坂口智隆.武田勝
April 08, 2008 23:00
◆YB3−3G◆
FA権を取得するや否や、今オフの国外亡命の意思を表明するなど、亡命の障害がなくなった事に浮かれきっている上原は初回から村田にタイムリー二塁打を浴びて先制点を献上。一方、土肥は待望の巨人戦登板に意気揚々と投げ込み、4回まで1安打と巨人戦限定好投手の本領を発揮。しかし、5回一死から李に内野安打を許すと、阿部の何でもないライトフライが強風に煽られ、吉村が頭を越されるタイムリー二塁打となり、李が同点のホームイン。これで気落ちした土肥に対して、坂本が2試合連続となる2ランを叩き込み、勝ち越しに成功。2点を追う横浜はその裏、相川の今季初アーチ,7回には吉村が4号ソロを叩き込み、同点。横浜は土壇場9回、無死一、二塁と絶好のサヨナラのチャンスを掴むが、相川がキャッチャー前へ打ち上げるヘッポコバントをかまし、飛び出した二塁走者・吉村が憤死する大チョンボ。結局、両軍リリーフが踏ん張り、延長12回規定でドローとなった。
最下位決戦は結局、ドロー。阿部のタイムリーは捕れなかった吉村がヘッポコ…と言うのは酷だろうか。そもそも、あの強風&雨で試合やろうってのが現場にもファンにも不親切ってモンだ。とりあえず、同点アーチが守備の分は帳消しにした吉村だが、9回の走塁ミスで結局、チョンボの方が上回ってしまった。それにしても、相変わらず、好調が持続しない巨人打線。そんな中、坂本がまたまた一発含むマルチ安打と調子を上げてきているのは何よりだ。案の定、ブーイングを浴びたクルーンは古巣を相手に久々に160km突破。今日はやけに安心して見られる内容だったが、セーブがつかない辺り不憫である。
◆T3−2D◆
2000本安打に王手をかけたキュラソ星人だが、中日先発・中田に対して第1打席はレフトフライ,第2打席は四球となかなか快音が聞かれない。キュラソ星人ばかりに注目が集まる中、アッチソンは4回まで無失点に抑えていたが、5回一死一塁から谷繁にタイムリー二塁打を浴びて、ついに先制点を献上。その裏、阪神は二死一塁でキュラソ星人の打席を迎えるが、セカンドゴロとまたも凡退。0−1の儘、迎えた7回、阪神は一死一、二塁から代打・悠久の若虎・桧山,新井の連続タイムリーで逆転に成功。ここで打席に入ったキュラソ星人はサードゴロに倒れるが、併殺崩れとなる間に悠久の若虎・桧山が返って3点目。久保田−藤川と繋ぐ必勝パターンで逃げ切りを図るが、珍しく藤川が不調。いきなり先頭の井端に痛打されるなど、一死一、二塁のピンチを背負うとベンちゃんにタイムリーを許し、1点差。ここで中村紀を敬遠し、満塁策を取った藤川は森野を空振り三振,谷繁をライトフライに打ち取り、辛くも逃げ切った。
TBSで緊急放送する程、注目の的だったキュラソ星人だが、結局、音なし。それでも何だかんだでキュラソ星人の叩き出した3点目が勝敗を決した。アッチソンは7回2失点で2連勝と今後も頼りになりそうだ。中日は相変わらずの淡泊な攻撃を展開。8回一死走者なしなどと言う場面で立浪を無駄使いしてしまったのも勿体なかった。
◆S−C◆
降雨中止。
◆H3−8Bs◆
先発の駒不足に苦しむ偽バファローズは山本を3年ぶりの先発マウンドに送り込む。2回に日高のタイムリーで先制点を貰った山本だが、その裏、松田に2ランを浴び、早くも形勢逆転。一方、今季も暴投にボークと大暴れの新垣は3回、自らのエラーでピンチを作った挙げ句、十八番の暴投を炸裂させて同点とされると、更に、ローズに犠飛を許して、勝ち越し点を献上。しかし、ソフトバンクは4回、3連打で1点を返して、試合は振り出しに。3−3の儘、迎えた8回、偽バファローズは坂口,村松の連続タイムリーで2点を勝ち越し、新垣をKO。更に、この後、ローズ,カブレラの連続アーチで試合を決定付けた。山本は5回もたずに降板となったが、3回1/3を無失点に抑える好リリーフを見せた2番手・山口に4年ぶりの白星がついた。
本多が右肩痛でリタイアしたのと入れ替わりで、左手首手術からの復活を目指す小久保がついに戦線復帰。小久保は早速2安打と活躍したが、残念なが起爆剤とはならなかった。新垣は粘っていたが、堪えきれず…と言うか、序盤にいつもの悪いくせで失点したのがまずかった。終盤アップアップだったが、ニコースキーの連続リリーフ失敗の影響か、王さんもなかなか交代に踏み切れなかった印象。偽バファローズはローズ,カブレラがよもやの連続アーチ…。元50発コンビなんだから、全然「よもや」じゃないんだが…。
◆F8−7E◆
7連勝後の3連敗で貯金が消滅してしまった楽天だが、この日は2回に6長短打を集中し、大量7点のリード。早くも試合は決まったかと思いきや、2回まで3人ずつで抑えていた一場さまが3回に突如、崩れ、3四球で押し出しの1点を与えると、怒り心頭のノムさんは早くも一場さまに降板指令。しかし、これが大誤算。2番手・吉崎,3番手・小倉が怒濤の5連打を浴びて、一気に2点差。4回には田中が4号2ランを放ち、あっさり同点。勢いに乗る日本ハムは6回に渡辺直のタイムリーエラーでついに勝ち越し。この1点を建山−武田久−MICHEALと繋いで逃げ切った。7点差を守りきれなかった楽天は4連敗。
4連敗−7連勝−4連敗と言う浮き沈みの激しい戦いぶりで再び借金生活に逆戻りの楽天。流石に一場さまの交代は早過ぎたのではなかろうか…。堪え性のない継投で失敗したノムさんとは対照的に、2回の7失点がありながら、武田勝を下ろさず、6回まで無失点と言う結果を呼び込んだ梨田監督の我慢の采配が身を結んだ。しばらく鳴りを潜めていた田中が4号と昨年のホームラン数を突破。果たして、どこまで数を伸ばすのか楽しみだ。
◆L4−3M◆
投げれば火だるまが続いているオツはこの日もいきなり4連打で2点を先制される苦しい立ち上がり。しかし、ここから4回まで12人連続で打ち取り、立ち直りを見せる。打線も3回に中島のタイムリーで1点を返し、オツを援護するが、5回、一死一、三塁のピンチを背負ったオツは早川に犠飛を許して、3点目を献上。オツは6回で降板となり、またも白星ならず。西武は7回にブラゼルのタイムリーで再び1点差。土壇場9回、ロッテは何となくストッパーに収まったらしい荻野投入で逃げ切りを図るが、二死一塁からG.G.佐藤に4号2ランが飛び出して、西武が逆転サヨナラで連勝を6と伸ばした。
2回以降僅か1安打のロッテに対して、塁上を賑わせまくり、常に押せ押せムードだった西武が最後の最後で逆転サヨナラを果たし、首位をがっちりキープ。今回は先発として最低限の仕事は果たしたオツ。白星はつかなかったが、ようやく復調の気配が見えてきた。これまで好投してきたとは言え、まだまだ守護神としての威圧感は感じられない荻野だが、結局、バレンタインは荻野で固定するつもりなのだろうか?
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