September 24, 2008 23:45
東野、連投でプロ初完投勝利! 巨人、32年ぶり12連勝で首位キープ!
◆G6−2C◆
初回、いきなりシーボルのエラーで先頭の鈴木尚を出した巨人は続くキムタクがヒットで繋ぐと、ガッツが先制タイムリー。更に、寿司職人ラミレスの併殺崩れの間に2点目を追加。以降、しばらく膠着状態となったが、0−2の儘、迎えた6回、巨人はキムタクの通算1000本安打となるヒット等で作ったチャンスに李のタイムリーで1点を追加。続く7回には一死二塁から、鈴木尚のセーフティバントがまたもシーボルのエラーを誘い、二塁走者・坂本が生還。更に、キムタク,寿司職人ラミレスのタイムリー二塁打でこの回3点。昨日からの連投となった先発・東野は6回まで散発2安打無失点の好投。7回に2エラーのシーボルに汚名返上の12号2ランを浴びたものの、リズムを崩す事なく、最後まで投げきり、プロ初完投勝利を飾った。
昨日、ラストイニングを締めた東野の連投は予想出来たものの、よもや最後まで投げきってのプロ初完投勝利をあげてしまうとは流石に予想外で天晴れと言うしかない。これで巨人は引き分けを挟んで12連勝。ここまで連勝中全試合に飛び出していた一発は出なかったものの、まんべんなくヒットが出る効率のいい攻撃で終始、主導権を握って、首位タイをキープ。広島はシーボルが致命的なエラーを連発。2ランを放ったものの、帳尻は合わせきれなかった。昨日、執念の同点打を放った求道者・前田だが、活躍を恐れたブラウン監督の嫌がらせにより、またもフル欠場に追い込まれ、広島は4位転落となった。
◆D9−3S◆
初回、飯原,福地のタイムリーで2点を先制された中日だが、2回、無死満塁のチャンスを掴むと、早くも先発・小笠原を引っ込め、代打・小池を投入。その小池が押し出し四球を選ぶと、続く李が同点タイムリー。二死後、4番に入った森野がタイムリーを放って、2点を勝ち越し。5回には無死一、二塁からデラロサ,谷繁,代打・立浪と3連続タイムリー。8回には平田,デラロサの連続タイムリーでダメ押し。最後は6点差ありながら、投入された守護神・岩瀬が3人でピシャリと締め、単独3位に浮上した。
2回で引っ込める程、酷い内容だった訳でもない小笠原を迷う事なく下ろして、3回からは人斬り抜刀斎を投入,9回には6点差で岩瀬投入と言うなりふり構わぬ落合采配で中日が3位に這い上がった。昨年はリーグ優勝に固執せず、アジアシリーズ出場権争奪戦出場権争奪戦などと言うしょーもないエキシビジョンマッチに照準を合わせて、最後まで鞭を入れなかった落合監督だが、流石に、エキシビジョンマッチにすら出られないかもしれないとあって、鞭を入れた模様。打線の方は16安打放ちながら、ノーアーチで9点と珍しく繋がっての快勝。ヤクルトは先発・石川が2回もたずにKOの背信投球。5回から初の中継ぎ登板となった由規は3安打1四球と一死も取れずにKOされ、完全に試合をぶち壊してしまった。
◆T5−2YB◆
連敗地獄に喘ぐ横浜は初回、村田のタイムリーで先制するも、3回、阪神はゼブラ今岡の6号2ランで逆転に成功。続く4回には2四球に野選とノーヒットで1点を加えると、更に、シャア少佐のタイムリーで4点目。3点を追う横浜は6回、内川の11号ソロで1点を返したものの、阪神は8回、一死満塁からまたもシャア少佐にタイムリーが飛び出して、ダメ押し。9回は守護神・藤川がきっちり締めて、首位タイの座を守った。
4勝0敗,被打率.168と今季、阪神を完全にカモっていたハマのチンピラが連敗ストッパーを託されたが、得意のキュラソ星人こそ3タコに封じ込めたが、6回4失点であえなく降板。打線も阪神の小刻みな継投の前に2点しか奪えず、今季ワーストの8連敗。阪神は攻守に粘りを見せての逆転勝ちでまたも首位の座を明け渡さなかった。
◆H1−4Bs◆
ソフトバンクは2回、二死満塁と絶好の先制チャンスに本多が空振り三振。4回にも先頭の松田が四球で出るも、二盗を仕掛けて憤死した後に小斉に二塁打が飛び出すチグハグな攻撃で一向に先制点を奪えない。味方の援護を待ちながら、4回まで1安打の好投を続けてきたホールトンだったが、5回、先頭の北川に13号先制ソロを被弾。続く6回には一死三塁からまたも北川に犠飛を許して、この回限りで降板。7回には下山,ローズとタイムリーを浴びて、4点目を献上。9回、エラーで貰ったチャンスに内野ゴロの間に完封を免れるのが精一杯で6連敗となった。
王さんが今季限りの退任を表明し、今季本拠地最終戦となるこの日は何としても勝ちたいソフトバンクだったが、またも打線が機能せず、悪夢の6連敗。9回に4点ビハインドながら、最後まで諦めるなと言わんばかりにあえて守護神・馬原を投入した王さんの檄も実らなかった。試合終了後の挨拶で「力を発揮出来なかったのは全て私の責任」と言う王さんの言葉に何とも悲しい気持ちになった。最後に王さんはナインから惜別の胴上げを受けたが、相変わらず、王さんの胴上げ姿は美しい。これだけ綺麗に胴上げされる監督は他に類を見ないだろう。最後の胴上げは日本一の歓喜の胴上げであって欲しかったものだが…。これでソフトバンクと楽天の差は0ゲーム。最下位転落へ風前の灯火となったが、残り8試合全て勝つつもりで奮起して貰いたいものである。
◆L1−9M◆
3回まで5残塁と攻めあぐねていたロッテだが、4回、四球のズレータを一塁に置いて、大松が24号先制2ラン。更に、ベニー松山,細谷のヒットで一死一、三塁とすると、西岡がセンター前へタイムリー。オーティズの内野安打で満塁となった所で里崎,ズレータが押し出し死球を食らうと、またも大松が2点タイムリーを浴びせて、この回一挙7点のビッグイニングを形成。その裏、西武は栗山のタイムリー二塁打で1点を返したものの、ロッテは6回に大塚のタイムリー,8回には橋本の10号ソロで試合を決定付けた。
ロッテが集中攻撃で圧倒し、西武の胴上げを阻止すると同時に3位タイに再浮上。久保は9安打を浴びながら1失点で切り抜ける粘りの投球で今季初完投の3勝目。4回に里崎,ズレータに続いて、3人目の死球を食らったベニー松山は怒り狂って、細川に背負い投げを食らわせて、負傷退場に追い込む大暴れを見せた。西武は涌井が今季ワーストタイの7失点KO。またも優勝に足踏みとなったが、これだけ惨敗しながらの胴上げでは逆にみっともない為、偽バファローズが勝ってくれて幸いだったかもしれない。
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