May 28, 2008 23:14
内海、初の無四球完投勝利! 巨人、ようやく借金完済!
◆G6−2E◆
6度目の5割挑戦となる巨人だが、先発・内海が2回に中島に今季初アーチを被弾し、先制点を献上。しかし、その裏、巨人は楽天先発のルーキー・長谷部から先頭の阿部が二塁打を浴びせると、続く松田記者が今季初アーチなる逆転2ラン。続く3回には連続四死球で一、二塁となった所で阿部が5号3ランを叩き込み、一気に突き放した。6回には寿司職人ラミレスのタイムリーでダメ押しの6点目。内海は3回以降1安打を許したのみと、すっかり立ち直り、プロ初の無四球完投で4月22日以来の3勝目。巨人は今季初めて5割に到達した。
ルイスのドーピングによる解雇,ジェレミーの落雷死とダブルゴンザレスショックを乗り越えて、巨人がようやく借金を完済。借金完済など所詮通過点だが、内海が復活してくれたのは大きいだろう。ゴンザレスが消え、亀井が消え、どんどんこぢんまりとなっていく巨人打線だが、デビュー戦が雨で消え、名目上プロ初先発となった長谷部を4回5失点KOと、ロッテ・唐川に続いてのゴールデンルーキー討ちとなった。ところで、無実を主張するゴンザレスは処分軽減を訴えているが、たとえ、シロでも契約解除は覆せないとの事。最早、復帰は諦めるしかない状況だが、せめて故意に薬物を摂取したのではない事を祈りたいものだ。
◆D2−4Bs◆
交流戦に入ってから、怒濤の拙攻三昧に拍車がかかる中日はこの日も2回の一死一、二塁と言う先制チャンスを英智がゲッツーで潰してしまう有様。すると直後の3回、先発・山本昌がカブレラに先制8号2ランを被弾。5回には一死三塁からまたもカブレラに犠飛を許して、3点目を献上。その裏、英智,ピンキー井上のタイムリーで1点差に詰め寄ったのも束の間、直後の6回、大引,後藤の連続二塁打で4点目を失い、山本昌は無念の降板。中日は6回以降、偽バファローズの継投策の前にノーヒットと沈黙。9回には連続四球で無死一、二塁とタナボタのチャンスを貰いながら、T.ウッズがゲッツーと最後の最後まで拙攻を展開し、連勝をストップさせた。
開幕4連勝を狙う山本昌だったが、拙攻に足を引っ張られ、今季初黒星。流石に、打線に頼るまでもなく勝てるだけの快投をそうそう何度も続ける事は出来なかった。これでリズムを崩し、200勝にいつまでも届かない…なんて事にならない事を祈るばかり。そんな事態に陥らない為にも名手・川相の現役復帰を視野に入れて欲しいものである。
◆YB2−6H◆
初回に村田のエラーで先制したソフトパンクは3回には松中の10号ソロで2点目。続く4回には一死一、二塁から的山に移籍初アーチとなる3ランが飛び出すと、更に、投手のガトームソンも一発を放って、ダメ押し。投げてはガトームソンが毎回の様にピンチを背負うながらも、要所を締める粘りの投球を見せ、7回を2失点。7回を終わった所で雨が強くなり、降雨コールドでソフトバンクが勝ちを拾った。
ゴンザレスのドーピング事件で心中穏やかではないであろうガトームソンが養毛剤パワーを発揮し、投打に渡る大活躍。薬物摂取が故意であれ過失であれ、陽性反応が出てしまったら、下手に反発しない方が球界に生き残れるのだと言う所を見せつけた。2度も雨で先発予定が流されたガトームソンだったが、この日は雨を味方につけての7回完投勝利。この日は的山も一発を放ち、バッテリーのアベックアーチとなったが、ホークスではエモやん&ノムさん以来36年ぶりだとか…。
◆C3−5L◆
折角、調子が上向きになって来ていると言うのに、相手が左の石井一だからとこじつけて、求道者・前田をベンチに幽閉するブラウン暗黒采配がまたも炸裂。2回にルパン広瀬のタイムリーで先制はしたものの、3回、先発・大島が栗山にタイムリーを浴び、あっさり同点。その裏、一死満塁とチャンスを掴みながら、オチョア,栗原の3,4番が倒れて、三者残塁。5回に細川のタイムリー二塁打で勝ち越された広島はその裏、再び満塁のチャンスを作るも、栗原が最悪のゲッツーを食らい、無得点。相次ぐ拙攻に士気が下がる一方の広島は直後の6回、中村に10号3ランで一気に突き放された。8回にルパン広瀬のタイムリー二塁打,倉の犠飛で2点を返した広島は土壇場9回、ようやく代打で登場した求道者・前田が怒りのヒットを放つなど、三たび満塁としたものの、最後はまたも栗原がゲッツーを食らって、あと一歩及ばず、連勝は4でストップした。
執拗に言っている事だが、左腕相手だからなんて安直極まりない理由で求道者・前田を外す愚行は辞めて貰いたいものである。実際の所、左対左に拘っていると言うよりは幽閉を正当化させる為の要因を無理矢理こじつけているのかもしれないが…。少なからず、連勝に貢献していた求道者・前田を外した途端に連勝が止まっても、それは何ら不思議ではないだろう。求道者・前田の幽閉で自分が決めなくては…と言うプレッシャーに苛まれたのか、栗原は3度の満塁のチャンスで2併殺含む3タコと言う大ブレーキだった。
◆T4−5M◆
ロッテ先発のルーキー・唐川に対して、阪神は初回からキュラソ星人のタイムリーで先制すると、続く2回には鳥谷の三塁打の後、ジュビロ野口がタイムリー。更に、3回にはヒットの新井を一塁に置いて、キュラソ星人が7号2ランを叩き込み、唐川はこの回限りでKOとなった。一方、ボーグルソンに対して、3回まで4安打を浴びせながら、攻めあぐねていたロッテだが、4回、大松の8号2ランで反撃の狼煙を上げると、5回には里崎の犠飛,今江のタイムリーで追い付き、ボーグルソンをKO。そして、6回には江草に対して、一死から西岡,根元,里崎の3連打で1点を奪い、勝ち越しに成功。4回から登板の2番手・久保は4イニングを無失点に抑える好リリーフを展開。8回からは川崎−荻野と繋いで、1点のリードを守りきった。
化けの皮が剥がれるだけの情報は掴みきれない交流戦で白星を伸ばすと思われた唐川が交流戦に入った途端に連続早期KO。マークが厳しくなってきたと言うよりは唐川自身のボールにキレがなくなっている印象。しかし、前回と言い、今回と言い、それでも黒星がつかない辺りは強運に恵まれてはいる様だ。阪神は今季無失点の江草の初失点が黒星に繋がったのでは仕方ない…と言いたい所だが、唐川をKOした後、僅かに3安打と沈黙し、追加点をあげられなかったのが痛かった。
◆S3−7F◆
開幕当初の勢いが消え失せている村中がこの日も乱調。初回に稲葉のタイムリーであっさり先制されると、更に、二死満塁から小谷野に2点タイムリーを浴び、この回3失点。2回以降、立ち直ったかに見えた村中だが、5回、二死から田中に痛打されると、またもおかしくなり、稲葉を歩かせた後、高橋,スレッド,小谷野と3連続タイムリーで4点を失い、あえなくKO。一方、日本ハム先発・ダルビッシュも2回に宮本に被弾すると、5回には4連打を浴びるなど、決して調子は良くなかったが、大量援護に守られ、8回まで3失点。最後は武田久のリリーフを仰いで、4月30日以来の6勝目を飾った。
村中はここ3試合で19失点とその不振ぶりはいよいよ深刻になってきた。チーム事情から高田監督はそれでも村中にはローテで頑張って貰いたい意向を示している模様。再調整の機会がない以上、一軍で投げながら、何とか立て直していくしかない。着実に打順を落としていった後、また、若干、持ち直したガイエルがついにスタメン落ち。途中出場で2回打席に立ったがいずれも凡退と名誉回復はならなかった。
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