大引啓次
March 28, 2010 20:51
◆G2−5S◆
2回、昨日の怒りが収まらないガイエルが今度はライトスタンドへ疑惑の入り込む余地のない正真正銘のホームランを叩き込み、ヤクルトが先制。これでリズムを崩した東野は3回には青木のタイムリーの後、被弾したガイエルにびびって押し出し死球を食らわせる有様。7回には亡命先から出戻りの小林も連続タイムリーで2失点の体たらく。おかげて越智の今季初登板は3点ビハインドと言う不本意な形となってしまった。一方、ヤクルト先発・村中は5回まで無失点の好投。6回、ここまでチーム最多安打を放っているにも拘わらず、理不尽にスタメンから外された鬱憤を爆発させた代打・松本の怒りの三塁打等で初失点。8回には坂本の2戦連続アーチで2点目を失ったが、最後は林のリリーフを仰いで、対巨人初勝利。11奪三振は自己最多記録。またもや開幕3連戦で負け越してしまった巨人は好調・松本を外してまでルーキー・長野を初のスタメンに起用するも裏目。左の村中相手で外しておきながら、結局、その村中相手に松本を代打で起用するなど、訳の分からない若大将の采配だった。3番手として登場したドラ3ルーキー・土本が1回を2三振奪っての無失点に抑えたのが明るい材料か。
◆D8−7C◆
水島の呪いに苛まれ、将来が不安視されている篠田と、対巨人限定の期待の星・伊藤の両先発で始まった試合は静かな立ち上がりだったが、中盤から荒れ始める。栗原の先制2ランに端を発し、両軍6点ずつ取り合って、土壇場9回へ突入。同点ながら投入された守護神・岩瀬に対し、いきなり無死満塁の大チャンスを掴んだ広島は満を持して代打起用された求道者・前田が536日ぶりの打席できっちり犠飛を打ち上げ、勝ち越し。しかし、なおも続くチャンスに天谷,栗原の3,4番が倒れたのが痛かった。その裏、守護神・永川勝がブランコに同点二塁打を浴び、延長に持ち込まれると、10回にも一死二塁のピンチからセサルにタイムリーを許し、屈辱のサヨナラ負け。今季も永川劇場は絶賛公演中の様だが、長年の勤続疲労が心配される岩瀬の方も気がかりだ。
◆T2−3YB◆
早くも転落してしまった指定席・最下位の座から何とか抜け出したい横浜は3回にスレッジのタイムリー等で2点を先制。7回には吉村の犠飛で3点目。阪神は桜井,ブラゼルと一発攻勢で応戦するが、いずれもソロアーチ。昨日、サヨナラ勝ちを呼び込んだ西村を投入するも、最後は山口に抑え込まれて、あと一歩及ばなかった。横浜は11残塁の拙攻ながら、投手陣が踏ん張り、今季初勝利。先発の藤江は5回1/3を1失点で切り抜け、プロ初白星を手にした。
◆H1−4Bs◆
大引のタイムリーで先手を取られたソフトバンクだが、6回、史上168人目の通算1500試合出場を果たした松中の今季初アーチで同点。追い付かれた偽バファローズは6回、またも大引が勝ち越しタイムリー三塁打を放ち、大隣をKO。更に、代わった森福から坂口もタイムリーを浴びせて、3点目。ソフトバンクはリードされているにも拘わらず、7回からファルケンボーグ−摂津−馬原と言う必勝リレーを展開するが、結果、馬原がハイツ田口にダメ押しタイムリーを許して、KOされると言う余計なダメージを負ってしまう形で敗戦。打線はこの日も散発3安打の体たらくだった。偽バファローズ先発の木佐貫は7回2/3を1失点で切り抜け、移籍初勝利。
◆M6−5F◆
初回から糸井,小谷野,ミスタースナイパー・坪井と3連続タイムリーで先制した日本ハムはその後も着々と加点。先発の武田勝は6回まで2失点と試合を作って、3点のリードをキープ。7回に2番手・建山が西岡に被弾するも、8回には高橋由伸が3人できっちり抑え、9回からは武田久が登場。2点差と言う比較的楽な場面での登板で、今季ここまで2試合連続リリーフ失敗の武田久に復調のきっかけを掴んで欲しい所だったが、一死から3連打を浴びて、1点差と迫られると、二死満塁となった所で昨日に続いて、金に2点タイムリーを浴び、悪夢の逆転サヨナラ負け。昨年は無敗と絶対的な安定感を誇った守護神の不振は連覇への大きな不安要素となると見たか、梨田監督は早くも武田久の中継ぎ降格を通達。暫定ストッパーには新助っ人・高橋由伸が抜擢される事となった模様だ。ロッテは先発・小野が5回もたずにKOとなったが、4人のリリーフ陣が無失点の好リレーを見せ、劇的勝利を呼び込んだ。
◆E2−1L◆
ノムさんの怨念パワーに祟られてか、開幕からの連敗が止まらない楽天はこの日も大苦戦。ノムさん曰く時計を贈られても礼をしない男・田中が3回に佐藤にタイムリー三塁打を浴び、先制点を献上。打線も帆足の前に7回まで僅か2安打と沈黙していたが、8回二死から連打と死球で満塁として、帆足をKOすると、代わった星野から鉄平が押し出し四球を選んで、ついに同点。そして、延長10回、一死から連打で一、三塁とした所で渡辺直がタイムリー内野安打を放ち、楽天が劇的なサヨナラ勝ち。田中は10回を一人で投げきり、チームの今季初勝利に貢献した。
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April 28, 2009 23:25
◆C5−0G◆
依然として、WBC干され症候群から抜け出せない内海だが、この日は5回まで無失点の好投を展開。しかし、肝心の味方打線が大竹の前に4回までパーフェクトに抑え込まれ、5回に二死満塁と初めて掴んだチャンスも内海に打順が回ってしまい、結局、無得点。6回には一死二塁からガッツがレフト前に弾き返すが、レフトが前進守備を敷いていたにも拘わらず、二塁走者・鈴木が無謀にも本塁へ突入し、憤死。続く寿司職人ラミレスもヒットでチャンスを繋いだが、亀井はライトフライに倒れて、二者残塁。一向に得られない援護についに心が折れてしまった内海はその裏、無死一、三塁からシーボルに先制犠飛を許すと、そこから石原,小窪,梵と3連打を浴びるなど、悪夢の5失点で、失意のKO。大竹は7回以降も巨人打線を翻弄し、今季初勝利を完封で飾った。軽度のヘルニアである事が分かった栗原はこの日も欠場となった広島だが、大竹の力投と、ワンチャンスを生かし、これで今季対巨人4戦負けなしだ。巨人は9年ぶりの2戦連続完封負け。貯金独り占め状態は続いているが、その勢いは下降線を辿っている気配だ。
◆D2−4S◆
2回、相川のタイムリーで先制された中日はその裏、ベンちゃんが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに8号ソロを叩き込み、同点。しかし、5回、森野のエラー,井端の野選と守乱でピンチを作り、川相不在の弊害を露呈すると、宮本に犠飛を許して、勝ち越し点を献上。6回に井端のタイムリーで再び追い付いたものの、8回、ここまで踏ん張っていた先発・あちゃくらさんがデントナに5号2ランを被弾し、無念の降板。走者を出しては盗塁死,走塁死と8回まで悪い意味で残塁ゼロの中日は土壇場9回、ヤクルト守護神・林から一死満塁と絶好のチャンスを掴むも、ブランコは三振。今日、一発を放っているベンちゃんもセカンドゴロに終わり、結局、三者残塁と最後まで川相不在の弊害を露呈して、ゲームセット。攻守に渡って、川相不在の重さを痛感させる展開に、一刻も早い名手・川相の現役復帰を待望する声は強まる一方だ。ヤクルトは先発・川島亮が6回もたずに降板となったが、先発降格となってしまった木田画伯が3番手として1回を無失点に抑え、今季2勝目を手にした。
◆T8−4YB◆
阪神は3回、二死一、二塁から新井の走者一掃タイムリー二塁打で2点を先制。下柳の前に5回まで0点に抑え込まれていた横浜だったが、6回、ジョンソンのタイムリーで1点差と詰め寄ると、二死満塁からルーキー・細山田が走者一掃の3点二塁打を放ち、一気に逆転に成功。しかし、その裏、阪神は4連打を浴びせて、あっさり追い付くと、続く7回には一死満塁からまたも新井が2点二塁打を浴びせて、再び勝ち越し。更に、浅井のタイムリー,桜井の犠飛で2点を加えて、ダメ押し。8回からは4点差ありながら、ウィリアムス−藤川と繋ぐ必勝リレーを展開し、逃げ切った。キュラソ星人が内野安打1本とイマイチ、元気がなかったが、新井は4安打4打点の大活躍で万全のフォロー。打者一人抑えただけの3番手・江草が2勝目をゲット。5日ぶりの登板となった藤川はまたもセーブがつかず、これでもう12日間セーブがつかない状態だ。
◆L5−4H◆
貧打解消の為、緊急獲得した出戻り助っ人・オーティズが早速スタメン出場すると、2回の第1打席でいきなり先制2ラン。しかし、オーティズはその先制弾を自ら帳消しにしてしまうエラーをかましてしまい、この後、ローもエラーを犯すなどして、あっさり試合は振り出しに。追い付かれたソフトバンクは3回、一死一、三塁から岸のボークでタナボタの勝ち越し点をゲットすると、一死満塁となった所で長谷川がタイムリーを放ち、4点目。その裏、栗山の内野安打で1点差とした西武は6回、一死一、二塁からボカチカが同点タイムリー。更に、代打・清水のセカンドゴロを本多が後逸し、労せずして、勝ち越しに成功。7回からは土肥−大沼−小野寺と1回ずつ繋いで、1点のリードを守りきった。WBC使用球はからっきしだが、NPB使用球ならお手の物の岸は2年越しの10連勝となった。
◆E2−4F◆
日本ハム先発・八木は初回から2死球でピンチを作り、中村紀にタイムリーを浴びて、先制点を献上。一方、3年ぶりの先発となった川井は3回、ショートのエラー等でピンチを背負うと、小谷野にタイムリーを浴び、同点。更に、二死満塁とピンチを広げると、糸井に2点二塁打を浴びて、勝ち越し点を献上。その裏、山崎武の犠飛で1点差として貰った川井だが、5回、今度は中村紀のエラーで足を引っ張られた末、またも糸井にタイムリー二塁打を許して、自責点ゼロながら、無念の4失点KO。6回以降は菊地ー建山−武田久が万全のリレーを見せて、逃げ切り。ルーキー時代の12勝から、4勝→1勝と年々、勝ち星が減っており、この儘では今季は未勝利か…と囁かれていた八木は5回2失点で早くも1勝目をマークした。
◆M3−4Bs◆
初回、ラロッカのタイムリーで先制した偽バファローズだが、その裏、先発・近藤が連続四球の後、橋本将に走者一掃のタイムリー二塁打を浴び、形勢逆転。3回にも橋本将にタイムリーを許し、3点目を献上。2点を追う偽バファローズは4回、北川の犠飛で1点差とすると、6回にはまたもラロッカに同点タイムリーが飛び出し、ロッテ先発・小林宏はこの回限りで降板とまたも白星ならず。試合はその儘、延長にもつれ込んだ。迎えた10回、偽バファローズは一死から大引がレフトスタンドへ今季初アーチをぶち込んで、ついに勝ち越し。9回からマウンドに上がっていた守護神・加藤はその裏も三者凡退に斬って取り、逃げ切った。
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September 05, 2008 23:56
◆S0−8G◆
5連勝と勢いに乗るヤクルトに対して、巨人は初回、一死三塁からガッツのタイムリー二塁打で先制。更に、寿司職人ラミレス,マッスル千代の富士と連続四球で満塁となった所で昨日のチャンスブレイクでインケツパワーを充電させたあの男がタイムリーを放ち、この回、2点。ヤクルトは2回、二死走者なしから田中の死球,川島慶のヒット,坂本のエラーで満塁とするも、ここで回ってきたのが川島亮と言うツキのなさで、三者残塁。3回には福地が歩いた後、宮本の犠打をグライシンガーがエラーし、ノーヒットで一、二塁のチャンスを掴むが、青木がショートゴロに倒れると、続く畠山はセカンドゴロゲッツーに倒れる最悪の展開でまたも無得点。0−2の儘、迎えた5回、巨人は二死から寿司職人ラミレスが歩くと、続くマッスル千代の富士が14号2ランを放ち、2点を追加。続く6回には一死一、二塁から亀井が走者一掃のタイムリー二塁打を浴びせると、二死後、ガッツ,寿司職人ラミレスの連続タイムリーが飛び出し、この回4点。グライシンガーは好調・ヤクルト打線を8回まで無失点に抑えると、9回は東野が3人で締め括る完封リレーを達成。これで巨人は3連勝。ヤクルトは連勝が5で止まり、5位転落となった。
グライシンガーが5戦連続2桁安打と波に乗るヤクルトを抑え込み、ハーラー単独トップの14勝目。打ってはまたまたガッツが決勝点を叩き出すなど、11安打8点の猛攻で完勝。巨人は阪神との差を3.5にまで縮め、自力優勝も復活。最早、逆転優勝は絵空事でも何でもなくなってきた。一気に3位の座を狙ったヤクルトだが、川島亮が8失点KOの背信投球で勢いを止めてしまった。追い打ちをかけるかの様に、村中が左肘側副靭帯損傷で今季絶望と言う暗いニュースが飛び込んできた。
◆D6−1YB◆
初回から無死一、二塁のチャンスをゲッツーで潰すと言ういきなりの拙攻で始まった中日だが、続く2回、一死一塁からデラロサが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに5号2ランを叩き込み、先制。4回にはデラロサ,山本昌のタイムリー二塁打の後、森野が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに15号2ランをぶち込んで、この回、4点。5回まで無失点と好投を見せていた山本昌は6回、大西のタイムリー二塁打で1点を失うと、続く7回に二死二塁のピンチを迎えた所でKO。代わった浅尾はいきなりガッツな貴公子・仁志を歩かせて、ピンチを広げるが、ここまで3安打と当たっている内川をショートゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。その裏、満塁のチャンスを潰すなど、相変わらずのタイムリー欠乏症を露呈したものの、8,9回とリリーフ陣が踏ん張って、連敗を3でストップさせた。
阪神相手にはやたらと強かった横浜が、相手が変わった途端に一気に弱体化。単に相性の問題なのか、打線が爆発した試合をノーゲームにされて勢いが止まったのか、あるいは優勝争いを混沌とさせる役目を全うした事で燃え尽きてしまったのか? そんな横浜相手に山本昌がまたまた好投し、11勝目。打線は相変わらずのタイムリー欠乏症,一発依存症を露呈したが、何とか単独3位の座を死守した。
◆C6−3T◆
昨夜、恵みの雨で劣勢がノーゲームと化し、流れを変わったのか、阪神は初回、いきなりの5連打で2点を先制。しかし、それも束の間、その裏、広島は負けじと4連打であっと言う間に追い着くと、更に、関本のタイムリーエラーで2点を勝ち越し。3回には嶋のタイムリーで1点を追加。7回には栗原が18号ソロを叩き込み、ダメ押し。阪神は8回に1点を返したものの、最後は永川に締められ、今季2度目の5連敗となった。勝った広島は4位に再浮上。
怒濤の5連打で2点を先制した時にはいよいよ連敗脱出かと思われた阪神だが、その期待はあっさり覆されてしまった。5連打の後、後続があえなく凡退し、攻めきれなかった事と関本のエラーが痛かった。これで阪神はマジックが4たび消滅。果たして、5度目の点灯はなるのか。広島はまたもや求道者・前田がフル欠場に追い込まれたが、タナボタの逆転劇の後、ルーキー・篠田が踏ん張って2勝目。一夜で4位に返り咲いた。
◆F3−5E◆
楽天先発・田中は2回までに早くも6三振を奪う力投を展開。3回も先頭の劇団ひちょりを三振に斬って取るが、続く田中にセンター前へ弾き返されると、稲葉にはライトスタンドへ17号2ランを放り込まれて、2点を献上。日本ハムは5回にはヒットの劇団ひちょりを田中が送った所でまたも稲葉がタイムリーを放ち、3点目。楽天は6回、二死走者なしから連打と四球で満塁とするも、鉄平がショートゴロに倒れて、三者残塁。7回にも二死一、二塁のチャンスを掴みながら、ショートが凡退と一向に得点を奪えない。しかし、8回、日本ハムがグリンから武田久にスイッチするや、先頭の青波の長瀬がヒットで出ると、フェルナンデス,山崎武と連続アーチを叩き込み、一気に同点。土壇場9回、日本ハムは二死満塁と2試合連続サヨナラのチャンス。しかし、小谷野のライナーはセカンド・高須の守備範囲で三者残塁。試合は延長にもつれ込んだ。日本ハムは10回から守護神・MICHEALを早くも投入するが、一死一、三塁のピンチを背負った所で中村に走者一掃のタイムリー二塁打を浴び、これが決勝点となった。
楽天が粘りに粘り、延長を制して、泥沼の連敗をようやく7でストップさせた。田中は3回まで全てのアウトを三振で奪う驚異のハイペースで新記録達成も期待させたが、4回以降は急激にペースダウンし、結局、6回で降板。しかし、降板後とは言え、その力投に打線が応えた格好だ。日本ハムはここ3試合無失点と復調の気配を見せていた武田久が連続被弾で追い着かれる背信投球。MICHEALも攻略されて、先発・グリンの好投を台無しに…。これでロッテと同率で並ばれてしまった。
◆Bs8−3L◆
連勝街道を驀進する偽バファローズは初回に大島の2号ソロで先手を許すが、2回、大引のタイムリー二塁打で追い着くと、大島のタイムリーエラー,カブレラのタイムリー二塁打で2点を勝ち越し。続く3回には北川の11号ソロ,日高のタイムリー二塁打,下山の犠飛で3点を追加。大量5点を追う西武は5回、二死走者なしから片岡,栗山の連打でまず1点を返すと、続く6回には江藤の4号ソロで3点目。しかし、その裏からマウンドに上がったミッチーが追い上げムードに水を差す様に3四球で二死満塁のピンチを作った挙げ句、後藤に2点タイムリーを浴びて、またも5点差に逆戻り。西武は8回、一死満塁としたものの、中村,礒?と打ち取られると、息の根を止められた。
偽バファローズの破竹の連勝が止まらない。先制されても、打線全体がまんべんなく打つ繋がりの良さで、あっさり逆転勝利。特に、4安打1打点2得点の大引の活躍が光った。一方、後藤,ブラゼル,ボカチカと3日連続で大砲が登録抹消となるなど、長打力低下が著しい西武だが、この日はG.G.佐藤が左足首痛を再発させ、3回の守備からベンチへ退いた。結局、この儘、登録抹消となる模様。首位躍進を支えてきた打線の弱体化は偽バファローズの猛追を許してしまうのか? こういう時に投手陣に踏ん張って欲しいと言うのに、勝ち頭の帆足が3回6失点KOでは如何ともし難い。
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May 07, 2008 23:07
◆G4−5T◆
初回に寿司職人ラミレスの9号2ランで先制された阪神だが、直後の2回、先頭の葛城イクローがヒットで出ると、ここから鳥谷,矢野が連続アーチを叩き込んで、一気に逆転に成功。巨人はその裏、3連打で無死満塁とするも、後続3人が倒れて、結局、無得点。3回、木佐貫は二死走者なしからキュラソ星人に頭部死球を食らわせて、危険球退場。連続フルイニング出場続行中のキュラソ星人の頭部死球に場内の空気は凍り付いたが、一旦、ベンチの奧へ消えたキュラソ星人はまるで何事もなかった様に塁上へ戻ると、6回の第3打席では5号ソロを叩き込む鉄人ぶりを発揮。2点を追う巨人は7回、一死一、二塁から寿司職人ラミレスのタイムリー二塁打で1点差と詰め寄ると、続く阿部が歩いて満塁。ここでゴンザレスがライト前に弾き返して、同点に追いつくが、スタートの遅れた阿部は二塁で封殺されると、続く松田記者は執念のヘッドスライディングも及ばず、同点止まり。追いつかれた阪神は直後の8回、葛城イクローのタイムリーで勝ち越すと、その裏、4番手・江草が三者三振の快投。最後は守護神・藤川が3人で締めて、3連勝を飾った。
何はともあれ、キュラソ星人が無事で良かったの一言に尽きる試合。死球を食らって昏倒後、しばらく倒れ込んだ儘だったキュラソ星人だが、経験上、ああいう時にすぐ起き上がる方が危険だからと、しばらくあの姿勢を保っていた…と冷静な意識を保っていたとは流石である。あれで連続出場が止まる様な事があれば、当てた木佐貫の方もショックを引きずる所だったろうし、阪神ファンに袋叩きに遭いかねない。阪神ファンの卑劣な妨害工作による寿司職人ラミレスの疑惑の3ランや、阿部の走塁ミスなどもあって、逆転を逃した巨人だが、あんな事があって勝とうと言うのは虫のいい話だった…か? ただ、個人的にはシチュエーションやどこのチームのファンであるかに拘わらず、ああいう妨害工作は断じて許せない。ああいう輩は勢い余ってスタンドから落っこちてしまえと!
◆D10−3C◆
広島先発・大竹は立ち上がりから制球に苦しみながら、2回まで無失点と踏ん張っていたが、3回、荒木に内野安打を許すと、一死後、連続四球で満塁のピンチ。ここでベンちゃん,中村紀と連続タイムリーを浴びて、3点を失い、この回限りでKO。7回には3番手・林が森野にタイムリー二塁打を許して、2点を献上。相も変わらぬブラウン監督の嫌がらせ采配により、求道者・前田がベンチに幽閉される異常事態に見舞われている広島は中日先発・山本昌の前に6回まで2安打と沈黙。しかし、7回、この回から代わったウッチャンから、二死満塁のチャンスを作ると、梵が2点タイムリー二塁打。なおも二、三塁のチャンスだったが、小窪がショートゴロに倒れて、二者残塁。その裏、一死一、二塁のチャンスをゲッツーで潰してしまった中日だが、続く8回にベンちゃん,中村紀,李の3連続タイムリーで一挙5点を奪い、ダメ押し。広島は9回に石原のタイムリーで1点を返したが、焼け石に水。結局、求道者・前田はフル欠場に終わり、屈辱の惨敗劇に見舞われる事となった。
本塁打なしの12安打で10得点と珍しく打線の繋がりを見せたかに見える中日だが、実は1併殺11残塁の拙攻を繰り広げている辺り、相変わらずである。内容はともかくとして、大量援護を得た山本昌は約1年ぶりの白星で200勝まであと6勝と接近したのは何より。一方、広島はまたまた求道者・前田がフル欠場。山本昌が左腕だから…などと言うのは、最早、理由としては説得力の欠片もないレベルの低い言い訳で、もういっその事、嫌がらせとか私怨とかぬかしてくれた方がすっきりするんじゃないかと…。
◆YB1−2S◆
0−0で迎えた4回、横浜はここまで1安打と抑え込まれてきた増渕から村田が8号ソロをぶち込んで、均衡を破る1点を先制。栄養費パワーを発動させる那須野の前に、ゼロ行進を続けていたヤクルトだが、7回、先頭の宮本がヒットで出ると、一死後、畠山が2号2ランを叩き込み、逆転に成功。この後、更に、一死満塁のチャンスを作ったが、飯原,田中と内野ゴロに倒れて三者残塁。9回にも一死一、二塁のチャンスを逃し、リードを広げられない儘、迎えた9回裏、抑えの林が一死から死球とヒットと一、二塁と長打が出ればサヨナラのピンチ。しかし、ここからメカゴジラを三振に斬って取ると、続く吉村をショートゴロに打ち取って、辛くも逃げ切りに成功。増渕は6回1失点で2勝目をマークした。
畠山の値千金の一発で4連敗を止めたヤクルト。増渕も粘りの投球が報われた。それにしても、ガイエルはここ47打席で僅かに2安打と言う壊滅的な不振。スタメンを外さないまでも、4番からは外した方がいい様に思うのだが、高田監督はいつまでガイエルを我慢し続けるのか?
◆E9−7H◆
背信投球が続いている一場さまはこの日も不甲斐なく、初回から小久保の7号2ラン,松田のタイムリーで3点を失うと、その裏、1点を返して貰ったのも束の間、2回に川崎にタイムリーを浴びて、あえなくKO。その裏、内野ゴロの間に1点を失ったソフトバンクだが、直後の3回、小斉,的山のタイムリーで3点を奪い、大きく突き放した。しかし、粘る楽天は4回に1点を返すと、6回には鉄平の犠飛の後、なおも一死一、二塁のチャンスを作ってパウエルをKO。代わった竹岡のエラーでチャンスを拡大させた楽天は二死後、ショート,山崎武,フェルナンデス,横川と4連打を浴びせ、この回、一挙6点を奪って逆転に成功。2回途中から登板の朝井は8回まで投げきるロングリリーフを見せると、最後は有銘が締めて、プロ初セーブ。敗れたソフトバンクの連勝は5でストップした。
一場さまがまたまた背信投球で早々とKOされ、敗色濃厚だった楽天だが、流石に得意の地元で3タテ食らう訳にはいかないとは底力を見せた。同じく背信投球が続いて屈辱の中継ぎ登板となった朝井も代わりばな打ち込まれたものの、よく立ち直った。ソフトバンクはパウエルはあんなもんとして、誤算だったのは竹岡。自責点は0だったが、エラーしたのは竹岡自身とあっては同情の余地なし。打っては好調の松中が4タコと抑えられたのが痛かった。代打で結果を出している大村の早期スタメン復帰が待たれる所だ。
◆L4−3F◆
西武先発・涌井に対して、日本ハムは初回、稲葉のタイムリー二塁打で先制すると、続く2回には劇団ひちょりの犠飛で2点目を追加。3・4月の月間MVPを受賞したダルビッシュは初回は三者凡退に斬って取ると、続く2回も簡単に二死を取ったが、ここで中村に8号ソロを被弾。5回に小田のタイムリーで突き放した日本ハムだが、その裏、細川に6号ソロが飛び出して、再び1点差。7回には先頭のG.G.佐藤が二塁打を浴びせると、中村の犠打,大島のショートゴロで同点のホームイン。3−3で迎えた9回、ダルビッシュは一死から中村に二塁打を浴びると、連続四球で満塁のピンチ。ボカチカはセカンドフライに打ち取ったものの、続く片岡にレフト前へタイムリーを浴び、サヨナラ負けで今季初黒星を喫した。
明日からまた「週刊少年チャンピオン」が発売されてしまう為、呪い効果が復活する前に何とか勝っておきたかったダルビッシュだが、2発被弾した上、プロ入り初のサヨナラ負けを喫する屈辱に見舞われた。毎度、援護をくれない味方打線だが、涌井相手に3点取ってくれたのだから、そうも責められまい。その涌井はダルビッシュに投げ負けなかったにも拘わらず、8回で降板してしまった為に、白星がつかない辺り、今季の勝ち運のなさを感じさせる。
◆Bs7−6M◆
初回に後藤のタイムリーで先制されたロッテは初回,2回とチャンスを潰していたが、3回、西岡のタイムリー二塁打でようやく同点。続く4回には根元,今江,西岡のタイムリーで3点を勝ち越し、偽バファローズ先発・小松をKO。6回にはここまで2安打と当たっている今江に2号2ランが飛び出して、6点目。偽バファローズはその裏、塩崎の犠飛で1点を返すと、7回には日高,大引と連続二塁打を浴びせて、渡辺俊をKO。更に、この後、カブレラのタイムリー等で2点を加えて、1点差。完全に流れを引き寄せた偽バファローズは続く8回には下山のタイムリーで追いつき、延長に持ち込んだ。10回、無死一、二塁のチャンスを掴んだ偽バファローズは大引がセンター前へタイムリーを浴びせて、劇的なサヨナラ勝ち。
小松は先発転向後、最悪の内容で中継ぎ陣も打ち込まれて、完全にロッテペースの展開だったが、打線がしぶとく繋いで逆転勝ちを呼び込んだ。10回に無死一、二塁の大ピンチを背負った時にはまたいつもの病気が始まったか…と思われた加藤だが、そこから三者三振の力投でピンチを切り抜けたのは見事だった。ロッテは5点のリードを守れずに4連敗。今江が4打数4安打3打点と爆発したが、中軸がパッとせず、とどめをさしきれないうちに、リリーフ陣が崩壊してしまった。
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July 08, 2007 17:55
◆S14−7G◆
何としても3タテは免れたい巨人は初回、マッスル千代の富士のプレイボールホームランで先制。しかし、この所、調子の上がって来ない春風亭半ケツは3回に飯原に7号ソロ,寿司職人ラミレスに9号2ランと立て続けに被弾し、あっさり形勢逆転。更に、4回にも飯原に2打席連続の8号3ランを叩き込まれて、この回限りで失意のKO。完全に主導権を握ったヤクルトは5回にも2番手・野間口を攻め、川本,飯原の連続タイムリーで2点を追加。巨人は6回に5長短打で3点,7回にもマッスル千代の富士のこの日2本目となる20号2ラン等で3点と必死の応戦を見せるも、出す投手出す投手、悉く火だるまに遭い、李が立て続けに拙守をかますなど、ヤクルトの猛攻を止められず、今季ワーストの17安打14失点で今季初の3連敗となった。
◆D3−6T◆
1戦,2戦と完封をし合って迎えた第3戦、先手を取ったのは中日。3回、死球の小田を二塁へ進めて、井端,福留の連続タイムリーで2点を先制。しかし、直後の4回、阪神は無死一塁から林の13号2ランで一気に同点。5回に1点ずつ取り合って迎えた6回、阪神は先頭の矢野が今季初アーチを叩き込み、勝ち越しに成功すると、更に、鳥谷のタイムリー内野安打でこの回2点。7回にはシャア少佐の犠飛でダメ押しの6点目。6回から久保田−ウィリアムスと繋ぎ、最後は藤川が締める必勝リレーで逃げ切った阪神はこの3連戦の勝ち越しを決めた。
◆C4−8YB◆
連敗地獄が止まらない広島は初回に求道者・前田のタイムリーで先制すると言う最高の立ち上がりを見せたものの、3回、先発・長谷川が村田に逆転13号2ランを被弾。4回には梵のエラーをきっかけにピンチを作ると、ガッツな貴公子・仁志にタイムリーを浴びて、3点目を献上。7回、新井の20号2ランで一気に同点としたのも束の間、直後の8回、相川にタイムリーを許して、再び勝ち越し点を献上。しかし、粘る広島はその裏、二死二塁から栗原のタイムリーで同点。更に、この後、エラーと四球で満塁としたものの、オチョアは空振り三振に倒れて、勝ち越しならず。すると土壇場9回、暫定ストッパー・大竹が暴投を連発して勝ち越し点を献上しただけに留まらず、吉村には致命的な12号3ランを被弾し、試合を決定付けられた。攻撃陣は粘りを見せたものの、15残塁の大拙攻。連日の投壊も止められなかった広島はこれで5連敗となった。
◆L0−7H◆
呪われた連敗ロードから何とか抜け出したいソフトバンクは初回、一死から二塁打で出た川崎を松中のタイムリーで返して、1点を先制。しかし、水島の呪いの影響か2回以降は完全に沈黙し、ゼロ行進。不甲斐ない打線はアテには出来ないと先発・和田は気迫の投球で西武打線を抑え込み、7回まで5安打無失点の好投。8回には、飛ばしに飛ばしてきた事で疲れの色が見え始めた和田を下げ、早くも守護神・馬原を投入する必死の継投を展開。1−0の儘、迎えた土壇場9回、ソフトバンクは無死満塁と絶好のチャンスを掴むと、ここから代打・明石のタイムリー,本多の押し出し四球、更に、川崎,松中にもタイムリーが飛び出して、一挙6点を獲得。7点差がついても、続投となった馬原は9回もピシャリと3人で締めて、完封リレーを達成。ソフトバンクは連敗を4でストップさせた。
◆F4−1M◆
日本ハム先発・グリン相手にロッテは3回までに5本の安打を連ねながら、一向に得点に結びつけられない拙攻三昧。そうこうしているうちに日本ハムが3回裏に劇団ひちょりのタイムリーで先制すると、更に、二死満塁から小谷野,工藤と連続タイムリーを浴びせて、4点をゲット。4回も一死一、三塁のチャンスを逃したロッテは5回、先頭のTSUYOSHIが三塁打で出ると、早川のタイムリーでようやく1点。ここで畳み掛けたい所だったが、続くフクーラが最悪のゲッツーに倒れた後、サブローにヒットが出ると言うチグハグな攻撃で追加点ならず。6回以降はピタリと当たりが止まったロッテ打線に対し、日本ハムは武田久−MICHEALと繋ぐ必勝リレーで逃げ切り、この首位攻防3連戦3連勝。ロッテは日本ハムを上回る12安打を放ちながら、2併殺9残塁の拙攻が大きく響いた。
◆E2−9Bs◆
0−0で迎えた3回、偽バファローズは日高の2号ソロで先制すると、更に、二死一、二塁からアレンのタイムリーで1点を追加。2点を追う悪の温床・楽天は4回、一死一塁から山崎武のタイムリー二塁打で1点差。7回には一死三塁から高須にタイムリー二塁打が飛び出して、ついに同点。追いつかれた偽バファローズは直後の8回、二死満塁のチャンスを掴むと、ここで大引が走者一掃のタイムリー三塁打を浴びせて、一気に3点を勝ち越し。9回にも6長短打を浴びせて、ダメ押しの4点を追加。最後はセーブのつかない場面だと好投する守護神・加藤大が3人で締め、3連勝。4番手・大久保は今季初白星となった。
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