April 30, 2008 23:01
新井、シーソゲーム制する劇的サヨナラ弾! 藤川、今季初白星!
◆G3−4C◆
求道者・前田がスタメン復帰し、意気上がる広島は初回、巨人先発・春風亭半ケツから赤松が2試合連続の先頭打者アーチを叩き込み、先制。続く2回にはブラウン監督の訳の分からない采配に振り回される鬱憤を晴らすがごとく、求道者・前田がライトスタンドへ2号ソロ。2点を追う巨人は広島先発・大竹から3回、亀井の4号ソロで1点差。4回無死一、二塁のチャンスをゲッツーで潰し、6回一死一、二塁のチャンスも逃した巨人だが、7回、二死から坂本が二塁打を放ち、大竹をKO。ここでブラウン監督は左の亀井だからと左のコズロースキーを投入する安直継投を展開。しかし、対左投手の方が遙かに数字を残している亀井は苦もなくライトスタンドへこの日2本目のアーチを叩き込み、一気に逆転に成功。追いかける展開となった広島は直後の8回、巨人4番手・山口に対して、一死から石原が痛打すると、途中出場の東出がタイムリー二塁打を放ち、石原が同点のホームイン。土壇場9回には一死壱、二塁からシーボルのタイムリーで勝ち越しに成功。8回からマウンドに上がっていた永川は2回を4三振ノーヒットの快投で巨人の反撃を断ち切った。
いきなり飛び出した求道者・前田の怒りの一発には胸のすく思いをさせられた。その後が続かなかったのだが、これだけ執拗に指揮官からモチベーションを奪われては集中力を持続するのも難しいと言うものだ。まさか、亀井に左をぶつけたブラウン安直采配は求道者・前田の一発の価値を下げる為の陰謀ではあるまいな? まぁ、地でヘッポコ采配なんだろうけど…。求道者・前田の一発に刺激されたか、オチョア,栗原,シーボルも奮起。永川は久々に守護神らしい圧巻の投球だった。巨人は終わってみれば亀井の2発のみ。頼みのゴンザレスも今日はブレーキ。阿部の打率はとうとう2割を割ってしまった。
◆D2−4YB◆
川相不在の弊害を露呈する無様な戦いを続けながらも、その最大の解決策である川相の現役復帰に踏み切ろうとしない落合監督はまたまた川井の先発でお茶を濁しにかかるが、その立ち上がりを捉えた横浜が内川のタイムリー二塁打で2点を先制。ウッドの前に4回までパーフェクトと沈黙していた中日は5回に一死一、三塁と初のチャンスを作るが、後が続かず二者残塁。しかし、6回、一死から突如、制球を乱したウッドが連続四球でKO。この拾い物のチャンスに李が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、レフトフェンス直撃の走者一掃タイムリー二塁打となり、ようやく同点。更に、二死後、ガッツな貴公子・仁志のエラーでチャンスを広げるも、森野がショートフライに倒れて、二者残塁。すると、直後の7回、横浜は村田のタイムリー二塁打で勝ち越し。更に、8回には吉村に6号ソロが飛び出して、貴重な1点を追加。その裏、中日は連続四球で無死一、二塁と絶好のチャンスに李が最悪のゲッツー。続くT.ウッズも三振に倒れて、得点ならず。9回には横浜新守護神・はーちゅんに対して、二死から連打を浴びせるも、最後は代打・立浪がレフトフライに倒れて二者残塁と最後の最後まで川相不在の弊害を露呈する形で敗れた。
相も変わらず拙攻三昧の中日。投手陣がちょっと踏ん張りきれないだけで星を落としてしまうのは当然の結果だ。川井は責められる程、悪い内容ではなかったが、川井ではチームの空気を変えるに至らない事は明白なのだから、いい加減、観念して川相を復帰させろと。最後のバッターとなった立浪が未だに今季ノーヒットなのも気になる所。やはり、4打席立たせない打者だけに交流戦が待ち遠しい。横浜は白星こそつかなかったものの、ウッドがよく踏ん張った。配置展開には釈然としないものがあるはーちゅんはおぼつかない投球ながらも辛くもセーブ。はーちゅんが結果を出せるかどうかよりも、どれだけはーちゅんに繋げる展開に持っていけるかが横浜の課題だろう。
◆T6−5S◆
取られては取り返すシーソーゲームとなったこの試合。まず阪神が初回に新井のタイムリーで先制すると、3回にヤクルトが川島慶,田中の連続タイムリーで逆転。その裏、阪神が葛城イクローのタイムリー等で再び逆転すれば、ヤクルトも負けじと4回、飯原の一発,川島慶のタイムリーでまたも逆転。しかし、阪神は6回、二死一、三塁から平野が走者一掃のタイムリー三塁打を放ち、四たび逆転に成功。粘るヤクルトは8回にまたまた川島慶が同点タイムリー内野安打。5−5で迎えた土壇場9回、ヤクルト4番手・松岡に対して、阪神は先頭の新井がいきなり左中間スタンドへ2号ソロを放り込み、劇的なサヨナラ勝ち。同点ながらも引っ張り出されていた藤川に今季初白星がついた。
5勝目&月間MVPを狙った下柳が4失点KO。久保田も失点し、9回同点の場面ながら早くも藤川が引っ張り出され、延長に入ったらどうするんだ?と言う重い空気を新井が一振りで吹き飛ばした。依然としてヒットはコンスタントに出るが、一発が出ないと言う好調なんだか不調なんだか分からない状態が続いていた新井だが、ここまで放った2発はいずれも値千金だ。ヤクルトは新1〜3番トリオが7安打とまたも機能したが、ガイエル,リグスの両助っ人が9タコ5三振の大ブレーキ。復帰初登板の五十嵐も2失点と奮わなかった。
◆L6−2H◆
ソフトバンクは2回、不振に喘いでいた小久保の通算350号となる4号ソロで先制。先発・大隣は3回までパーフェクトと素晴らしい立ち上がりを見せていたが、4回から片岡,中島に被弾し、逆転を許すと、7回には中村,江藤に連続アーチを浴び、KO。ソフトバンクは直後の8回、ノーヒットで1点を返し、2点差に詰め寄ったものの、その裏、中島,中村のタイムリー二塁打でダメ押しの2点を失い、試合を決定付けられた。西武先発・石井一は8回途中まで2失点の好投で4勝目をマーク。
折角、小久保に一発が出たのに、今度は松中が4タコ。この打線の噛み合わなさ加減がソフトバンクの低迷を象徴している様だ。まぁ、散発4安打じゃ勝ちようがないわな。大隣も大場の一発病が伝染したかの様なソロアーチ4被弾で轟沈。相次ぐ完投で開幕2連勝した時はどんな数字を残すやらとワクワクしたものだが、気付いてみれば、それから4連敗。炎上している訳ではないのだが、打線との噛み合わせの悪さも手伝って、勝ち運を失ってしまっている感じだ。西武は一発攻勢もあって、7安打で6点,ヒットが出たイニング全てに得点と効率のいい攻撃で快勝。石井一は5試合連続自責点2と言う妙な安定感を見せている。
◆M3−6F◆
水島の呪いの影響で登板が前倒しになったダルビッシュ。しかし、この事態を嫌がっていたのはダルビッシュ当人ではなく、相手投手の渡辺俊だった。とんだとばっちりでダルビッシュと投げ合う羽目になってしまい気が重い渡辺俊は初回からスレッジ,小田と連続タイムリー二塁打を浴びて、いきなりの3失点。2回に橋本の一発で1点を返して貰うも、3回にスレッジにタイムリー,5回には稲葉に一発を浴び、5回5失点であえなくKO。その裏、ロッテはフクーラの今季初アーチとなる2ランでダルビッシュから今季最多となる3点目。更に、二死一、二塁のチャンスを作って、オーティズがレフト前へ弾き返すも、本塁を狙ったズレータが憤死し、2点止まり。これで勢いの止まってしまったロッテは6,7,8回と3回連続ゲッツーを食らう有様。そうこうしているうちに日本ハムは9回に稲葉のタイムリーでダメ押し。最後はMICHEALが3人でピシャリと締めて、逃げ切った。
7回を10安打3失点と先発投手としては及第点だが、ダルビッシュとしては今季最悪の内容。ダルビッシュにとって、千葉マリンが鬼門であった事も重なり、水島の呪いによる嫌がらせ効果は確かにあったのだが、それ以上に渡辺俊にかかったダルビッシュのプレッシャーの方が大きかった様だ。日本ハムは足を痛めている高橋に代わり、4番に入った稲葉が4安打の活躍。ヤクルトの田中に便乗した訳でもなかろうが、これまた不動の2番から3番に昇格した田中も2安打とチャンスメークに一役買った。ロッテは橋本が4の4と気を吐いたが、前後の打者がこれを生かせなかった。
◆Bs4−5E◆
依然として極度の内弁慶状態から抜け出せない楽天はこの日も3回、坂口の三塁打で先制される苦しい立ち上がり。しかし、直後の4回、フェルナンデスのタイムリーで追いつくと、続く5回には渡辺直のタイムリー二塁打で勝ち越しに成功。その裏、大引のスクイズで追いつかれるも、直後の6回、山崎武のタイムリー二塁打で再び勝ち越すと、8回にはまたもフェルナンデスにタイムリーが飛び出し、4点目。これで決まったかに思われたが、土壇場9回、抑えの青山が代わりばな代打・下山に二塁打を浴びると、続く代打・浜中に2ランをぶち込まれて、一気に同点。試合は延長に突入した。迎えた10回、楽天はフェルナンデスがこの日4安打目となるタイムリーを放ち、三たび勝ち越し。最後は小山が三者凡退に斬って取り、辛くも連敗を逃れた。
楽天にとって、敵地で接戦に持ち込まれると言う今季の典型的な負けパターン。特に、9回に追いつかれる辺り、敗色ムードがプンプンだったが、辛くも白星。3本タイムリーを放ったフェルナンデス様々の展開だ。偽バファローズはビッグボーイズが14タコと開幕当初を思い起こされる見事な大ブレーキぶりが致命的な敗因。起死回生の同点アーチを放った浜中は打率は.217ながら、得点圏打率は.368でチーム3位の15打点と勝負強さを発揮しているだけに、もう少しうまい事使ってやれないかと思うのだが…。
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コメント一覧
伊達公子みたいになりますかね?
僕は小学校以来巨人ファン→大型補強でうんざり→地元広島ファンに鞍替えというパターンですが
最近の記事で前田を持ち上げていただいたりして、
共通するものをかなり感じています。(独りよがりですが・・)
今年でマーティと前田はサヨナラなんでしょうか?
最近の前田のモチベーションが激しく心配です
これで前田のバッティングが見れなくなるのは損失以外のなにものでもないと思いますが・・・
川相復帰待望論は半分本気,半分ネタではありますが
待望せずにはいられない程、中日の戦い方には
やきもきさせられると言う事です。
十分に余力を残していた川相を引退に追い込んだ中日には
川相の復帰する余地などない戦いをする責任がありますわな。
>じーちゅわんサン
近年、好きな選手の上位3傑は川相,桑田,前田
と言う状態が続いていた訳ですが、川相も桑田も引退し
今となっては前田は最も好きな現役選手です。
どうも私の好きな選手は晩年の指揮官に恵まれない様で…。
一向に結果を出せないブラウンは去っていいですが
前田が去るのはまだ早過ぎます。こんな形で
野球へのモチベーションを失わないでくれと祈るばかりです。