April 07, 2008 21:12

ナメられたトンガ! 屈辱のストレート一本勝負! / 今週の「ドカパロSS 超地獄変」 1

 ジャンケン野球の申し子たる所を遺憾なく見せつけた山田の一発で追いついて貰った里中は3回を簡単に三者凡退で切り抜ける。その裏、ダルビッシュ攻略へ東京ベンチは円陣を組むが、いきあたりばったりのひらめきインケツ采配の土井垣に有効な指示など出せる筈もなく、山岡,サル,岩鬼とあえなく三振に倒れ、これで6者連続三振。調子ぶっこくトンガは最多記録が東映時代のOB・土橋正幸(と梶本隆夫)である事を鶴岡から聞き出すと、それを狙う様、ダルビッシュを焚き付けるが、その所為でダルビッシュは吉井コーチに叱責されてしまうのだった。三振を狙うよりも、最高の投球は1球ワンアウトだと山田にたしなめられた里中は4回、田中,稲葉を1球で仕留め、トンガの第2打席を迎える。もうストレート勝負はないと、変化球一本に絞っていたトンガは里中のハーフスピードの初球をシンカーと読むが、ただの抜いたストレートがど真ん中でミットに収まるや、狙っていたら2本目だったと唖然。それでもストレート一本はありえないとまたも変化球を狙うトンガだったが、2球目もアウトコースへのストレートにまたも裏をかかれて見逃し。立て続けのストレートにナメられているのでは?と疑いを持ちながらもその考えを打ち消し、買いかぶられている筈だから勝負球こそ変化球の筈だと思い込むトンガは、ナメているかの様に思わせてストレートと勘違いしやすい高速スライダー…と予想するが、ど真ん中のストレートにあえなく空振り三振。この瞬間、買いかぶられるどころか、東京バッテリーに完全にナメられていた事を認識し、怒りに打ち震えるトンガはこれ以降の打席では変化球が来たら三振してもいい覚悟でストレート1本に絞る事を決意するのだった。

 里中ごときのストレートでも、ストレートである事を悟らせさえしなければ、制球に神経を使わなくても、トンガごとき余裕で三振に取る事が出来ますよ…と言う話。球威も制球力も関係なく、完全に球種の読み違いでケリがついてしまうと言う正に、ジャンケン野球を地でいく対決だった。結局、トンガは里中ではなく山田に負けたのである。しかも、この配球がトンガを完全にナメきったものであると言う描写な為、トンガは読みを外されたと言う事より更に低い次元で貶められた格好になり、実に可哀想。逆ギレしたトンガはストレート1本狙いを決め込んだが、この後、最後まで変化球勝負で三振しまくる…などと言う寒過ぎる展開は流石にないだろうから、必ずどこかで来るストレートに対して、トンガが2発目を叩き込むと言う流れが見えてきたが、それはあくまでトンガの力ではなく、単に球種の読みが当たったからに過ぎない…と言う結論になるのは火を見るより明らかで早くも欝状態だ。もういい加減、経過が読み一辺倒で結果が三振かホームランしかないジャンケン野球は何とかして欲しいのだが…。それにしても、同じ9連続三振でも、この上なく知名度の高い江夏のオールスターでの記録と比べ、カルト級の土橋氏の記録を即答する鶴岡に非常に違和感を覚える。通算記録や連続試合記録はそこに至るまでの準備段階があって、そういうネタを調べてきたマスコミから情報を流されている可能性も考えられるが、突発的なこういう記録をあっさり答えられるのは相当な記録マニアである(もし鶴岡が実は本当に記録マニアで、その情報を水島氏が豆知識として持っていた…と言うならば、この点は陳謝しなければならないが)。しかも、マニアのくせに、同数で並んでいる梶本隆夫氏の事は完全無視する辺り、何とも中途半端だ。

梶本隆夫物語―阪急ブレーブス不滅の大投手

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