ボカチカ

August 28, 2008 23:52

◆G7−1YB◆
久々の先発登板となった上原たが、初回、いきなり内川のタイムリー二塁打で先制点を献上。しかし、その裏、巨人は一死二塁からガッツの26号2ランであっと言う間に逆転すると、更に、寿司職人ラミレス,松田記者とクリーンアップトリオの3連続アーチが飛び出し、横浜先発・ウィリアムスはこの回で早くもKO。リードを貰った上原は危なっかしいながらも、5回まで追加点を許さず、この回限りでお役御免。2回以降も再三チャンスを掴みながら、あと一本が出ずにいた巨人だったが、5回、阿部のタイムリー等で2点を奪うと、6回にはガッツのタイムリー二塁打で7点目。6回以降、東野−山口−林と繋いで、4連勝を果たした。

星野監督に媚びる必要もなくなった事で、4ヶ月ぶりに先発に復帰した上原がフラフラの投球ながら、打線の援護にも恵まれて、実に693日ぶりの先発勝利。上原を復活させるとほたえていた星野監督だが、北京に拉致される直前の5試合で無失点と既に、復調の兆しが見えていた事を考えると、五輪が転換期になった訳でも何でもなく、星野監督が復活させたかの様な的外れな報道がない事を祈りたい。それにしても、結局、五輪では2試合しか使って貰えず、星野監督に媚びた甲斐は皆無だったな…。五輪と言えば、低打率に喘いでいたにも拘わらず、たまたま一発が飛び出しただけで復調扱いされた李がバーンサイドを差し置いて、この日から復帰したが、その復帰初打席がクリーンアップ揃い踏みアーチの直後とは気の毒な限り。4連発を大いに期待される中、しみったれたセカンドゴロに倒れた事でケチがつき、この日3タコ1死球と結果を出せなかった。横浜は内川が4安打の大当たりで久々に打率を3割7分台に乗せたが、続く村田が悉く凡退とブレーキだったのが痛かった。

◆T5−4D
初回から一死一、二塁のチャンスを逃した中日はその裏、キュラソ星人のタイムリーで先制を許してしまう。1点を追う中日は3回、鳥谷のエラー,中村紀の四球で一、二塁とタナボタのチャンスで李が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに11号3ランを叩き込み、逆転に成功。しかし、その裏、阪神はまたもキュラソ星人が21号3ランを放って、一気に逆転。再び1点を追う展開となった中日は6回、先頭のT.ウッズが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに同点25号ソロ。更に、ヒットの森野を平田が送ったが、ピンキー井上,谷繁と倒れて、勝ち越しならず。阪神は7回、関本のタイムリーで勝ち越すと、8回からウィリアムス,9回から藤川と繋ぐ必勝リレーを展開。しかし、北京で星野監督にプライドを踏みにじられた事を引きずっているのか、中村紀に同点タイムリーを浴びてしまう。しかし、その裏、阪神は6番手・高橋を攻め立て、一死一、三塁とすると、林が犠飛を打ち上げ、サヨナラ勝ちを果たした。

昨日、怒りの投球で復活をアピールした岩瀬に対し、藤川は復帰初登板でいきなりリリーフ失敗。結果的に白星は転がり込んでは来たが、少々心配である。最後を決めたのは林だが、打のヒーローはやはり、先制打&逆転弾で4打点のキュラソ星人だろう。最終打席でもヒットを放ち、サヨナラの場面を演出。中日は相変わらずの一発依存症,タイムリー欠乏症を露呈し、勝てるゲームを落とし、またまた貯金が消滅した。

◆S3−2C◆
出戻り助っ人・ダグラスが古巣相手に先発マウンドに上ったが、初回からエラー絡みで1失点。直後の2回、ヤクルトは飯原,川端のダブルスチールで追い着くと、4回には畠山の7号ソロで勝ち越し。しかし、その裏、広島は梵のタイムリー二塁打で同点とすると、6回には先頭の栗原が17号ソロを叩き込み、勝ち越し。更に、二死二塁から小久保がレフト前に弾き返すが、一気に三塁を蹴った二塁走者・嶋が本塁憤死で1点止まり。土壇場9回、守護神・永川を投入し、逃げ切りを図る広島に対し、ヤクルトは先頭の飯原がヒットで出ると、田中が送って一死二塁と一打同点のチャンス。しかし、川端はレフトへ打ち上げると、代打・武内は三振に斬って取られて、ゲームセット。

かつての同僚・ダグラスを返り討ちにした広島が再び3位・中日を射程に捉えた。最近、代打でも調子の上がってきている事で、下手に接戦で起用すると、勝利の立役者になりかねない事を恐れたブラウン監督の陰謀により、求道者・前田は悪夢のフル欠場に終わったが、先発・大竹の踏ん張りと、栗原の一発で辛くも白星を拾った。

◆H3−2Bs◆
偽バファローズ先発・近藤が4回をノーヒットに抑えれば、ソフトバンク先発・新垣も負けじと4回までパーフェクトの快投。5回も簡単に二死を取った新垣だが、ここで後藤に初安打となる8号先制ソロを被弾。8回には二死一、三塁から伝家の宝刀・ワイルドピッチが炸裂し、2点目を献上。ここまで1安打と沈黙していたソフトバンクはその裏、中西,代打・吉川のヒットで二死二、三塁のチャンスを掴み、近藤をKOすると、代わった清水から本多がタイムリーを浴びせて、1点差。更に、3番手・川越に対して、本多が二盗を決めた後、代打・本間が2点タイムリーを放って、逆転に成功。9回は守護神・馬原が締め、新垣はようやく今季初白星を飾った。

暴投王子・新垣が8度目の登板で何とか今季初勝利。8回で10三振を奪い、3安打2失点と申し分のない内容ながら、2失点目が必殺の暴投だった事で何とも印象が悪かったのだが、その直後に逆転して貰えるとはツイている。昨日はリリーフに失敗した馬原もこの日はきっちり抑えて、雪辱を果たし、チームも2位に再浮上。偽バファローズ2番手・清水は1球で敗戦投手となった。

◆M0−3
日本ハム先発・藤井に対して、ロッテは初回、田中雅,オーティズの連打で無死一、三塁のチャンス。一死後、ズレータがセンター前へ弾き返して、田中雅が先制のホームイン。続く2回には里崎が13号ソロを放り込むと、5回には二死から今江の11号ソロで3点目。ロッテ先発・清水は6回までノーヒットの素晴らしい投球を展開。7回二死から小谷野にヒットを浴び、快挙は逃すも、動揺する事なく、後続を断ち切った。土壇場9回、一死から四球とヒットで一、二塁と一発で同点のピンチを迎えるが、稲葉,小谷野と打ち取って、今季2度目の完封をマークした。

水島の呪いにより、壊滅的不振に陥っている根元がついにスタメンを外されたが、代わって1番に入った田中雅がいきなりのヒットと盗塁で先制ホームをゲット。その後、ソロ2発で2点を取るに留まったが、今日の清水にはそれで十二分だった。あわやノーヒットノーランの散発2安打完封で、2年ぶりの10勝目をマークし、チームの連敗を3で止めた。

◆L5−4E◆
西武は初回、中島の19号ソロで先制。3回に聖沢のタイムリーで追い着かれるも、その裏、ボカチカの19号ソロですかさず勝ち越し。4回には細川,5回には栗山にタイムリーが飛び出し、着々と加点。7回に渡辺直のタイムリー三塁打で1点を返されるも、その裏、ボカチカのこの日2本目となる20号ソロですかさず突き放す。しかし、8回から登板の3番手・小野寺が大乱調。いきなりショートに二塁打を浴びた後、連続四球で満塁とすると、山崎武に2点タイムリーを浴び、あえなくKO。代わったミッチーもいきなり四球で再び無死満塁とするが、続く礒部を空振り三振に斬って取ると、5番手・大沼は藤井にライトフライを打ち上げられるが、タッチアップで本塁を狙ったフェルナンデスをG.G.佐藤が好返球で刺し、同点を阻止。9回にはグラマンが二死満塁の大ピンチを背負ったが、山崎武をライトフライに仕留めて、辛くも逃げ切った。

昨日に続いての一発攻勢で着々と加点した西武が、楽天の猛追を振り切り、マジックを22と減らした。先発・オツはコーナーワークが冴えて、7回途中まで2失点で3連勝の7勝目。3年ぶりの2桁勝利の可能性も見えてきた。楽天は今季初先発の木谷が5回もたずに4失点KO。打線も西武を上回る12安打を放ちながら、9回の満塁のチャンスを逃すなど、11残塁の拙攻が響き、60敗目。

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August 04, 2008 22:27

山本昌200勝◆D5−1G◆
200勝へ王手をかけた山本昌だったが、初回、先頭の鈴木尚にいきなり二塁打を浴びると、一死後、ガッツに犠飛を許して、先制点を献上。1点を追う中日は2回、川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにデラロサの3号ソロで追い着くと、3回には中村紀のタイムリーで勝ち越し。更に、5回には川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに井端が4号ソロをぶち込んで、巨人先発・木佐貫をKO。2番手・西村健は一死一、三塁のピンチを作ると、ベンちゃんにタイムリーを浴び、更に、二死後、ボークを犯して、5点目を献上。山本昌は2回以降、巨人打線に付け入る隙を許さず、8回までゼロを並べる好投を展開。9回のマウンドにも上ると、一死から代打・マッスル千代の富士にポテンヒットを許したものの、ガッツ,寿司職人ラミレスと打ち取って、史上24人目となる通算200勝を飾った

王手即200勝を達成した山本昌を真っ先に駆け寄った立浪を初めとするナインが歓喜の胴上げ。後半戦最初の登板は当然、現役復帰した川相をバックに投げられると思っていたであろう山本昌は無惨にその期待は裏切られながらも、いつまでも引きずっている訳にもいかないと開き直った投球で巨人打線を翻弄。岩瀬が北京に拉致された状況で、最後までマウンドに上り続け、見事に今季初完投で快挙を達成。42歳11ヶ月での達成は史上最年長だ。打線も川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにデラロサ,井端と言った短距離打者にやぶれかぶれの一発が飛び出し、何とか援護を果たした。

◆YB6−3T
初回からいきなり関本の5号3ランで3点ビハインドとなった横浜だが、その裏、二死から振り逃げで出た内川を吉村のタイムリー三塁打で返すと、2回には石井タクローの2号ソロで1点差。5回には二死一、三塁から内川,吉村,ビグビーのクリーンアップが3連続タイムリーを浴びせて、一気に逆転。阪神は2回以降、二塁を踏む事すら出来ず、反撃の糸口を掴めない儘、ゲームセット。横浜先発・ハマのチンピラは8回3失点で4勝目。

伊集院光の弟子・金村は初回から3点のリードを貰いながら、5回もたずに6失点KOの体たらくでまたも移籍初白星ならず。昨日はあれだけ爆発した打線も僅かに5安打と沈黙。連続打席安打の期待も懸かったキュラソ星人も連続安打どころかあえなく4タコに終わった。横浜は村田不在のクリーンアップが5打点と活躍。故障あがりの石井タクローが一発を放てば、ハマのチンピラも8回を投げて勝利投手とベテラン勢も奮起した。

◆C12−11S◆
初回、オチョア,栗原の連続タイムリーで2点を許したヤクルトだが、直後の2回、福地の2点タイムリーで一気に追い着くと、続く3回には田中がタイムリーを放って、勝ち越しに成功。1点を追う広島はその裏、畠山のエラーをきっかけに石原が同点タイムリーを浴びせると、続く5回にはオチョア,シーボルのタイムリーで2点を勝ち越し。それも束の間、ヤクルトはシーボルのエラーで無死一塁となった所でガイエルが11号同点2ラン。続く6回には二死二、三塁から田中がこの日4安打目となる2点タイムリーを浴びせると、続く野口がタイムリー三塁打を放って、3点を勝ち越し。7回には飯原,ガイエルのタイムリーで10点目。これで決まったかと思いきや、広島は8回、死球を挟んで6連打で5点を返し、一気に同点。なおも無死一、三塁の場面で登場した求道者・前田が8球粘って右中間を深々と破る怒りのタイムリーエンタイトル二塁打を放って、ついに勝ち越し。更に、東出がスクイズを決めて、この回一挙7点。ヤクルトは9回、守護神・永川から飯原のタイムリーで1点差まで詰め寄ったものの、反撃もここまでだった。

山本昌の200勝さえなければ、間違いなく見出しに持ってきたであろう試合。両軍合わせて39安打23点の大乱打戦となったが、とにもかくにも5点差を跳ね返した8回の広島の猛攻が凄かった。しかも、勝ち越し点を叩き出したのが、粘りに粘った求道者・前田の怒りのタイムリー二塁打であった辺り、実に熱い。ブラウン監督はこれで求道者・前田はやはりスタメンでなく代打の方が使えるな…などと都合のいい勘違い…と言うか、意図的に誤った解釈でまた長期に渡ってスタメンから外すのではないか…と言う危険が高まったのは非常に心配ではあるのだが…。

◆Bs3−4H◆
南海は初回、先頭の本多がヒットで出ると、仲沢の犠打,松中のセカンドゴロで三進。ここで小久保がタイムリーを放って、1点を先制。3回には一死から仲沢が二塁打を浴びせると、続く松中がレフト前へ弾き返して、2点目を追加。南海先発・ホールトンの前に4回までノーヒットと沈黙していた偽バファローズは5回、先頭の日高がチーム初安打となる10号ソロを放り込み、ようやく1点。7回には2番手・三瀬に対して、一死一塁から代打で登場した破戒僧・清原がセンター前に復帰初安打。ここで代わった高橋秀から代打・相川が同点タイムリー二塁打を浴びせると、続く坂口がスクイズを決めて、勝ち越しに成功。追いかける立場となった南海は直後の8回、二死二塁から小久保のタイムリー二塁打ですかさず同点。3−3で迎えた土壇場9回、南海は一死から辻が三塁打で出ると、代打・長谷川のセカンドゴロの間に勝ち越しのホームイン。その裏、守護神・馬原が3人でピシャリと締め、逃げ切った。

破戒僧・清原が待望の初安打を放ち、それを生かして、見事に逆転を果たした偽バファローズだったが、リリーフ陣が粘り切れずに白星に結び付ける事は出来ず仕舞い。クリーンアップトリオが11タコとブレーキだったのも痛かった。対照的に南海は松中が2安打1打点,小久保が2安打2打点と主軸がきっちり仕事を果たした。先発・ホールトンは三瀬に白星を消されたものの、6回を2安打1失点の好投で試合を作ったのも大きかった。

◆E2−6F
今度こそプロ初勝利を掴みたいルーキー・長谷部は2回まで無失点とまずまずの立ち上がりを見せたが、3回、金子誠,劇団ひちょりの連打を浴びた所であえなくKO。代わった青山に対して、日本ハムは陽が送った後、田中の犠飛,小谷野のタイムリーで2点を先制。2点を追う楽天は5回、先頭の中島が5号ソロを叩き込み、1点差と詰め寄ると、二死二塁から高須がタイムリーを放って、試合は振り出しに。しかし、直後の6回、一死三塁からフェルナンデスが痛恨のタイムリーエラーを犯し、勝ち越しを許すと、更に、高須のダブルエラーで一、三塁となった所で金子誠に犠飛を打ち上げられて、この回2失点。日本ハムは8回には劇団ひちょり,9回には糸井にタイムリーが飛び出し、ダメ押し。最後はセーブのつかない場面ながらも、守護神・MICHEALが3人でピシャリと締め括った。

またも長谷部が背信投球でプロ初白星ならず。相変わらず、惜しくも何ともない内容だったが、とは言え、3回途中まで(4安打浴びたものの)無四球無失点の段階での交代はあまりにも早過ぎた気がする。何か故障でも発生したのだろうか? 日本ハムはここ6打席で5三振と大ブレーキの呪われた助っ人・ボッツがスタメン出場し、久々のヒットを放ったが、全く得点には絡まず。第3打席でフェルナンデスの勝ち越しタイムリーエラーを呼び込んだが、勿論、ボッツが貢献した事にはならない。

◆L16−2M◆
西武打線が序盤から大爆発。初回、ボカチカの14号3ラン等で4点を先制すると、続く2回には無死満塁からまたもボカチカが2打席連続の15号グランドスラムをぶち込んで、ロッテ先発・清水は早くもKO。止まらない西武打線は3回には礒?の4号ソロ等で2点,4回には中村が25号2ランを叩き込むと、更に、5回には代打・平尾の今季初アーチ等で2点を追加。8回には中村がこの日2本目となる26号2ランを放って、ダメ押し。投げては先発・岸が8回まで散発2安打無失点の好投。9回二死から新里を歩かせた後、竹原に2号2ランを放り込まれて、完封は逃したものの、今季3度目の完投で8勝目。

西武がリーグタイ記録の5イニング連続アーチを叩き込むなど、ロッテ投手陣を粉砕。昨日は中島,G.G.佐藤の不在を感じさせたが、この日は二人の不在を補って余りある大爆発だった。特に、2回にして7打点をあげたボカチカは圧巻だったが、それにしても清水があまりにも酷過ぎた。打線も途中出場の竹原が2安打2打点気を吐いた以外はチームトータルで僅かに1安打に抑え込まれる完敗だった。

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May 06, 2008 23:12

◆G4−8T◆
阪神が2回にゼブラ今岡の一発で先制すれば、巨人は3回に亀井が同点タイムリー。1−1で迎えた4回、阪神はゼブラ今岡の犠飛で勝ち越すと、続く鳥谷のタイムリー,矢野の二塁打で巨人先発・春風亭半ケツをKO。更に、この後、関本の犠飛,アッチソンのタイムリー,ガッツのエラーでこの回大量5得点。その裏、巨人は阿部のタイムリー,ゴンザレスの2号2ランで2点差まで詰め寄るも、阪神は7回にキュラソ星人,鳥谷のタイムリーでダメ押しの2点を追加。巨人は6,8,9回と得点圏に走者を送りながら、あと一本が出ず、3連勝でストップ。阪神は巨人に続いて史上2チーム目となる球団創設4500勝を達成した。

◆D1−1C◆
相変わらず、学習能力の欠片も感じさせないブラウン監督はまたまた求道者・前田をベンチに追いやる嫌がらせを敢行。そんな状況で広島は初回に天谷のタイムリーで先制するも、以降は残塁の山を量産するばかりの拙攻三昧。一方、川相不在の中日も初回に井端の犠飛で追いついてからは全く打線が繋がらず、走者を出しては塁上に残してしまうタイムリー欠乏症を何度となく露呈。結局、延長に入っても決め手を欠く両軍はいずれもスミ1の儘、追加点をあげられず、延長12回規定でドロー。広島は13残塁,中日は2併殺11残塁の大拙攻だった。

◆YB2−1S◆
リオス,ウッドの両助っ人先発が互いに譲らず、0−0の儘、試合は中盤へ突入。迎えた5回、ヤクルトは二塁打の宮本をユウイチが送ると、飯原が歩いた後、米野がスクイズを決めて、ついに待望の1点を先制。ヤクルトは6,7回にも全く同様の形で一死三塁のチャンスを掴むも、後続を断たれ、追加点を奪えない。7回まで無失点と粘りの投球を続けてきたリオスだが、8回二死から二人の走者を許した所で石井タクローに同点タイムリーを浴びると、更に、自らの牽制悪送球で痛恨の勝ち越し点を献上。9回ははーちゅんの前に3人で打ち取られたヤクルトは4連敗。横浜は今季初の連勝となった。

◆E4−8H◆
大隣はまたも立ち上がりに苦しみ、初回から二死満塁のピンチを迎えると、高須,山下と連続タイムリーを浴びて、3失点。しかし、ソフトバンクは4回、小斉のプロ初アーチで反撃の狼煙を上げると、なおも一死一、二塁から主砲・松中が7号3ランを叩き込んで、一気に逆転。更に、6回には二死満塁から的山の押し出し死球と川崎のタイムリー内野安打で2点を追加。楽天はその裏、山下の一発で応戦するも、ソフトバンクは9回にも小斉のタイムリー,森本の犠飛でダメを押し、5連勝をマーク。大隣は7回4失点ながらも、4月2日以来となる3勝目を飾った。

◆L3−1F◆
2年目のダースがプロ初登板初先発。水島の呪いを断ち切るインドの血を引くダースは初回こそ陽のエラーで先制点を失うも、5回まで追加点を許さない上々のデビュー。1点を追う日本ハムは4回に四球の田中を一塁に置いて、スレッジのタイムリー三塁打でついに同点。1−1の儘、迎えた土壇場9回、日本ハムは一死から連打で一、二塁のチャンスを掴むも、小山,金子誠と倒れて、二者残塁。ピンチを免れた西武はその裏、ボカチカが7号2ランを叩き込んで、サヨナラ勝ちを収めた。先発の石井一は移籍初完投で5勝目。

◆Bs3−1M◆
3回に西岡の一発で先制点を貰った成瀬だが、4回、先頭のカブレラに痛打されると、ここからローズ,北川と連続三振に斬って取るも、濱中に4号2ランを叩き込まれて、形勢逆転。更に、7回には下山にタイムリー二塁打を浴びて、3点目を失い、この回限りで無念のKO。偽バファローズ先発・山本は7回を西岡の一発のみに抑えると、8回からは山口−加藤と繋いで逃げ切った。

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April 27, 2008 22:20

◆T4−3G◆
亡命する気満々で覇気のない上原をついに登録抹消に踏み切った若大将・原監督は重苦しいチームの空気を変えるべく内海を中4日で先発起用。内海は3回まで毎回の4四球と制球に苦しみながらもあと一本を許さず粘っていたが、5回、ヒットの関本を二塁に置いて、シャア少佐にセンター前へ弾き返されて、ついに先制点を献上。ようやくリードを貰った阪神先発・杉山だが、直後の6回、二死から連続四球と突如、制球を乱してピンチを作ると、寿司職人ラミレスにレフトオーバーの走者一掃タイムリー二塁打を許して、逆転を許してしまう。巨人は続く7回には二塁打のゴンザレスをキムタクが送って一死三塁のチャンス。ここで若大将は内海を引っ込めて、代打・松田記者を起用すると、これが見事に的中。松田記者はバットを折られながらもレフト前にポトリと落とす執念のタイムリーを放ち、貴重な1点を追加。2点を追う阪神は8回、先頭のシャア少佐がサードゴロに倒れるも、これを弾いたキムタクが焦って悪送球。ボールが転々とする間にシャア少佐は快足を飛ばして、一気に三塁を陥れると、代打・ゼブラ今岡が一、二塁間真っ二つのタイムリー。更に、新井が歩いて、一、二塁とチャンスを拡大させるも、キュラソ星人がサードゴロに倒れると、続くフォードも最悪のセカンドゴロゲッツーに倒れて同点ならず。土壇場9回、巨人は二死満塁で4試合連続打点中の坂本に回ったが、センター右への落ちるかと思われたフライをシャア少佐のスライディングキャッチに阻まれて、ダメ押しならず。その裏、守護神・クルーンを投入して逃げ切りを図るも、ヒットと四球でいきなり無死一、二塁のピンチ。何とか二死一、三塁までこぎつけたが、ここでシャア少佐にタイムリー内野安打を許して、ついに同点。更に、クルーンは藤本を歩かせて満塁とすると、続く新井にも痛恨の押し出し四球を与えて、悪夢のサヨナラ負け。尚、クルーンはこの判定を不服として、主審に暴言を吐き、試合終了後であるにも拘わらず、退場処分を食らわされた。

中4日で内海投入,その内海を6回で下げて松田記者を代打に起用するなど、勝利への執念を見せた若大将だったが、最後の締めでクルーンが自滅。と言うか、そもそも8回のキムタクのエラーが痛かった。弾いた段階で投げても間に合わない所を無理に投げて、ただのサードゴロを三塁打にしてしまうとは…。9回に満塁のチャンスを逃したのも致命的。それらを呼び込んだのは、全てシャア少佐だった。これで阪神は9カード連続負け越しなし。この安定した戦いぶりはいつまで続くのか?

◆S2−4D◆
新人王を狙う吉見と増渕が直接対決。相変わらず、タイムリー欠乏症の中日に対して、増渕は2回、先頭のベンちゃんを歩かせると、続く森野に川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに7号2ランを被弾し、先制点を献上。一方、吉見は3回までパーフェクトの素晴らしい立ち上がりを見せるも、4回、先頭の伏兵・川島慶にプロ初アーチを浴び、1点差。突き放したい中日は6回、一死一、三塁の場面で吉見が川相不在の打線がアテにならないとあっては自分で決めるしかないとばかりに決死のセーフティスクイズを敢行して、3点目を奪い、増渕をKO。ヤクルトは7回に宮本のタイムリー二塁打で再び1点に詰め寄ったが、中日は9回、荒木が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに2号ソロを叩き込み、ダメ押し。最後は岩瀬が締めて、逃げ切りに成功。吉見は8回2失点で開幕4連勝を飾った。

勝つには勝ったが、またもや怒濤の一発依存野球。13安打放ってもタイムリーが出ない。1〜4番までで10安打を放ちながら、得点も打点も荒木のソロアーチによる1点のみ。無得点に終わる方が難しい野球をやっている感じだ。これで33イニング連続タイムリーなしと言う深刻極まりないタイムリー欠乏症ぶりである。この間、投手陣がかなり非常に頑張っている為、大事に至っていないだけの事。事態が悪化する前に川相の現役復帰を視野に入れるべきだろう。

◆YB3−1C◆
全く学習能力がないのか、ブラウン監督はまたも求道者・前田をベンチに幽閉。そんな逆境下ながら、初回に栗原が先制タイムリーを放ったものの、後が続かない。2回の二死二、三塁のチャンスを逃すと、以後、2度と二塁を踏む事はなかった。広島先発・青木高に対して、5回まで毎回安打を放ちながら、攻めあぐねていた横浜だが、6回、先頭の金城がヒットで出ると、続く村田がレフトスタンドへ6号2ランを叩き込み、一気に逆転。8回には内川のタイムリーでダメ押しの3点目。プロ初先発となったルーキー・小林は7回まで1失点の好投を見せると、ゲーリー川村を挟んで、最後は何と先発要員のはーちゅんが締めて、ルーキー時代以来となる6年ぶりのセーブ。小林はプロ初勝利を飾った

求道者・前田が外れて、スミ1の逆転負け。ブラウン監督は一体いつになったら懲りてくれるのか…。数多く打席に立ち、試行錯誤しながら、打撃技術を積み上げていく求道者・前田を代打に回すメリットがあるのだろうか…。一方、横浜はルーキー・小林がプロ初先発初勝利。求道者・前田不在の広島打線とは言え、無四球1三振と安定した制球で丁寧に打たせて取る投球が光った。驚いたのははーちゅんのリリーフ登板。どうやら今後、ストッパーに回すつもりらしい。小林が出てきたとは言え、先発ローテに余裕がある筈もないのだが、マットホワイトじゃダメなのかね? ここでストッパーに回されるとハマのチンピラとの賭けに負ける事はほぼ確定してしまう訳だが、どうせ公約は守って貰えないだろうから、あまり気にしてはいないだろう。

◆H5−3M◆
連敗地獄に陥り、借金が日に日に増えていくばかりのソフトバンクだが、この日は今季初めて松中を3番に下ろし、小久保を4番に据える新オーダーを展開。これが初回から奏功し、4番を外された松中がいきなり先制のタイムリー二塁打。更に、柴原にもタイムリーが飛び出し、この回、2点。3回には、またも松中が4号2ランを叩き込むと、松田もタイムリーを放って、3点を追加。ソフトバンク先発・和田の前に3回まで1安打と沈黙していたロッテだが、4回、大塚の犠飛で1点を返すと、6回にはまたも大塚がタイムリー。7回には橋本がタイムリー二塁打を浴びせて、和田をKO。なおも二死二塁のチャンスだったが、代わった久米に今江が打ち取られ、1点止まり。ソフトバンクは4回以降、川崎が2安打はなった以外はノーヒットとすっかり当たりが止まってしまったが、8回から登板したホールトンが残り2回をノーヒットに抑え込み、連敗を4でストップさせた。

テコ入れの結果、小久保は4タコと大ブレーキだったが、松中が2安打3打点の活躍。決して好調ではない小久保を4番に回し、一発は少ないながらも3割前後をキープしている松中を3番に落としたのは、松中に活を入れると言うよりは、ハマのスペランカー不在の状況で3番がキーポイントと見た様な気がする。レストピッチは相変わらずのインケツぶりで、大村の早期復帰が待たれる所だ。

◆E5−0F◆
水島の呪いの影響か1点取るのもひと苦労と言う壊滅的状態の日本ハム打線。初回に一死一、二塁と先制のチャンスを掴むも、高橋が最悪のゲッツー。2回には三者三振に斬って取られると、3回の二死一、二塁のチャンスも逃してしまう。最早、完封を狙うしかないと踏ん張っていたグリンだったが、4回、フェルナンデスに6号2ランを放り込まれて、ついに先制点を献上。これで流れを掴んだ楽天は6回にはフェルナンデス,山崎武の連続タイムリー二塁打で2点、7回には渡辺直のタイムリーでダメ押しの5点目。楽天先発・田中は走者を出しながらも、要所を締める粘りの投球を見せ、今季2度目の完封で3勝目。楽天は5連勝で2位に浮上した。

2試合連続完封負けで23イニング連続無得点。二軍ですらさして戦力になっていないトンガの一発に賭けるしかないと言う訳の分からないチームにされてしまった水島の呪いの影響はいつまで続くのか? そんな日本ハム相手に田中は余裕の完封で楽天は得意の地元で5連勝。不敗神話は途切れても、13勝1敗と言う驚異の内弁慶ぶりは全く揺らがないが、週明けからは敵地で6連戦。これをどう凌げるか!?

◆L10−3Bs◆
打線好調の西武が序盤から畳み掛ける攻撃。初回にブラゼルの犠飛で先制すると、2回にはボカチカが3号2ラン。4回にはボカチカ,栗山のタイムリーで3点を奪い、近藤をKO。更に、5回は細川に3号3ランが飛び出し、試合を決定付けた。偽バファローズは6回にローズが10号2ランを放つも、8回にはボカチカにこの日2本目のアーチを浴び、ダメを押された。9回に4安打を集中し、1点を返したが、焼け石に水で4連敗となった。

29得点で3タテの西武打線が凄いと言うより、29失点で3タテ食らった偽バファローズ投手陣が酷過ぎると言った印象。それなりに得点は取っているのだが、8点取っても勝てない状態では打撃もしんどいだろう。そんなチーム状態だと言うのに、コリンズ監督は7点ビハインドの7回に加藤を起用すると言う訳の分からない采配で空気を悪くする。2度続けてリリーフに失敗したくらいで、守護神にこの扱いはないのではなかろうか。楽な場面で調整登板…のつもりかもしれないが…。近藤も開幕2連勝後は3連敗。0→2→3→5→6と、投げる度に確実に失点が増えており、次回は7〜8点取られそうな気配だ。

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February 10, 2008 20:54

◆パウエル、あてつけの宮崎入り! パ・リーグ連盟やる気ゼロ!
パウエル二重契約問題に関して、パ・リーグ連盟は「あとは両球団でやって貰うより他はない。裁判でも何でもやればいい」と勧告した以上の事はやる気ゼロで問題を丸投げ。「批判は甘んじて受けます」と完全に開き直っており、最早、連盟による事態の進展は期待出来ない状況だ。そんな中、パウエルは一旦、帰国する事が決まったパウエルは偽バファローズに当てつけるかの様に宮崎のソフトバンクキャンプを訪問。がっちり握手を交わした王さんからは「ペナルティーを短縮出来る様に全力を尽くすから心配するな」との言葉を受けた。偽バファローズに対しては「僕の名誉を傷つけても前には進まない。これ以上混乱を招いても何もならない」と、引き下がる様に牽制を促した。その偽バファローズは引き下がるどころか、両球団共に1年間支配下登録出来ない事を要求したが、勧告以上の事はやる気ゼロのパ・リーグ小池会長はこれを却下。宮崎キャンプを訪問したパウエルへの厳重注意を要求されても「行くなとも言えない。関知しない」と一蹴するなど、とことんやる気ゼロな様だ。

◆打てず、守れず、座れず! トンガ、デビュー戦で三重苦!
プロの壁だけでなく、水島の呪いと言う強大な敵との戦いを強いられているトンガが紅白戦に4番三塁でデビュー。しかし、打っては2三振含む4タコ,守ってはエラーを犯し,ベンチで座っていれば、村田のファールを避けようとしてベンチごと引っ繰り返るなど散々なデビュー。梨田監督からは「最初から楽な方に持っていく事はないと思ってやらせているが、三塁では100%ない。一塁かDHで使う事になる」と早くも三塁失格の烙印を押されてしまった。しかし、アテネ五輪代表監督の星野氏は「俺なら50試合打てなくても使い続ける」と、梨田監督にプレッシャーをかけた。

◆破戒僧・清原、ボクサーかぶれの目的は?
生卵10個を一気に飲み干し「ロッキーになりたいんや!」とほたえたり、ストーブ2台を前に置きながらタオルで頬被りをしてバイクトレによる減量を行うなど、ボクサーにかぶれている破戒僧・清原。これはパウエルと対峙した時の為の準備ではないかと言う声も挙がっており、ソフトバンク陣営は早くも警戒を強めている模様。

◆ボカチカ、乱闘要員の片鱗見せる
名前の響きの面白さでは群を抜いている新助っ人・ボカチカだが、早くも「ボカスカ寸前」などと言うダジャレ記事が新聞を飾ってしまった。バント練習中、打撃投手を務めていた松永の球が右太腿を直撃し、鬼の様な形相で松永を睨んだとの事。アメリカでは「3回マウンドに走った事がある」との事で、乱闘要員として頭角を現しそうだ。

◆パンジャキラー・前川、急転、ナショナルズ入り
轢き逃げ事件を飲酒運転と勘違いしたオーナーに嫌がられ、カージナルス入りがご破算になった直後、ヒルマン監督率いるロイヤルズに拾われる事になった前川。しかし、大筋で合意に至りながら、野茂とメジャー行きを懸けたライバルになる事を嫌がって、入団発表寸前に拒否。野茂がいる事など初めから分かっていた事だと言うのにロイヤルズにとっては、非常に傍迷惑な話だ。だが、マイナー契約なら引く手数多なのか、すぐさまナショナルズ入りが決まった。

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