November 07, 2010 23:55
森野、無念の負傷退場! 浅尾、64球の熱投及ばず!
◆D7−8M◆(日韓クラブチャンピオンシップ出場権争奪戦)
ソフトバンクの日本シリーズ出場辞退により、既に、日本一を決めながら、名手・川相を無為に現役引退に追い込んだ上、理不尽に放出した事により、楽に勝てる試合をむざむざ逃して、日韓クラブチャンピオンシップの日本代表の座を奪われそうな中日はこの日も先発・吉見が初回からいきなり西岡,清田,井口と3連打を浴びて、あっさり先制を許すと、更に、サブローに犠飛を打ち上げられて、2点目を献上する苦しい展開。しかし、第2戦で快投を見せたロッテ先発・渡辺俊がこの日は不調。これに対し、中日は先頭の荒木が四球を選ぶと、昨日の壊滅的なバント失敗地獄に猛省して特訓でもしたのか、大島がきっちり送って、一死二塁。ここで表の守備で清田の打球を追った際、荒木と交錯して左足を負傷した森野が痛みを堪えながら執念のタイムリーで1点を返すと、ベンちゃんのヒット,ブランコの死球で満塁とチャンスを広げた所で野本がタイムリー,谷繁が犠飛を放って、逆転に成功。続く2回には一死からヒットで出た荒木が二盗を決めた所で大島がライト前へタイムリー。なおも一、三塁のチャンスだったが、負傷した森野に代わり、3回から守備に入っていた堂上直はキャッチャーファールフライに倒れて、二者残塁。渡辺俊はこの回限りでKOとなった。更に、3回には2番手・小野から連打と野選で無死満塁とすると、一死後、荒木の犠飛,大島のタイムリーで2点を追加。2回以降立ち直ったかに見えた吉見は4回も簡単に二死を取るが、ここから里崎に二塁打を浴びると、続く岡田にタイムリーを許し、この回限りで降板。これで流れを引き寄せたロッテは続く5回、2番手・河原に対し、清田,サブローのヒットで二死一、二塁とすると、今江がセンター前へタイムリー。更に、金が死球を食らって満塁となった所で里崎が2点タイムリーを放ち、ついに同点。6−6で迎えた7回、中日3番手・寝損に対し、ロッテは二死走者なしから今江がレフトフェンス直撃のヒットを浴びせると、ベンちゃんの悪送球と、寝損の暴投で三進。ここで金がセンター前へ弾き返して、勝ち越しに成功。その裏、中日は二死走者なしから谷繁,井端と連打を浴びせ、一、二塁とするも、代打・ブーちゃんが空振り三振に倒れて、二者残塁。土壇場9回、この回から登板の中日5番手・浅尾は清田の死球,今江のこの日4本目となるヒットで二死一、三塁とされるも、金を空振り三振に斬って取り、ピンチ脱出。その裏、ロッテは守護神・小林宏を投入するが、中日は先頭のベンちゃんが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、左中間フェンスを直撃する三塁打となると、続くブランコがセンターへきっちり犠飛を打ち上げ、試合は昨日に続いて延長に突入。10回、中日は先頭の井端が一、二塁間を破ると、昨日の壊滅的なバント失敗地獄に猛省して特訓でもしたのか、浅尾がきっちり犠打を決めて、一死二塁。続く荒木が三振に倒れた所でこの日2安打の大島は敬遠されると、代打・平田はライトファールフライに倒れて、二者残塁。迎えた12回、一向に岩瀬を出そうとしない落合監督の不思議継投により、4イニング目を強いられた浅尾から先頭の今江が四球で歩くと、伊藤の犠打で二進。里崎が倒れて、二死となるが、続く岡田がバックホームに備えて浅めに守っていた右中間の頭上を越えるタイムリー三塁打を浴びせて、ついに均衡を破る8点目を獲得。ここでようやく登板となった守護神・岩瀬が塀内を打ち取り、裏の攻撃に望みを繋ぐも、その裏、谷繁がライトフライ,井端が見逃し三振に倒れて、あっと言う間に二死。ここで登場した代打・藤井もショートゴロに倒れて、万事休す。開催中止となった日本シリーズとは何の因果関係もないエキシビジョンマッチに負け越した所で中日の日本一の座は揺らぐ筈もないが、36年もの間、日本一から遠ざかっており、今季もウェーバー的には日本6位でしかないロッテが何故か日本代表を名乗って日韓クラブチャンピオンシップに出場する事となった。
追記:こういう書き方ばかりしていると、ロッテへの中傷と誤解する人もいるかもしれないが、これはあくまで徹底した「クライマックスシリーズ」と言う腐れシステムへの抵抗なのであって、ロッテ自体に何ら問題がある訳ではない事くらい重々承知しているし(それでいてロッテファンにとっては不愉快な内容になっているのは非常に申し訳ないのだが)、川相不在の中日を無闇に擁護している筈もないので、念の為…。リーグ3位チームが日本一になると言う異常事態がついに現実のものとなってしまった事で、来季以降、この腐れシステムが廃止となる事を祈るばかりであるが、妙に熱戦ばかり続いた事で無駄に盛り上がってしまったのが災いして、興行的に成功した印象を残してしまった為、そういう流れにはならないんだろうなぁ、残念ながら…。
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コメント一覧
CSの有り方の論議を本格的にしなければならないとは私も強く同意しますが、ここまで変に盛り上がってしまうと、多分来シーズンも何も論議することなくこのままでしょうね。
巨人が3位チームに負けない限りは変わらないんですよ、きっと。
CSについては(ロッテファンとしては恩恵を受けている立場だからというのもありますが)反対ではないんですけど、11月までずれ込んでしまう、無駄にインターバルの長い日程や試合開始時間は再考してもらいたいですね。
マリンの試合、寒そうだったし、試合終了も滅茶苦茶遅くなってたし。もっと寒い仙台だったらどうしてたんだろ?
開幕・閉幕ともにセ・パ足並み揃ってないし、ドラフト会議後に日本シリーズってやっぱ変ですよ。
消化試合も減り、興行的には成功しているのかもしれないけれど
アドバンテージをもってしても理不尽さは解消出来ないですよね。
もうソフトバンクが劇的な逆転優勝を飾った事なんて
すっかり忘れ去られている雰囲気ですし…。
今のシステムでは少なくとも球団数を倍にでもしてくれないと…。
最早「3位」チームが日本一になったくらいではダメなんでしょう。
昨年のヤクルトの様な「勝率5割以下」チームが日本一になっても
果たして、このシステムの異常さには気付いて貰えるのか否か…。
> 巨人が3位チームに負けない限りは変わらないんですよ、きっと。
ホント、これが一番手っ取り早そうです(笑)。
そういう意味では今年は巨人がCSの恩恵に預かる様な事に
ならなくて良かったと言えますね。
>かーじなるサン
お久しぶりです。今でもご覧になって頂けているとは嬉しい限りです。
確かに日程面も相当、酷いですね。両リーグ足並み揃えないと
条件的にも平等でないですし、無駄なブランクが発生し過ぎです。
ポストシーズンが寒い時期であってもナイターばかりなのは
テレビ局側の意向が強い訳ですが、地上波をロクにやらない状況でも
果たして、この意向に沿わなければならないものなのか否か…。
ドラフトに関しては、アマ側から極力、早期に開催して欲しい
と言う要望が来ているそうなので、ポストシーズンが早められても
ドラフトの方も早まる可能性があるかもしれませんね。
>よしじゅんサン
確かに試合内容自体は面白かったです。
しかし、それはあくまで今年たまたまそうだっただけの事なので
このシステムを肯定する根拠としては、かなり弱い筈なんですよね。
シーズン3位である私たちマリーンズがこうして日本一に就いてしまった上に色々と物議を醸していることは重々承知しております。
だが、今年のようにセパともに拮抗したシーズン。そして交流戦ではパリーグ全球団が上位を独占するといった異常事態を考えたら、もしかすると、日本シリーズとんでもないことになるのかもという予感は無くは無かったと思います。
もっと冷静に考えれば、交流戦の結果を踏まえてセリーグ各球団は危機感を持ってチーム改革。
強くファンに本当に愛される球団づくりをしていかないと、どんどんファン離れは加速し、チーム改革も思うようにならずに球団身売りという道を取るしか選択股が無くなってしまいかねない。
それどころか球団数減ということも現実に起こりえない話ではないと思ってます。
正直、解釈の難しい今シリーズだったでしょうが、マリーンズファンとしては、優勝の喜びを今はしっかり味わいたいとそう思ってます。
正直一番悪いのはアドバンテージを得ながら負けたSBではないでょうか。
他の一位チームはしっかり勝ってたのでさすがに擁護できません。
短期決戦で負けすぎてることはかなり問題だと思います。
今回に関してはシステム云々よりかなり有利な立場なのに負けたのが問題です。