September 28, 2008 20:42
荒木、値千金の決勝アーチ! 中日、完封リレーで3位タイ死守!
◆D1−0G◆
阪神の試合がないうちに、単独首位の座を奪いたい巨人だが、初回からガッツが中日先発・ウッチャンにスナイプされて、退場に追い込まれる緊急事態が発生。こんな時くらいしか役に立つ機会がないあの男はこんな時に呑気に二軍でのリハビリ暮らしでこんな時にすら役立たずとあって、巨人は3番に寺内を入れざるを得ないと言う苦しい展開となった。その寺内は4回に回ってきた第1打席でヒットを放つも、寿司職人ラミレスが倒れた後、二盗を仕掛けて憤死。李もショートゴロに打ち取られ、結局、3人で攻撃終了。続く5回には一死から阿部が二塁打を放つと、投手の上原が10球粘ってレフト前へ執念のヒット。一気に三塁を蹴った阿部だったが、ベンちゃんの好返球の前に本塁憤死となり、先制ならず。その裏、中日は一死から中村紀が二塁打。二死後、谷繁が敬遠され、一、二塁となるも、ウッチャンはあえなく三振に倒れて、二者残塁。7回、巨人は先頭の寿司職人ラミレスが三遊間突破のヒットで出塁。ここで絶好調の李が何を血迷ったか、セーフティバントを仕掛けるが、これがサードへの小フライとなり、まず一死。続く松田記者はショートゴロゲッツーに倒れる最悪の展開で、またもや無得点。中日は8回、二死走者なしから荒木が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへ4号ソロを叩き込み、ついに1点を先制。ようやくリードを奪った中日は9回は守護神・岩瀬が3人でピシャリと締めて、完封リレーを達成した。
息詰まる投手戦に終止符を打ったのは伏兵・荒木の一発。やはり、川相不在では一発に賭けるしかなかった様だ。デーゲームで広島が勝っているだけに負けられない中日だったが、チェンの好投に辛うじて報いる形で3位タイを死守した。一方、巨人はまずい攻めで上原を見殺しにしてしまい、完封負けでまたも首位陥落。阪神に7度目のマジック8が点灯した。試合開始早々、ガッツがチェンの凶弾に倒れたのが何と言っても痛かった。万一、骨折している様だと今季絶望となってしまうだけに心配されたが、診断の結果、打撲で済んだ様で何よりだ。それにしても、解せないのが7回の李のセーフティバント。サインならせめてセーフティでなく、普通に送りバントだろうし、李の自己判断だと思うのだが、大不振だった前半戦ならともかく、何故、今の状態で無駄に意表をつく必要があるのか分からない。正に、血迷ったとしか言いようのないプレーだった。
◆C6−3S◆
広島は初回、一死すら天谷がヒットで出ると、続くオチョアがレフトスタンドへ15号2ランを放り込み、2点を先制。直後の2回、ヤクルトは二死から連打と四球で満塁とするも、投手の川島亮がライトフライに倒れて、三者残塁。広島は4回、前田健のプロ初アーチが飛び出すと、続く5回には栗原が21号2ラン。更に、6回には天谷のタイムリーで6点目を追加。ヤクルトは7回、川島慶,福地の連続タイムリーで2点を返すと、土壇場9回には一死二塁から青木のタイムリーで3点差まで詰め寄ったが、ここで出てきた守護神・永川に川島慶,福地と打ち取られ、万事休す。
前田健が投打に渡る活躍で8勝目。勝利数は及ばないが、後半戦に入ってからの投球は明らかに岩田,吉見を凌ぐ内容で、まだ新人王の望みは残されているだろう。一方、ブラウン監督に嫌われている方の前田こと求道者・前田は8回に代打で登場。4点リードの終盤に下位打線の先兵として起用する訳の分からない嫌がらせ采配にモチベーションがどん底まで落ちきった求道者・前田はあえなく三振に倒れる始末。広島市民球場での公式戦最終戦だと言うのに、功労者に対して、この無体な扱い。ファンをないがしろにした暗黒采配を揮い続けるこの男が来年も指揮を執る様な事があって許されるのか?
◆E2−7H◆
これ以上、王さんに恥をかかせる訳にはいかないソフトバンクは初回、四球で出た大村が二盗と悪送球で三進すると、一死後、松田が先制タイムリー内野安打。続く松中が25号2ランを叩き込むと、更に、フェルナンデスのエラーの後、柴原のヒットに中島のエラーが重なり、二死二、三塁となった所で中西がタイムリーを浴びせて、いきなり大量5点をゲット。楽天は3回、一死から中村が三塁打を浴びせると、内村のセカンドゴロの間に返って、ようやく1点。2回以降、すっかり当たりが止まってしまったソフトバンクだが、9回、一死二、三塁から森本が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、ダメ押し。先発・ガトームソンはその裏、山崎武に被弾したものの、今季2度目の完投で5勝目をマーク。ソフトバンクの連敗はようやく7でストップした。
あまりにも不甲斐ない戦いが続いていたソフトバンクがようやく暗闇を抜け出した。初回から松中の一発が飛び出すなど、5点の猛攻。中盤はさっぱりだったのは気になるが、ダメ押し点も奪った。投げてはガトームソンが2失点完投の好投で7月9日以来の白星。直接対決で敗れた楽天は0.5差と詰め寄られ、再び最下位転落の危機。先発・一場はいきなりの5失点で2回に先頭打者を歩かせると、早くも降板させられる体たらくでまたもや今季初白星を逃した。
◆F4−1M◆
日本ハム先発・藤井に対して、ロッテは4回まで毎回安打を浴びせながら、2つの併殺を食らうなど、チグハグな攻撃で一向に先制点を奪えない。一方、ロッテ先発・成瀬の前に4回まで1安打と抑え込まれていた日本ハムだが、5回、一死から四球で出た高口が二盗を決めて、二死二塁となった所で田中がタイムリーを放ち、ついに均衡を破る先制点を獲得。8回、日本ハムは粘りの投球を続けていた藤井から建山にスイッチするも、これが裏目。一死から連続内野安打の後、代打・フクーラのタイムリー二塁打で同点を許すと、代打・橋本を敬遠して満塁となった所でサブローにタイムリーを浴びて、勝ち越し点を献上。二死後、3番手・武田勝も代打・大塚に2点タイムリーを浴びて、この回悪夢の4失点。リードを奪ったロッテは川崎−荻野と繋いで、逃げ切った。
3位をかけた直接対決はロッテが逆転勝ちで順位を入れ替えた。拙攻に次ぐ拙攻であわや完封負けの危機だったが、日本ハムの継投ミスに付け込んでの一気呵成の攻めが決まった。成瀬は7回を2安打1失点の好投で8勝目。一方、藤井は7回まで8安打を浴びながら、無失点に抑えていたが、打線に見殺しにされてしまった。
◆L2−7Bs◆
新人王へ驀進中の小松に対し、西武は初回、二死一、二塁から中村がレフト前へタイムリーを放ち、1点を先制。キニーの前に3回までパーフェクトと沈黙していた偽バファローズは4回、ローズのタイムリーで同点とすると、5回には一死から大引,小瀬,坂口の3連打で勝ち越し。更に、カブレラも2点タイムリーを浴びせて、この回3点。続く6回には一死一、二塁から小瀬のタイムリー二塁打,坂口のスクイズ,下山のタイムリー二塁打で3点を加え、試合を決定付けた。西武はその裏、栗山に一発が飛び出したが、焼け石に水で6連敗。
負ければ、2位から一気に4位転落と言う危機に瀕していた偽バファローズ。8連勝中の小松がいきなり初回から先制を許す苦しい立ち上がりとなったが、中盤に打線が火を噴いて、2位の座を死守。小松は今季3度目の完投で9連勝の15勝目。西武は2回以降僅かに3安打と沈黙。立ち上がりこそ素晴らしかったキニーが2巡目に入ってから突然崩れると、2番手・ミッチーも炎上。優勝を決めても一向に連敗を止められないのは余裕なのか、苦悩なのか…。
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