October 05, 2008 22:19
岩隈、23年ぶり21勝で投手三冠確定! 王さんのホークス1000勝は消滅!
◆G3−0D◆
中日は初回、ヒットの李を荒木が送って、一死二塁とするも、井端,森野と倒れて、無得点。すると、その裏、巨人は鈴木尚が3号先頭打者アーチを叩き込み、先制。1点を追う中日は2回、一死一、二塁のチャンスに谷繁が最悪のゲッツー。4回には一死から森野がヒットで出るも、中村紀,平田と倒れて、森野は一塁に釘付け。その裏、巨人は寿司職人ラミレスが内野安打で出るも、李がセカンドゴロゲッツー。しかし、ここで阿部が23号ソロを叩き込み、2点目。8回には二死走者なしからガッツの36号ソロで貴重な1点を追加。土壇場9回、昨日、炎上したばかりのクルーンがマウンドに上がったが、いきなり井端に痛打されると、一死後、連続四球で満塁。一発逆転の場面でスタメンを外れていたT.ウッズが代打で登場し、緊張感が走ったが、セカンドゴロゲッツーに仕留めて、辛くも完封リレーを達成した。
巨人が6安打に抑えられながらも、ソロ3発で全得点。同じ一発依存野球でも、実際にその一発が出る巨人と出ない中日の差が出た。消化試合と余裕ぶっこいて、51発コンビのT.ウッズとベンちゃんを外すだけで中日打線はこうも脆くなるのか。その貧弱オーダーの中日相手に上原に序盤こそ苦しんだが、尻上がりに調子を上げ、7回には三者三振の快投を見せての無失点投球。豊田も無難に抑えたが、クルーンは今日も極めて危ない内容。T.ウッズの早打ちに救われたが、黙って見られていたら、押し出し四球を連発しそうな雰囲気だった。
◆S3−8T◆
デーゲームで勝利した巨人に首位転落のプレッシャーをかけられて臨んだ阪神。先発のルーキー・石川が2回に連続四球で無死一、二塁のピンチを作りながら、何とか凌ぎきると、4回、阪神は一死満塁のチャンスに鳥谷のタイムリー二塁打で2点を先制。続く林が歩いて再び満塁となった所で矢野はサードゴロに倒れるも、梶本が本塁へ悪送球し、一気に二者生還。更に、二死後、シャア少佐にタイムリー内野安打が飛び出して、この回、5点。5回までノーヒットの好投を見せていた石川は6回も簡単に二死を取るが、ここから川島慶に痛打されると、飯原,畠山と連続タイムリー二塁打で2点を失い、この回限りで降板。7回にはアッチソンが二死走者なしから連打と四球で満塁とし、川島慶に押し出し死球。なおも満塁でワンヒットで同点と言う大ピンチだったが、飯原をショートゴロに打ち取り、辛くもピンチ脱出。土壇場9回、阪神は2四球で二死一、三塁とした所で途中出場のバルディリスが3号3ランを叩き込み、ダメ押し。最後は8回からマウンドに上がっていた藤川が3人でピシャリと締め、逃げ切った。
7安打で8点を奪う効率のいい攻撃で阪神が首位の座を死守。2回に連続四球を与えた時にはどうなる事かと思われた石川だったが、あれよあれよと中盤まで投げきって、プロ2勝目。7回のアッチソンも連続四死球で押し出しを許すヒヤヒヤものの投球。よくもまぁ、あそこで続投させたもんだ…。この日で9連投となった藤川はまたまた2イニングを投げさせられた。5点差ついたら、降板させてもいいくらいだが、なまじタイトルの可能性が残っているだけに最後まで投げきらなければならない辺り、皮肉なものである。タイトル気にするくらいなら同点の場面で起用しまくるなっての…。
◆YB2−7C◆
負ければ今季の5割が消滅する広島だったが、2回、一死一塁から小窪のタイムリー三塁打で先制すると、前田健のサードゴロが野選を誘って、この回2点。続く3回には一死から栗原が22号ソロを叩き込むと、更に、嶋の二塁打の後、来季残留への帳尻合わせに燃えるシーボルのタイムリーで4点目。4回に村田の43号ソロで1点を返されるも、直後の5回、石原のタイムリーで再び4点差と広げると、7回には栗原の23号ソロ,嶋の二塁打,シーボルのタイムリーと3回とまるで同じパターンでダメ押しの2点を追加。前田健は8回に吉村のタイムリー二塁打で2点目を失ったが、最後はシュルツのリリーフを仰いで9勝目を飾った。
3位が消滅し、ブラウン監督続投へ残された最後の条件は5割到達…の筈だったが、何を血迷ったのか、広島のフロントは5割に到達するか否かに関わらず、来季も続投要請する方針を固めたらしい。危惧していた最悪の展開になってしまった。惜しいくらいで続投させるなら、具体的な条件なんか掲げるなよな! 主催試合で歴代2位の観客動員を評価…って、そりゃ、単に広島市民球場がラストイヤーと言う事で異様な盛り上がりを見せただけの事であって、ブラウン監督の手腕は全く関係ないだろ! 是が非でも勝つ必要がなくなったとあって、この日もブラウン監督は意気揚々と求道者・前田をフル欠場に追い込む始末。もうダメだ! 求道者・前田は今オフ、FAで地元九州のソフトバンクへ行ってくれ! 赤くないユニフォーム姿の求道者・前田を見たいとは思わないが、来季もブラウン政権下で残留した所で、何一つとしていい事などない。下手すると50打席立たせて貰えるかどうかすらアヤしいだろう。そんな扱いに甘んじるくらいならば、赤くないユニフォームに袖を通す事くらい十二分に許容範囲である。広島市民球場も今季で終わりだし、丁度いいタイミングではないか。さて、試合は前田健の好投,栗原の2発,シーボルの帳尻合わせ等が炸裂し、とりあえず、5割に復帰。連敗ストップ後、またも敗れた横浜はゲーリー川村が引退試合と言う事で先発し、東出相手にお情けの三振を奪ってお役御免。実質的先発のルーキー・阿斗里は3回4失点KOでプロ初勝利は来年にお預けとなりそうだ。暗い材料ばかりの横浜における数少ない希望である村田は寿司職人ラミレスを抜き返して単独トップの43号。内川は3安打の猛打賞で打率を.380へと乗せ、右打者史上最高打率への期待は高まるばかりだ。尚、この日、カリメロが登録抹消され、連続シーズン白星は23年でストップする事になりそうだ。
◆E8−0H◆
負け越した方が単独最下位となる3連戦。序盤は和田,岩隈の投げ合いが続き、0−0の儘、中盤へ突入。迎えた4回、楽天は藤井のタイムリーでついに均衡を破る先制点をゲット。6回には無死一塁から山崎武司の25号2ランで2点を追加し、和田はこの回限りでKO。完全に流れを引き寄せた楽天は7回には2番手・小椋を攻め立て、草野の3号ソロ,山崎武の2打席連続26号2ランで3点を奪うと、8回には内村のタイムリーでダメ押しの2点を追加。投げては岩隈が6回を3安打無失点で切り抜けると、7回からは有銘−グスマンがノーヒットの好投を見せ、完封リレーを達成した。
最下位決戦は楽天が投打に圧倒して先勝し、最下位回避マジック1を点灯させた。岩隈は6回無失点で1985年の佐藤義則(当時阪急)以来23年ぶりとなる21勝目。防御率1位,勝率1位も確定させ、最多勝と含めて投手三冠を手にした。ソフトバンクは3安打完封の完敗でまたまた単独最下位に転落。これで王さんのホークス1000勝が夢と消えてしまったのが、とにもかくにも口惜しい。こうなったら、あとは何としても最下位を脱出するしかない。この3連戦、岩隈相手の初戦はある程度負けを覚悟していた訳でこれはもう仕方ないと諦め、残り2戦で死力を尽くして連勝して欲しいものである。
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