October 28, 2010 23:55
ナベQ、またも強運発揮で大石獲得! 4球団競合・斎藤は日本ハムへ!
大学生投手に豊富な人材が集中している今回のドラフト。重複指名が予想されていたのは、大学No.1ストッパー・大石達也(早稲田大),第100代主将を務めたハンカチ王子・斎藤佑樹(早稲田大),高い完成度を誇る大学球界最速157km右腕・沢村拓一(中央大)の3人。横浜,楽天,広島,偽バファローズ,阪神,西武と最多の6球団の指名となった大石は抽選の結果、西武・ナベQが当たりクジを引き当てた。年明けから指名を確約していたヤクルト,ロッテに加え、日本ハム,ソフトバンクも名乗りを挙げ、計4球団の重複となった斎藤は抽選の結果、5戦5敗とクジ運のない梨田監督に代わって、3年前にトンガを引き当てた藤井社長が当たりクジを引いて、日本ハムが交渉権を獲得。沢村は相思相愛である事が伝わっていた為か、入団拒否を恐れた他球団は指名を回避した結果、巨人が単独指名。中日は重複指名のリスクを回避し、亡命の危険があるウッチャンの後釜候補として、MAX151kmの大学No.1左腕・大野雄大(佛教大)を一本釣り。抽選を外した横浜は多彩な球種を操る即戦力右腕・須田幸太(JFE東日本),広島は5年前の巨人からの指名を拒否し、一浪して進学した後、キレ味鋭いスライダーを武器に斎藤と共に早大の先発ローテを守った福井優也(早稲田大)を指名し、これで早稲田大は史上初となる3人の1位指名投手が誕生。阪神は2種類のスライダーを巧みに操る社会人No.1左腕・榎田大樹(東京ガス),ソフトバンクは強肩強打を誇る高校生No.1捕手・山下斐紹(習志野高)をそれぞれ指名。外れ1位でも重複となったのが2人。今秋ノーヒットノーランを達成するなど、安定感抜群の制球力を誇る左腕・塩見貴洋(八戸大)は楽天とヤクルトが重複指名となり、楽天・星野新監督が当たりクジをゲット。走攻守3拍子揃い、大学日本代表の主将も任された伊志嶺翔大(東海大)はロッテと偽バファローズの重複の末、ロッテが交渉権を獲得した。外れ外れ1位は残った2球団の偽バファローズとヤクルトが50m5秒台の俊足と驚異のスイングスピードで高校生No.1内野手と目される「T−山田」こと山田哲人(履正社高)の指名でまたまた重複し、3度目の正直でヤクルトがようやく当たりクジを引いた。岡田監督の壊滅的なクジ運の悪さにより、偽バファローズは外れ外れ外れ1位として、強肩好打俊足とスピード感溢れるプレーで「上州の鈴木一朗」の呼び声も高い後藤駿太(前橋商)を指名し、ようやく1位指名が終了した。全指名選手は以下の通り…。
中日 | 福岡ソフトバンク | |||||||
大野雄大 | 投手 | 佛教大 | 1位 | |||||
−−− | 外れ1 | 山下斐紹 | 捕手 | 習志野高 | ||||
吉川大幾 | 内野手 | PL学園高 | 2位 | 柳田悠岐 | 外野手 | 広島経済大 | ||
武藤祐太 | 投手 | Honda | 3位 | 南貴樹 | 投手 | 浦和学院高 | ||
森越祐人 | 内野手 | 名城大 | 4位 | 星野大地 | 投手 | 岡山東商業高 | ||
関啓扶 | 投手 | 菰野高 | 5位 | 坂田将人 | 投手 | 祐誠高 | ||
不参加 | 育成1 | 安田圭佑 | 外野手 | 高知高 | ||||
育成2 | 中原大樹 | 内野手 | 鹿児島城西高 | |||||
育成3 | 伊藤大智郎 | 投手 | 誉高 | |||||
育成4 | 千賀滉大 | 投手 | 蒲郡高 | |||||
育成5 | 牧原大成 | 内野手 | 城北高 | |||||
育成6 | 甲斐拓也 | 捕手 | 楊志館高 | |||||
阪神 | 埼玉西武 | |||||||
1位 | 大石達也 | 投手 | 早稲田大 | |||||
榎田大樹 | 投手 | 東京ガス | 外れ1 | −−− | ||||
一二三慎太 | 投手 | 東海大相模高 | 2位 | 牧田和久 | 投手 | 日本通運 | ||
中谷将大 | 捕手 | 福岡工業大城東高 | 3位 | 秋山翔吾 | 外野手 | 八戸大 | ||
岩本輝 | 投手 | 南陽工業高 | 4位 | 前川恭兵 | 投手 | 阪南大高 | ||
荒木郁也 | 内野手 | 明治大 | 5位 | 林崎遼 | 内野手 | 東洋大 | ||
−−− | 6位 | 熊代聖人 | 外野手 | 王子製紙 | ||||
阪口哲也 | 内野手 | 市和歌山高 | 育成1 | 不参加 | ||||
島本浩也 | 投手 | 福知山成美高 | 育成2 | |||||
穴田真規 | 内野手 | 箕面東高 | 育成3 | |||||
読売 | 千葉ロッテ | |||||||
沢村拓一 | 投手 | 中央大 | 1位 | |||||
−−− | 外れ1 | 伊志嶺翔大 | 外野手 | 東海大 | ||||
宮國椋丞 | 投手 | 糸満高 | 2位 | 南昌輝 | 投手 | 立正大 | ||
田中太一 | 投手 | 大分工業高 | 3位 | 小林敦 | 投手 | 七十七銀行 | ||
小山雄輝 | 投手 | 天理大 | 4位 | 小池翔大 | 捕手 | 青山学院大 | ||
−−− | 5位 | 江村直也 | 捕手 | 大阪桐蔭高 | ||||
6位 | 藤谷周平 | 投手 | 南カリフォルニア大 | |||||
和田凌太 | 内野手 | 広島工業高 | 育成1 | 黒沢翔太 | 投手 | 城西国際大 | ||
岸敬祐 | 投手 | 愛媛高 | 育成2 | 山口祥吾 | 投手 | 立花学園高 | ||
福泉敬太 | 投手 | 神戸高 | 育成3 | 石田淳也 | 投手 | NOMO ベースボールクラブ | ||
荻野貴幸 | 内野手 | 愛知工業大 | 育成4 | −−− | ||||
財前貴男 | 内野手 | エイデン愛工大OB ブリッツ |
育成5 | |||||
成瀬功亮 | 投手 | 旭川実高 | 育成6 | |||||
川口寛人 | 内野手 | 西多摩倶楽部 | 育成7 | |||||
丸毛謙一 | 内野手 | 大阪経済大 | 育成8 | |||||
東京ヤクルト | 北海道日本ハム | |||||||
1位 | 斎藤佑樹 | 投手 | 早稲田大 | |||||
外れ1 | −−− | |||||||
山田哲人 | 内野手 | 履正社高 | 外外1 | −−− | ||||
七條佑貴 | 投手 | 伯和ビクトリーズ | 2位 | 西川遙輝 | 外野手 | 智弁和歌山高 | ||
西田明央 | 捕手 | 北照高 | 3位 | 乾真大 | 投手 | 東洋大 | ||
又野知弥 | 投手 | 北照高 | 4位 | 榎下陽大 | 投手 | 九州産業大 | ||
久古健太郎 | 投手 | 日本製紙石巻 | 5位 | 谷口雄也 | 外野手 | 愛工大名電高 | ||
川崎成晃 | 外野手 | 熊本 ゴールデンラークス |
6位 | 斉藤勝 | 投手 | セガサミー | ||
北野洸貴 | 外野手 | 神奈川大 | 育成1 | 不参加 | ||||
上野啓輔 | 投手 | 香川高 | 育成2 | |||||
佐藤貴規 | 外野手 | 仙台育英高 | 育成3 | |||||
広島東洋 | 偽バファローズ | |||||||
1位 | ||||||||
福井優也 | 投手 | 早稲田大 | 外れ1 | |||||
−−− | 外外1 | |||||||
外外外1 | 後藤駿太 | 外野手 | 前橋商業高 | |||||
中村恭平 | 投手 | 富士大 | 2位 | 三ツ俣大樹 | 内野手 | 修徳高 | ||
岩見優輝 | 投手 | 大阪ガス | 3位 | 宮崎祐樹 | 外野手 | セガサミー | ||
金丸将也 | 投手 | 東海理化 | 4位 | 塚原頌平 | 投手 | つくば秀英 | ||
磯村嘉孝 | 捕手 | 中京大中京高 | 5位 | 深江真登 | 外野手 | 明石 レッドソルジャーズ | ||
中崎翔太 | 投手 | 日南学園 | 6位 | −−− | ||||
弦本悠希 | 投手 | 徳島 インディゴソックス |
7位 | |||||
山野恭介 | 投手 | 明豊高 | 育成1 | 不参加 | ||||
池ノ内亮介 | 投手 | 中京学院大 | 育成2 | |||||
横浜 | 東北楽天 | |||||||
1位 | ||||||||
須田幸太 | 投手 | JFE東日本 | 外れ1 | 塩見貴洋 | 投手 | 八戸大 | ||
加賀美希昇 | 投手 | 法政大 | 2位 | 美馬学 | 投手 | 東京ガス | ||
荒波翔 | 外野手 | トヨタ自動車 | 3位 | 阿部俊人 | 内野手 | 東北福祉大 | ||
小林寛 | 投手 | 大阪学院大 | 4位 | 榎本葵 | 外野手 | 九州国際大付高 | ||
大原慎司 | 投手 | TDK | 5位 | 勧野甲輝 | 内野手 | PL学園高 | ||
福山博之 | 投手 | 大阪商業大 | 6位 | −−− | ||||
大原淳也 | 内野手 | 香川 オリーブガイナーズ |
7位 | |||||
障l岡賢次郎 | 捕手 | 愛媛 マンダリンパイレーツ |
8位 | |||||
松下一郎 | 捕手 | 関西外国語大 | 育成1 | 加藤貴大 | 投手 | 富山高 | ||
−−− | 育成2 | 木村謙吾 | 投手 | 仙台育英高 | ||||
育成3 | 川口隼人 | 内野手 | 滋賀高島 ベースボールクラブ |
昨年の雄星に続いて、またもや6球団競合で当たりクジを引いたナベQの強運たるや恐るべしである。斎藤は個人的には神宮繋がりでヤクルトに獲得して欲しかったのだが…。大石,斎藤共にパ・リーグとなってしまった事でやはり気がかりなのは、水島の呪いだ。6球団指名を受けた大石よりも、ネームバリュー,スター性の高い斎藤の方が、より目をつけられる可能性が高そうで実に心配だ。キャンプ前に開幕絶望クラスの故障をしておいて、夏場に出てくるくらいの方が選手生命を伸ばせるかもしれない…。まぁ、田中(楽天)との直接対決の機会が増えそうなのは楽しみだ。沢村姓の巨人選手は伝説のエース・沢村栄治以来。「巨人・沢村」の響きは、かなりグッと来るものがあるので、名前に負けない活躍を期待したい所だ。下位で注目していたのは、夏の甲子園準優勝投手・一二三慎太(東海大相模)。高校の後輩と言う事で若大将・原監督が獲得を狙ってくるかと思いきや、阪神が先んじて2位指名し、ちょっと残念。そして、何より残念だったのが、ダルビッシュ有−ダース・ローマシュ匡−運天ジョン・クレイトンと共に夢の先発ローテーション結成が大きく期待されていた中野ジャスティン(向上高)が育成選手としてすら指名されなかった事だ。他球団からの指名もなかったので、3〜4年後の日本ハム入りを期待するばかりだが、果たして、その頃、この3人がまだ日本ハムにいるのかどうか…? ダルビッシュが亡命、ダース,運天は斬首…なんて事になっていたら、中野ジャスティンが日本ハムに入る甲斐もなくなってしまう訳だが…。フクーラカズヤと共に「ザ・たっち」を結成して欲しかったツクーラタクヤ(セガサミー)も残念ながらロッテからの指名はなかった。あとは、兄弟選手誕生か?と注目されていた加藤(ヤクルト)の弟・加藤貴大(富山高)と由規の弟・佐藤貴規(仙台育英高)だが、それぞれ楽天とヤクルトが育成選手として指名。佐藤は支配下登録されたら、やっぱり登録名は「貴規」だろうか? 兄弟選手と言えば、川口寛人(西多摩倶楽部),川口隼人(滋賀高島ベースボールクラブ)の双子をそれぞれ巨人と楽天が育成選手として指名。共に支配下登録されれば、1963年の上崎兄弟(中日)以来の双子選手となるが、果たして…!? ロッテは「翔大」×2とか「翔太」とか、やたら指名している訳だが、これは大嶺弟こと「翔太」への嫌がらせか何かですか? もう来季から「大嶺弟」にした方が分かりやすくていいんじゃなかろうか。名前と言えば、巨人の育成選手が和田,岸,成瀬…って、何じゃ、このパ・リーグエース級軍団もどきは…。おまけに荻野貴までいるよ…。身売りに失敗したばかりの横浜は何と12球団最多の8人+育成1人を指名。こんなタイミングで指名されるなんて、非常に気の毒な9人だが、果たして、全員入団してくれるのやら…。
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コメント一覧
巨人の場合は一二三をあまり評価しなかったから指名に行かなかったのかもしれません。投手が欲しかったのと、阪神もひょっとしたら野手として育てるんじゃないかというような記事をドラフト前に見ましたので。あくまでも2位としてなので。3巡目に残っていたら指名していたのかもしれないし、指名しなかったのかもしれない。こればかりはわかりません。
1/2の確率でも外してしまい、抽選12連敗と言う阪神の凶運ぶりも逆の意味で凄いですな。
凶運と言うと岡田監督の1日で3連敗も何とも不憫でした。
原監督は結構、東海大派閥が好きですから
一二三が下位で残っていれば獲得もあったんじゃないかとは思うのですが
阪神が2位で来るとは意外でした。本人は投手でやりたいそうですが
現段階では、野手の方が通用しそうな気はしますね。
投手としては未完成な印象があるので、伸びしろはある様にも見えますが…。