プレーオフ
March 04, 2008 23:29
リーグ制覇すら出来なかったチームが日本一を名乗ると言う訳の分からない事態に陥る可能性があるアジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦。長いレギュラーシーズンを戦い抜き、リーグ制覇したにも拘わらず、日本シリーズの出場辞退を余儀なくされた事で怒りを爆発させたナベツネが強権を振るったのか、今季から第2ステージではリーグ優勝チームに1勝のアドハンテージを与えた上で、4勝先勝方式の最大6試合制となる事がこの日のプロ野球実行委員会で正式に決まった。しかし、優勝チームが長らく実戦から遠のく事による不利さを解消する案は全く出ておらず、シーズン勝率5割にも満たなかったチーム同士が勝ち上がる理不尽な可能性も普通に残されているなど、課題は山積みだ。
◆C5−1G◆
昨年、順調に白星を重ねていた様で、実は広島から荒稼ぎしていただけだった事が露呈し、新人王を逃した金刃。この日も4回まで2安打無失点と広島キラーぶりを見せつけていたが、5回に集中打で4失点で逆転を許す嫌な形で降板する事に…。広島は新助っ人・ルイスが先発で3回1失点,コズロースキーが2つの四球を出しながらも、1回無失点とまずまずの投球を見せたが2人で3ボークと苦しんだ。
◆L4−3D◆
オープン戦初のマウンドとなる守護神・岩瀬が先発で登板。1回を3人でピシャリと抑える好スタートを切ったが、200勝を狙う山本昌は先制点を失った上、中村紀のエラーに足を引っ張られ、自費キャンプの年は好成績…などと訳の分からないジンクスに期待する人斬り抜刀斎は上田のエラーに足を引っ張られ、3点を失うなど、川相不在の弊害を大露呈。ただでさえ、水島の呪いに苛まれている苦しい状況なだけに川相の現役復帰を望む声は強まる一方だ。西武は先発・オツが3回2失点と微妙な内容だったが「フォームは去年よりいい」と自分なりに手応えを感じた様子。また、FA移籍したベンちゃんの人的補償として引き抜いた岡本真が古巣相手に初登板。2回で3人の走者を許したものの、川相不在の古巣打線の繋がりの悪さを熟知している為、落ち着きを失う事なく後続を断ち切った。
◆Bs1−2M◆
SHINJOをパクッたローマ字登録名が全く浸透せず、本名に戻した西岡が3打数3安打の大当たり。期待の新星・神戸も2試合連続マルチ安打と気を吐いた。先発・小野は4回3安打1失点と好投。5回以降は5人の投手がそれぞれ1回ずつを無失点に抑える順調な仕上がりぶり。相変わらず、打線が冴えず、偽バファローズだが、カブレラがタイムリー含む2安打と調子を上げてきた。初の開幕投手を視野に入れる平野は3回に3連打で2点を失うなど、毎回安打を浴びたが、悪いなりに4回2失点で切り抜けた。
◆H5−2E◆
根来コミッショナー代行(いつまで代行やってるつもりなのか?)のヘタレ裁定により、ソフトバンクが偽バファローズから強奪する事に成功したパウエルがついに支配下選手に登録される事となったこの日、移籍1年目で相変わらずケガに弱い所を見せつけるなど、不甲斐な成績績に終わり、巻き返しを図りたいハマのスペランカーが二塁打1本を含む3安打の活躍。ここまでパッとしなかった新助っ人・レストピッチも3安打とようやく調子が上がってきた。楽天は先発・朝井が3回7安打と打ち込まれ、3失点,2番手・愛敬も2回2失点と不安を残す内容。しかし、ストッパー候補の小山が乱調続きとあって先発からの転向が計画されているグスマンは2つの三振を奪って、1回を三者凡退と結果を残した。
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October 02, 2007 05:28
最早、ウチの恒例行事となってきたこの時期のプレーオフ批判。当然、今年も徹底批判だ。実態は「アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦」でしかないこのダメ企画に、今年からセ・リーグまでが愚かにも便乗してしまったのには、本当に頭が痛い。毎年、不要だ不要だと騒いでいる私だが、今年も不要であると改めて思わずにはいられない展開だったと言っていい。このプレーオフの最大存在意義は消化試合の削減に他ならない。3位以内に出場権がある為、下位に甘んじている球団にもギリギリまでチャンスが与えられる可能性が生まれるからだ。例年は3位チームが2位チームと離れ過ぎて、さして強くもない(下手をすれば勝率5割以下の)3位チームがまかり間違って、勝ち上がってしまう危険性に日本シリーズの価値が大きく下落しかねないと言う欝展開なのだが、今季は別の意味でプレーオフに疑問符が打たれる展開になった。両リーグ共々、3強3弱がくっきりと分かれてしまい(ここに来て、阪神がちょっともたつきはしたが)、最下位争いが無駄に盛り上がっている一方で、プレーオフ進出チームは早々と内定してしまった感がある。そして、その3強がシーズン終了ギリギリまで優勝の可能性を残す三つ巴状態を形成し、消化試合が殆ど発生しないと言う非常に盛り上がる展開であるにも拘わらず、それをプレーオフの存在が全て帳消しにしてしまうのだ。両リーグ揃い踏みとなったプレーオフは「クライマックスシリーズ」などと銘打っているが、今季のデッドヒートを見て、本当にクライマックスシリーズが今季のクライマックスだと言えるのか? セ・リーグが強く主張した事により、レギュラーシーズン1位チームを「優勝」とする事になった所に救いはある。しかし、それは同時に日本シリーズに優勝チームでないチームが出るかもしれない事を意味する。昨年のパ・リーグはたとえレギュラーシーズンで2,3位に甘んじてもプレーオフを制覇したチームが優勝扱いだったので、実質上はともかく、名目上の優勝チームが日本シリーズに出場する形だったが、今年からは名実共に優勝チームでないチーム同士の対決になりうるのだ。それはもう「日本一決定戦」である筈がなく、「アジアシリーズ出場権争奪戦」以外の何物でもない。選手達は優勝を目指して頑張っている。日本ハムは見事に連覇を遂げた。ダルビッシュは防御率のタイトルの可能性を捨てて、残り試合に投げる事なく、クライマックスシリーズに照準を合わせる方針らしいが、これはレギュラーシーズンを制覇した以上、日本シリーズの出場を阻まれる様な事があっては断じてならないと言う決意の表れであり、クライマックスシリーズを重視している訳ではないだろう。先日のお立ち台で上原(巨人)も「あれ(クライマックスシリーズ)はおまけみたいなもんですから」と言っていた。しかし、結局の所、レギュラーシーズンで胴上げするより、アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦を勝ち上がったチームの方がシーズンオフでは勝ち組扱いになってしまうであろう事は否めない。もし、今、中日がどうせクライマックスシリーズには出られるから…と、下手に鞭を入れる事なく、無理して優勝を狙いに行かない様な戦いをしたならば、ファンはそれを許せるのか? 大凡のファンは決してそんな戦いを見たくはない筈だ。それだけに、レギュラーシーズンで無理に優勝を狙いに行ったツケがクライマックスシリーズに回ってきて、敗退してしまう可能性を生んでしまう制度には首をかしげずにはいられない。そもそも、代表チームならまだしも、単体チームとしてはアジア諸国とのレベル格差がまだ大きい現状で、日本シリーズよりアジアシリーズの方が先のステージ扱いなのが間違っている(単に、日程の都合ではあるのだが)。現段階ではアジアシリーズは日本にとってエキシビジョンマッチの様なものであると言っても過言ではない(その為、格下相手に絶対負けられないと言う別の意味でのプレッシャーも発生するのだが)。故に、日本シリーズはきっちり両リーグの優勝同士が戦って正真正銘の日本一を決め、その後でアジアシリーズ出場権争奪戦としてのクライマックスシリーズを開催すればいいのではなかろうか…。因みに、私が今季最も優勝を願っていたチームはソフトバンクであった為、今季はもう終戦。アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦で必死こいてソフトバンクを応援する理由は残念ながらなくなってしまった。あとは日本シリーズが「日本一決定戦」として成立する事を祈願し、両リーグの優勝チームを応援する事になるだろう。
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