大道典嘉
October 29, 2010 23:47
大道が今季限りでの現役引退を表明。今季の大道は開幕から一向にお呼びがかからず、8月まで延々二軍暮らし。9月に入って、右の代打が不足している状況を打破すべく、一軍昇格となったが、5打数ノーヒットと結果を残す事が出来ず、ユニフォームを脱ぐ事を決意。引退会見では、4月にくも膜下出血で急死した盟友・キムタクの事に触れた際、言葉を詰まらせ、涙ぐむ場面もあったが、23年間、充実した現役生活を全うした満足感と今後に向けての抱負を語った。
「野球をしている時は短く感じたが、色々な人から『23年間よくやったな』と言われると、長い事やってきたんだなと感じる。(23年間の現役生活は)波瀾万丈と言うか…。今は南海はないが、ホークスに入団して、ダイエーになり、ダイエーでは生卵をぶつけられたりと色々あった。ダイエーで優勝して、また巨人に来て優勝して、野球選手としては本当についているなと思う。思い出はいっぱいあるけども、巨人に来てからは(2008年6月21日の)ソフトバンク戦で杉内からホームランを打った試合と、昨年の(日本ハムとの)日本シリーズ第5戦で林投手から同点タイムリーを打った試合が印象に残っている。(今年は)技術的にどうしても、速いストレートに詰まるケースが多くなった。これでは一軍に通用しないと思った。ソフトバンクの王監督(現球団会長)からも、『ストレートに負けるようになったらバッターは終わりだ』と言われていた。今年がそういう状態だったし、バットを置こうと思った。特に、今年は木村コーチが、ああいう事になって…。木村コーチの分まで頑張りたかった。木村コーチとは同級生だったが、色々と教えて貰った事があった。一度外に出て、野球を一から勉強して、チャンスがあれば、タク(木村コーチ)みたいにコーチをやってみたい。(若大将・原監督からは)「『よく貢献してくれた。有難う。お前の打席での執念は忘れないぞ』と言って頂いた。この4年間ジャイアンツでやれて良かったと思う。代打と言うのはとても難しいポジション。始めに出れば4打席は貰えるが、ピンチヒッターには1打席しかない。だから、ヒットを打った時には4倍の喜びがあった。『代打・大道』とコールされた時の歓声が、今、思い出しただけでも鳥肌が立つ。悔いを残して辞めていく選手が多い中で清々しいと言うか、本当に全く悔いなく野球人生を全うする事が出来た」
大道は1988年に明野高から南海に入団。ダイエーの2度の日本一に貢献すると、、2007年に巨人へ移籍。代打の切り札として、セ・リーグV3に貢献する活躍を見せた。通算成績は1365試合で打率.284、60本、415打点。南海がダイエーに身売りしてから、22年。次々と姿を消していき、絶滅危惧種となっていた南海戦士だが、最後の砦・大道の引退により、南海所属経験のある現役選手はついに絶滅となった。また、この日、日米通算234セーブの小林,入団以来となる581試合連続救援登板の日本記録を更新中の藤田と二人のベテラン外様投手も自由契約に…。二人共、現役続行に意欲を見せ、国内の移籍先を模索していく模様。
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November 05, 2009 22:43
◆G3−2F◆
どちらが勝っても王手をかける事になる第5戦、先手を取ったの日本ハム。2回、先頭のスレッジはセカンドゴロに倒れるも、古城のエラーで出塁。小谷野がヒットで続いた所でゲッツー量産マシンの名を球界に轟かせるあの男が本領発揮のショートゴロに倒れるが、辛くも一塁はセーフとなり、一、三塁。大野が三振を喫し、二死となった所で藤井はサードゴロに倒れるが、今度はガッツがエラーを犯し、タナボタの先制点をゲット。1点を追う巨人は日本ハム先発・藤井の打たせて取る投球に翻弄され、走者は出しても後が続かず、7回までゼロ行進。援護が貰えない中、巨人先発・ゴンザレスも日本ハム打線に付け入る隙を許さず、7回まで追加点を許さない。8回からは登板の2番手・山口も3人でピシャリと抑える好投を見せる。その裏、攻めあぐねていた藤井から建山にスイッチするや、代打・李が死球で出ると、代走・鈴木がすかさず二盗。一死後、3番手・林の牽制悪送球で鈴木が三進すると、代打・大道がセカンドの頭を越えるタイムリーを放ち、ついに同点。1−1で迎えた土壇場9回、4回一死から14人連続凡退とすっかり沈黙していた日本ハムだが、ここまでノーヒットだった高橋がライトスタンドへソロアーチを叩き込み、再び勝ち越しに成功。リードを奪った事でその裏から守護神・武田久を投入する逃げ切り体勢に入った。しかし、巨人はいきなり先頭の亀井が初球を右中間スタンドへソロアーチをぶち込み、あっさり追い付くと、一死後、今度は阿部が右中間スタンドへ2号ソロを放り込み、得意の一発攻勢で劇的なサヨナラ勝ち。巨人が日本一へ王手をかける形で舞台は再び札幌へ移る事となった。
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October 22, 2009 23:11
◆G6−4D◆(日韓クラブチャンピオンシップ出場権争奪戦出場権争奪戦)
アジアシリーズ以上に儲からない事請け合いの日韓クラブチャンピオンシップに一体どんな旨味があるのか分からないが、とにかく出たくて仕方がないらしい中日は初回、巨人先発・オビスポに対し、先頭の井端が二塁打で出ると、一死後、森野が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ先制2ラン。更に、この後、2四死球でチャンスを作ったが、藤井が打ち上げ、二者残塁。すると、その裏、巨人は中日先発・ウッチャンから先頭の坂本が二塁打。一死後、ガッツがタイムリーを放ち、1点差。更に、二死後、亀井もヒットで繋いだが、松田記者が倒れて、1点止まり。直後の2回、依然として制球の定まらないオビスポから、またも2四死球で一、二塁とした中日だが、先の打席で一発を放っている森野がライトフライに倒れて、またも二者残塁。3回にも四球の走者を出しながら、またも藤井が打ち上げ、無得点。中日が拙攻に喘いでいる隙に、巨人はその裏、一死から松本のヒット,ガッツの四球の後、寿司職人ラミレスがライト前へ同点タイムリー。続く4回には先頭の阿部がレフトスタンドへ勝ち越しアーチを掲げると、古城が一塁線へセーフティバントを仕掛け、執念のヘッドスライディングで出塁。続くオビスポのバントも内野安打となると、坂本が送って、二、三塁とした所で早くも登場した代打・大道が三塁線を破る走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、ウッチャンをKO。更に、5回には一死から古城,オビスポ,坂本の3連打で6点目。4点を追う中日は直後の6回、ベンちゃんのヒット,谷繁の四球で二死一、二塁とし、オビスポをKO。ここで代わった山口から代打の代打・平田がセカンドへの内野安打を浴びせるも、一気に本塁を狙った二塁走者・ベンちゃんが憤死し、無得点。しかし、8回、3番手・越智に対し、一死からベンちゃんがヒットで出ると、二死後、藤井が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ2ランを叩き込み、2点差。更に、谷繁が二塁打を浴びせて、早くもクルーンを引っ張り出したが、代打の切り札・立浪はファーストゴロに倒れて、2点止まり。土壇場9回、引き続きマウンドに上がったクルーンに対し、中日は一死から荒木がライト前に弾き返し、3,4番に繋いだが、森野,ブランコと連続三振に倒れて、万事休す。辛くも逃げ切った巨人はアドバンテージ分の1勝を取り戻した。
◆F3−1E◆(日韓クラブチャンピオンシップ出場権争奪戦出場権争奪戦)
悪夢の逆転負けで早くも追い詰められている楽天は先発・岩隈が3回まで無失点と上々の滑り出し。日本ハム先発・糸数に対して、3回まで4安打を浴びせながら、攻めあぐねていた楽天だが、4回、先頭の青波の長瀬がバックスクリーンへソロアーチを叩き込み、ついに1点を先制。しかし、その裏、日本ハムは先頭の稲葉が二塁打を浴びせると、二死三塁となった所で小谷野がライト線へタイムリー二塁打を放ち、稲葉が同点のホームイン。1−1で迎えた7回、楽天は先頭の藤井がヒットで出ると、高須が送って、一死二塁。二死後、鉄平が敬遠されて、一、二塁となったが、山崎武がレフトフライに倒れて、勝ち越しならず。ピンチを逃れた日本ハムはその裏、一死から金子誠の二塁打,田中のヒット,稲葉の敬遠四球で二死満塁のチャンス。ここで高橋がレフト前へタイムリーを放ち、2点を勝ち越し。更に、スレッジが死球を食らって、再び満塁となったが、小谷野はセンターフライに終わり、三者残塁。直後の8回、楽天はこの回から代わった2番手・宮西に対し、連打と四球で無死満塁と絶好のチャンス。しかし、ここで代わった3番手・金森の前に代打・憲史,藤井,高須とあえなく凡退し、三者残塁。土壇場9回、日本ハムは守護神・武田久を投入する逃げ切り体勢。楽天は一死から鉄平の死球,山崎武のヒットで一、二塁と一発が出れば、逆転のチャンスを作る粘りを見せたが、ここから青波の長瀬,草野と連続三振に斬って取られ、ゲームセット。日本ハムは連勝+アドバンテージで早くも王手をかけた。
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August 31, 2008 22:02
◆T1−6G◆
1,2回と得点圏に走者を進めながら、先制出来ずにいた巨人だが、3回、四球の鈴木尚を古城の犠打とガッツのライトフライで三塁へ進めると、寿司職人ラミレスが三遊間真っ二つのタイムリーを放ち、先制。1点を追う阪神は4回、一死から四球と2つの内野安打で満塁とすると、二死後、バルディリスが押し出し四球を選んで同点。1−1の儘、迎えた8回、巨人はこの回から代わった3番手・ウィリアムスに対して、ガッツ,寿司職人ラミレスと連打を浴びせると、一死後、代打・松田記者が歩いて満塁。ここで阿部が押し出し四球を選んで、ついに勝ち越し。更に、二死後、代打・大道が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、この回一挙4点。9回にも李のタイムリーで1点を加え、試合を決定付けた。
大道の代打起用がまたもや的中。3タテこそ失敗した巨人だが、何とか3連戦勝ち越しを果たし、逆転Vへ僅かに望みを繋いだ。阪神はクリーンアップトリオが内野安打1本と沈黙。先発・安藤は6回1失点と責任を果たし、2番手・アッチソンは三者三振の快投を見せたが、3番手・ウィリアムスがよももやの4失点と大誤算。せめて押し出し四球を与えた所で下ろせば良かったものを一体、何故続投させたのか、不可解である。
◆D7−3C◆
またまた借金生活突入の危機に陥った中日は初回、先頭の森野が二塁打で出ると、一死後、李が先制タイムリー。更に、T.ウッズが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに27号2ランを放ち、この回、3点。2回には一死満塁からまたもT.ウッズがタイムリーを放ち、2点を追加。6回まで2安打と沈黙していた広島は7回、一死から嶋,シーボル,石原の3連打で1点を返すと、二死二、三塁となった所で代打に起用された求道者・前田が怒りの2点タイムリーを放ち、2点差。しかし、その裏、中日はまたもT.ウッズが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにこの日2本目となる28号ソロを叩き込むと、続く8回には森野が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに12号ソロをぶち込んでダメ押し、借金生活を免れた。
中日が川相不在を補填する苦肉の策・一発依存野球で広島を下し、辛くも広島に並ばれる事態を回避。先発・小林昭は7回途中まで3失点で凌いで、プロ初勝利を飾った。広島はまたもや求道者・前田をスタメンから外した事が大きく響き、3位浮上のチャンスをみすみす棒に振った。流石に、求道者・前田の状態を綿密にチェックしているブラウン監督だけあって、この日は打つと睨んだのか、タイムリーが出ても大局に影響しない4点ビハインドの場面で起用。だから、チームに勝利に繋がる場面で打てる状態にある求道者・前田をしっかり使ってくれと!
◆YB5−17S◆
ヤクルトは初回、四球と内野安打で一死一、三塁とした所で畠山が8号3ランを放り込み、3点を先制。3回にはヒットの福地が宮本の犠打,青木のセカンドゴロで三進すると、畠山のタイムリーで生還し、1点を追加。4点を追う横浜は3回に相川の6号ソロ,4回には村田の32号ソロと一発攻勢で応戦。しかし、直後の5回、ヤクルトは5長短打を集中して一気に6点を追加すると、この後も着々と加点し、圧勝を収めた。
ヤクルトが先発野手全員22安打17点の猛攻を見せ、快勝。特に、畠山は4安打5打点の大爆発。一時は内川に2分以上離された青木も内野安打2本を含む4安打の大当たりであっと言う間に1分差まで詰め寄った。横浜は7回までに放った4安打がいずれもソロアーチと言う淡泊な攻め。まぁ、それ以前に出る投手出る投手、悉く大炎上しているので問題外なのだが…。
◆H0−0L◆
2試合連続ドローで迎えた第3戦。西武が初回から一死満塁のチャンスをゲッツーで潰せば、その裏、ソフトバンクも二死満塁のチャンスに大村がサードゴロに倒れて、無得点。その後も、西武が2回二死一、二塁,3回二死二塁のチャンスを逃し、ソフトバンクも4回一死一、二塁,6回二死一、二塁のチャンスを潰す拙攻合戦。ソフトバンクは7回、先頭の吉川が二塁打で出ると、高谷の犠打が野選を誘い、無死一、三塁。しかし、本多,代打・本間と内野ゴロに仕留められると、二死二、三塁で一塁が空いた事で松中が敬遠気味に歩かれ、満塁となった所で小久保はセカンドへの凡フライに倒れて、またもや無得点。小久保は9回二死満塁のチャンスでもショートゴロに倒れてしまい、3戦連続の延長に突入した。延長に入ってからも12回まで西武に得点を許さず、負けはなくなったソフトバンクだが、結局、勝ち越す事が出来ず、3戦連続のドローとなってしまった。
9回で171球を投げた岸も、10回で143球を投げた和田も、打線が見殺し。特に、ソフトバンクは14残塁と大拙攻。2打席続けて満塁のチャンスを潰してしまった小久保のブレーキが痛かった。小久保は第1打席でも一死一、二塁のチャンスに凡退と怒濤のチャンスブレイク。松中は4度も出塁したが小久保の方が分がいいとばかりに歩かされまくった感があるだけに小久保には何とか意地を見せて欲しかった。それにしても、よもや3戦連続ドローとは…。西武にとっては1つも負けなかったのだから、万々歳だろうが、ソフトバンクは1つも勝てなかったと言うダメージだけが残る結果となった。
◆Bs5−1F◆
4位転落は免れたい日本ハムは初回から一死一、三塁と絶好のチャンスを掴むも、稲葉,小谷野と倒れて二者残塁。2回はゲッツーでチャンスを潰すと、3回も先頭打者を出しながら、後が続かないなど攻めあぐねていたが、4回、先頭の稲葉が14号ソロを叩き込み、ようやく待望の先制点。更に、二死一、二塁と追加点のチャンスを築くが、鶴岡がピッチャーゴロに倒れて1点止まり。先発のスーパーさぶ・多田野は毎回安打を浴びながらも耐えていたが、5回二死一、二塁のピンチで下山に同点タイムリーを浴びると、続くカブレラに3戦連発となる31号3ランを叩き込まれて、一気に3点のビハインド。続く6回には大引にタイムリーを許し、多田野はこの回限りで降板となった。土壇場9回、セーブのつかない場面ながらもマウンドに上がった守護神・加藤に対して、日本ハムは一死からスレッジ,ボッツと連打を浴びせるも、金子誠が最悪のショートゴロゲッツーに倒れて、4連敗となった。
日本ハムが逆転負けでついに4位転落。対偽バファローズは9連敗の体たらく。立ち上がりおぼつかなかった金子を攻めきれず、立ち直らせてしまったのが大きく響く格好となった。4月1日以来の5割復帰となった偽バファローズはこれで単独3位。金子は尻上がりに調子を上げ、5回以降はノーヒットの好投で9勝目。決勝アーチのカブレラはこの3連戦3発8打点の大当たりだった。
◆E2−4M◆
2回、ロッテがサブローの4号ソロで先制すれば、その裏、楽天も鉄平,嶋の連続二塁打ですかさず応戦。1−1の儘、迎えた6回、ロッテはオーティズの8号ソロで勝ち越し。更に、続く今江が二塁打を浴びせると、一死後、大松のタイムリーでこの回2点。その裏、楽天は連打と田中雅のエラーで無死満塁のチャンス。ここで草野が犠飛を打ち上げるが、鉄平,嶋と内野ゴロに打ち取られ、1点止まり。ロッテは8回にオーティズの2打席連続アーチで再び点差を2点に拡大。その裏から、シコースキー−荻野と繋いで、逃げ切った。
小林宏が7回2失点の好投で7月29日以来となる4勝目。打ってはオーティズが2打席連続アーチを叩き込み、ロッテは3連勝。楽天は3戦連続して相手を上回る安打数を放ちながら、拙攻三昧で悉く星を落とす有様で4連敗。5位ロッテ相手の痛い連敗でその差は5ゲームと広がり、いよいよ最下位独走体勢に入ってきた。
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August 27, 2008 23:57
◆G3−2YB◆
2回に先頭の村田を死球で出した横浜は続く吉村の25号2ランで先制。2点を追う巨人は4回、ガッツの25号ソロで1点を返すと、6回には連打で作った一、二塁のチャンスに1番スタメンに抜擢された亀井が同点タイムリー。続くキムタクが送って、二、三塁と勝ち越しのチャンスを作ったが、ガッツ,寿司職人ラミレスと倒れて、同点止まり。2−2の儘、迎えた8回、この回から代わった2番手・小山田に対して、一死から代打・大道が2号ソロを叩き込み、ついに勝ち越し。最後はクルーンが3人でピシャリと締めて、逃げ切った。
大道の会心の代打決勝アーチで3連勝を果たした巨人が自力優勝を復活させた。投げては先発・バーンサイドが6回を3安打2失点と好投。リリーフ陣もヒットを許さず、最後を締めたクルーンは2年連続の30セーブ目をマーク。横浜はハマのチンピラが良く投げたが、いかんせん打線が3安打では如何ともし難かった。
◆T1−4D◆
2回一死一、二塁のチャンスをゲッツーで潰し、3回には一死一、三塁のチャンスを逃し、4回には一死からヒットで出た中村紀が盗塁死と、怒濤の拙攻三昧を繰り広げていた中日だが、5回、一死満塁から荒木のタイムリーでようやく2点を先制。なおも一、二塁のチャンスだったが、李がゲッツーに倒れて、2点止まり。その裏、阪神は高橋光のタイムリー二塁で1点を返すと、続く6回には一死満塁と一打逆転のチャンスを掴むが、ここで林が最悪のピッチャーゴロゲッツーに倒れて、無得点。8回から登板の久保田は二死満塁から押し出し四球と暴投で痛恨の2失点。最後は五輪で失意のどん底に叩き落とされ、怒り心頭の岩瀬の前に3人で抑え込まれて、連勝は5でストップした。
阪神のシニアディレクターに北京に拉致され、訳の分からない起用法で振り回されて、最大級の戦犯扱いされるなど、心に深い傷を負った岩瀬がその阪神相手に敵愾心を燃やし、溜まった鬱憤を晴らす怒りの投球で阪神のマジックを消滅させた。どうなる事やら心配だったが、復帰最初の登板が阪神戦と、ウサを晴らすには絶好の相手だったと言うのは僥倖だった。打線の方は3併殺を食らうなど、相変わらず、無様な攻撃を繰り広げていたが、とにかく今回は岩瀬の復活が見られて何よりだ。
◆S4−1C◆
広島先発・高橋に対して、ヤクルトは2回、先頭の飯原が6号ソロを叩き込んで、先制すると、5回にはオチョアのタイムリーエラーで2点目を追加。3,4回とチャンスを逃した広島だが、その裏、二死三塁から東出がタイムリー二塁打を浴びせて、1点差。7回には二死から小窪が振り逃げで出ると、代打で登場の求道者・前田が怒りのライト前ヒットで続いたが、東出は三振に倒れて、二者残塁。直後の8回、ヤクルトは武内のタイムリーでダメ押しの2点を追加。その裏から、五十嵐−林と繋ぎ、連敗を5で止めた。
5割復帰と3位浮上が懸かっていた広島だが、求道者・前田がまたもやベンチに軟禁された事が大きく響き、僅か1点と沈黙し、痛い黒星。代打で起用された求道者・前田はまたもや怒りのヒットを放ち、これで4打数連続ヒット(5打席連続出塁)。だが、求道者・前田は代打の神様なんて位置付けを目指している訳ではない。折角、調子が上がって来ているのだから、いい加減、スタメン起用を図って欲しいものだ。3位浮上のチャンスだと言う事を分かっているのか!?
◆H2−3Bs◆
ソフトバンクは2回、一死満塁と絶好のチャンスを掴むも、辻,高谷と倒れて三者残塁。続く3回にも二死から松中の二塁打,小久保の四球で一、二塁とするが、松田が打ち上げて二者残塁。すると、直後の4回、偽バファローズは無死一、二塁のチャンスにローズが最悪のゲッツー。しかし、続く濱中が歩くと、濱中が一、二塁間で挟まれている隙に三塁走者・坂口が本塁を陥れ、1点を先制。続く5回には下山が8号ソロを放ち、2点目。その裏、ソフトバンクは二死から松中がヒットで出ると、続く小久保が20号2ランを叩き込み、一気に同点。更に、6回には一死二塁から連続四球で満塁とし、偽バファローズ先発・小松をKOするが、本多,代打・本間と打ち取られ、三者残塁。同点の儘、迎えた土壇場9回、ソフトバンクは好投の大隣を下げ、早くも守護神・馬原を投入するが、これが裏目。一死から連打で一、三塁のピンチを背負うと、小瀬にスクイズを決められ、勝ち越し点を献上。その裏、加藤の前に三者凡退を喫し、3位転落となった。
五輪前に既に壊れかけていた川崎が五輪で完全に壊されてしまい、疲労骨折で今季絶望の危機に…。五輪の結果が結果だけに川崎の頑張りは何一つ報われなかった事になり、実に不憫だが、WBCの時と言い、国際大会に行く度にケガして帰ってきて長期離脱するのも考えものだ。五輪野球の暫定ラストイヤーでメダルを掠め取る事よりも、王さんのラストイヤー(?)でペナントを勝ち取る事に邁進してくれよ。川崎の復帰を心待ちにしていただけに、この離脱はやはり痛過ぎる。2試合で9安打と爆発していた本多も雨天中止で勢いが止まってしまい、5タコ。松中,小久保の両主砲は気を聞いたが、10残塁の拙攻も大きく響き、好投の大隣を見殺しに…。折角、戻ってきたのに、全然セーブのつく場面を作って貰えない馬原が同点の場面で上がってみれば、今季初黒星と、どうにも明るい材料が見えて来ないソフトバンクである。
◆M0−1F◆
両軍共に走者を出しながら、あと一本が出ず、0−0の儘、中盤へ突入。迎えた5回、日本ハムは二死走者なしから稲田の四球,田中のヒットで一、二塁とすると、稲葉がライト前へ弾き返して、稲田が先制のホームイン。1点を追うロッテは7回、2本のヒットで一死一、三塁とするも、代打・早川,根元と倒れて、二者残塁。9回にも守護神・MICHEALからサブローの四球,ベニー松山のヒットで長打が出れば一気に逆転サヨナラと言う場面を作ったが、最後は田中雅が三振に倒れて、完封負けとなった。
日本ハムが最少得点を守りきる完封リレーで2位浮上。先発・グリンは7回零封の好投で対ロッテ14イニング連続無失点と相性の良さを見せつけた。ロッテはベニー松山が3安打でいずれも大きなチャンスを築いたが、全て報われず仕舞いで3連敗。水島の呪いに取り憑かれている根元はこの日も3タコ。これで最近27打席で僅かに1安打と不振は深刻を極め、今週中にも3割を割りそうな勢いだ。
◆L7−2E◆
3回に渡辺直のタイムリーで先制を許した西武だが、4回、四球のG.G.佐藤を一塁に置いて、中村が逆転の33号2ラン。中村は続く5回にも二死一、二塁のチャンスに2打席連続の34号3ランをぶち込んで、一気に4点差。直後の6回、併殺の間に1点を返されるも、その裏、すかさず細川の13号ソロで突き放す。8回には栗山のタイムリーでダメ押しの8点目。土壇場9回、楽天は二死満塁と粘りを見せ、守護神・グラマンを引っ張り出したが、最後は代打・高須がショートゴロに倒れて、万事休す。
西武が一発攻勢で逆転勝ちを収め、マジックを23と減らした。中村は2発5打点の大活躍。ローズに3差の34号とホームランキング争いで独走体勢に入りつつある。五輪で計り知れない精神的ダメージを受けたG.G.佐藤も本職のライトを守っているうちにほぐれてきたのか、この日は2安打1四球て勝利に貢献。先発の石井一は6回を2失点で切り抜け、2年ぶりの2桁勝利をマークした。
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