August 22, 2008 23:45
岩瀬、李に痛恨被弾! 日本、逆転負けで金メダルの可能性消滅!
◆韓国6−2日本◆
日本は初回、内野安打の西岡(ロッテ)が李(巨人)の走塁妨害,荒木(中日)の犠打で三進。青木(ヤクルト)が歩いて、一、三塁となった所で新井(阪神)のピッチャーゴロ併殺崩れの間に西岡が先制のホームイン。3回にはまたも西岡が四球で出ると、荒木の犠打と暴投で三進した所で青木がタイムリーを放ち、2点目。3回までノーヒットの好投を見せていた先発・杉内(ソフトバンク)だったが、4回、連打で無死一、三塁のピンチ。ここで李をゲッツーに打ち取る間に1点を返されると、四球で一、二塁となった所で星野監督は早くも杉内を下ろし、人斬り抜刀斎(中日)にスイッチ。総力戦を掲げる星野監督は6回からは成瀬(ロッテ)を投入すると、7回からは藤川(阪神)を送り込むが、これが誤算。藤川は二死一、二塁のピンチを背負うと、李晋暎のどん詰まりの当たりがポトリと落ちるタイムリーとなり、試合は振り出しに。8回には今大会絶不調の岩瀬(中日)を起用するが、一死一塁から李にライトスタンドへ叩き込まれて、勝ち越しの2点を献上。更に、6番手・涌井(西武)が同僚のG.G.佐藤(西武)のエラーで足を引っ張られた上、タイムリー二塁打まで浴びて、致命的な2失点。9回の攻撃に最後の望みを託すも、あえなく3人で打ち取られ、万事休す。この瞬間、日本の金メダルの可能性は消滅。銅メダルを懸けて3位決定戦に臨む事となった。
またもや岩瀬が背信投球。よりにもよって、あそこまで2三振1併殺1走塁妨害1失策と攻守に渡って大ブレーキの李に打たれるとは…。この日の日本の継投はあまりにも釈然としないものだった。あそこまで無理矢理総力戦を「演じる」必要があったのだろうか? 先発・杉内の交代からして早かった様に思うし、そこは百歩譲っても、人斬り抜刀斎,成瀬は輪をかけて早過ぎた。あれだけ早く杉内を下ろしたならば、とりあえず、人斬り抜刀斎にはロングリリーフをさせても良かったのではないか。成瀬だって、もう少し引っ張れた筈だ。おかげで藤川が7回にして登場。今大会、明らかに調子の上がっていない岩瀬を8回にして使わざるをえない様な状況を早過ぎる継投によってむざむざ作り上げてしまった印象なのだが、あの流れでは藤川が0点に抑えていても、8回からは岩瀬を予定していた様にも思う。あのタイトな展開で今の岩瀬を使うと言うのは酷ではなかろうか。「本当の」総力戦になって使わざるをえない状況に追い込まれたのならば、仕方ないが、岩瀬を使わずに済むなら越した事はない…と言うのが予選リーグを終えた日本の決勝トーナメントの流れだった。これで岩瀬は今大会3敗目だが、岩瀬ばかり責めるのは気の毒と言うもの。岩瀬は川相不在で金メダルなど本当に狙えるのか?と言う不安で一杯だったに違いない。つまり、川相を選ばなかった星野監督…、あるいは、(星野監督が川相が現役復帰していなかった為に現役選手のプライドを考えて選出に二の足を踏ませたのだとすれば)現役復帰に踏み切らなかった落合監督に責任があると言っても過言ではあるまい。川相不在の弊害は岩瀬だけではなく、打線にも影響していた。この日も僅かに2得点。序盤で2点を取ったはいいが、4回以降ゼロ行進で投手陣にプレッシャーをかける事になってしまった。長打は1本も出ず、その上、連打も出ないピストル打線ぶりでは如何ともしがたい。ともあれ、最後になるかもしれない五輪での野球で金メダルを獲得する可能性が完全消滅した事実は受け止めるしかなく、あとは何とかアメリカを倒して銅メダルを掠め取って面目を保つしかないのだが、この調子では銅メダル獲得にも大いに不安が残ると言わざるをえない。
◆キューバ10−2アメリカ◆
中盤までは1点を争う展開だったが、キューバが8回に2発の3ランで一挙に6点を奪い、試合を決定付けた。
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