August 05, 2008 22:51

山田、悉く読み負けの三球三振! 岩鬼脱帽のチャンスを無惨に粉砕!/ 今週の「ドカパロSS 超絶無間地獄変」 3

「やっぱり凄い人だ」(唐川)
「相変わらず山田は凄い」(瓢箪)
「やっぱり凄いバッターだよ、山田は」(微笑)

 山田の迫力に気圧されながらも、山田を倒す為に投手になった決意を思い出し、気を取り直した唐川は瓢箪のサインを覗き込む。瓢箪は山田はストレートを待っていないと睨み、打たれても二塁打と外角低めのストレートを要求。初球のストレートに山田はまさかと思いつつも、想定範囲内ではあったらしく、踏み込んでこれを激打。最悪でも二塁打のつもりで投げた球がレフトポールを僅かに左に切れる大ファールとなり、唐川は愕然とする。瓢箪は続いて内角低めのストレートを要求。山田はこれも意表つかれながら、掬い上げて、ライトポール際への大ファール。岩鬼は三振前のバカ当たりに過ぎないとケチをつけ、3度目の正直でスタンドへ放り込んだら脱帽すると宣言。微笑の本当に脱帽するのか?と言うツッコミに、それくらいの気持ちで讃えると言う事だ…と受け流そうとした岩鬼だが、口だけなら何とでも讃えられると微笑に失笑されると引くに引けなくなり、本当に脱帽する事を宣言。この話が聞こえたのか、山田も瓢箪も主審までもが東京ベンチに注目する始末で、山田が打つか否かよりも、岩鬼が帽子を脱ぐか否かかに焦点が絞られた雰囲気になりつつあったが、勿論、唐川にはそんな余裕はなかった。山田は3球目を投げようとしている唐川がグラブの中でボールを握り直している動きを見て、フォークと察知するが、実際にはこれがど真ん中のストレート。唐川の動きはフォークを予想させる為のフェイクに過ぎず、読みを外された山田はあえなく三球三振。脱帽せずに済んだ岩鬼は内心ホッとするのだった。

 岩鬼のよもやの脱帽宣言により「ドカパロ」史上最も盛り上がった…かもしれない今回だが、この発言が飛び出した段階で、岩鬼に脱帽させたくない水島氏が山田を三振させる事がほぼ確定したも同然だった訳で、高まった盛り上がりはほんの一瞬の煌めきに終わってしまった。流石、「期待は裏切り予想は裏切らない」を地で行く水島氏である。大体、読者は未見だが、微笑も山田も里中が中退(未遂)した時に岩鬼の脱帽姿は拝んでいる訳だから、劇中であそこまで注目する様な話でもないと思うのだが…。山田を三振に斬って取った唐川だが、勿論、これは唐川の球威や制球,キレが素晴らしかったからでも何でもなく、瓢箪が山田の読みを悉くかわしたからに過ぎない。特に、明示された箇所はなかったが、フォークの握りのフェイクも恐らくは瓢箪の指示だろう。どいつもこいつも山田に対して「凄い」を連発していたが、どれ程の大ファールを放とうと、所詮、読みを外されれば、ヒットすらロクに打てないのがジャンケン野球の申し子・山田であり、岩鬼が脱帽を賭けてまで山田を罵倒したのは、ある意味当然の話なのだ。唐川はなまじここで抑えてしまっただけに、最終的に試合を決定付けられる一発を叩き込まれる展開が見えて、そこでまたもや「凄い」と吐かされてしまうんだろうなぁと思うだに憂鬱になるばかりである。

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