August 27, 2008 23:42
恐るべき読み至上主義! 唐川、配球読まれて痛恨被弾! / 今週の「ドカパロSS 超絶無間地獄変」
3回、唐川は山岡,サル,岩鬼と三者三振に斬って取るも、岩鬼相手に6球も費やした他、28球も投げてしまい、今江から守備のリズムが狂うと苦言を呈される。一方、里中は4回、里崎にヒットを許すも、後続を断ち、この回も無失点。その裏、唐川は殿馬をサードライナーに打ち取るも、8球粘られ、続く微笑にも8球粘られ、最後はシンカーと見紛う程おじぎする力ないストレートが奏功し、三振に斬って取るが、4回途中にして78球も投げて山田を迎える事に。瓢箪は1,2球と明らかなボール球を要求し、3球目もインコースへのボールくさい球を投げさせるが、ライトスタンドの看板を直撃する特大アーチを被弾し、試合は振り出しに。歩かせと見せかけて実は勝負と言う瓢箪のリードは山田にまんまと見抜かれていたのだった。かつて小野が山田に被弾したのを見て、山田を抑える為に投手を目指した唐川だが、自分も返り討ちに遭ってしまった事でマウンド上で悔しさを露わにする。これを見た球道は唐川がハナから山田に打たれるとは思っておらず、気持ちでは負けていないと分析し、第3打席の対決に期待を寄せるのだった。
やはり、配球を読みさえすれば、100%近い確率でスタンドへ放り込む山田。流石はジャンケン野球の申し子だ。とにもかくにも読み至上主義なので、唐川に力があるとかないとか、球数を投げ過ぎて疲れているとかいないとか、そういう要素が副次的にすら感じられない辺りが、この漫画のダメな所である。確かに読みと言う要素は野球の醍醐味の一つではあるのだが、読み合いが結果の全てに結びついてしまう訳がない。ましてや、「作者が双方の心理を完全支配している出来レースの駆け引き」である様にしか感じられない描き方なものだから、逆に読みと言う要素に嫌気がさしてしまう。しかし、水島氏はこの出来レースに自己陶酔してしまっている為、残念ながら今後もこの読み至上主義は続いてしまうのだろう。それにしても気になるのが、岩鬼に6球も投げたと言う件。普通に考えれば、そんな事は殆どあり得ない。三振している訳だから、余計に3球投げている訳だが、ボール球は打ち込まれる訳だから、3球ファールされたと考えるしかない(あるいは岩鬼をもってしても到底届かない程の大暴投か)。しかし、岩鬼が3球もファールを打つ事もかなりレアケース。こういう所を広げないで、今や読者が何の関心も示さない山田の読み合いにページを割いてしまう辺りがこの漫画のダメな所である。
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コメント一覧
11球粘ったのもすごいと思いますよね。(平均で)
まあ、そういうところにページを使わないのが
このマンガなんですよね。
私も貴方と同意見です。
私もドカベンを集めていたんですが、日本シリーズの中日の野手が1イニングずつ抑えるという場面があり、水島は「野球をなめているのか!」と思い購入をやめました。
スーパースターズ編になって自己満足漫画になりさがってますね。
岩鬼に6球費やした事の詳細なんて、絶対深く考えてませんよ、水島氏は…。
あっさりスルー出来ない様な異常事態の筈なのに
自分で描いていてそれを認識していないと言うか
いかに適当に描いてるかが窺えると言うものです。
>danteさん
「ドカパロ」が水島キャラで実在選手をシメ倒すだけの自己満足漫画と化しているのは
SS編に入るよりもずっと前からの事だと思いますけどね。
まぁ、負のスパイラルに取り込まれる前に購読を辞められたのは
幸せだと思います。私はもう暗黒しかない道と分かっていても
引き返せない所まで来てしまっているので…。