ウィット
June 27, 2007 05:28
オールスターゲームの人気投票最終中間発表が行われた。名手・川相にも桑田にも票を入れられないので、個人的にはすっかり冷め切っていた今回の人気投票なのだが、それにしても、悪の温床・楽天が7人がトップ、外野手部門2位の鉄平を含めれば、8人が当選圏内。更に、3人が2位、ショートが外野部門で5位と、下手すると、全ポジション制覇の可能性も大いに考えられる結果となった事には呆れ果てるばかりだ。
人気投票はベストナインを選ぶものではないのだから、多少、実力が伴わずとも、人気先行で当選する事があっても、まぁいいか…と許せる事もあるにはある。田中などはそれに該当するケースと言えよう。素材は一級品であっても、まだまだ発展途上を窺わせる田中は現状では監督推薦も微妙なラインにいるが、「ゴールデンルーキー」と呼ばれる最初で最後の年だからこそ、是非、オールスターで投げさせたい存在…と言われれば、それなりには納得もいくと言うものだ。一方、シーズン57発ペースと言う驚異の狂い咲きを見せている山崎武がぶっちぎりトップなのは実績,話題性共に文句なしだろう。他に福盛,礒部辺りは監督推薦圏内と言えなくもないので許容範囲としても、残りの面々に関しては当選にふさわしい成績とは言えないし、かと言って人気や話題性が高い訳でもなく、明らかに組織票による無為な票の積み上げでしかない。
中継ぎ投手部門の松本は防御率6,11の体たらくで今は二軍暮らし。28試合に投げているとは言え、下手すりゃ名前すら聞いた事がない…なんて人も多いんじゃなかろうか。本命不在の捕手部門だが、だからと言って幾ら何でも嶋はないだろう…。ルーキーと言っても、田中とは事情が違う。一塁手部門は辛くも松中が死守しているが、2位につけているウィットとの差は殆どなく、逆転の可能性は十二分にある。貧弱打線の悪の温床・楽天においてすら、レギュラーどころか一軍ベンチ入りすらままならないヘッポコ助っ人が松中を差し置いてトップに立つなどと言う事があって許されるのか? 打率最下位&エラー王のフェルナンデス,準レギュラー止まりの草野と言った不振組も小久保,川崎のソフトバンク勢が僅差で抑えているが、予断を許さない状況。外野手部門でも不振の鉄平が2位と言うのも不可解極まりない。鉄平なら、まだ(現在5位の)ショートの方が納得がいくと言うものだ…。二塁手部門は小粒揃いでトータルの数字は物足りないものの、勝負強い打撃を見せている高須が上位を争う事は分かるが、だからと言って、2位に28万票差をつける程、突出すると言うのは考えられない展開だ。
組織票の悪い傾向に、とにもかくにもノミネート選手を最重視すると言う要素がある。大量に投票するにあたって、ノミネートと違う選手やポジションで入れる煩わしさは極力、排除したいと言う所だろうが、悪の温床・楽天の最近のスタメンを考えてみれば、ノミネート組で揃えるのは明らかにおかしい。中島や渡辺直が頑張っており、ショートは外野ではなく三塁を守っている。ウィットは二軍、フェルナンデス,草野,鉄平らはスタメンもままならない。中継ぎなど、松本に入れる暇があったら、ナベコーに入れてやれよ!と声を大にして言いたい。悪の温床・楽天の選手をロクに知らないならまだしも、当の悪の温床・楽天ファンなら、それくらい当然分かる筈だ。もし、地元開催に乗じた地元民の仕業なのだとすれば、面倒がってノミネート組に入れまくるのではなく、今、きっちり活躍している選手を指定して入れるくらいの労力は裂いて欲しいものである。あるいは、ノムさんが疑っている様に、お手の物であるインターネットを駆使した悪の温床・楽天の社員どもがただ作業的に入れているのだけなのだろうか…。どうせ組織票をかますなら、ショートを遊撃手部門で入れると言うロッテ時代にも行われたお遊びを再現して欲しい所だが、いかんせん登録名を「リック」などとしてしまった悪の温床・楽天フロントの大失態は致命的と言えるか…。嶋が「他の選手に迷惑がかかりますし、(当選しても)辞退しますよ」とコメントしている様に、結局の所、一番困るのは分不相応な成績で選ばれてしまった選手本人であり、いき過ぎた組織票は不幸な結果しか生まないと言う事を果たして、分かってやっているのかねぇ。とにかく最低でも松本とウィットの当選は阻止して貰いたい所だが、どうなる事やら…。
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May 15, 2007 22:05
◆YB0−5G◆
開幕以来、投げる度に若造に火だるまにされるオヤジ狩り状態で二軍落ち後、9年ぶりのリリーフを経て、先発に戻ってきたカリメロ。復活をアピールするかの様に古巣相手に3回まで無失点の好投を見せていたが、4回、一死二、三塁のピンチからキムタクの犠飛でついに先制点を献上すると、5回にも1失点。そして、6回には阿部に被弾した後、キムタク,矢野,マッスル千代の富士と3本の二塁打を浴びてKO。一方、今季2度目の先発となる福田に対して、横浜は1,2回とゲッツーでチャンスを潰し、3回には二死二、三塁,5回には二死一、三塁のチャンスを掴みながら、あと1本が出ない。更に、この後、6,7回もゲッツーを食らう有様で引き寄せる事が出来ず、完封負けで首位奪回ならず。巨人先発・福田は7回で11人の走者を出しながら、無失点で凌ぎきる粘りの投球で2勝目をマークした。
◆D4−0S◆
13日の試合で左膝を痛めた井端だが、自分が外れたからと言って、落合監督が名手・川相を現役に復帰させて穴埋めさせる絶好の手だてを実行する気など皆無である事を察知し、痛みを堪えながらの強行出場を決意。ヤクルト先発・館山の前に3回までノーヒットに抑え込まれていた中日だが、決死の覚悟で出場している井端の執念のヒットを皮切りに、二死一、二塁のチャンスを作ると、森野のタイムリーでついに1点を先制。7回には代打・立浪にタイムリーが飛び出し、2点目をゲットすると、続く8回にはT.ウッズが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに17号2ランをぶち込み、ダメ押し。投げては先発・朝倉がヤクルトの拙攻に助けられながら、7回を無失点に抑えると、8回からは岡本−鈴木と繋いで、完封リレーを達成。館山は7回で14三振を奪う力投を見せたが、打線の援護に恵まれず、今季初黒星。ヤクルトはこれで5連敗となった。
◆C7−2T◆
調子を取り戻してきた阪神だが、この日は劣勢。先発・下柳が初回、自らのエラーで先制点を献上した後、求道者・前田に6号3ランを叩き込まれて、いきなりの4失点。3回までに早くも1併殺5残塁と拙攻三昧の阪神は4回に大竹の暴投でタナボタの1点を貰ったものの、5,6回と二人の走者を出しながら無得点と残塁量産モードは止まらない。一方、2回以降、すっかり沈黙しきっていた広島は6回、バッテリーエラーと緒方の犠飛で貴重な2点を追加。直後の7回、阪神はキュラソ星人に10号ソロが飛び出したが、反撃はここまで。広島は8回にも緒方のタイムリー二塁打でダメ押し、試合を決定付けた。1失点ながら5回降板となった大竹だが、打線とリリーフの援護を受けて、4勝目を飾った。阪神の連勝は4でストップ。
◆H5−1Bs◆
セラフィニが右手小指骨折で戦線離脱した事により、外国人枠が空き、48日ぶりの出場となったアレンが2回に先制タイムリーを放ったが、その裏、3連打等であっさり追いつかれ、なおも二死一、三塁のピンチに的山の捕逸で勝ち越しを許したばかりか、この際、本塁ベースカバーに入った先発・吉井が三塁走者・小久保と交錯。左手親指の捻挫で降板を余儀なくされるアクシデントに見舞われてしまう。2番手・ユウキは緊急登板ながら、粘りの投球を見せていたが、5回、小久保に13号3ランを叩き込まれて、KO。ソフトバンク先発・杉内は8安打を浴びながらも、無四球とテンポのいい投球で偽バファローズ打線を翻弄し、1失点完投でハーラートップタイの6勝目をマーク。敗れた偽バファローズは5連敗。
◆F2−3E◆
悪の温床・楽天は初回、田中賢,グリンと立て続けのエラーに乗じて、一死一、三塁のチャンスを作ると、山崎武の打席でダブルスチールが決まって、ノーヒットで1点を先制。4回の二死満塁のチャンスは逃したものの、続く5回に好調・高須のタイムリーで2点目を追加。先発の田中は制球に苦しみながら、要所を締め、6回まで無失点の粘投を見せていたが、7回、スタメンで起用された田中幸に2000安打まであと2本と迫る4号ソロを放り込まれると、二死後、田中賢に二塁打を浴びた所で無念の降板。代わったナベコーが稲葉を打ち取り、このピンチを脱出するも、続く8回、代打・小谷野の犠飛で試合は振り出しに戻り、田中の3勝目は消滅。試合はその儘、延長に突入した。ラストイニングの12回、悪の温床・楽天は四球とエラーで無死一、三塁とすると、ウィットがセンターへ犠飛を打ち上げ、ノーヒットで勝ち越しに成功。その裏、日本ハムは一死二塁とチャンスを掴んだものの、後続を断たれて、万事休す。これで悪の温床・楽天は球団新の5連勝。
◆M2−1L◆
ハーラーダービートップを走る西武先発・涌井に対して、ロッテは初回、一死三塁からフクーラが前進守備のショートの横を破るタイムリーを放ち、先制。更に、サブロー,里崎と連打を浴びせ、2点目を追加。直後の2回、G.G.佐藤に11号ソロを浴びたロッテ先発・成瀬だが、以降は走者を出しても、後続をきっちり抑える落ち着いた投球で追加点を許さない。8回二死から中島に痛打された所で降板となったが、藤田がカブレラを打ち取ると、最後は小林雅が無難に締めて、1点差は守りきって、4連勝。成瀬もこれで開幕4連勝となった。涌井は2失点完投ながら、打線に見殺され、2敗目。西武は4戦連続1点差負け。
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March 25, 2007 20:22
◆H2−0Bs◆
水島の呪いに苛まれ、不覚の黒星スタートとなったソフトバンク。昨日の二の舞は御免とばかりに、ここしばらくは「ドカパロ」で放置されている和田を先発起用すると、この和田が5回までノーヒットと期待に応える好投。打っては昨日2発のハマのスペランカーが今度は先制タイムリーと、またも活躍。8回途中からは昨日、大炎上の藤岡が打者2人をきっちり抑えて、汚名を返上すれば、最後は守護神・馬原が締めての4安打完封リレーで王さんに266日ぶりとなる白星をプレゼント。偽バファローズ先発・吉井は7回途中まで2失点と好投したが、打線に見殺しにされてしまった。
◆L2−9E◆
裏金問題発覚後、不敗で意地を見せてきた西武だが、この日は糖尿病助っ人・ジョンソンが3点を失い、苦しい展開。打っても2回に無死満塁、4回に二死満塁と悉くチャンスを逃す拙攻ぶり。G.G.佐藤の一発で1点差に詰め寄るも、9回に3番手・岩崎の大炎上で一気に6失点と突き放されて、万事休す。悪の温床・楽天は、前半は粘るが後半に持ち堪えられないと言う恒例のパターンとは逆の展開で今季初白星。先発・青山は粘りの投球で約10ヶ月ぶりの白星。横浜時代はダメ外国人ぶりを見せつけた出戻り助っ人・ウィットがよもやの2ホーマー。青波の長瀬のごとく、日本での対応力を確かに身につけて帰ってきたのだとすれば、今後、悪の温床・楽天が台風の目になる可能性も見えてくる………かもしれない。
◆M0−0F◆
最下位・悪の温床・楽天で途中入団ながら7勝となれば、日本一(と言っても、もうガッツ,SHINJO,岡島はいないが)の日本ハムでは一体何勝出来るやら…と大いに期待されているグリンが9回を散発4安打零封と素晴らしい投球。しかし、肝心の味方打線は小林宏の前に11三振を喫しての9回無失点に抑え込まれ、延長に入ると同時に両先発は降板。ロッテは10回に二死一、二塁と絶好のチャンスを掴んだが、3番手・武田勝の前にTSUYOSHIが倒れ、サヨナラならず。結局、両軍相譲らぬまま、延長12回既定でドロー。サブロー,高橋がそれぞれ3安打と気を吐いたが、得点には結びつかず、遺恨対決は2戦連続の引き分けとなった。これだけ打てないのにベニー松山を10回までベンチに置いておくなど、相変わらず、バレンタインの采配はよく分からないのぅ。ケガでもしたの?
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