中村泰広
May 20, 2007 17:26
◆D1−5G◆
何としても3連戦3連敗は免れたい巨人は中日先発・山本昌から初回、一死満塁と絶好の先制チャンスを掴むも、ここで恐怖のゲッツー量産マシン・ニックンが最悪のセカンドゴロゲッツーに倒れる本領発揮のチャンスブレイク。一方、中日はその裏、巨人先発・春風亭半ケツに対して、いきなり先頭の井端がライトフェンスを直撃。井端は一気に二塁を狙ったものの、マッスル千代の富士のストライク返球の前に憤死し、結局、3人で攻撃終了。共に先制のチャンスを逃し、2回はいずれも三者凡退に終わったが、3回、巨人はマッスル千代の富士の9号ソロと李のタイムリー二塁打で2点を先制。2点を追う中日は5回、森野,李のヒットで一死一、三塁とした所で小田が犠飛を打ち上げ、1点差。何とか突き放したい巨人は直後の6回、松田記者,李のヒットで一死二、三塁とした所で初回の怒濤のチャンスブレイクでインケツパワーが充電されたニックンが7号3ランを叩き込み、5点目をゲット。春風亭半ケツはその後も粘りの投球で8回まで投げきると、9回からはセーブのつかない場面ながらも上原が登場。いきなり無死一、二塁のピンチを背負ったが、後続を断ち切って、連敗を阻止。春風亭半ケツは9回にマウンドを譲った事で開幕から0点台で来ていた防御率がついに1点台となってしまったが、ハーラー単独トップの6勝目をマーク。巨人は1日で首位に返り咲く事となったが、これで今年も「セ・リーグ首位チームは交流戦で大転落」のジンクスと戦う事になってしまった。中日は7試合連続打点と連勝の立役者となっていた森野が2安打ながらも打点がつかず、連勝も7でストップした。
◆T1−0YB◆
中継ぎで9戦13回無失点と好結果を残していた中村泰が今季初先発。中村泰は初回に先頭打者を出しながら、その後、三者三振で切り抜けると、2回の無死三塁の大ピンチも何とか凌ぎきってからは尻上がりに調子を上げていき、中盤に入ってからは横浜打線を完全に翻弄。一方、横浜先発・加藤も3回まで無失点の好投を見せていたが、4回、一死一、二塁のピンチを迎えた所で突如、降板。しかも、緊急登板となった山北が林にタイムリーを浴び、先制点を献上。阪神はこの後も再三再四チャンスを掴みながら、残塁を量産するばかりの拙攻三昧だったが、7回からは久保田−ウィリアムスと繋いで、最後は守護神・藤川が締めて2試合連続の完封勝ち。中村泰は6回9三振無失点の好投で今季初勝利。阪神は3連勝で交流戦へ弾みをつけたのとは対照的に横浜は泥沼の7連敗で借金生活に突入すると同時に4位へ転落となった。
◆C5−2S◆
広島は3回、無死満塁のチャンスで東出,栗原と連続タイムリーで2点を先制。この後、新井のゲッツーの間に1点を加えると、更に、森笠のタイムリー,松本の押し出し四球でこの回、一挙5点。一点集中攻撃で大量点を取ったら、あとはさっぱりと言う広島の恒例パターンで4回以降は二塁すら踏めなかったが、先発・黒田が立ち上がりから安定した投球で6回を無失点。7回にガイエルに被弾し、9回にもガイエルにタイムリーを浴びたものの、僅か89球の省エネ投球で意外にも今季初の完投勝利を飾った。チームは再び5割に復帰し、3位に浮上。
◆H4−5F◆
恐怖のパ・リーグ撲滅漫画「ドカパロSS 地獄変」にて、虚弱投手・里中にパーフェクトなどと言う不名誉極まりない事を描かれて以来、呪いに取り憑かれているとしか思えない嫌な負け方が続いているソフトバンクだが、この日も小田のタイムリーで先制されると、2回には劇団ひちょりのタイムリーと稲葉の犠飛で3点を失い、先発・田之上は早くもKO。更に、2番手・小椋も稲葉に犠飛を許して、4点差。呪いの影響をひしひしと感じながらも、むざむざ負けられないソフトバンクはその裏、柴原の5号2ランで2点差。日本ハムは5回に小谷野のタイムリーで1点を追加。先発の伊集院光の弟子・金村がピリッとせず、3回を投げ終えた所であえなく降板となったが、4回から登板の武田勝が7回まで無失点に抑える完璧なロングリリーフを展開。ソフトバンクは8回二死一塁の場面でマウンドに上がった3番手・武田久に対して、ヒゲが生えているから似てなくても本人だと認識して貰えると言うしょーもない理由で試合前にフィーチャーされ、試合中は完全に放置される呪いをかけられ怒り心頭のハマのスペランカーが7号2ランを叩き込み、1点差と詰め寄ると、土壇場9回には守護神・MICHEALから小久保,アダムと連打を浴びせて、長打が出れば一気にサヨナラと言うチャンスを作るも、ここから柴原,代打・ブキャナンと凡退。そして、最後は虚弱投手・里中のパーフェクト達成時、最後の打者として描かれてしまう呪いを受けてしまった田上がライトフライに倒れて、同点にすら出来ずにゲームセット。この日は王さんの誕生日だと言うのに、今季初めて日本ハムとの3連戦に負け越してしまう何とも嫌な展開で波乱含みの交流戦に臨む事となってしまった。尚、この試合、劇団ひちょりは3安打の大当たりで連続試合安打を24と伸ばし、大下弘の球団タイ記録に56年ぶりに並んだ。
◆E3−8M◆
未だに白星のない清水を何とか援護したいロッテは初回、二塁打の今江をフクーラが返して、1点を先制すれば、3回にはサブローのタイムリー二塁打,ベニー松山の2点タイムリーで3点を追加。4点の援護を貰った清水は3回まで無失点で凌いでいたが、4回、先頭の山崎武に19号ソロを被弾し、1点を献上。ロッテはすかさず、5回にベニー松山のタイムリー二塁打,竹原の犠飛で2点を追加。粘る悪の温床・楽天はその裏、山崎武の犠飛で1点、6回には藤井のタイムリー二塁打で1点とジリジリ追い上げるも、ロッテは8回に青野の8号2ランでダメ押し。清水は6回3失点で降板となったが、打線に援護に恵まれて、8度目の先発でようやく今季初勝利を手にした。
◆Bs5−2L◆
西武先発・ギッセルに対して、偽バファローズは初回、大西の先頭打者アーチで1点を先取。5回には一死から大引,日高,大西の3連打で2点目を追加。投げては今季初先発のユウキが7回二死までノーヒットと言う快投を展開。8回に連打でピンチを作った所でユウキは降板し、その後、内野ゴロの間に1点を返されたが、その裏、偽バファローズは北川の4号3ランで一気に突き放した。西武は9回にカブレラのタイムリーで1点を返したが、及ばず、3連敗となった。偽バファローズは今季初の3連勝。
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