March 20, 2009 13:52
ガッツ、雪辱の決勝タイムリー! 日本、サンディエゴラウンド1位通過!
準決勝進出を確定させた日本はサンディエゴラウンド1,2位を決すべく韓国と4度目の対決を迎えた。実質上、両軍共に負けても支障のない調整試合とも言える為か、若大将・原監督は東京ラウンドから通して、未だに登板すらなく、ペナントレースに影響が出かねない自軍巨人のエース・内海を職権を濫用する形で(?)先発起用。西武との強化試合や、現地でのジャイアンツとの調整試合など、緊張感のない試合で短いイニングしか投げていない内海は初回から鄭根宇のヒット、李容圭の犠打、金賢洙のタイムリーエンタイトル二塁打と僅か6球で先制点を献上。更に、続く金泰均を歩かせ、ピンチを広げたが、李大浩をサードゴロゲッツーに仕留めて、何とか1点で食い止めた。すると直後の2回、一死から5番に抜擢された内川がレフトスタンド2階席へ叩き込み、あっと言う間に同点。更に、村田,岩村と連打を浴びせると、二死後、片岡がライト線にポトリと落ちるタイムリーを放って、勝ち越しに成功。3回、内海は一死から李容圭の頭部をスナイプ。昏倒した李容圭はその儘、退場を余儀なくされた。負けてもいい試合なだけに、この死球は戦力削減を図った日本の陰謀だ…とばかりに逆恨みがお家芸の韓国サイドから激しいブーイングを浴びた内海の身を案じてか、若大将・原監督は続く金賢洙をファーストゴロに打ち取った所でこれまた今大会未登板の小松へスイッチ。とんだ形で引っ張り出された小松だが、金泰均を空振り三振に斬って取り、ここも無失点で切り抜ける。直後の4回、先頭の村田が2打席連続ヒットを放つが、日本への恨みが骨髄に達した韓国の呪いの影響か、一塁を回る際に右太腿に肉離れを起こす緊急事態に陥り、退場。若大将はここぞとばかりに自軍巨人の亀井を代走起用すると、亀井は喜び勇んで二盗に成功。しかし、岩村,阿部と凡退。ここで四球を選んだ片岡も二盗を決めて、二、三塁としたものの、鈴木一朗はライトへ打ち上げて、二者残塁と川相不在の弊害を露呈。亀井は6回、今大会待望の初打席でもヒットを放つが、調子ぶっこいてまたも仕掛けた二盗が今度は失敗し、得点機を逸してしまう。6回一死からマウンドに上がった田中はここを連続三振に斬って取るが、7回、先頭の李机浩にバックスクリーンへ痛恨の同点アーチをぶち込まれ、試合は振り出しに。追い付かれた日本は直後の8回、先頭の好調・青木が絶妙のセーフティバントを決めると、ここで若大将は何と4番のJ.マッケンジーを引っ込めて稲葉を代打に起用。これで見事に的中し、稲葉のライト前ヒットで無死一、三塁とチャンス拡大。ここで内川に代え、ガッツが起用されたのを見るや、韓国はまたもや金廣鉉を投入。過去2度の対戦で悉く三振を喫してきたガッツだったが、ここはライト前へ雪辱のタイムリーを浴びせて勝ち越しに成功。更に、乗っている亀井がきっちり犠打を決めると、続く岩村がセンター前へタイムリー。この打球を李宅根がお手玉している隙に二塁走者のガッツも一気に生還し、この回3点。9回には、またまたインケツモードに陥ってしまっていた鈴木一朗がようやく右中間へヒットを浴びせると、中島が送った所で青木がダメ押しのタイムリー。8回からは馬原、9回からは藤川と繋いで、韓国の反撃を断ちきった日本はサンディエゴラウンド1位として、準決勝ではアメリカとの対決を迎える事となった。
内海が頭部死球をかました時には、負けても支障のない状況を生かして、韓国からの報復攻撃があるのではないかと気が気でなかったが、すぐさま村田が人身御供となった事により、溜飲が下がったのか、その後は平穏に進んだのは何より。最早、出番は来ないと思われている所で、村田のよもやのアクシデントでタナボタ出場となった亀井が盗塁にヒットに犠打とバックアップ要員としては最大級の活躍を果たしたのは喜ばしい限りである。とりあえず、韓国との対戦を五分に戻し、サンディエゴラウンド1位の座を掴んだ事で、連覇を果たした際、韓国に文句を言われる筋合いはなくなったのは何より。だが、準決勝でベネズエラでなくアメリカと当たる事になったのは果たして、吉と出るか、凶と出るか。全体の戦力ではベネズエラが上と見られているが、準決勝の先発に限って言えば、アメリカの方がいい投手とか言う噂もあるが…。足を痛めてしまった村田はどうやら出られない模様で、栗原が緊急招集されるとか…。急に引っ張り出されて、時差に慣れる時間すら与えられない栗原にはえらい迷惑な話だが、右の大砲が少ないだけに村田の穴を埋める活躍を見せて貰いたい所だ。村田のケガは日本と言うより、横浜にとって気の毒だよなぁ。長期離脱ともなれば、夢の100敗にまた一歩近付いてしまう事になるやも…。
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