仲沢忠厚
April 13, 2008 18:22
◆G6−4S◆
ヤクルトが初回から一、二塁のチャンスをリグスのゲッツーで潰したのに対し、その裏、巨人は一死一塁からガッツ,寿司職人ラミレスが連続アーチを叩き込み、一気に3点を先制。直後の2回、ヤクルトはガイエルの2試合連続5号ソロで応戦するが、3回、先発・増渕が寿司職人ラミレスに2打席連続の5号2ランを被弾。4回にガイエルが2打席連続アーチ,7回には飯原が2号ソロを放つが、いかんせんソロ単発ではなかなか点差が縮まらない。その裏、巨人は何と古城に4年ぶりの一発が飛び出して、6点目。8回から豊田投入で逃げ切りモードに入った巨人に対し、粘るヤクルトは宮本のタイムリーで再び2点差と詰め寄るが、代走・福地が二盗を仕掛けて憤死。最後はクルーンが3人でピシャリと締めて巨人は今季初の3連戦勝ち越しとなった。
相変わらず、空中戦になれば強い巨人。寿司職人ラミレスが4戦4発と完全に復調してきたが、李は3タコと依然として大不振。だから、早くゴンザレスと入れ替えてくれと! 高年俸助っ人を無理矢理使い続けて足を引っ張られるのと、全く使わずに金をドブに捨てる事になっても、無害…なのでは明らかに後者の方が損害が少ないと言うものだ。イースタンで健気にヒットを連発しているゴンザレスが実に可哀想。一方、ワッチーごときに5回までに5失点を予言されてしまい、その予言を的中させてしまった増渕が気がかり。ローテ降格中の加藤が中継ぎで好投し、ローテ復帰へ意欲満々なだけに、増渕にも気を吐いて貰いたいものである。
◆C0−7D◆
連日、川相不在の弊害を露呈する一発依存野球を展開してきた中日だが、この日は珍しく打線が繋がり、初回、四球を挟んだ4連打で2点を先制。3回には内野ゴロの間に1点を加えると、5回には川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに飛び出したT.ウッズの3号ソロと谷繁のタイムリーで5点目。更に、7回にもT.ウッズのタイムリー,森野の犠飛で2点を追加。投げては先発・吉見が11安打を浴びながらも、あと1本を許さない粘りの投球を見せ、2試合連続完封を達成した。
一見、一発依存症,タイムリー欠乏症を払拭したかに見える中日だが、17安打で7点は少々物足りない。1併殺11残塁と相変わらず、詰めは甘いと言えるだろう。そんな中、吉見が20イニング連続無失点の快投。今日はどこで1点取られても不思議ではない内容だったが、広島打線の拙攻にも助けられ、よく粘った。辛うじて新人王資格を残しているだけに、一躍筆頭候補に躍り出てきた感じだ。ところで、スタメン復帰した求道者・前田は4タコ。上昇カーブに乗っているタイミングでブラウン監督の気まぐれで下手に外されたりして、調子を崩されやしないか心配だ。
◆YB1−3T◆
阪神は初回一死一、二塁,2回一死満塁のチャンスを悉くゲッツーで潰すと、5回一死二、三塁のチャンスも逃すなど、横浜先発・ウッドを捉えきれない。阪神先発・福原はなかなか得られない援護を待ちながら、5回まで無失点と踏ん張っていたが、6回、二死一、三塁から金城にタイムリーを許し、ついに先制点を献上。1点を追う阪神は8回、シャア少佐,代打・悠久の若虎・桧山と連打を浴びせて、ウッドをKO。ここから新井,キュラソ星人が連続タイムリーを放ち、逆転に成功。更に、鳥谷の内野ゴロの間にも1点を加えて、3点目。その裏からは久保田−藤川と繋ぐ必勝パターンで逃げ切った。
不振とは言え、チーム本塁打王の吉村がドーピング新助っ人・ビグビーと入れ替えられてフル欠場に終わる衝撃的展開。そのビグビーと4打数1安打と微妙な結果に終わったが、次の3連戦では果たして、どちらが起用されるのか。メカゴジラもパッとしない状態なので、吉村の一塁再転向の可能性もなくはないが…。そんな景気の悪い打線が粘投のウッドを見殺し、これで5カード連続の負け越しとなった。キュラソ星人は昨日の2000本安打達成で楽になったか、この日も決勝タイムリー。藤川は9試合連続セーブ。開幕14試合で9セーブとは、神懸かり的なハイペースだが、北京に拉致される前に使い潰されやしないか心配だ。
◆H5−4L◆
西武先発・キニーに対して、ソフトバンクは初回、ヒットの川崎を仲沢が送ると、二死後、松中が先制タイムリー。3回にも二死満塁と絶好のチャンスを作るが、小久保がショートフライに倒れて三者残塁。ピンチを逃れた西武は直後の4回、中島の振り逃げを皮切りに、G.G.佐藤の2点タイムリー二塁打,中村の犠飛で3点を返し、逆転に成功。2点を追うソフトバンクは5回、ハマのスペランカーの3号ソロと小久保のタイムリー二塁打で同点。続く6回には一死三塁から田上の犠飛で勝ち越し、キニーをKO。しかし、直後の7回、四球の走者を内野ゴロ2つで三塁へ進めた所で片岡が同点タイムリーを放ち、ソフトバンク先発・和田をKO。同点で迎えた土壇場9回、ソフトバンクは二死一、二塁のチャンスを掴むと、ここで仲沢がタイムリー二塁打を放ち、サヨナラ勝ち。3番手のルーキー・久米に早くも3勝目が転がり込んだ。
和田がまたもやあと一歩踏ん張りきれず、復帰初白星ならず。しかし、小椋が昨日に続いての好投。ヒットは打たれても、決して失点しないルーキー・久米はまたまたサヨナラ勝ちを呼び込む驚異の勝ち運ぶりを見せつけた。これで昨日のホールトンの好投が本物ならば、リリーフ陣にも安定感が出てくるのだが、果たして…。西武も最近、失点が増えてきているの気がかりだ。打線が好調をキープしているので、何とか釣り合いを取っているが、水物の打線よりも、投手陣に安定感を求めたい所だろう。
◆M2−1F◆
日本ハムは初回、先頭の劇団ひちょりがヒットで出ると田中の犠打で二進。ここで稲葉がタイムリー二塁打を放ち、1点を先制。2回にも先頭のジョーンズがヒットで出るも、続く小田がゲッツー。その後も3回二死二塁,6回二死一、二塁と言ったチャンスを掴みきれず、追加点を奪えない。一方、日本ハム先発・グリンの前に6回まで散発3安打と沈黙していたロッテは7回、二死二塁からプロ初スタメンとなる細谷にプロ初安打初打点となるタイムリーが飛び出し、ついに同点。試合はその儘、延長に突入した。依然として続投の渡辺俊は10回、一死二塁のピンチを迎えるも、後続を断ち切ると、その裏、ロッテは先頭の今江がヒットで出塁。ここから細谷,田中雅の連続犠打を日本ハムが連続野選で生かしてしまう失態を犯し、無死満塁となると、ここで根元がレフト前へ弾き返し、2試合連続のサヨナラ勝ち。長らく援護を待ち続けた渡辺俊は完投で2勝目をマークした。
バレンタインの余計な手出しでいつ代えられるかとヒヤヒヤものだったが、渡辺俊に白星がついて本当に良かった。一方、同レベルで好投していたグリンは打線に見殺しに遭い、気の毒。しかも、グリンを代えてまで投入した武田久がよもやの今季初失点。日本ハムは5連勝後の2試合連続サヨナラ負けですっかり勢いを止められてしまった格好だ。
◆E12−6Bs◆
極端な内弁慶ぶりを見せている楽天はこの日もホームゲームでの強さを遺憾なく発揮。初回にカブレラのタイムリーで先制されるも、その裏、4長短打で一気に4点を奪い、逆転。2回には下山の一発で1点を返されるが、その裏、礒部が2点タイムリー,4回には日高に2ランを浴びたその裏にショート,鉄平の連続タイムリーで3点と、取られてはそれ以上に取り返して、ジワジワと突き放す。5回にも3点を追加し、試合を決定付けた楽天は3連勝で5割に復帰した。
先発・朝井はまるでダメだったが、強引に打ち勝った楽天。ロードで2勝10敗,ホームで8戦全勝とは何と言う内弁慶ぶり。次のロッテ3連戦は千葉マリンだから、ここからまた3連敗か? 一方、4連敗で最下位独走体勢に入りつつある偽バファローズ。コリンズ監督はクリーンアップに置いているくせに、ビッグボーイズの信頼感はなきに等しいらしく、6点ビハインドで早々とローズ,カブレラを引っ込める有様。比較的頼りになる部類に入っていた先発・川越も2回6失点KOとそろそろ下降線か?
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