November 22, 2009 22:02
プロアマ交流戦、互いに譲らずドロー! 斎藤は1回1失点!
◆U−26NPB選抜−9大学日本代表◆
セ・パ誕生60周年記念として行われる事となったプロアマ交流戦。鳩山首相が見事にストライクを決めた始球式の後、NPBの先発に起用された前田健(広島)が伸びのあるストレートで大学日本代表を簡単に3人で退ける静かな立ち上がり。その裏、東京六大学現役最多勝を誇る「赤くないハンカチ王子」斎藤(早稲田大)に対し、同期の坂本(巨人)がアウトローのスライダーをうまく拾って三遊間を真っ二つに破ると、セ・リーグ新人王の松本(巨人)が粘った末に四球を選んで、無死一、二塁。ここで天谷(広島)が初球に簡単に手を出して、セカンドゴロゲッツーに倒れる最悪の展開となったが、オーバーエージ枠で4番に座った新井(阪神)がライト前へしぶとく弾き返して、1点を先制。2回からは大嶺(ロッテ)が三者三振の快投を見せると、平野(偽バファローズ)−金刃(巨人)−久米(ソフトバンク)と繋いで、僅か1安打と大学日本代表に付け入る隙を許さない。しかし、打線は塁上を賑わせながら追加点を奪えない。5回には「和製ウィリアムス」の異名をとる中後(近畿大)に対し、一死からイースタン二冠王に輝いたトンガ(日本ハム)が左中間フェンスまで達する打球を放ちながら、二塁を奪えない大チョンボ。更に、トンガは続く銀仁朗(西武)のライト前ヒットの際、二塁を回った所で一瞬、躊躇した上で三塁を狙って憤死とプロとして恥ずかしい相次ぐ走塁ミスをかまし、結局、無得点。直後の6回、大学日本代表はNPB6番手・大隣(ソフトバンク)から小林(同志社大)がセンター前に弾き返すと、林崎(東洋大)が送った後、伊志嶺(東海大)がピッチャー強襲ヒットを浴びせて、一、三塁。ここで多木(法政大)の打球はショート後方へのどん詰まりのフライ。しかし、背走した坂本のグラブに当てながら落球するまずいプレー(記録はヒット)の間に小林が同点のホームイン。更に、土生(早稲田大)が死球を食らって満塁とチャンスを広げたが、若松(近畿大),越前(立正大)と打ち上げて、勝ち越しならず。追い付かれたNPB選抜は7回以降、唐川(ロッテ)−由規(ヤクルト)−山口(横浜)と繋いで、1失点で凌ぎきったが、打線の方は7回一死一、二塁,8回無死一、二塁のチャンスを作るなど、毎回走者を出しながら、あと一本が出ず、9残塁1併殺2盗塁死の拙攻でスミ1に終わり、1−1のドローとなった。
両軍共に9投手を繰り出す小刻みな継投の所為で打者の的が絞りきれないうちに終わったと言う印象の試合。大学選抜8番手の西嶋(明治大)が無死一、二塁のピンチを作ってKOされた為に前倒しで登板した菅野(東海大)が2イニング投げた以外は全員1イニングぽっきり。注目の斎藤も初回のみで降板とあっては流石に物足りない。やはり、2〜3イニングは見てみたかったものだ。大体、延長なしの一発勝負で24人のベンチ入りは多過ぎるだろう。しかも、全員出場前提だし…。それにしても、トンガの走塁と坂本の落球はプロとしてはいただけないプレーだった。いずれも白星を逃すに到った致命的なミスと言えるだろう。
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