August 07, 2009 23:16
魔の8回を克服! 田中、粘りの投球で2ヶ月ぶりの白星!
◆G10−7S◆
ヤクルトの先発はハーラーダービートップを走る館山。初回、飯原のタイムリーで先制点を貰ったが、その裏、坂本,松本,ガッツと3連打を浴び、あっさり逆転を許すと、更に、亀井,古城にもタイムリーを浴びて、この回4失点。直後の2回、ヤクルトは宮本,川島慶のヒットで一死一、三塁のチャンスを作るも、ここで回ってきてしまった館山が最悪のゲッツーを食らい、無得点。ピンチを逃れた巨人先発・内海はこれで立ち直りを見せ、3,4,5回と3人ずつで片付ける好投を展開。6回も簡単に二死を取ったが、ここで飯原に3号ソロを被弾すると、デントナにヒット,ガイエルに四球を許して、一、二塁の大ピンチ。しかし、ここで宮本をサードゴロに打ち取り、ピンチ脱出。すると、その裏、巨人は怒濤の一発攻勢を開始。まず先頭の阿部が14号ソロを叩き込むと、一死後、連続四死球で一、二塁塁とした所で坂本が13号3ランを放り込み、館山をKO。更に、代わった木田画伯から松本がヒットで出ると、ガッツが25号2ランをぶち込んで、この回、一挙6点を獲得。これで決まったかと思いきや、ヤクルトは8回、二死満塁から川本が2号グランドスラム。巨人はたまらず、9回かに守護神・クルーンを投入するも、二死二塁から野口のタイムリーで3点差と迫られると、代打・福地を歩かせて、一、二塁と一発が出れば同点の大ピンチ。しかし、最後は畠山をショートゴロに仕留めて、辛くも逃げ切り。内海は6回2失点で5勝目をあげた。
◆YB3−10D◆
2度目の「吉見」対決となったこの試合。川井が大炎上して、不敗神話が止まり、川相不在の重さをまざまざと思い知らされた中日は初回から森野が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに15号先制2ラン。その裏、内川のタイムリーで1点を返されるも、2回、谷繁が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに4号ソロ。5回にはまたも森野が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにこの日2本目となる16号2ランを放つと、更に、小池の2点タイムリー二塁打でこの回4点を奪い、横浜・吉見はこの回限りでKO。3−8で迎えた8回、この回から代わった中日2番手・パヤノが3連続四球で一死も取れずにKO。ここでマウンドに上がった浅尾は金城,ガッツな貴公子・仁志と横浜の代打攻勢を退けると、森笠も三振に斬って取り、ピンチ脱出。中日は9回に英智,小池の連続タイムリーでダメ押しの10点目をあげ、試合を決定付けた。中日・吉見は7回3失点で前回に続いて吉見対決を制し、11勝目をマークした。
◆C0−4T◆
広島先発の偽ハンカチ王子・斉藤に対し、阪神は2回、キュラソ星人,新井の連打で二、三塁とすると、ブラゼルがレフトへ犠飛を打ち上げ、1点を先制。4回には一死からキュラソ星人,新井の連続二塁打で1点を加えると、二死後、桜井にもタイムリーが飛び出し、3点目。好調の先発・能見はこの日も安定した投球で5回まで四球を1つ出しただけのノーヒットピッチング。6回、一死から石原を歩かせると、ルパン廣瀬に初安打を許し、一、二塁のピンチ。しかし、ここで東出,赤松と連続三振に斬って取り、ピンチ脱出。広島は続く7回も一死一、二塁のチャンスを作りながら、フィリップスが最悪のゲッツー。8回にも一死から石原が二塁打を浴びせるも、代打・緒方,東出と倒れて、またも得点ならず。阪神は9回、能見の代打・葛城イクローが四球で歩くと、代走・水田がすかさず二盗。平野の犠打で三進した後、大和がスクイズを決め、ノーヒットでダメ押しの1点を追加。その裏、セーブのつかない場面ながらも、守護神・藤川が3人でピシャリと締めて、完封リレーを達成。能見は8回を散発3安打無失点の好投で7勝目。
◆L4−5H◆
ジャマーノ,帆足の両先発の投げ合いで5回まで両軍ゼロ行進。試合が動いたのは6回。西武は一死から片岡がレフトスタンドへ9号ソロを叩き込み、ついに先制。7回、ハマのスペランカーの13号ソロで追い付かれるが、その裏、中島のヒット,清水の死球で一、二塁とし、ジャマーノをKO。代わった攝津アッパーに対し、一死満塁から代打・後藤がタイムリー二塁打を放ち、2点を勝ち越し。再び追いかける展開となったソフトバンクは直後の8回、無死三塁から野選で1点を返すと、一死二塁とした所で松中が同点タイムリー。土壇場9回には、長谷川の7号ソロ,田上の15号ソロと連続アーチで2点を勝ち越し。粘る西武はその裏、守護神・馬原に対し、一死から礒?がヒットで出ると、暴投で二進。二死後、佐藤が一、二塁間への深いゴロ。これを辛くも追い付いた本多だが、一塁へ悪送球し、ボールが転々とする間に礒?が返って、1点差。更に、片岡がヒットで続くと、二盗を決めて、二、三塁と一打サヨナラのチャンス。しかし、栗山はレフトへ打ち上げて、万事休す。ソフトバンク3番手のファルケンボークに無傷の6勝目がついた。
◆E3−1F◆
長らく白星から遠ざかっている楽天先発・田中はこの日も立ち上がりから苦しい投球。初回一死一、三塁のピンチは何とか切り抜けるも、2回二死二塁から金子誠にタイムリーを許し、先制点を献上。3回にも自らのエラー等で一死満塁のピンチを迎えるが、辛くも凌ぎきると、その裏、楽天は日本ハム先発・ダルビッシュから鉄平が同点タイムリー。5回には3四球で拾った一死満塁のチャンスに山崎武が勝ち越しタイムリーを浴びせると、ショートのショートゴロの間に3点目を追加。中盤以降もピンチの連続を耐え抜いた田中は今季、何度となく苦しめられている「魔の8回」に連続四球で無死一、二塁の大ピンチ。またしても、8回は悪夢のイニングとなってしまうのか…と言う空気を打ち砕くべく、続く鶴岡をピッチャーゴロに抑えると、金子誠をショートゴロゲッツーに仕留めて、無失点で切り抜ける。9回は有銘−ミチルとリリーフを仰いで、逃げ切りに成功。田中は8回1失点の粘投で6月11日以来となる9勝目をマーク。ダルビッシュは12三振を奪って完投を果たしたが、日本ハム打線は2併殺12残塁の拙攻で援護出来なかった。
◆Bs5−1M◆
前回の快投で復活を期待されたロッテ先発・渡辺俊は初回、坂口,大引と打ち取り、上々の滑り出し…と思いきや、カブレラ,ローズと連打を浴びると、フェルナンデス,濱中と連続四球を許して、押し出しで先制点を献上。3回にも無死満塁のピンチを背負うと、一死後、フェニックス一輝にタイムリー,小瀬に犠飛を許して、2失点。4,5回は何とか無失点で切り抜けたものの、この回限りで降板となった。一方、偽バファローズ先発・山本は5回までノーヒットと完璧な投球を見せていたが、6回、一死から田中雅に初安打を浴びると、二死後、井口,サブローと連打を浴びて、1点を献上。更に、フェルナンデスのエラーに足を引っ張られ、満塁とされるが、竹原を三振に斬って取り、ピンチ脱出。そろそろ突き放しておきたい偽バファローズは7回に濱中のタイムリー二塁打,8回には大引のタイムリー二塁打で1点ずつ追加。山本は7回以降落ち着きを取り戻し、1失点完投で7勝目を飾った。
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