April 30, 2009 20:52

「鴨川ホルモー」 4

 現在、絶賛(?)上映中の「鴨川ホルモー」のコミック版最終巻がこの度、発売となった。2巻と3巻のスパンが妙に短かったのは、上映のタイミングに合わせたのだろうか。1巻発売当初、この作品は全く知らなくて、まぁ、いつものごとくと言うか、表紙の凡ちゃんにアテられてしまい、偶然に知った訳なのだが、原作者が「鹿男あをによし」の万城目学(これがデビュー作との事)と言う事で買ってみた。コミック版とは言え、そこかしこに漂う万城目臭に、これは紛れもなく万城目作品なのだなぁと感じられる内容。コミック版でこうなのだから、小説版はさぞや…と言う事で、近々、真の原作である小説版にも手を出そうと考えている所存である。とりあえず、(原作にせよ、ドラマにせよ)「鹿男あをによし」を気に入った人なら、恐らく期待を裏切らない作品ではなかろうか。古都をバックにささやかな非現実が現実に溶け込んでいる世界観と言うのは共通する点で、噂に聞いた話では最新作の「プリンセス・トヨトミ」もそんな感じらしく、こちらも内容が気になっている次第。 さて、このコミック版に引き合わせてくれた凡ちゃんなのだが、1巻では表紙になる理由が解せない程、存在感が希薄で、おっとりした雰囲気のルックスに反して非常に無愛想でつっけんどんな態度も予想していたキャラとは全然違う印象だったのだが、3巻になった途端、存在感もヒロイン度も急上昇。3巻は正に、凡ちゃんの為の巻であった。劇場版では、栗山千明が演じているのだが、コミック版から入ると、ルックスの印象があまりにも違い過ぎて、完全にミスキャストに見えてしまう。多分、原作版から入ると、そうでもないんだろう。少なくとも、コミック版の凡ちゃんより、栗山千明の方がずっと大木凡人っぽい…っつーか、原作表紙の凡ちゃんのイメージに結構近いと思う。眼鏡取った方が可愛いなどといらぬ事を主人公が言ってしまう辺り、リアルメガネっ娘にも市民権が得られている今のご時世に反した悪のマンネリズム設定で許し難い訳だが、栗山千明なら、それでも納得がいくわな。まぁ、栗山千明は眼鏡と言うより、あの髪型が美的要素を下げていると思うが…。ともあれ、コミック版凡ちゃんに対して、その設定はどう見ても説得力に欠けると思うぞ!

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