上野弘文
July 15, 2007 17:27
◆G2−4C◆
リーグ一番乗りの10勝をマークしてから、2試合連続6失点KOと調子を落としている春風亭半ケツはこの日も栗原の弾丸ライナーでスタンドギリギリに飛び込む13号ソロを浴びて、初回から先制点を献上。しかし、3回、春風亭半ケツは自らセンター前に弾き返して、反撃の口火を切ると、続く松田記者がレフトスタンドへ9号2ランを放り込み、逆転に成功。続く4回にも二死満塁のチャンスを作った巨人だが、ここで打席に回ってきた春風亭半ケツは今度はセンターフライに倒れて、追加点ならず。1点を追う広島は7回一死からルパン広瀬が5号ソロを叩き込み、ついに同点。その裏、巨人は広島2番手のルーキー・宮崎に対して、一死満塁のチャンス。ここで怒濤のチャンスブレイカー・ニックンの打席を迎えると、若大将・原監督はニックンのゲッツー量産マシンぶりを憂慮したのか、ニックンを引っ込め、今季初打席となる小関を代打に起用するミラクル采配を敢行するも、小関は中途半端なスイングで空振り三振。続くホリンズもピッチャーゴロに倒れて、結局、三者残塁。ニックンをその儘、打席に送り込んだ所で結局、ゲッツーで一瞬にしてチャンスを潰した可能性が大だったにも拘わらず、結果的に小関起用が空転した事により、若大将・原監督が全面的に悪いかの様な重苦しい空気が巨人ベンチから漂い始める。直後の8回、春風亭半ケツは簡単に二死を取るも、先制弾の栗原を迎えると降板を命じられてしまう。11勝目のチャンスを潰されて、釈然としない春風亭半ケツの様子に重苦しい空気がより増していく中、栗原を抑えて、ひとまず事なきを得た2番手・豊田だが、土壇場9回、いきなり連打を浴びて、無死一、二塁のピンチ。ここでルパン広瀬のバントを素早く処理して三塁で刺すと、続く石原もセカンドゴロに打ち取る。ボテボテのゴロの為、ゲッツーは微妙な所だったが、古城は二塁に転送せずに、一塁走者・ルパン広瀬を直接タッチに行ってゲッツーを狙うも、これをかわされて、一塁をアウトにするのが精一杯。一、三塁で済んだ所を二、三塁としてしまった所で豊田は降板となると、3番手・林が代打・嶋にライト前へ弾き返され、2点を勝ち越される始末。その裏、永川から二死一、二塁のチャンスを作ったものの、代打・矢野の痛烈なライナーはレフト真正面に飛び、万事休す。巨人は3カード連続の負け越しでついに首位陥落となった。一方、広島は実に5月27日以来となる連勝。8回に登板し、打者3人で切り抜けた広島3番手・上野はプロ初勝利をマークした。さて、恐らく非難囂々と思われる今日の若大将の采配。解説の掛布氏,野村氏も揃って大バッシング。日テレの放映であそこまで巨人指揮官が解説陣に徹底的に叩かれまくったのは希有な例だろう。ヘッポコ采配のエンサイクロペディアと言われた茂雄暗黒政権時でも、あれ程、凄まじく叩かれた事は滅多になかった(中高年のカリスマ・茂雄が相手なので、言いたくても言いづらかった…と言うのは勿論あるのだが)。因みに、個人的には、春風亭半ケツの交代機に関しては大いに不満だが、ニックンの交代自体は何ら咎める箇所ではない。しかし、代わりに出したのが、何故、小関だったのかと言う点が問題だ。あそここそ矢野だったのではなかろうか…。右のニックンを引っ込める以上、左を出さないと説得力がない様に見えるかもしれないが、あえてニックンを引っ込めると言うのは右対右より右対左の方が分があると言った安直な相性を考慮したのではなく、ニックンに対する信頼感の欠如が原因である事は明らかな訳で、ならば、右だろうが矢野を使う事に何の問題があると言うのだろう? 少なくとも、今季初打席の小関よりは説得力があった様に思うのだが…。この日のニックンは1本ヒットを放ち、珍しく好守を見せるなど、怒濤のインケツぶりはまだ発揮していなかったので、(そろそろインケツぶりを見せる頃合だろう…と言う深読みが出来ない限り、一般的には納得しづらく)掛布氏が言っていた様に、失敗すれば勿論の事、成功しても、殆どいい事のない起用であろう采配なのは確かだった。
◆T3−6D◆
デーゲームで巨人が敗れた事で勝てば首位となる中日は2回、川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにT.ウッズが23号ソロを叩き込み、1点を先制。続く3回には一死から井端,李が連打を浴びせると、福留がセンター前へタイムリー。この時、シャア少佐のエラーが重なり、走者はそれぞれ二、三塁へ進塁すると、T.ウッズの四球の際にジュビロ野口が捕逸し、李が生還。続く森野のピッチャーゴロで福留は三本間に挟まれるも、坂の送球が体に当たって、ボールが転々とする間に本塁生還。相次ぐ阪神の拙守でタナボタのリードを広げた中日は更に、ピンキー井上にも2点タイムリーが飛び出し、阪神先発・上園はこの回限りでKO。一方、中日先発・人斬り抜刀斎は毎回安打を浴びながらも、4回まで無失点で凌いで来たが、5回、一死一塁かシャア少佐をセカンドゴロゲッツーに打ち取ったと思いきや、これを森野がエラー。川相不在を痛感し、動揺を隠せない人斬り抜刀斎はこの後、坂,鳥谷と連続タイムリーを浴びて、2失点。追い上げムードの阪神は7回にも二死一、二塁から林のタイムリーで3点目。しかし、反撃もここまで。中日は8回から岡本,9回からは守護神・岩瀬と繋ぐ必勝リレーで逃げ切り、首位に浮上。人斬り抜刀斎は7回3失点で8勝目を飾った。
◆YB−S◆
降雨中止。
◆M−H◆
降雨中止。
◆E−F◆
降雨中止。
◆Bs6−2L◆
2回に北川の7号ソロで先制された西武だが、直後の3回二死走者なしから、中村の二塁打,福地の三塁打,礒?の二塁打と3連続長打で一気に逆転。1点を追う偽バファローズは6回、一死一塁から牛込氏に「無理に決まってますよ! 夢よ、もう一度って事だろうけど、そんな選手が通用するほど、日本の野球は甘くないですよ」と酷評されたローズがライトスタンドへ25号2ランを叩き込み、逆転。更に、続くアレンのヒットで西武先発・帆足をKOすると、代わった小野寺から満塁のチャンスを作った所で大引がセンター前へ2点タイムリーを浴びせて、この回、4点。続く7回にはアレンのタイムリーでダメ押しの6点目。西武は9回、平野恵のエラー,代打・江藤の四球で一死一、二塁のチャンスを作るも、ここで代わった加藤大の前に野田,中村と連続三振に斬って取られ、ゲームセット。西武はこれで貯金消滅となった。
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