September 08, 2008 21:14
球道、変化球一本のスカシ投球! 山田、執拗なストレート要求! / 今週の「ドカパロSS 超絶無間地獄変」
6回から球道にスイッチされてしまい、まだ余力があると思っている唐川は不満たらたら。しかし、ゴーグルからこの継投は100球の熱投を無駄にしない為の親心だと諭される。体力はあっても、握力がなくなってきている筈で、5回の東京の攻撃も唐川の握力を奪う為に球数を投げさせる事に徹していたと分析。この儘、投げ続けたら、ストレートはおじぎし、変化球はすっぽ抜けで、あっさり逆転されるとまで言われてしまう。そもそも、今回の2連戦は球道,成瀬で行く筈だったが、唐川が山田と対戦したがっており、この機会を逃すと、当分先になってしまう事を配慮しての先発起用だった事を聞かされ、唐川は返す言葉がないのだった。球道はサル相手にあっさり三振を奪い、格の違いを見せると、続く岩鬼も155kmの速球で三振。殿馬に対しては、100kmのスローボールでタイミングを外し、サードゴロに打ち取り、この回を3人で切り抜ける。一方、里中も7回、大松,瓢箪,サブローと1コマで退け、7回裏に突入。先頭の微笑はあえなく三振と苦もなく捻られ、山田を打席に迎えた所で球場の空気が一変する。スライダー,フォーク,スライダーと続けてカウント2−1まで追い込む球道。山田のストレート狙いを察知し、徹底した変化球攻めを続ける球道に対して、山田はスライダー,カーブ,フォークと立て続けにファール。ゴーグルは山田がファールしているのは球道にストレートを要求しているからではないかと推測するのだが…。
作品観をぶち壊し、「ドカプロ」が「ドカパロ」と化した元凶である中西球道。高校時代に数々の名勝負を演じたなどと言われても、「大甲子園」と「ドカプロ」は繋がっていない説を掲げる立場としては、全く納得がいかないし、百歩譲って繋がっていたとしても、立て続けに2試合やっただけで数々の名勝負と言う印象は希薄。白新や土佐丸の方が遙かに数々の名勝負を演じた印象が強いと言うものだ。終生のライバルなどと言われても、高校時代の対戦経験が少ない上、球道を無理矢理プロに引っ張り出しておきながら、全然登場しないわで、盛り上がらない事この上なし。山田の終生のライバルを名乗れる権利があるのは不知火をおいて他になかろうて…。まぁ、今となっては不知火ですらそういう印象はなくなってしまっている。山田はただ読みが当たるか当たらないかに尽きる打者と化している為、相手が誰かなどと言う事は最早、どうでもいい要素になっている訳で、山田が他のどの投手と対する時よりも気持ちを入れるなどと言うゴーグルの推測は的外れの様にしか思えないのだ。実況やらベンチやらが強引にこの対決をプレミア化させて、盛り上げよう盛り上げようと必死こいているが、実に白々しさばかりが漂う。そういう印象しか抱かせなくなる様な漫画を長々と描いてしまった水島氏の罪はこの上なく重いと言えるだろう。で、挙げ句の果てにその終生のライバルとやらにストレートを待っているからと徹底した変化球攻めをかます球道の魅力のないピッチング。お前はイップスに陥った茂野吾郎か! 実際の所、プロで何年も何試合も対戦している筈なのだから、こういう流れの対戦があっても至極、普通なのだが、まるで何年ぶりかの対戦かの様な盛り上げ方(空回りしてはいるが)をしておきながら、これではスカされた印象しか残らない。山田は山田でストレートを要求するがごどく粘っているとの事だが、球道のストレートと対決したい…と言うよりは、多数の変化球に的が絞れないので、無理矢理読み通りの球を投げさせる事に邁進しているだけにも見える。ジャンケン野球の申し子・山田にとっては凄いストレートもショボいストレートも大差なく、ストレートが来た時にストレートを読んでいたか否が全てであるのだから…。それにしても、相変わらず、速球投手に対する微笑の扱いの酷さは泣けてくる。
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