June 27, 2008 23:45
本多、劇的タイムリー! ソフトバンク、今季7度目のサヨナラ勝ち!
◆C6−1G◆
Aクラスなら確実、勝率5割でも検討の余地ありとの条件を出され、求道者・前田に引導を渡すべく続投へ意欲満々のブラウン監督は同一リーグ戦再開早々、求道者・前田をベンチに軟禁。難敵不在の広島相手に白星を掴みたいグライシンガーだったが、2回にシーボルに先制タイムリーを許すと、3回には栗原に8号3ランを叩き込まれ、5回にはバックに足を引っ張られて5点目を失い、この回限りで無念のKO。一方、広島先発・前田健は6回まで散発2安打と素晴らしい投球を展開。7回に阿部に7号ソロを浴びて降板したものの、リリーフを仰いで、2勝目をマークした。
前回の好投で二軍降格の危機を免れたかに思われたグライシンガーだが、またまた背信投球。ここ7戦で1勝5敗の体たらくで悠長にはしていられなくなってきた。とりあえず、ガッツがサードを守れない状態で、復調気配とは言え、李を上に上げられない状況であるのは僥倖と言えるだろう。さて、ブラウン監督の求道者・前田幽閉策はいよいよ本格化しそうな気配。ブラウン失脚の為、チーム一丸となって貯金阻止に走る様な事態になったらどうするつもりなんだ!? もう一人の「前田」こと前田健は7回1失点と前回に続く好投。いよいよ覚醒しつつあるのは喜ばしい限りだ。
◆YB1−2D◆
交流戦でもタイムリー欠乏症,一発依存症に好転の気配が見えなかった中日は同一リーグとの戦いが始まっても相変わらずで、初回からエラーで貰ったタナボタのチャンスを逃すと、2回一死二三塁,4回一死一、二塁のチャンスを悉く逃す拙攻三昧。しかし、再び威力を増してきた水島の呪いに苛まれる横浜も3回に満塁のチャンスを逃すなど、5回までに1併殺1走塁死6残塁と中日以上の大拙攻。投手戦でも貧打戦でもない拙攻戦は両軍無得点の儘、7回へ突入。中日は無失点投球の人斬り抜刀斎をついに引っ込めてまで投入された代打・立浪が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ今季初アーチを叩き込み、ついに待望の先制点をゲット。更に、この後、二死一、二塁のチャンスを作ったが、ベンちゃんは三振に倒れて、1点止まり。その裏、この回から代わった吉見に対して、ウチからのヒット,ビクビーの四球で一死一、二塁とした横浜だったが、ここから吉村,代打・メカゴジラと内野ゴロに仕留められ、同点ならず。土壇場9回、中日は二死二塁から代打・平田のどん詰まりの打球がセンター前にポトリと落ちる幸運なタイムリーとなり、貴重な1点を追加。その裏、守護神・岩瀬がいきなり代打・大西に被弾し、1点差とされたものの、後続を断って、逃げ切った。
怒濤の拙攻モードを繰り広げながら、人斬り抜刀斎の頑張り…と言うより、横浜が中日以上の拙攻を繰り広げてくれた事に救われた中日が何となく6連勝。6連勝中とはとても思えないこの勢いのなさは何だろう…。まぁ、相変わらずの一発依存とは言え、立浪の今季初アーチならば、とりあえず、よしとするか…。吉見の中継ぎ起用はローテに余裕の出来る交流戦仕様かと思われたが、今後もこういう使い方でいくのだろうか。ならば、岩田にも逆転新人王の勝機は出てくる…かも…。
◆H3−2E◆
ソフトバンク先発・大隣は初回、高須に2号ソロを被弾し、先制点を献上。グスマンの前に2回まで3人ずつで抑え込まれていたが、3回、長谷川の二塁打の後、松田が同点タイムリー。1−1の儘、迎えた6回、楽天は先頭のフェルナンデスが9号ソロを叩き込み、勝ち越すも、それも束の間、その裏、ソフトバンクは無死二、三塁から小久保が犠飛を打ち上げて、再び振り出しに。追い付かれた楽天は8回、2番手・久米を攻め、無死満塁のチャンスを掴むも、ここで代わったニコースキーの前に後続3人が倒れて、三者残塁。土壇場9回、ソフトバンクは二死走者なしから松田が四球を選ぶと、山崎がライト前に弾き返して、一、三塁。ここで本多がセンター前へタイムリーを放ち、今季7度目のサヨナラ勝ちを収めた。
交流戦初優勝を飾ったソフトバンク。その勢いがこの中休みで止まってしまわないかと心配された矢先に川崎がノックで右手親指打撲のアクシデントに見舞われてしまった。しかし、川崎は気力の強行出場を果たし、王さんが序盤から猛抗議を見せるなど勝利への執念をチーム一丸となって燃やし、サヨナラと言う最高の形での白星スタートとなった。久米が思わぬ乱調で作ったピンチをニコースキーが見事に切り抜けたのが大きかった。
◆Bs3−4F◆
日本ハムは3回、二死走者なしから野手転向3年目の糸井がプロ初アーチを叩き込み、先制。5者連続三振を奪うなど、上々の滑り出しを見せていたダルビッシュだが、4回、先頭のカブレラに四球。ここからローズ,北川と連続三振に斬って取るも、日高に7号2ランをぶち込まれ、形勢逆転。1点を追う日本ハムは6回、二死から四球で出た田中がすかさず二盗を決めると、稲葉のタイムリーで同点のホームイン。8回には二死一、二塁からまたも稲葉がタイムリーを放ち、勝ち越しに成功。その裏、偽バファローズは二死満塁と一打逆転のチャンスを掴むも、北川がセンターへ打ち上げて、三者残塁。日本ハムは9回に金子誠のタイムリーで1点を追加。粘る偽バファローズはその裏、守護神・MICHAELに対して、一死から下山の5号ソロで1点差。更に、後藤のヒット,フェニックス一輝の四球で一、二塁と追い詰めたが、反撃もここまで。坂口はセカンドゴロに打ち取られると、村松は空振り三振に終わり、あと一歩及ばなかった。
偽バファローズがまたも貧打で6連敗。連敗中全て4点以内で踏ん張り、1点差が4試合,2点差が2試合と悉く接戦を逃している。一歩間違えば、6連勝出来たとも言える訳で、肝心な所での勝負弱さが大きく響いている。4回まで8個とハイペースで三振を奪ってきたダルビッシュだが、開幕直後の「ドカパロSS」的展開を想像してしまったのか、中盤から失速し、7回で降板となったのは残念。密かな大事件と言えば、ここまで打率.062,ヒットが四球より少ないと言う壊滅的不振に喘いでいた金子誠が何と!2本もヒットを放った事だろうか。
◆L4−1M◆
6連敗と言う最悪の形で交流戦を終えた西武はこの日も初回から里崎に被弾し、先制点を献上。しかし、その裏、ブラゼルの犠飛であっと言う間に追い付くと、3回には栗山の5号2ランで勝ち越し。5回にはブラゼルに18号ソロが飛び出し、成瀬をこの回限りでマウンドから引きずり下ろした。ロッテは2回以降、大きなチャンスも作れず、最後はグラマンに締められてのスミ1で4連敗。
連敗地獄に喘ぐ西武相手に表ローテで3タテと意気込んでいたロッテだが、ナイター14連勝中の成瀬が5回KOの大誤算。打線もスミ1の体たらくで、西武の連敗を止めたばかりか、自軍の連敗を伸ばしてしまった。西武は一発攻勢と帆足の好投で15日ぶりの白星となった。交流戦後の中休みがいい気分転換となったか、プラス方向に働いた様だ。
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