May 03, 2008 22:33
亀井、執念の14球! 村中、快挙寸前で悪夢のKO!
◆S0−5G◆
ヤクルト先発・村中が8回まで四球3つを与えただけのノーヒットピッチングを展開。この村中の好投に報いたいヤクルト打線だが、巨人先発・内海の前に7回までゼロ行進。8回から山口にスイッチした事で流れを引き寄せんと、二死からヒットで出た川島慶が二盗を決めるも、田中はサードゴロに倒れて、またも無得点。0−0の儘、迎えた土壇場9回、巨人は一死からこの日一番に起用された亀井が執拗にファールで粘った末の14球目を叩き、ライトフェンス直撃の二塁打で村中のノーヒットノーランを阻止。記録を断たれた村中は続く坂本を打ち取った二死となった後、ガッツ相手にヤクルトベンチは敬遠指令を送るが、これが裏目。続く代打・大道に右中間突破の走者一掃タイムリー二塁打を浴びた村中は無念のKO。更に、代わった五十嵐が寿司職人ラミレスに内野安打を許した後、不振を極める阿部にライトスタンドへ放り込まれて、この回、悪夢の5失点。巨人はその裏、藤田−西村健と繋いで完封リレーを達成した。
7回無失点で下ろされた内海も可哀想だが、無論、それ以上に気の毒だったのが村中。前回も6回1失点で黒星だし、またも打線の見殺しに遭った。粘りに粘って初安打を放った亀井は天晴れと言うしかないが、明らかにタイミングの合いつつあるファールを連発していたので、早々と歩かせていた方が良かったのかもしれない。そして、釈然としないのはガッツへの敬遠指令。代打・大道は予想して然るべき展開だし、3打席連続三振に斬って取っているガッツ相手にビビリ過ぎである。その上、五十嵐は阿部まで覚醒させてしまうし、正に、ヤクルトにとって魔の9回だった。
◆D1−9T◆
阪神は初回、中日先発・小笠原に対して、新井の3号2ランで2点を先制。3回には不振のゼブラ今岡が犠飛を打ち上げると、4回には平野に移籍初アーチとなる3ランが飛び出し、小笠原をKO。一方、中日は相変わらずのタイムリー欠乏症ぶりを露呈。4回に川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにT.ウッズが5号ソロを叩き込むが、続くベンちゃんが内野安打で出た後、李がゲッツーで潰すなど、全く繋がらない。8回には二死満塁のチャンスを掴むが、ここで打席に入ったT.ウッズは一発を狙い過ぎて空振り三振に倒れ、三者残塁。阪神は9回にも3点を加えて、ダメ押し。最後は2番手・江草が三者三振で締め括った。阪神先発・安藤は8回1失点で4勝目をマーク。
今日も一発が出ないと如何ともし難い無様な野球を繰り広げた中日。投手陣の頑張りに救われ続けていたが、先発が打ち砕かれると手も足も出ない事をまざまざと見せつけられる格好となった。とっくに分かりきっていた問題だが、誰の目にも明らかになった今回の結果で川相現役復帰待望論がますます強まる事は必至だろう。それで実際に川相が復帰するならば、この程度の惨敗など安いものだが…。
◆C4−3YB◆
嫌がらせ采配に拍車がかかるブラウン監督はまたまた求道者・前田をベンチに幽閉。最大の難敵を欠いた事でハマのチンピラは悠々と投げ込み、3回までノーヒットと余裕の投球。一方、広島先発・高橋は毎回走者を許す苦しい内容ながらも、ひたすらに援護を待ち、先制点を許さない。0−0で迎えた5回、広島は二死から東出が内野安打で出塁。ここで高橋が自ら2ランをぶち込んで、ついに2点を先制。高橋一人におんぶにだっこで、流石に奮起したナインはこの後、天谷のタイムリーで3点目を追加。この後、ブラウン監督が100球にも到達していない高橋を6回で引っ込めてしまう余計な手出しをかましたおかげで、リリーフ陣が捕まり、8回を終わった時は1点差にまで詰め寄られてしまうが、最後は復活の守護神・永川が締めて、辛くも逃げ切った。
求道者・前田が出させて貰えない上、クリーンアップが揃って大ブレーキ。怒り心頭の高橋が投打に孤軍奮闘したが、あまりに当てつける様な活躍を見せた事でブラウン監督の癇に触ったのか、早々と降板させられてしまい、あわや逆転負けする所だったが、復活した永川のおかげで事なきを得た。まったくブラウン監督は何がしたいのだろう。一方、ハマのチンピラはまたも勝てず。折角、はーちゅんがストッパーに回されたおかげで、今季の白星競争で勝てる事はほぼ確定化した筈なのだが、これで負けたら目も当てられない。尤も、負けた所で公約を破る気満々など知った事ではないのかもしれないが…。
◆H6−4Bs◆
この所、ピリッとしない投球が続いている大場はこの日もいきなり連打で無死一、三塁のピンチを背負い、北川に犠飛を許して、先制点を献上。しかし、オルティズによって目覚めたソフトバンク打線はその裏、川崎,長谷川,松中の3連打であっさり追いつくと、更に、小久保にもタイムリー二塁打が飛び出して、勝ち越しに成功。続く2回に二死一、二塁から松中のタイムリー三塁打,小久保タイムリーで3点を追加。5回には仲沢のタイムリー三塁打で6点目。2回以降立ち直りを見せていた大場だが、6回に北川に1号ソロ,7回に大引に2号2ランを被弾し、KO。しかし、この後、小椋−ホールトンと無難に繋いで逃げ切りに成功。大場は28日ぶりの3勝目。
オルティズ効果で覚醒したソフトバンク打線が連日の爆発。松中,小久保の両主軸も5打点の活躍だ。大場は持病の一発病がまたも発症してしまったが、打線に救われて、久々の白星を掴めたのは何よりだ。一方、心配なのは偽バファローズ先発の金子。前回の7失点に続いて、今回は5失点KO。ラロッカ,カブレラをスタメンから外した打線もパッとしなかった。そんな中、破戒僧・清原がウエスタンで実戦復帰。タイムリー1本放ったものの、まだ膝の爆弾に対する恐怖感が拭えていない模様。まぁ、破戒僧・清原が一軍に帰ってきたからと言って、プラス方向に傾く保証は全くないのだが…。
◆F12−5E◆
初回にフェルナンデスのタイムリーで先制された日本ハムは、その裏、すかさず稲葉が同点犠飛。3回に山崎武のタイムリー等で3点を勝ち越されるも、その裏、スレッジのタイムリー等で3点を返し、またも同点。これで勢い付いた日本ハムは4回、工藤の2点三塁打,田中の犠飛で3点を勝ち越すと、続く5回にも工藤,田中の連続タイムリー等で3点を奪い、10点目。日本ハムは終盤にも加点してダメ押し。先発・藤井は4回途中でKOされたが、以降4人のリリーフで楽天の反撃を断ちきり、5連勝。
「週刊少年チャンピオン」が出ない間にすっかり呪いの効果が消えた日本ハム打線がまたまた大爆発。稲葉は若干、大人しかったものの、劇団ひちょり,工藤,田中の1〜3番で10安打6打点。前回は日本ハム相手に完封したグスマンだが、見事にリベンジされた。楽天は3連敗で貯金消滅。極度の内弁慶ぶりは一向に好転する気配が見えて来ない。
◆M10−1L◆
連敗ロードに喘ぐロッテだが、この日はルーキー・唐川が初回から3人でピシャリと締める上々の立ち上がり。すると、その裏、西武先発・オツに対して、何と3番スタメンに起用された橋本のタイムリー二塁打であっと言う間に2点を先制。更に、大松が死球を食らった後、ズレータに待望の今季初アーチとなる3ランが飛び出して、この回、大量5点。唐川は4回までパーフェクトの快投を展開するが、ロッテ打線も立ち直ったオツの前に2回以降はゼロ行進。そうこうしているうちに6回に栗山のタイムリーで1点を返される。何とか突き放したいロッテは7回、4長短打を集中して、一気に5点を奪い、試合を決定付けた。大量援護を貰った唐川は7回以降一人の走者も許さず、プロ初完投で2勝目。ロッテの連敗は5で止まった。
高校BIG3の一角・唐川がまたも大仕事。13イニング目にしてプロ初失点を喫したものの、その1点のみに抑え、10三振を奪ってのプロ初完投勝利。大本命の大場がもたついている間に新人王レースにも大きく食い込んできそうだ。不振だった打線も10得点の大当たりと会心の勝利で連敗脱出。対するオツは5失点KOでまたも白星ならず。そろそろ二軍での再調整が必要な頃合いではなかろうか。
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