2007 ドカベン
May 21, 2007 21:29
パーフェクトまであと一人と追い込まれたソフトバンク。パーフェクト破りに執心するのではなく、一発で同点狙いを目論む王さんは山崎に代わって、ついに切り札の「あの男」ではなく、田上を投入。田上を意外性の男と分析する山田は意外性の男に意外性のリードは効果的でないとし、セオリーのリードで行く方針を固める。それに対して、田上は右に左にあわやと言う大ファールを連発するも、結果として、2−0と追い込まれてしまう。ここでセオリー通り、決め球・スカイフォークに的を絞った田上だが、山田は舌の先も乾かぬうちに、ど真ん中ストレートを要求する意外性のリードを展開。山田の腹黒さにまんまと引っかかった田上は空振り三振に倒れ、この瞬間、里中はパーフェクトで通算150勝を達成。山田は自分のリードに陶酔しながらも、それを悟られると叩かれると睨んだか、「すごい義弟だ」などと里中をプッシュしたつもりの様だが、「義弟」などと言ってしまった為に、サチ子との破局に微かな望みを繋ぐ里中ファンの怒りを無駄に買う事になってしまうのだった。
誰も期待していない里中のパーフェクトが達成され、誰もが期待していた「あの男」は出ず仕舞い! 「期待を裏切り、予想を裏切らない」と評される水島氏にそんな粋なファンサービスを期待する事自体、無茶と言うものか。結局、岩鬼の3発→400号達成→結婚はスカシネタ。山田と松中の4番勝負もスカシネタ。殿馬のストーカー女症候群に至っては、全く意味のなかったクズネタでしかなく、挙げ句の果てに、飽き飽きしているパーフェクトネタで終わっちまうとはね。田上が出てきた際、中日から捨てられて、拾われたとか、全くタイムリーでも何でもない蘊蓄が東京ベンチでは披露されていたが、アナウンサーならともかく、相手ベンチでこんな話、絶対しないだろ。移籍初打席とかならまだしも、もう2年目なんだから、今更、アナウンサーだってしないぞ…。ところで、王さんに「パーフェクトをやられた選手達を責めたりはしない。やった投手を讃えるだけだ」なんて言わせているが、これは要するに「実在選手やチームをシメているのではなく、単に自分のキャラを持ち上げているだけだ」と言う水島氏の弁解なのだろうか。しかし、こうも実在選手をシメてシメてシメ倒しまくり、一方的に水島キャラに対して「凄い」を連発する様を見せられて、実在選手が決して噛ませ犬状態になどなっていない…なんて思って貰おうとは、あまりにも虫が良過ぎる話だ。それにしても、水島の呪いでソフトバンクが被ったダメージは大きい。パーフェクト達成後は嫌な負け方が続いてるし、何より、斉藤和と川崎は未だに戦線復帰出来ずにいるしなぁ。これでも首位にいるってんだから、ソフトバンクも大したものだが、逆に言えば、呪いがなければ、ぶっちぎりトップだったのに…。嫌な意味で水島氏が混パを演出した立役者になってしまってるよ…。どうせ東京を優勝させるつもり満々だから、実在チームのどこが優勝しようが関係ないんだろうなぁ。
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May 14, 2007 20:12
パーフェクト達成まであと二人となった所で土井垣は星王を退けて、自らファーストの守備に就いた。毎度、ブルペンでは井戸端会議が行われていたが、こういう時は動かない方がいいと言う飯島に対して、本領はこの作戦の意図が分かったと言う。一方、王さんは左の本多に代えて、これまた左の稲嶺を投入。里中は2打席見られている本多の方が嫌だったと王采配を批判するが、山田は稲嶺が166cmの小兵でストライクゾーンも低く狭い為、里中の下手からの投球の有利さが薄れると指摘。そこでいつもより半歩左足を踏み込んで投げる事を指示する。それにより、投げる際に体が低く沈み、いつもと同じストレートを投げても、低い所からホップする様な錯覚効果が得られると言うのだ。相変わらず、バッテリーがウダウダと考えている最中、岩鬼は稲嶺投入の意図はセーフティバントにありと予測。一見警戒していないかの様に深く守りつつ、投球と同時にダッシュして刺す構想を練っていたが、本塁へ戻ろうとする山田からセーフティに気をつけろなどと言われてしまい、全て台無し。山田の所為か否か、稲嶺からはセーフティの気配が消えてしまい、岩鬼は愕然とする。初球は山田の指示による半歩踏み出した投球の効果で稲嶺は空振り。1球目で打つのが難しいと判断したのか、稲嶺はセーフティ狙いに切り替えるが、これを再び察知した岩鬼は猛然とダッシュ。岩鬼のダッシュに気付いた稲嶺は狙いを一塁側へ変更。打球は一塁前に上がる小フライとなったが、ワンバウンドで捕れば、一塁は微妙なタイミングとあって、土井垣は一か八かのダイビングを試みる。一度はミットからこぼれたボールだが、地面につく前に何とか捕り直し、パーフェクトまであと一人と迫る。ファーストが星王の儘だったら、恐らく内野安打になっていたであろうこのプレーを見ていた本領は土井垣投入の意図は「代わった所に打球が飛ぶ」の格言を信じたからだと、訳の分からない水島理論をぶちまけるのだった。
大半の読者が全く期待していないであろう里中のパーフェクト話だが、今週は打者一人で終わってしまい、まだまだ引っ張る模様。ああ、鬱陶しい…。そして、またも飽きずに炸裂した「代わった所に打球が飛ぶ」の水島理論には辟易するばかりだ。この格言自体は別に水島理論ではないのだが、こうも執拗に実践し続けるのは水島氏くらいのものである。実際の所、代わった所に打球が飛ぶと、それが今、出てきたばかりの選手であるが故に印象付けられ、逆に飛ばなかった時は「代わった所に飛ばなかった」などとわざわざ意識したりはせず、特に何も思う事はない。その為、飛ばなかった時の比率がどれ程なのかと言う統計的認識は欠落し、代わった所によく飛んでいる気がすると言う錯覚を生んでいるに過ぎない。ましてや、代わった所に飛ぶ事を狙って、野手を交代するなどと言う作戦は最早、オカルト的な発想と言っていい。オカルトキャラは不吉霊三郎だけで十分だ。そう言えば、不吉は今、何をやっているんだろうな…。星王だって、予知能力の持ち主でオカルトめいているんだから、そのまま、使ってやってもいいだろうに…。ホント、攻守に渡って役立たず扱いとは哀れだな、星王…。実は、単に、土井垣がパーフェクト達成の瞬間に居合わせたかっただけなんじゃないかとも思えるが…。まぁ、こんなダメ話でもストーカー女が出てこない分、ストレスは溜まらないんだけどさ。さて、最後の打者はまるで期待出来ない山崎なだけに、またまた代打が出てきそうな気配だが、果たして、ここでついに誰もが期待する「あの男」が出てくるのか否か!? 突然、亀岡が出てきたりしたら、それはそれで水島氏をちょっと見直すが…。
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April 30, 2007 10:56
8回、先頭の松中のライトへの大飛球を追い、決死のジャンピングキャッチを試みた山岡は見事にキャッチするも、そのまま、フェンスに激突。落下した際に後頭部を強打し、脳震盪を起こして、昏倒してしまう。この間に松中は落球している事を信じて一気に三塁を蹴るが、山岡はボールを離さず、アウト。しかし、プレー続行は不能となり、チョロとの交代を余儀なくされた。山岡のプレーに燃えた里中は小久保,柴原と退け、この回もパーフェクトを続行。全く援護を貰えないながら、斉藤和も9回を0点で抑え、ついに土壇場9回裏に突入。ソフトバンクはここで代打・城所を投入。低めを狙ってゴロを打つと睨んでいた東京バッテリーの裏をかき、高めを上からかぶせてライナーを打てと言う指示を送った王さんだったが、その指示の所為で城所がバットを高く構えてしまった為にこの狙いは完全に見抜かれてしまっていた。高めから落ちるサトルボールを城所は何とか叩き付けると大きく弾んだ打球は難しいバウンドでショートの前へ。城所の俊足を考えると、いいバウンドになるまで待って捕っては間に合わないと桜木は果敢に突っ込み、ショートバウンドでこれをキャッチ。一塁は間一髪アウトとなり、パーフェクトまであと二人と迫るのだった。
山岡が「塀際の魔術師」の名に恥じない活躍を見せてくれたのは何よりだが、それにしても、山田は冷酷だよなぁ。山岡が昏倒していても「捕っていてくれ」とか「落とすな」とか、ボールの事ばかり気にしてやがる…。里中も審判が駆け寄るまでは「山岡さん…」と、山岡の安否を心配している様にも見えたが、捕っている事が分かると、山岡が無事かどうかなんて事はすっかりどうでも良くなったかの様な喜びっぷりで、やっぱり心配だったのはボールの方だったのか…と言う感じ。王さんは折角、東京バッテリーの裏をかいたのに、城所の未熟さの所為で狙いがモロバレだったのも悲しいね。王さんが水島キャラの上を行く様な漫画は絶対描かないんだよ、この人…。岩鬼は3本のサンマ効果がなくなった所為か、4打席目は完璧にスルーされてしまっており、この上なく有効的なサンマのひらき打法も今後は何事もなかった様に封印されてしまうんだろう。とにもかくにもサチ子が鬱陶しいので、早いトコ、パーフェクトは破れて欲しい所。水島漫画でありがちなのは、伏兵がいきなりホームランを放つパターン。壊滅的に打てない的場とか適任だが、この状況で的場を打席に送る様なら、王さんはどうかしているけどな。個人的にやって欲しいのは、最後の最後で謎のオリジナル助っ人・ホワイトが登場し、無惨に打ち砕くパターンだ。これなら言う事なしだ。「地獄変」の看板を取り除いてやってもいい。まぁ、500%ありえないと思うが…。最後の打者がピッチャーゴロで里中が悪送球とかもありそうだ。とりあえず、ノーヒットノーランが断たれた、落ち込んだ所で大村に2ランとか…。何にしても、普通のクリーンヒットで破られる事はないだろうて…。
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April 23, 2007 20:24
山田家では里中母が鯛を買って帰ってきた。すっかりパーフェクトの妄想に取り憑かれて、ぞんざいな応対しかせず、食事の支度を手伝おうともしない無礼なサチ子に対し、里中母もパーフェクトなど出来る訳がないのだから、バカな妄想を抱くな…と言わんばかりの素っ気ない態度を取るのだが、それに対して、サチ子はいけしゃあしゃあと…
「それをさせるのが私の愛」
などと、かなりイタい台詞を吐いて、里中ファンを逆撫で。これには流石の里中母もすっかり呆れ返り、閉口するばかりだった。さて、小久保の好判断で岩鬼を刺し、士気が高まったソフトバンクだったが、単に高まっただけで結果には全く結びつかず、6回裏もあえなく三者凡退。続く7回には先頭の大村がファーストゴロ。続く川崎もファースト・星王を強襲。これを一旦はじいた星王だが、慌てて拾ってのダイビングタッチで間一髪アウトとする。まるでエラーしそうとばかりに狙い打たれていると感じた星王は、やけになって、みっつ目も来いなどとぬかしていると本当にハマのスペランカーの打球もファーストへ。星王はパーフェクトへの緊張で石化状態になりながらも、何とか処理して、この回も三者凡退。そして、迎えた8回、インコース攻めで追い込んでから悟ボールで締める算段をしていた東京バッテリーだが、四番・松中は初球を叩いてライトへ大飛球。懸命に背走する山岡はフェンス間際でジャンピングキャッチを試みるが…。
サチ子、イタ過ぎる…。あまりのイタさにどん引きだ…。ストーカー女と言い、何でこの漫画はこうイタい女ばかりなのか…。夏子はんが凄くいい女に見えてくるよなぁ。これはつまり、里中はパーフェクトに失敗し、サチ子の愛は偽物だから破局…と言う岩鬼×サチ子出来レース復活への伏線なのだろうか? そんな深い事考えてる訳ないよな…。大体、この試合は山田と松中の四番勝負が鍵を握るんじゃなかったのか? そういう引きで始まったくせに、両四番とも目立たず役立たずってスカシネタも甚だしい…。さて、ラストの松中の打球だが、これは「塀際の魔術師」山岡が追っている以上、捕られてしまう……………筈だ。この見せ場を飾れない様では山岡は「塀際の魔術師」を返上しなくてはなるまい。間違っても義経にフォローされたりするなよ…。星王もつくづく落ちぶれたなぁ。予知能力を存分に発揮して、岩鬼,殿馬,里中の打球を悉く捌いたあの頃のミステリアスな雰囲気はすっかり消え失せてしまい、非常に悲しい。それにしても、まったくスタートダッシュをかけねばならない大事な時期にこんな嫌がらせ漫画で呪いをかけまくって、本当に水島氏はホークスファンなのか?
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April 16, 2007 21:07
5回裏、先頭の松中は痛烈な打球を放つも、殿馬のファインプレーに阻まれる。これを見ていたじっちゃんはパーフェクトをやる時にはこういうプレーが出るものだと大騒ぎ。依然としてパーフェクト続行中の里中に対して、斉藤和も初回の岩鬼の一発以降は全く付け入る隙を許さない。6回表二死から3度目の打席を迎えた岩鬼はサンマのひらき効果でまたも痛打。レフトスタンドに入るかギリギリの打球はスタンドの少年ファンが身を乗り出してキャッチしてしまい、エンタイトルツーベースと判定されてしまう。東京ファンなので文句も言えないと愛想笑いをしていた岩鬼だが、少年が後ろ向きに被っていた帽子をくるりと翻すと現れたのはソフトバンクのマーク。実はこの少年はホークスファンで故意にホームランを阻止していたのだ。やりきれない思いの岩鬼は殿馬の打席でスタートを切ると、殿馬は三塁線へ絶妙のバント。一塁はギリギリのタイミングでセーフならば、スタートを切っていた岩鬼が一気に三塁を蹴って本塁を陥れるか…と思いきや、小久保は岩鬼の動きを察知し、あえて一塁へは偽投に留め、本塁へ送球。完全に狙いを見抜かれていた岩鬼はあえなくタッチアウトとなり、ソフトバンクベンチはパーフェクト打破へ意気上がるのだった。
また新たに打法を考えるのが面倒臭くなったのか、「何だかよく分からんがとにかく打ち返した」的な処理をされてしまった岩鬼。全て1打席目の打ち方にしておけばいいものを…。結局、3発で400号→結婚と言うのは思いっきりスカシネタでただの猛打賞で終わりそうだ。サチ子の墓前での台詞とか、どうも里中×サチ子,岩鬼×夏子はんはまだまだ当確とは言えない様な気がしてならない。やはり、「岩鬼×サチ子は出来レース」説が崩壊したとはまだ言いきれないんじゃないかね。ところで、ホームランとかファールボールをグラウンド内に乗り出して捕ろうとするファンって非常に腹立たしいね。ああいう事をかましておいて、大喜びでこれ見よがしにボールを掲げているヤツの気が知れない。今回の様な明らかな妨害工作である故意は言わずもがな、興奮してしまった為の過失だって、決して許されるものではないと思うのだが…。実際、そういう行為で優勝が遠のいてしまった例だってある訳だし、選手の給料に影響を及ぼしたり、将来的に節目の記録に届かずに引退したり…なんて話だって大いにありうる話だ。こういう例は極論にしても、グラウンド外のファンがグラウンド内のプレーに直接介入する資格など断じてありはしないのだ。直接、損害を被った選手は多額の賠償金を請求出来ないものかね? たとえ子供がやった事だとしても、それは親の監督不行き届きな訳で、親には責任を取る義務があるのではないか。ホント、こういうバカなヤツには敵チームのファンだろうが、味方チームのファンだろうが、よってたかってブーイングをかましてやるべきではなかろうか。誤ってスタンドから転落して大怪我したりしても、全く同情したりはしないだろう。入場券に「プレーを妨害したら袋叩きに遭いますが自分で責任を取って下さい」とか注釈を書いておけばいいんだよなぁ。メジャーでも確かワールドシリーズでこういう事やらかして、ネットで名前とか住所とか公開されてえらい目に遭った奴がいたんだよね。そりゃ、やられても文句言う資格ないよ。御大ともあろう者が、こういう愚行を肯定する様な描写はやめて欲しいものだ。周りのファンが激怒して集団でボコボコにするとか、スタンドから転落死とか、そういう黒いネタに走れとまでは言わんけどさ…。ホークスの監督をシメ、選手をシメ、そして今度はファンまでも外道扱いしてシメる。水島氏は本当にホークスファンなのだろうか? ところて、小久保が岩鬼のプレーを見抜いたのは「大甲子園」で室戸学習塾戦と巨人学園戦を熟読していたからに違いない。岩鬼のプレーはまるっきり巨人学園戦の使い回しだし、偽投で刺すのは知三郎が微笑にやったプレーだよな。それにしても、松中の打球を捕った殿馬のプレーは、殿馬にしてはさして特別なプレーには見えなかったのだが、じっちゃんが「すごい」と大騒ぎしていたのには違和感たっぷりだったなぁ。「ストーカー女のさげまん効果により、ダメ男に成り下がった殿馬にしては凄い」の意なら分かんでもないが、じっちゃんにまでそんな風に思われてるかと思うと泣けてくるよ。
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April 09, 2007 23:44
サンマのひらき効果で3連発による400号到達→夏子はんと結婚…と言う伏線が張られた岩鬼は第2打席では最初から左足を大きく開き、ボールが来たら、足を閉じると言う第1打席とは全く逆の方法で激打するも、打球はフェンス直撃止まりの上、二塁を狙って憤死と3連発の可能性が早くも粉砕される何とも景気の悪い展開。プロポーズ計画があっと言う間に破綻し、落胆の色を隠せない夏子はんに対して、サンマのひらき効果で2の2だから、もう1本(ヒットが)出るなどとはしゃぐ遙は、自分から400号で結婚しろと勧めた事などすっかり忘れている天然ぶりを発揮。4打席使って3発打つ可能性あるものの、最早、サンマとの因果関係はゼロだし(まぁ、これ自体、かなり理不尽なんだが)、岩鬼自身は里中と違って400号で結婚などと公私混同の浅ましい事を考えていない以上、この試合で3発放つ事への拘りはさしてなく、最早、このネタを引っ張る意味はないか? 尚、殿馬の打席は幸か不幸かスルーされ、先週の様な醜態を見ずに済んだのは何よりで、今週のタイトルは「超地獄変」から「地獄変」に復帰した。プロポーズが成立した為、150勝は単なる通過点に過ぎないどうでもいいものになってしまった里中は淡々と投げ続け、1巡目を9人でピシャリと抑える(と言っても、相変わらず、大飛球打たれて義経に助けられてるが)と、サチ子やアナウンサーがやにわにパーフェクトの予感がすると騒ぎ出す。里中クラスの投手が3回完全なんて、今更、珍しくも何ともないだろうに、その妄想っぷりはどうよ? 大体、里中がパーフェクトなるか!?ってなネタは、ついこの間やったばかりだろうに、芸のない事だ。飯島は飯島で里中の快投に「よっぽどいい事があったのか?」などと、寝ぼけたコメント。水島氏的にはプロポーズが成立した事を示唆しているつもりなのだろうが、プロポーズが成立したのは、劇中では半年近くも前の話だなんて事は思いもよらないのだろう。岩鬼の新潟遠征の件と言い、プレーオフ終了後の山田家と言い、1〜2回前に描いた話はたとえ劇中でどれだけの期間が空いていようが、昨日今日あった事の様に描いてしまう有様には閉口するばかりである。4回も3人で抑え、5回裏、先頭の松中を迎える里中に対して、山田はパーフェクトなど考えるな!とテレパシーを送るのだが、果たして…って、水島キャラのノーヒットノーラン,パーフェクトネタはいい加減、飽き飽きなので、そういう期待は全然していない…と言うか早く破れてくれ! この試合は4番勝負だ…とか土井垣が言っていた割に、今の所、山田も松中も完全に蚊帳の外なのだが、今週の引きを考えると、そろそろ松中がパーフェクトブレイクを見せてくれると信じたい所だ。
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March 29, 2007 22:41
今週は正に地獄! 流石、「地獄変」のタイトルに偽りなしと言う文字通りの地獄的展開だ。立ち読みをしていて、マジでチャンピオンを破り捨てそうになった。いっそ、破り捨てる為だけに買おうかとも…。立ち読みでレビューを書く為、いつもは何度か読み返すのだが、今回は精神衛生上、とても2度目は読めなかった。あの悪夢の様な事実を自らの手で具体的に記すなど、到底はばかられる程の失望感に打ちひしがれている。やはり、この作品の今後には地獄しか待っていないのか? 最後の聖域がひたすら堕落していく様をただ見守るしかないと言う精神的苦痛に耐えてまで、レビューを続けなければいけないのか? 過去の名声で食いつなぐだけのこのダメ漫画…、たとえ、長年本誌を支えてきた御大であろうとも、編集部には勇気を持ってバッサリ切り捨てる英断を大いに望みたい。
とりあえず、僅かに残った理性で必要最低限の事は記しておこう。東京のその後の攻撃は殿馬がピッチャーゴロ,微笑が空振り三振,山田がショートゴロですんなり終了。里中が2年越しの150勝を懸けてマウンドに上がる中、サチ子はじっちゃんと共に両親の墓前で里中との婚約を報告するのだが、じっちゃんは寺の和尚に「思い残す事はないだろう」だの「いつでも迎え入れる準備は出来ている」だのと、不吉な事を囁かれてしまうのだった。
殿馬は昨年の最終戦で2200安打に到達した筈なのに、いつの間にか2本減らされて、2198安打となり、この試合で2200安打を達成出来るか?なんて、とんちんかんな事に…。だが、これはありえない事か…と言うと実はありうる。最終戦の2安打がいずれもエラーかヒットか微妙なプレーで試合後になってから、記録員がエラーに変更した場合だ。あの2200安打と言う話が出たのは試合直後だったしな。もし、こういう展開だったとすれば、「2安打打ったらプロポーズ」と言うストーカー女の願掛けは不成立と言う事になる。もしや、これは水島氏の殿馬×ストーカー女破局作戦の一端なのか? 今週の地獄的展開も殿馬がこの儘、ストーカー女に拉致軟禁されていてはダメになると自覚し、別れる為の布石なのではないか?……と解釈せずにはおれない。記録の確認の為にバックナンバーを見返していたら、山田は昨年の段階で1998安打なのに1本増やされており、岩鬼に至っては417本塁打だったのに20本も減らされていた事が明らかに! ただでさえ、本塁打ペースが異常極まりない程、下落している矛盾たっぷりな岩鬼の通算本塁打数なのに、更に、減らしてどうする!? こんないい加減な事ばかりやっていて、何故、編集部の検閲が入らないのか。杜撰もいい所だが、今や編集部は水島氏のミスを指摘する事すら許されないのだろうか? また、微笑はいつの間にか325本塁打をマークしており、330本塁打まであと5本との事。山田の2000安打,岩鬼の400本塁打,里中の150勝で騒ぐのは分かるけど、2200安打やら、330本塁打に対して大騒ぎされてもなぁ…。辛うじて、2200安打は許せるとしても、330本塁打は全くもって訳が分からない。10本塁打区切りでいちいち騒いでたらキリがないだろうに…。あ、そうそう、サチ子曰く里中は「はりきり屋で頭のいい人」らしい。はりきり屋かどうかはさておき、頭はあんまり良くないだろ…。無駄に考えて裏目に出たり、したり顔で間違った解説をかましたり、「下手の考え休むに似たり」を地で行っているイメージが強いんだけどなぁ…。
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March 23, 2007 22:11
いよいよ始まった開幕戦。ソフトバンク・孫オーナーによる始球式が行われたが、例によって、岩鬼がこれを激打し、福岡ドームの天井にぶち当てる。始球式のボールは大概悪球なので打ちたくなる…と呆れながらに言う殿馬の的確な指摘を後目に、岩鬼は突然、一塁側ベンチへ向かって歩き出すと、王さんに対して、復帰してくれた事が嬉しくて思わず花火を打ち上げたと漏らし、涙を流す。これを見ていたマウンドの斉藤和は涙で曇って悪球になるに違いないと睨み、初球は悪球にしようと考えた矢先、岩鬼がハンカチ王子よろしくハンカチで涙をぬぐっているのを見て、一転してど真ん中勝負に切り替える事に。自宅のTVの前で見守っていた夏子はんは岩鬼の為に生サンマを買ってきたかったにも拘わらず、売り切れていて、やむなくひらきを買ってくるしかなかった事に責任を感じており、これでは力が出ず打てないと落ち込んでいた。しかし、実際の所、岩鬼は夏子はんの愛を食べるので干したサンマでも問題はないと美味そうにたいらげており、全くの心配無用。ど真ん中の初球に対して、左足を大きく開いたフォームで悪球にし、レフトスタンド上段へプレイボールホームランを叩き込む。足を開いたフォームでの一発に夏川家では「ひらき」で良かったんだと大喜び。これで岩鬼が通算400号へあと2本と迫った事を知った遙は今朝、岩鬼は開きを3枚食べたので、あと2本打ち、400本に到達するかも知れないと予感。そして、400号を達成したら、ご褒美に結婚してあげろと夏子に対して、無邪気に語る。遙の気持ちを考えて、結婚を保留していた岩鬼だったが、遙の方は岩鬼が父親になる事を歓迎していた事が明らかに…。果たして、岩鬼は3発放って、結婚を決めるのか!?
150勝したらプロポーズだの、400本打ったら結婚だの、こんな話ばっかりか!(まぁ、里中と違って、岩鬼の方が考えてる話ではないけれど)。これで山田まで2000安打やら500本塁打でポッと出キャラの彩子と結婚だ!とか言い出さないか心配だ。折角だから、殿馬は2222安打でrストーカー女に三行半を叩き付けて破局だな。それなら許す。それにしても、今回の岩鬼の悪球打ち対策はえらくシンプルだな。こんなお手軽なのだったら、全打席出来るだろう。そしたら、年に100本塁打くらい軽く打てるだろうに…。まぁ、どうせこの試合限定なんだろうな。そう簡単に打てる投手ではない…とか言われた矢先に一発かまされた斉藤和はいと哀れ。前々から思っていた事だが、水島氏は本当にホークスファンなのかね? ところで、今頃になって、王さんに対してポロ泣きし出した岩鬼だが、こういう展開にするなら、果たして、先週のあのいやらしい宣戦布告シーンは必要だったのか、甚だ疑問だ。先週は花の送り主がギリギリまで不明で最後の最後に花屋が送り主の名が書かれた札を持ってきた事により、ようやく岩鬼だと判明するのだが、岩鬼本人は顔を出さないまま…と言う流れで今回のシーンの方が良かったんじゃないかね。ただでさえ、岩鬼が始球式のボールを打ち砕くのは恒例行事であって、王さんの為なんて話は説得力に欠けると言うのに…。
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March 18, 2007 18:25
ソフトバンクとの開幕戦を前に王さんに対して、快気祝いの花を大量に贈った岩鬼。必要以上に盛大な代物を送りつけたその真意は入団以来9年間世話になった恩師への義理と思いきや、古巣を気兼ねなくシメ倒す為だった。
…とまぁ、大雑把に言ってしまえば、今回はこの程度の話。昔から水島氏は世界の王さんに対して敬意を示す様な描写が皆無に等しいので(今回の様に一見、持ち上げている様で実はコケにしていると言うパターンなら何度もあるが)、まぁ、こんなもんだろう。王さんが胃ガンの手術で入院した時は飯も喉を通らなかった様な事をほたえている岩鬼だが、この時期、実際はどんな様子だったかと言うと夏子はんの事が気になって仕方なかった頃であり、まるで説得力絶無! まさか王さんへの嫌がらせの為に、あえてあの時期に夏子はんネタを持ってきたのではあるまいな。パ・リーグの疫病神、恐るべし…。ところで、移籍1年目のハマのスペランカーがやたらとフューチャーされていたが、これは例によって、ヒゲを伸ばしているので、全然似てなくても、当人だと認識して貰えるから…と言う理由に違いあるまい。そんな事より、果たして、ホワイトがいるのかどうかが気になって仕方ない(いねぇって!)。
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March 13, 2007 22:06
開幕間近だと言うのに発情期真っ盛りの後輩ども(約1名は巨大なバックボーンを駆使されての拉致軟禁状態を強いられているので仕方ない部分はあるが)に呆れつつ、指揮官・土井垣はストッパー難に頭を抱えていた。 こういう時、普通なら、投手コーチを初めとする首脳陣に相談するものだが、東京の首脳陣はまるでアテにならないのか、そもそも存在しているかすらアヤしい状態であるが為、土井垣は結局、すっかり浮ついている山田に相談するしかないのだった。池田をプッシュする土井垣だが、山田は池田はおろか、本領,有野,飯島らは全て使い物にならないと切り捨て、よりにもよって、義経を新ストッパーに指名。土井垣は日本一のセンターは外せないと抵抗を見せるが、通常はセンターを守って貰い、肝心な時にはマウンドに上がる二刀流と言う過酷な労働を義経に強いる様に山田から要請されると、あっさり納得し、早速、その日の横浜とのオープン戦で実行する事を決意する。日本一のセンターと惚れ込んでいる土井垣は義経の超ファインプレーにうっとりし、やはりセンターは外せないと内心思いながらも、山田に洗脳されてしまっており、早くも6回のピンチに義経を投入し、センターにはチョロを起用。昨年ブレイクし、進境著しい吉村だったが、出る杭は早めに打っておかねばと言う水島の呪いにより、あえなく三球三振に倒れ、選手生命の危機に。この後、義経は再びセンターに戻り、代わって登板した池田が7,8回をピシャリと締めるも、9回にピンチを迎えると、再び義経が登板。今度はショートが本職のサルがセンターへ回される無茶な布陣となったが、義経は連続三振で切り抜ける。野手の義経にお株を奪われ、憤懣やるかたない池田は「俺達はそんなに信用がないのか」と怒り心頭だが、そんな内紛の種など些事とばかりに、新ストッパー誕生に土井垣はすっかり舞い上がってしまう。いよいよ迎える開幕戦は福岡ドームでのソフトバンク戦。土井垣は松中と山田の4番勝負だなどとぬかしているが、果たして…。
義経は武蔵坊が石毛にKOされて以来、投手としての鍛錬を全くしていなかった事を入団拒否の理由とし、土井垣のセンター起用案を聞かされて翻意したと言うのに、この期に及んで投手をやらされるなんて、殆ど契約違反だよな。何でもかんでも山田の言う事ばかり聞いてるなよ!>土井垣。しかも、9回限定どころか、あらゆるピンチに引っ張り出されるなんて、可哀想な義経…。義経が投げる度にセンターを投入するのも選手の無駄使いだ。義経って、さほど豪腕のイメージはないんだよなぁ。明訓戦では山田に滅多打ち食らってるし、球速も土井垣より10kmも遅かったし、球が軽いイメージが強いんだが、一体いつから強肩が売りになったのだろう。こういう時こそ、すっかり忘れ去っている賀間とか引っ張り出して欲しかったよな。そもそも、本領がストッパーじゃなかったのか? それにしても、水島の呪いを受けてしまった吉村の安否が心配で仕方ない。開幕はソフトバンクが相手との事だが、どうせアダムもブキャナンも抹殺されているんだろうなぁ。その代わりにホワイトとか言うオリジナル助っ人キャラとかを出してくれたら、かなり見直すんだが…。
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March 07, 2007 23:19
プラチナチケットに加え、野球道具までタダでせしめる事に成功し、ウハウハの哲也はすっかり立ち直ったらしいと彩子から手紙を貰った山田はすっかり浮かれ気分で恒例の明訓同窓会でも終始、笑顔で調子を上げる。岩鬼だけはそんな山田の様子に気付き、山田に女が出来たのではないかと勘繰っていた。やがて始まった春季キャンプでも山田は好調を持続し、快打を連発。フリーバッティングを終えて、控え室に戻ると、そこへサチ子と彩子が訪れていた。まだ春休みのシーズンでもないと言うのに、わざわざ四国くんだりまでやってきた彩子に山田はニヤケ面を隠せない。もう打撃練習は終わったと言うのに、彩子に見せてやれと言うサチ子の相変わらずなワガママぶりに翻弄され、居残り特打を強いられる事になっても、ご機嫌モードだ。一方、ロッカールームで夏子はんに電話でラブコールを入れていた岩鬼は殿馬の携帯電話が鳴っている事に気付く。他球団の調整をかき乱そうとするストーカー女の妨害工作を阻止しようと、これに勝手に出てしまった岩鬼だったが、当然のごとく、すぐにバレてしまい、殿馬に取り次がされる事に…。また、彩子をダシにして、実は自分が里中に会いたかっただけのサチ子は目論見通り里中とイチャつき、ハートマークを乱舞させるのだった。
「みわぁぁ〜お」で有名な「極道くん」辺りの頃から辛かったが、水島氏の熱愛表現には毎度思いっきりどん引きしてしまうんだよなぁ。ホント、体内の血液温度が3度くらい下がった気分になる。しかも、その中に殿馬×ストーカー女まで含まれていると来たら、もうゲンナリする事しきりである。これを平常心で読める人達と言うのは、驚異的な精神力の持ち主か、当作品に対して全く無関心かのどちらかではなかろうか(微笑ましく見られる岩鬼×夏子はんは例外中の例外だ)。とりあえず、殿馬×ストーカー女を破局に導こうとした岩鬼の努力は高く評価したいが、いかんせん殿馬の真似は無理があった。殿馬の影武者・法市とか連れてこないと…。で、結局、彩子は山田の花嫁候補になっちまうのかねぇ。チケット&野球道具詐欺は序の口で、実は結婚詐欺が本職だったら笑うな。もう5億など軽く越えているであろう山田の年俸だが、依然として長屋暮らし。電化製品,家具類に若干の進化が見られるとは言え、それでも必要最低限の生活レベル向上しか図っていないのは明らかであり、つまり、巨万の資産の大半はただ漠然と貯金しているのが濃厚だ(山田が資産運用している姿など到底想像出来ないし)。それだけに配偶者として山田の財産を狙う輩がゴロゴロいたとしてもおかしくはない。何せ、あんな簡単に接触出来、親しくなれてしまうカモ中のカモなのだ。しかも、小姑・サチ子は来春には出ていく予定となれば、今こそ山田家の財政を握る絶好のチャンスと言えよう。果たして、彩子の野望は成就するのか!? 早く小林稔子を思い出せ、水島新司!
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February 25, 2007 15:17
孤高の天才・殿馬がストーカー八百長女に拉致監禁され、強制入籍にまで追い込まれていると言う絶体絶命の危機に見舞われている中、2007年のシーズンに向け、一人ランニングをしていた山田は長屋へ帰ってきた所で見知らぬ女性に声をかけられる。女性はあけぼの幼稚園の木ノ内彩子と名乗り、自分の教え子の事で相談があると言うのだ。太っていながら、運動神経がいい事でやっかまれ、デブだのブタだのといじめられていた子・哲也に対して、彩子は同じく太っていながら、プロで活躍している山田の事を例に挙げ、「ドカベン」のあだ名を授ける事で庇おうとした。しかし、交流戦で地元・横浜相手に山田が打ちまくった事により、郷土愛あふれる園児達から更なるバッシングを浴びる結果になってしまった。リーグが違うので山田を引き合いに出しても何ら問題はないと思っていた彩子だが、交流戦の存在を知らなかったのだ。哲也はついに登校拒否状態になってしまった為、手紙を出して励まして貰えないかと頼む彩子。「ドカベンと呼ばれている兄貴が一番責任があるんだから書くべきよ」などと、サチ子の理不尽なツッコミにより、渋々ながら依頼を受ける事にした山田は、頼まれたのは手紙を書いてやる事だけだと言うのに、筆無精の為、手紙を書くのが面倒くさかったのか、何故かユニフォーム姿で哲也宅を強襲。必死こいて説得を図るも、なかなか手応えがなく、埒があかないと察知した山田はついに最終手段としてグラブ,ボール,チケットと怒濤の物量作戦を敢行。サッカー少年の哲也に対し、的外れかと思われたこの安い作戦だったが、いともあっさりと哲也の籠絡に成功。哲也は調子ぶっこいて明日から野球をやるだのとぬかす始末で、何はともあれ登校拒否症は治った模様。物量作戦と言う短絡な方法ながらも、問題が片付いて安堵する彩子と山田は何やらいい雰囲気で帰路に就くのだった。
今週から始まった「ドカパロ」第3シリーズの「地獄変」だが、新連載早々、色恋沙汰で唯一、ハブにされていた山田の話かよ…。しかも、お相手はポッと出キャラとは、実に残念な展開である。「ドカパロSS」の最終回での山田の発言により、遥(夏子はんの娘にあらず)は完全に忘れ去られている事が明らかになった訳だが、遙どころか、山田の最初のライバルである小林真司を忘れてしまう様な水島氏に小林稔子を思い出せと言うのは、やはり無茶だった様だ。3年夏の甲子園でプラカードを持った明子とか突然現れんかなぁなんて希望は無謀そのもの。山田にはこういう母性豊かな女性が似合うっちゃ似合う気はするが、主役の相手がこんなとってつけた様なポッと出キャラでいいのかね? まぁ、まだそういう仲になると決まった訳でもなし、彩子とやらも、遥同様に水島氏の記憶から消え去る可能性もある訳だが…。それにしても、山田の新しい出会いって、不可抗力ながらも誰かの心身を傷つけた事による尻拭い的なものばかりだな…。中学時代に小林真司の目をスパイクして、小林稔子と出会い、高校時代はマー坊にホームランボールをぶつけて徹夜で見舞いをし、プロに入ってからはまたも子供にホームランボールをぶつけて見舞いに行って、姉の遙と出会い、今度はいじめられっ子訪問で彩子と…。あえて責任を感じるとすれば、小林の時くらいで、今回に関しては言いがかり以外の何物でもないよなぁ。こんな事でいちいち訪問してたら(頼まれたのは手紙を書く事だけだったが)、キリがない。万一、こういうエピソードが全国紙に報道されたりしたら、山田の所には山の様に訪問依頼がやって来そうだ。実は今回の話は山田を騙してプラチナチケットをゲットするべく、彩子と哲也の間で交わされた巧妙な作戦だったりしたら嫌だなぁ…。こういうの悉く引っかかりそうだよ、山田…。そもそも、「ドカベン」の由来は「でかい弁当箱」であって、本人がデブである事は一切関係ないのだ(土門は何故「ドカベン」なのかは不明だが、こちらもデブである事など全く関係ないのは見ての通り)。にも拘わらず、彩子は暗に山田を(運動神経はいいが)デブでブタの様な男と思っているかの様な発言を連発。山田は山田で自分のあだ名の由来を忘れているらしく、彩子の発言を全て肯定してしまってるし、哲也との説得成功後も「(すごいお腹だ、と言われて)そうだよ、だからぼくはドカベンなんだ」とかぬかしてるし、もうすっかりデブだから「ドカベン」なのだと思い込んでしまっている様子。さておき、山田の説得術は酷い安直なものだったなぁ。結局、有名人効果&物量作戦じゃないか。この儘では、哲也がこの後、幼稚園に通い出しても、結局、いじめは続くと思うのだが…。説得すべきは哲也よりもむしろ、いじめっ子達の方だろう。哲也がいじめられている所に山田が登場し、デブにも人権はある事を説き、横浜をカモにする事に対してもそれなりの釈明をする事によって、いじめっ子達の哲也に対する敵愾心をなくさせる手段を取るべきではなかろうか。それにしても、あけぼの幼稚園生の郷土愛の過激さは凄まじいね。山田だって、地元の星の筈なのに、たかだか年に6試合しかない横浜戦でパカパカ打っただけで、怨敵呼ばわりされてしまうとは、何て不憫なんだ…。
不登校から脱出する方法
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February 18, 2007 18:40
殿馬がストーカー女と入籍へ…。あんなやり取りで本当に成立しちまうのかよ! もうダメだ、この漫画…。この先、この作品に一体、どんな光明を見出せと言うのか。暗闇しかないではないか…。「ドカベン」は「ドカプロ」になってから、実在選手を一方的にシメ倒す水島氏の自慰漫画と化してしまったのは言うまでもなく、山田,岩鬼らはダメキャラになる一方だったが、殿馬に限っては、水島氏の力量には持て余す存在になってしまった為に、放置気味だった事が幸いし、比較的、劣化せずに済んでいたキャラだった。中西球道をプロ入りさせると言う理不尽な暴挙を犯し、「ドカプロ」が商業誌掲載の同人作品と言っても過言ではない「ドカパロ」と化し、やがて、水島キャラのおかげで勝たせて貰っていた各球団が、水島キャラに一方的にシメられる事となる「ドカパロSS」となってからも、殿馬は最後の砦として君臨していた。しかし、この度、ついにその最後の砦が陥落したのだ。今更、言う事でもないのだが、やはり、山田達の物語は「大甲子園」が終わった所で絶筆すべきだったのだと改めて痛感させられた。ただでさえ孤高の天才・殿馬が結婚する事自体、かなり抵抗があると言うのに、よりにもよって、相手がストーカー女とは…。まだサチ子と電撃結婚する方が承伏出来る気がするよ…。そもそも、ストーカー女が殿馬を好きになったなれそめ自体、納得がいかない。ストーカー女のトリックプレーを山田が完全に見破り、刺した際、そのいきさつを殿馬が解説したのがきっかけな訳だが、あの状況は普通に考えたら山田に惚れるのが筋だろうに…。ましてや、この女、ストーキングだけでなく、八百長癖まであると来たもんだ。再三再四、チームの足を引っ張り、ナインの士気を削ぐ様な真似ばかりする外道の本質をあの殿馬が見抜けなかったり、許したりするとはとても思えない。それを正す事すらせずに入籍してしまう様な男は殿馬の皮をかぶった偽者である。実は、こいつ大池えーじなんじゃないのか!? こんな絶望的な事件が起き、モチベーションがどん底まで落ちながら、なお、このダメ漫画のレビューを続けると言うのは精神的に酷だよなぁ。とりあえず、来週からは「今週のドカパロSS 地獄変」に改めよう。二人のありように対する苛立ち具合では、レビュー打ち切りも辞さない構えだ。ストーカー女が殿馬の事を名前で呼び出したりしたら、それだけでもかなりムカつくだろう。とにもかくにも、この地獄カップルが一刻も早く破綻する事を願うばかり。入籍する運びになったとは言え、まだ入籍した訳ではないし、まだ僅かながら勝機はある………か?
さて、他の面々についても少し触れるか。プロポーズに成功した里中だが、サチ子が大学を卒業するまで結婚はお預け。この件については、山田・里中両家の秘密にする方向に…。すぐさま岩鬼に報告されると思っていたが、これはやはり、岩鬼×サチ子の目が消えていないと見ていいのだろうか。サチ子が卒業するまでに何かが起きる余地は十分に考えられそうだ。しかし、サチ子が岩鬼になびく可能性はあっても、この状況で岩鬼をサチ子になびかせる説得力のある展開は難しいよなぁ。すっかり夏子はんとラブラブだし…。夏子はんが何故離婚したかがまだ不明な為、その点がキーポイントになったりして…。次はお前の番だとじっちゃんに冷やかされた山田だが、全くそんな相手はいないとの事。やはり、遥の事などすっかり忘却の彼方な様だ。山田の方がベタ惚れだったくせに、いつの間にやらフラれたのかね? だから、小林稔子を復活させろっての!
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February 10, 2007 10:40
「勝ちよりも一番大事な事は何物にも替えられない強い意志だと分かったんだ。
さっちゃん、おれと結婚してくれないか」
殿馬のチャリティーピアノコンサート当日、山田家の前に車を止めて山田兄弟を待つ岩鬼。岩鬼と山田はコンサートの日取りが決まる以前に入っていたサイン会の仕事がある為、コンサートには行けず、サイン会会場の行きがけに通る新保土ヶ谷ホールへサチ子を落としていく予定だった。結果として、里中と二人きりでコンサートに行く事になる為、サチ子は岩鬼に冷やかされる。午前中は用事があると言う里中は山田家には現れず、現地集合。先に到着したサチ子が里中を探していると、あからさまにアヤしいグラサン男が登場するが、これが里中だった。片手に花束を持っている事で、自分に手渡されるのでは?と邪推する自意識過剰なサチ子だったが、これは殿馬へのプレゼントで拍子抜け。コンサート後、サチ子を食事に誘った里中はその前に寄りたい所があると保土ヶ谷球場の前に車を止める。ここが全ての出発点と感慨にふける里中はサチ子に対して、150勝したら言いたい事があったと明かす里中。150勝しないと言う資格がないと思っていたが、それは相手を考えない自分だけの拘りであり、その拘りに振り回されていては何をやってもやり遂げられない事に気付いたのだと…。一番大事な事をたかが1つの白星で決めてしまうと言う事が過ちだった事をようやく自覚した里中は車のトランクから殿馬にあげたものより、遙かに大きな花束を取り出して、サチ子にプロポーズ。サチ子はこれにあっさり了承。「ついに完全試合達成だぁ、最高の感激だぁ」「幸せ〜」と二人は大喜びで抱擁しながらハートマークをまき散らし、バカップルぶりを見せつけるのだった。
チャンピオンの表紙に「里中、プロポーズ決行」とでかでか載っていただけに、この展開は覚悟していた訳だが、案の定、どん引き。何だ、あのハートマーク乱舞は…。はっきり言って、里中が誰とくっつこうが個人的には些末な事なのだが、「岩鬼×サチ子は出来レース」説が瓦解しつつある展開にかなり萎えているのは確かだ。大体、今まで里中とサチ子がウマが合っている様な描写なんて殆どないし、サチ子の里中への恋心なんて先週からのポッと出みたいな印象が否めないもんだから、このカップル、どうしても違和感が残るよなぁ。里中がプロポーズする気がある事を事前に知っていて、更にそういう雰囲気を用意されているにも拘わらず、いざ告白されて「えっ」ってのも、妙に白々しいサチ子である。やはり、里中の最大の狙いはサチ子ではなく、山田なんじゃなかろうか。「将を射んと欲すればまず馬を射よ」と言う例えをあてはめた場合、普通に考えると、「将」がサチ子で、「馬」が山田なのだが、実は「馬」がサチ子で、「将」が山田なのではないか? 山田と義兄弟になりたいと言う願望の方が、サチ子と結婚したいと言う願望より、よっぽどしっくり来るのだが…(この場合、山田は自分が本命視されている事に気付かず、妹との結婚を阻止しようとしていたと言う皮肉な展開になるな)。だが、まだ分からない。これはあくまでプロポーズが通ったに過ぎない訳で、結婚式を挙げるまでは予断を許さないのだ。とは言え、この流れで、里中の幸せをぶち壊し、夏子はんの幸せを再びぶち壊してまで、岩鬼×サチ子を実現させる必要もないとは思うのだが…。夏子はんにはこれ以上、可哀想な目に遭って欲しくないし、この期に及んでサチ子に走ったりしたら、岩鬼の株は大暴落だし…。もし、この儘、里中とサチ子がくっついてしまうと、かつて水島氏がカミングアウトした「岩鬼×サチ子構想」(披露宴を数ヶ月に渡ってやるとか、岩鬼が山田を「兄貴」と呼んでけじめをつけて嫁に貰う等々)は果たして、リップサービスだったのか、スカシネタだったのか、忘却の彼方なのか、単に気が変わっただけなのか、ファンないしは編集部の圧力による方針変換なのか気になる。夏子はんが政略結婚させられた段階で、この構想は実現させる気満々だと確信めいたものを感じたのだが、これでは夏子はんが何の為に政略結婚させられたか分からない。この後、遠回りしながらも、岩鬼とくっつける事で借りを返すつもりかもしれんが、夏子はんが無駄に辛酸を舐めた事実は決して消えはしないぞ。それにしても、今回の殿馬は完全に刺身のツマだったなぁ。岩鬼はサイン会の日程が先だったとぬかしていたが、殿馬の事だから、意図的にブッキングさせて、里中とサチ子が二人で来られるシチュエーションをセッティングした可能性も否めない。岩鬼が来るとまた里中が告白のタイミングを失いかねないし、山田が来ると意図的に妨害される可能性があるからのぅ。とにもかくにも、ストーカー女がしゃしゃり出て来なかったのは余計なストレスが溜まらなくて何よりだ。里中×サチ子、岩鬼×夏子はんに続いて、連鎖的に結婚するなんて血迷った事にならない事を祈るばかり。早いトコ、「俺の恋人はショパン(チャイコフスキーでも可)づら」と、ストーカー女を切り捨ててくれんかのぅ。主役のくせに山田の無風状態がいつまで続くのかも気になるね。同じ今更キャラでも、遥なんて、夏子はんの娘と名前かぶりの忘却キャラを引っ張り出すより、小林稔子を引っ張り出す方がずっとしっくりくると思う訳で、今後は山田×稔子のカップリング成立を期待しながら見守りたいと思う。
ところで、ここ数日「里中」「サチ子」「結婚」「プロポーズ」等の検索ワードでの訪問者が殺到中(^^;)。散々掲げてきたにも拘わらず、瓦解しつつある「岩鬼×サチ子は出来レース」説に関する見解に興味があるのか、はたまた、久しく読んでなかった人が突然こういう展開となった事を知り、興味を持ったのか…。何にしても、あのチャンピオンの表紙はあざといまでの集客効果があった様に思う。こう毎週レビューしている割に同意もされず、反論もされずなので、構築されつつある3組のカップリングについて、結局の所、皆様はどう思われているのやら…。里中,殿馬ファンは悲鳴をあげ、岩鬼ファンは普通に満足している気がするのだが、一番釈然としないのは実は無風の山田ファンだったりして…。今回くらいは多少の反響を頂けたら幸いだなぁ。
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February 06, 2007 23:19
日本シリーズの進出をかけたプレーオフ第2ステージだが、レギュラーシーズン1位通過による1勝のアドバンテージが重くのしかかったか、東京は1,2戦とあっさり連敗し、2年連続の日本シリーズ進出を逃してしまう。試合後、がっくりうなだれる東京ナイン。「主砲の不発や」と嘆く岩鬼に対して、「主砲」とは自分の事だと信じて疑わない山田は「チャンスに一発が出なかった自分の責任」などと図々しくも言ってのけるが、勿論、岩鬼の言う「主砲」とは岩鬼自身の事であり、山田は己の自意識過剰ぶりを指摘されるのだった。この東京の敗戦をTV観戦で見届けた山田家の3人。里中母の軽口により、プロポーズ計画が露見してから、少なくとも1週間以上は経っているにも拘わらず、この3人は里中が150勝を逃したのが、つい数分前の様な調子で会話しており、今更ながら聞かなかった事にしてくれと懇願する里中母の申し出を快諾するサチ子。しかし、その晩、サチ子は一方通行だと思っていた里中への想いを日記に綴る。150勝でプロポーズするつもりだった事に感激しながらも、達成出来なかった事に憤りを覚え、あと1勝がもし出来なかったら…と妙な不安に駆られつつも、一生かかっても待つ、と涙を流すのだった。一方、ようやく横浜へやってきた夏川親子を迎える岩鬼が出迎えていた。岩鬼の住むマンションの隣りがたまたま空室となり、そこへ夏川親子が住む事になった事に運命的なものを感じる岩鬼は遙の為に女の子でも入れる野球部のある学校(岩鬼がかつて通っていた明星小学校)への手続も済ませるなど、実に用意周到。遙の気持ちも考え、しばらく時期を見計らってからプロポーズする構想を練っていた。また、新保土ヶ谷ホールでチャリティーピアノコンサートのリハーサルをしていた殿馬だが、帰ろうとした際、突如、ストーカー女が姿を現す。恒例のストーキング行為に嫌悪感を抱きながらも、ポーカーフェイスを貫く殿馬の様子に、全く嫌がられているとは思っていないストーカー女はいけしゃあしゃあとプロポーズ。殿馬は束縛されるのが嫌だから今まで独身でいたのだろうと理解を示しているかのかと思いきや、束縛も拘束もしないし、今まで通りの生活をしていればいい、同じ家を出て仕事に行き、同じ家に帰ってくるだけでいい…とぬかしながら、「私のものにしたいだけ」などと、これ以上ない束縛行為を悪びれる事なく口にするのだった。かくも図々しいストーカー女に呆れ果てる殿馬はまともに応対する気もなく、ただ「づら」としか答えないのだが、これを勝手に肯定と都合よく解釈したストーカー女は両親へ報告すると大喜びしながら、殿馬を強制拉致。そんな中、日本ハムは日本シリーズで中日を4勝1敗で下し、あっさり日本一。SHINJOはユニフォームを脱ぐ事となった。
誰か、ストーカー女の暴走を止めてくれ〜っ! 誰のものにもなりたくないのが、殿馬のスタイルだと分かっていながら、その告白の仕方は支離滅裂極まりないだろ! 殿馬もどちらとも取れる態度で受け流し続けるのは辞めて、いい加減、はっきりと三行半を叩き付けてやれよ!と、殿馬ファンの私がイラついているのと同様に、里中ファンのストレスも最高潮に達している事だろう。里中がいつまでもプロポーズを先延ばし先延ばしにした挙げ句、結局、サチ子にフラれて岩鬼とくっつく…のが既定路線の筈なのだが、一体いつからそんな気になったのか、サチ子は里中のプロポーズを待ち焦がれて涙を流したり、岩鬼と夏子はんがくっつく事に障害が殆ど皆無だったりと、里中の独身続行を願うファンには向かい風が吹く一方。私も岩鬼×サチ子は出来レース説を唱え続けている為、この展開には流石に危機感を抱いているが、逆に、ここまで来ながら、岩鬼と夏子はんをどうやって2度目の破局に至らせ、サチ子とくっつけるつもりなのか…と言う事に少なからず興味がある。その所為で、また夏子はんが弄ばれるのかと思うと気の毒でならないが…。里中の150勝に対するサチ子の不吉な予感は里中が今度の春季キャンプないしはオープン戦辺りで大きな故障に見舞われ、長期に渡って投げる事すら出来ないと言う状況に見舞われると言う暗示だろうか。一生待つ…とはあまりにも不穏当な発言だ。それにしても、気配りも良く、包容力溢れる岩鬼の男らしさは里中とは雲泥の差だな。そもそも、里中はプロポーズプロポーズと結婚を焦る前に、まず普通に恋人としての交際を申し込めと言いたいね。ところで、岩鬼,殿馬,里中と浮いた話にまみれている中、主人公の山田だけが蚊帳の外。おかげでサチ子を守る為に故意のヘッポコリードや故意のパスボールで里中の150勝を阻止したりするしかない様は実に不憫である。元々、一番最初に浮いた話が出たのは山田だったのに、やはり、遥(夏子はんの娘にあらず)の存在は完全に忘却の彼方なのかね。遥(夏子はんの娘にあらず)の事を忘れ去っているなら、やはり、小林稔子を思い出して欲しいものだが、小林真司すら思い出せない水島氏にそれを期待するのは酷と言うものだろうか。それにしても、プレーオフ第1ステージが3コマで終わったかと思えば、第2ステージは1コマ、日本シリーズも1コマで終わるとは…。日本ハムが進出となれば、水島キャラ皆無のシリーズなんぞ、まともに描く訳はないよな。まぁ、この年に日本ハムが東京に優勝を断たれる話を描くのはいかにパ・リーグの疫病神と言えども、あまりにも非人道的だし、かと言って、ついこの間、日本ハムに負ける話を描いたばかりだと言うのに、また負ける話を描くのも面白みがないわな…。あの試合をプレーオフとして描いておけば、何ら問題なかったと思うのだが…。さて、このシーズンの総括だが、結局、桜木が何故「小岩鬼」呼ばわりされているのかについては、一切種明かしがなかったのはどういう事よ!?
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January 30, 2007 06:14
フォークで坂田を空振り三振に斬ってとったにも拘わらず、ワンバウンドしたこのボールを山田が痛恨の後逸。これを見た三塁走者・犬神は当然のごとくスタートを切るが、大きく弾いてしまった山田は追いかける事すら諦め、呆然とボールを見送り、犬神は悠々とサヨナラのホームイン。これで四国の2位が確定し、プレーオフ第1ステージは松山で行われる事となった。試合終了後、勝利の余韻で盛り上がる四国のロッカールームで最後のプレーに関して語り合う土門と不知火。坂田に2球続けて大ファールを浴びたリードも、山田が里中のコントロールに対する絶対の信頼があったが故で、全ては3球目のフォークの為の伏線だったが、里中は三塁走者がいる場面での暴投の可能性のあるフォークを嫌がり弱気になった上で、最終的にサインに応じると言った山田への信頼感を欠いた投球をかました為に、ワンバウンドになったと分析。すんなり首を縦に振っていれば、暴投になる事はなかったとし、かくも投手の心理は繊細なのだと思い知る。150勝到達に失敗した事でサチ子へのプロポーズ計画も破綻した里中だが、その一方で殿馬が人知れず、2安打していた事により、ストーカー女はプロポーズを密かに決意していた。山田は来季の開幕戦で150勝と言う派手な舞台が出来上がるなどと気休めをぬかしていたが、開幕直後にメモリアルを達成しうるのは里中だけではなく、山田は500本塁打まであと10本、2000安打まであと2本、岩鬼は420本塁打まであと3本、2400三振まであと1個、不知火は200勝,土門は180勝にリーチをかけるなど、記録ラッシュが続く。また、殿馬はこの日の2安打で2200安打に到達していたとの事。2日後に迎えたプレーオフ第1ステージは初戦は不知火,第2戦はでかせぎ君の好投により、1勝1敗。そして、最後の第3戦では里中がリベンジの完封を果たし、第2ステージに進出。かくして、札幌ドームで日本ハムとの決戦に臨む事になった。
最早、言うまでもない気がするが、今回、最も衝撃的な事実は殿馬がいつの間にか2安打しており、ストーカー女のプロポーズフラグを立ててしまっていたと言う事だ。あれだけ前振りしておきながら、ストーカー女は途中で引っ込んだばかりか、殿馬がヒットを放ったシーンは皆無と言う放置状態でありながら、結局、2安打していたなんて事が許されるのか!? もう里中の事に夢中になっていて、こちらのネタは完全に忘れ去っていたとしか思えないのだが…。どうせスカシネタにするくらいなら、試合終了後も忘れたままで良かったのに…。山田は試合後、あれはパスボールだと、とりあえず、責任を感じている様を装っていたが、山田への信頼のなさが呼んだワイルドピッチだと里中が自責の念に駆られていると見るや、ここぞとばかりに、「記録上はそう(ワイルドピッチ)だったが…、まぁ、忘れよう」と里中に完全に責任を押しつける形を作った所でこの事を忘れさせようと促す腹黒ぶり。サチ子へのプロポーズ計画が破綻した事については一切触れず、150勝は来季の開幕で…と話題を逸らす狡猾さは見事と言うしかない。犬神が途中で肉離れを起こして転倒する可能性だってゼロではないのに、全くボールを追おうともしなかったり、やはり、サチ子を嫁にやらない為の故意の後逸だったのではないか…と言う疑惑がつきまとうな。それにしても、ここに来て、公開された主要水島キャラの通算記録には呆れ果てるばかり…。2400三振はまだしも、180勝や420本塁打の一体どこがメモリアルな記録なのかはさっぱり分からない………のは置いておくとしても、里中が150勝にリーチと騒ぎ立て、一見凄いかの様に思われたが(今のご時世ではそれなりに凄い数字なんだが)、不知火や土門は里中の遙か上を行っていたとは…。不知火,土門と里中とでは格が違い過ぎるので、当然と言えば当然か。しかし、12年目の選手にこうもあっさり抜かれてしまうなんて、山本昌や桑田が不憫になってくるね。最早、カリメロが現役最多勝の座から陥落するのも時間の問題と言っていいだろう。一方、打撃陣に目を移すと、山田が早くも500本塁打目前と言う事実にはうんざりするばかりだが、岩鬼と実に73本も差をつけていたと言うのは衝撃だ。入団当初は打点王は山田,本塁打王は岩鬼と分け合う事が多く、岩鬼の通算本塁打の方が多くても不思議はない様に思えるだけに、この差は異常である。山田の本塁打ペースは年平均40本と横ばいである事を考えると、明らかに岩鬼のペースが急降下している事になる。年平均35本弱となると、20本台に終わった年が何度もあると見ていいのだが、あの岩鬼にしてそれはちょっと信じがたいなぁ…。また、他の連中が来年の開幕当初にメモリアル達成と言う状況を作った中、人知れずの2安打で(ストーカー女のプロポーズと言う地雷付きの)キリ番を踏んでしまった事でただ一人ハブにされたり、昨年の閉幕間際ないしは今季の開幕直後にとっくに名球会入りしていたにも拘わらず、全く取り上げて貰えなかったり、もう少し殿馬の扱いは改善されないものか…。それにしても、こんな勝とうが負けようが、どうでもいい試合に時間を割いた挙げ句、どうでも良くないプレーオフ第1ステージは僅か3コマで終わらせると言うのもいかがなものか。サヨナラ勝ちで大喜びしていた四国ナインだが、たった3コマで全てを台無しにされてしまうなんて、最早、完全なピエロである。幾ら何でも可哀想にも程があるだろう。もうキャンプインも間近だと言うこの時期にまだ第2ステージも始まっていない辺り、これは日本シリーズも1ページくらいで終わる可能性大だなぁ…。
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January 21, 2007 13:33
同点で迎えた9回裏二死三塁と、四国が一打サヨナラ勝ちのチャンス。ここで坂田の放った会心の打球は飛距離十分ながら、僅かにライトポールの右に切れる大ファール。ここで山田はまたもストレートを要求。一瞬、驚きを見せた里中だが、さっきの打球の後にまたストレートが来るとは坂田も思うまいと考え、山田のリードを信じて投げる事を誓う。かくして投じられた外角のストレートはまたも会心の打球を飛ばされるが、今度はレフトポールの左へ僅かに切れてのファール。大ファールを浴びる度に慌てふためいていたくせに、土井垣はファールを打たせてカウントを稼ぐ山田の好リードだなどと最初から分かっていた様に口ぶりですっかり楽観的な気分になっていたが、3球目を迎えて出た山田のサインに里中はプレートを外し、あからさまに不快感を示す。再びサインを覗き込むが、山田は頑としてサインを変えようとしない。渋々頷いたに見えた里中の3球目はフォーク。完全に裏をかかれた坂田はこれを空振りするも、ワンバウンドしたこのボールを山田が止められず、後逸。果たして、三塁走者・犬神がこの隙にサヨナラのホームを陥れるのか!?
山岡の超ファインプレーで延長突入と言う予想は残念ながら脆くも外れてしまった。つまり、山岡は失意のどん底に叩き落とされた儘、放置プレイ状態である。可哀想だ、可哀想過ぎるぜ、山岡…。これでこの儘、サヨナラ負けしたら、立ち直れない…事ぁないか。負けたら終わりの14年前とは重みが違う。どうせプレーオフ第1ステージの開催地が変わるだけの事だし、里中のプロポーズの事なんか、山岡の知った事じゃないよな。里中は里中で、山田を信じて投げるとかぬかしていた矢先、たった1球で山田のリードに抵抗するなど、「信頼感」が聞いて呆れる行動。坂田のファールは計算尽くの結果ではなく、単なる結果オーライであり、土井垣曰くカウントを稼ぐ為の好リードなどではなく、サチ子を嫁にやらない為の陰謀リードである事に気付いたのだろうか。結局、あのフォークは山田が出し続けたサインなのか、里中が勝手に投じたのかが気になる所。もし、山田のサインだったとすれば、あの後逸はサヨナラ負けを演出すべく、不可抗力を装った故意の可能性が十二分に考えられる。下手に前に飛ばされて、誰かに捕られる可能性より、自分でミスを装った方が確実に負けられると言う深慮遠謀なのか!? 逆に、里中が勝手に投げたのだとすれば、いきなりサイン無視でフォークなんか投げられたら、そりゃ後逸もするわな…ってなもんで、正に自業自得。いずれにせよ、サヨナラ負けならプロポーズ計画はまたご破算になる訳だが、後者ならば、里中は自分の考えの甘さに絶望し、サチ子を娶る資格がないとか、縁がなかったのだとかほたえて、完全撤退する事もあるかもしれんなぁ…。それにしても、山田と里中の息が合わず、三塁走者が犬神で山田が後逸…と言うシチュエーションは、正に、選抜決勝の土佐丸戦を見ている様な展開。また山田が球審と接触し、ボールがたくさん転がったりしまいな…。あの時のセーフの判定は未だ持って納得いかないが…。
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January 17, 2007 06:49
義経のファインプレーでまずは一死を取った里中。続いて前の打席で同点アーチを放った因縁の不知火相手にまたも痛打されるも、桜木のファインプレーに救われる。ここで迎えた犬神に対して、山田はまたも軽率なリードをかまして、ライト前へ弾き返される。義経,桜木の立て続けの好プレーに乗せられた山岡は無謀にもダイビングキャッチを試みて後逸し、打球はフェンスへ向かって転々。サヨナラランニングホーマーになりうる展開だったが、素早くバックアップに回っていた殿馬が足でボールを蹴り上げる事で拾い上げる動作をスキップし、その儘、中継の星王までストライク返球を見せ、犬神は三塁でストップ。サヨナラ勝ちのチャンスを逃したと言うのに、相変わらず、ストーカー女は場をわきまえずに大喜びだ。満塁策を取るか、次の坂田だけ歩かせて武蔵と勝負…と言った作戦も考えられたが、土井垣は満塁策はその過程において、既に逃げていると嫌がり、バッテリーに全てを託して坂田との勝負を命じる。しかし、不知火に一発を浴びた辺りから完全にリードが狂っている山田は、通天閣打法の坂田には低めは禁物とばかりに普通の打者にはホームランボールとなるインコースベルトの高さのストレートを要求し、またも痛打されてしまう。サヨナラヒットとなるかもしれない打球の行方に悲鳴を上げるサチ子だが…。
山岡が14年ぶりに大チョンボをやらかした。同点で迎えた9回裏二死走者なしでやるにはあまりにも無意味なダイビング。やはり、この男、「塀際(限定)の魔術師」だけに前方への打球は頼りにならないのか。山田には殿馬のバックアップが早かったのは、山岡が捕れない事を予測していたから…などと言われる始末で、山田からも殿馬からも全く信用されていない山岡が実に哀れである。それにしても、ここに来て、山田のリードのダメさ加減が目立つ。本来、山田のリードは徹底して打者の裏をかく事を主体としている。たとえ苦手なコースであろうとも、そこを打者が狙っていると感じたら、ど真ん中で意表をつく事も当たり前の様にやる男であり、打者のタイプによってハナから攻め方を決めつけてしまう様なリードはしなかった筈だ。それを不知火はしばらく打席に立っていないから速球なら大丈夫とか、雲竜は力だけだから技術で抑えられるとか、犬神は(打力に乏しいから)大丈夫だとか、坂田は低めは禁物だからインコースベルトの高さへストレートとか、安直リードのオンパレードである。あの山田がここまで急激に耄碌するとはちょっと考えがたく、やはり、サチ子を嫁にやらない為には里中を裏切る事も辞さない…と見る方が自然な様な…。里中は里中で「獅子はウサギを狩るにも全力さ」などと、犬神を完全にナメきった態度が鼻につく。こんなに痛打されまくっている状況で思い上がるのも大概にしろよ!と思うと同時に、犬神がここまで落ちぶれた扱いを受けている事に寂しさを覚えた。さて、サチ子が無駄に悲鳴を上げている事はどうでもいいとして、ストーカー女の野望を打ち砕く為にも、ここでサヨナラとなって欲しいものだが、恐らく、山岡の超ファインプレーで延長に突入するに違いない。ストーカー女と言えば、今回も空気の読めなさ加減は凄まじい。あの状況でサヨナラを防いだ殿馬の好プレーに大喜びなんて、四国ナインが全員ぶち切れ、ストーカー女に襲いかかったとしても誰も咎めないだろう。いい加減、こんなチームの士気を乱しまくるだけの女は解雇しろよ、小次郎! だからと言って、間違っても東京にトレードに出したりするなよ!
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January 10, 2007 20:41
投手であるにも拘わらず、ストーカー女の代打で登場した不知火は甘く入った里中の失投を見逃さず、レフトスタンドへ会心の同点アーチを叩き込む。不知火の代打起用と言う小次郎の策を甘いと言い放ち、完全にナメきっていた山田は久々の打席だからとりあえず速い球を投げておけばいいなどと言う安直極まりないリードをかましてしまった事に愕然とするのだった。一方、山田家では里中母の自爆カミングアウトに激震中。しかも、よりにもよって、このタイミングで里中が同点アーチを被弾すると言う何とも間の悪い展開に里中母は顔面蒼白状態だ。サチ子は里中のプロポーズの決意を聞かされても、全くそんな対象として考えておらず、ただ驚くばかり。また、里中母からは岩鬼もサチ子が好きだなどと勝手に告げ口されて、心を揺れ動かされる。試合の方は、その儘、ストーカー女に代わって、サードに入った不知火が本職でなかろうと八百長女とは違うのだ!とばかりに、華麗なダイビングキャッチで土門を盛り立てるなど、四国は8,9回と無失点で切り抜ける。迎えた土壇場9回裏、四国は代打の切り札・雲竜を投入。初球は豪快に空振りをかました雲竜だが、続く2球目を激打。打球はセンター後方への大飛球。義経は追いつくも、完全に真後ろとなってしまった打球を見ない儘、フェンスに激突。しかし、義経は見事にこれを捕球しており、このファインプレーに里中は奇蹟的なものを、サチ子は運命的なものを予感するのだった。
まったく、里中母の口の軽さには困ったものだ。里中は勿論の事、岩鬼もいい迷惑だな。まぁ、あの発言により、やはり、たとえ夏子はんが上京してこようと、岩鬼×サチ子は出来レースなんだなと、改めて思った。里中母の暴走により、サチ子が無駄に意識付いてしまった訳だが、そうはさせじとばかりの不知火怒りの一発には腐女子達はさぞ大喜びだろう。山田もあんな不敵な事をぬかしていた割に、安直なリードであっさり一発かまされるなんて、どうかしている。むしろ表面上、里中を応援している様で、実はサチ子を嫁になどやるものかとばかりのシスコンモードで、わざと打たれる様なリードをしたと考えた方が自然なくらいだ。まぁ、この後も雲竜に対して、力だけだから技術で抑えられるとかぬかして大飛球浴びてる辺り、やはり、耄碌しているのかも…。それにしても、暇さえあれば投手を代打に使いたがる水島モードにはもういい加減飽き飽きだが、まさか不知火にサードまで守らせてしまうとは…。不知火のサードはちょっと新鮮で燃える展開。八百長しまくるストーカー女よりは、遥かに頼りになる存在だと思うが、しかし、一体、四国の野手層はどこまで薄いんや!と言いたくなるね。相変わらず、危なっかしい義経の美技により、延長突入となりそうな気配のこの試合だが、そうなると殿馬の打席が増えてしまう事になり、マルチ安打でプロポーズと言うストーカー女の伏線が復活する可能性も出てきてしまうのには困ったものだ。
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