き込んだ。一方、昨年のセ・リーグ本塁打王の村田もここまで不振だったが、3安打とようやく上昇気配。抑えの新助っ人・ヒューズはボークを犯してピンチを作ったものの、2三振を奪って、後続を断ち切り、内川のサヨナラタイムリーを呼び込んだ。
◆M4−3F◆
水島の呪いの影響で不振を極めてすっかり欝状態のトンガ。ダルビッシュの喝により、少しは士気が上がったものの、この日もスタメンを外された上、代打で打点付きとは言え、セカンドゴロとあえなく凡退。そのまま、守備に入った後に回ってきた第2打席では死球を食らってしまい、貴重な1打席を無駄にさせられる始末。これで13打席ノーヒットと一向にトンネルを抜け出せない。一方、ロッテ先発・小野は4回までパーフェクトの素晴らしい投球を展開。5回にタイムリーで1点を失ったが、開幕へ向けて、自らも「良過ぎて怖い」と漏らす程の万全の仕上がりを見せた。
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March 05, 2008 23:45
◆D4−2G◆
助っ人枠の都合上、下手をすると1試合もお呼びがかからない可能性も少なくなく、北京五輪出場を果たせば、シーズン中でも問題なく出場を認められると思われるのに、そんな状況を理解していないのか、チームに期待されているから…などと、オーストラリア代表の座をむざむざ蹴ってしまった新助っ人・バーンサイド。蹴った甲斐を見出したい所だったが、この日は3回3失点と不本意な投球で開幕一軍へ赤信号を灯してしまい、早くも後悔させられる展開に…。打っては11安打を放ちながら、得点はエラーで貰った2点だけと言うタイムリー欠乏症を露呈した巨人は今年も一発依存野球を展開する事になりそうな気配。一方、中日先発・吉見は粘りの投球で5回を無失点。調子が上がって来ないベテラン先発陣の間隙を縫って、開幕ローテ入りへ大きくアピール。尚、4日の試合で喜田の殺人スライディングを食らった阿部の左脛の状態が思わしくなく、開幕に間に合わない可能性が出てきた事が明らかになった。
◆T7−3C◆
昨年末に他界した島野元コーチの追悼試合となったこの試合、阪神は開幕スタメンを思わせる主力メンバーをズラリと並べた。1打席限定ながら志願の出場となったキュラソ星人はそのワンチャンスで見事に逆転2ラン。シャア少佐も3安打の活躍を見せた。投げては久保田,藤川と繋ぐペナントレースさながらのリレーを展開しての快勝で花を添えた。広島は大竹が3回2失点,長谷川が2回3失点と先発ローテ候補の2人が揃って打ち込まれ、不安を残した。
◆S3−4F◆
立石の引退セレモニーが行われたこの日、昨年のパ・リーグMVP&沢村賞投手・ダルビッシュが先発。序盤は制球に苦しみ、5回2失点で敗戦投手となったものの、6三振を奪う力強い投球で健在ぶりをアピール。一方、経歴が似てるだけでグライシンガー級の期待を無理矢理されているヤクルトの新助っ人・リオスも初登板。低めにボールを集めるグライシンガーを思わせる丁寧な投球でトンガを三振,ピッチャーゴロと完璧に仕留めるなど、4回1失点の好投を展開。日本ハムから移籍の押本は古巣相手の初登板で2三振を奪って1回をピシャリと抑えた。
◆H2−5L◆
パウエルが正式に支配下登録され、混迷極めるソフトバンクの助っ人投手枠争い。初登板で打ち込まれたスタンドリッジ,ホールトンが2度目の登板でリベンジを果たしたが、前回快投を見せたガトームソンが5失点で6回途中でKOとなり、前回の好結果を帳消し。助っ人投手枠争いは更なる混迷を極める事に…。そんな中、ルーキー・久米が2度目の登板で2回無失点と好投を展開。ハマのスペランカーには待望のオープン戦初アーチが飛び出した。その一発を浴びた西武先発の新助っ人・キニーだが、5回を投げて2失点にまとめ、開幕ローテ入りのアピールに成功。
◆Bs7−1M◆
「ビックボーイズ打線」(コリンズ監督命名)に完全に名前負けし、湿りっぱなしだった偽バファローズはこの日も5回まで僅かに2安打と沈黙。しかし、6回に四球連発で貰ったチャンスにフェニックス一輝のタイムリー三塁打で逆転すると、7回には3連打,8回には5長短打を集中する猛攻を見せ、計7得点。投げてはデイビーが4回1失点と好投すれば、川越も負けじと4回1安打無失点の素晴らしい投球を展開した。
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April 12, 2007 22:09
◆C1−3G◆
広島の先発は投げる度に打線に見殺されているルーキー・青木高。この日も初回から一死一、二塁のチャンスを逃してしまった事に落胆の色を隠せず、直後の2回、よりにもよって怒濤のチャンスブレイカー・ニックンに先制タイムリーを浴びると、前夜のヒーロー・キムタクにもタイムリーを許して、2失点。結局、7回まで投げて失点はこの回のみだったが、援護を貰えない儘、無念の降板を余儀なくされ、またもや見殺される形でプロ初白星はお預け。一方、前回、眠っていたT.ウッズを叩き起こすだけ起こして、久々の白星を逃す事となった巨人先発・木佐貫は3度のピンチを凌ぎながら、6回まで無失点の粘投。7回二死から連打を浴びた所でマウンドを譲ると、代わったチョコが不振の代打・緒方にタイムリーを許して、1点差と迫られたが、土壇場9回、ガッツに貴重な一発が飛び出して、ダメ押し。その裏、昨日の不甲斐ない投球で信頼感を失ったのか、守護神・豊田にはお鉢が回って来ず、8回途中から登板していた林が最後まで投げきり、2年ぶりのセーブ。そして、木佐貫は3年ぶりの白星を手にした。広島は4戦連発と絶好調だった新井が先制のチャンスに見逃し三振したのを初め、4タコ3三振とブレーキだったのが響き、最下位転落となった。
◆T3−1D◆
左腕をぶつければ、好調の左打者よりも、壊滅的不振に喘ぐ右打者の方が分がいいと言う極論にいつまでもしがみつく岡田監督が勝手に自滅オーダーを展開してくれるとは言え、流石にエース・人斬り抜刀斎の登板日を無為にズラす事は出来なかった中日。右が相手と言う事で浜中,関本の0割コンビを気兼ねなく外した岡田監督は林,藤本をスタメン起用。溜飲が下がった思いの阪神打線は初回からキュラソ星人のタイムリー二塁打で先制。続く2回には一死一塁から藤本がショートゴロゲッツー…と思いきや、どう見ても二塁ベースを踏んだ様にしか見えない井端がベースを踏み外したとジャッジされて二塁はセーフ。すると何と投手のボーグルソンに来日初アーチとなる2ランが飛び出して、阪神は3点のリード。自らの一発で気を良くしたボーグルソンは川相不在を象徴するかの様な残塁量産モードを展開する中日の拙攻に助けられながら、5回を無失点。6回に中村に移籍初アーチを浴び、完封が途切れたが、7回からはJFKを投入する必勝リレーで逃げ切り、ボーグルソンは来日初勝利。中日は開幕4カード目にして、初の負け越しとなった。尚、浜中は代打で登場し、ヒットを放ち、打率を1割の大台へ乗せた。
◆YB2−4S◆
金村(日本ハム)の師匠・伊集院光が「合体変形ロボみたいで名前が凄ぇかっこいいから」と言う理由で一押しの新助っ人・グライシンガーに対して、横浜は村田のタイムリーで先制。先発・加藤は2回に梶本にプロ初打点となる犠飛を許して、あっさり追いつかれると、4回には宮本にタイムリー二塁打を浴びて、勝ち越し点を献上。1点差の儘、迎えた7回、横浜は2番手として那須野を投入。協約上限の5倍超の契約金を貰ってしまう程、面の皮が厚い那須野はこんな事があっても全く動じないのか、はたまた汚名を返上したい気持ちで一杯なのか、好調のヤクルト1,2番コンビを連続三振に斬ってとる快投を見せると、その裏、古木が犠飛を打ち上げ、ついに同点。しかし、これで気が緩んだか、那須野は8回、カモのガイエルにむざむざ死球を食らわせて降板すると、代わった木塚が代打・真中にタイムリー二塁打を浴びて、勝ち越し点を献上。9回には吉村のタイムリーエラーで致命的な1点を失い、最後は高津が反撃を断たれた。結局、禊ぎの登板となった筈の那須野が早速黒星を喫してしまう因果応報な展開で敗れた横浜はこれで開幕から11試合連続ぬけぬけと言うプロ野球新記録を樹立し、借金生活に逆戻りとなった。
◆H1−6M◆
背信投球が続いているガトームソンがこの日もワトソン博士,青野の連続タイムリーで2点を先制されるピリッとしない立ち上がり。3回には連続死球でピンチを作った挙げ句に、またも青野にタイムリーを許して、3点目を失った。毎回走者を出しながら、詰めの甘い攻撃で無得点に抑えられていたソフトバンクは4回、小久保の2試合連続アーチで1点を返すも、あとが続かない。で1点を返した。6回には無死一、二塁,8回にも二死一、二塁のチャンスを作りながら、あと一本が出ず。そうこうしているうちに9回に柳瀬がサブローにダメ押し3ランを被弾。これでソフトバンクは3カード連続で勝ち越しを逃す事となった。
◆F0−9Bs◆
4月に入ってからすっかり湿りきっていた偽バファローズが突如、爆発。まず、初回にローズの犠飛で先制すると、2回には平野恵が2点タイムリー。4回には辻の2点二塁打で日本ハム先発・スウィーニーをKOすると、更に、阿部真もタイムリー二塁打。中盤は攻めあぐねていたが、8回に3連打等でダメ押しの3点を追加。投げては先発・川越が8回まで散発無失点の好投を展開。完封がかかったラストイニングで一死満塁の大ピンチを迎えたが、落ち着いた投球で糸井,金子誠と打ち取って、2年ぶりの完封をマークした。今季初の完封負けを喫した日本ハムは再び最下位に転落した。
◆E5−4L◆
ゴールデンルーキー・田中が3度目の先発登板となったが、初回二死二、三塁のピンチを切り抜けると、2回は3人で退け、立ち直りを見せたかに思われたが、3回二死一、二塁と再びピンチを背負った所でカブレラに9試合ぶりの3ランを被弾。4回には細川に犠飛を許して、4点目を献上。しかし、その裏、悪の温床・楽天は山崎武,牧田の連続アーチで追い上げると、続く5回にも山崎武,牧田に連続タイムリー二塁打が飛び出して、一気に同点。黒星を消して貰った田中はその後もピンチを背負いながら、追加点を許さず、7回まで投げ抜いたが、勝ち越してまでは貰えず、この日もプロ初白星ならず。この後、悪の温床・楽天は8回に礒部のタイムリーで勝ち越し。最後は福盛が締めて、ようやく今季初セーブ。2番手の松本に12年目の初勝利が転がり込んだ。悪の温床・楽天は一夜で最下位を脱出し、西武の連勝を6でストップさせた。あと1イニング粘っていれば白星が転がり込んでいた田中だが、投げる度に投球回数が増えてきており、初勝利はそう遠くない日にやって来そうだ。
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