March 03, 2008 22:49

東京本職投手陣、面目丸潰れ! 中村紀、起死回生の逆転3ラン! / 今週の「ドカパロSS 超地獄変」 1

 シンカーを捉えた中村紀の打球はレフトスタンドに突き刺さる逆転3ラン。この時、山田は落合監督の指示が自分の読みとは真逆の「三振してもいいからシンカー以外打つな」だったと悟り、うなだれるのだった。続く立浪は何とか打ち取った本領だが、素人投手陣が8回まで抑えて、本職投手陣で逆転されると言う悪夢の展開に東京ブルペンは愕然。2点のビハインドを岩瀬から跳ね返さなくてはいけない苦しい展開となった東京の先頭打者は岩鬼。何やらごそごそしてから打席に向かう岩鬼だが、ベンチに残されたグラブの中にからしのチューブがあったのを見た山田はからしを舐めて気合いを入れていたのかと推測。一方、前の打席で卑劣な目眩ましを使っていた山井がど真ん中を被弾された上、その原因を突き止めてもいないと言うのに谷繁は「いつでも明るくど真ん中だ」などと脳天気な事を考えていた。まずは定石通り、初球のど真ん中を岩鬼が空振り。ここで岩鬼が突然、小指で華をほじり出すも、単なる挑発だと見ていた谷繁だが、続く2球目を激打されてしまう。打球はセンターの頭上を越える痛烈なライナーとなったが、フェンスを直撃して跳ね返ったボールが平田のグラブに一直線。あまりに当たりが良すぎた為、結局、岩鬼はシングル止まり。ここで山田は岩鬼が事前にからしを舐めていたのではなく、指にからしを塗り、打席中に鼻に入れて涙目になる事で悪球にした事に気付く。続く殿馬の大きな構えを見た中村紀は逆にセーフティバントの気配を感じて警戒していたにも拘わらず、殿馬がスイングに入った事で前進守備を躊躇った事により、グリップに当てる殿馬十八番のセーフティバントに反応出来ずに内野安打を許してしまう。ここで微笑が送って、一死二、三塁となった所で一塁が空き、山田は敬遠されるかと思いきや、谷繁は座ったまま。果たして、中日バッテリーは勝負を選択するのか!?

 今回で決着がつくかと思いきや、まだ引っ張るとは…。これでアジアシリーズ出場権争奪戦の翌週が翌年の開幕戦と言う何とも慌ただしい展開となる事が確定し、オフシーズンネタは殆ど端折られる模様。まぁ、3/13発売号は開幕戦のプレイボール直前で終わる可能性もあるので、そこまでに無理矢理消化するのかもしれないが、里中×サチ子の結婚ネタをそんなショボい扱いで終わらせるとも思えないので、来オフまで引き延ばす可能性は高そうだ。それにしても、落合監督の指示は無謀この上ない。たまたま山田が真逆の読みをしていた為、ジャンケン野球が展開され続ける水島ワールドにおいて、成功に繋がりはしたが、あと一人で負けとなるこの状況で、右狙いなら8割方ヒット(=同点タイムリー)が打てると言う神懸かった技術を誇る中村紀に対して、わざわざ三振覚悟で1つの球種にヤマを張らせる必要が一体どこにあるのだろうか?(中村紀の神懸かり的な技術に関しては単に山田が言っていただけなので、落合監督は全然そんな風に思っていないのかもしれないが)。そして、読まれただけであっさりスタンドへ放り込まれてしまう辺り、本領のシンカーがショボいとか中村紀が凄いとか言う事ではなく、読み至上主義のジャンケン野球効果たるや恐るべし…と言う印象しか抱けないのが実に虚しい。結果、微笑を登板させておけば良かった…と言う何とも無惨な展開で、東京の投手陣には同情せずにはいられないが、「本職投手陣」と言っても、実際に打たれたのは本領だけなのだから、飯島や池田には何の責任もないだろうて…。さて、岩鬼は前の打席で全投手に通用する悪球変換技を編み出したにも拘わらず、またまた新技を開発。あのからしはてっきり目の中か下に塗るかと思ったら、まさか鼻に入れるとは…。涙目になるだけでいいなら、普通に目薬とかじゃダメなのかね? あれを挑発と取られて頭部でも狙われたら(あの程度の挑発でいちいち頭部を狙いまくる水島ワールドの実在選手は凶悪過ぎる)、「悪球×悪球=ストライク」の水島理論的には不都合な事態に陥る筈なのだが…。このアイディアに関して、バカバカしいと言う飯島に対し「あれをバカバカしいと思っている間は投手は痛い目に遭う」と言う山田の発言は水島氏が自分のアイディアを自賛している様にしか思えない。先の方法が谷繁に見抜かれていたならまだしも(見抜かれても防ぎようがないとは思うが)、何で有効な方法をこうも簡単に封印するのかね。同じ方法は使わない…と言うのは作り手の気持ちとしては理解出来うるが、実際の所、シーズンに600打席前後立つ岩鬼が全く同じ方法に頼らずして1年を乗り切るのは極めて困難で、ましてや、それを10年以上も続けられるなんて事は不可能に近い。せめて、破られるまでは同じ技を使い続ける…としておく方がまだ現実的だと思うのだが…。そうすれば、破る為のアイディアも必要になってくる訳で、破ったり破られたりの醍醐味は持てるのではなかろうか…。それにしても、谷繁の無警戒ぶりには呆れ果てる。前の打席で逆転2ラン打たれたばかりなのに、何と不用意な事か…。「いつでも明るくど真ん中」って何や、そら! 殿馬のグリップバントや、セーフティバントに絡む駆け引きはもううんざりする程、使い回されているし、こんな所まで読み至上主義が展開されていると思うと欝になるばかり…。実際の所、あの角度で自然なスイングの軌道でグリップに当てる事の出来るコースは限定されているし、バットを止めるのではなく、振りながら当てている事からしても明らかに本来のスイングとは始動のタイミングが違う訳で、防ぐ術も見破る術も幾らでもありそうな気がするのだが、何故か実在選手達はああも考えなしにインコースを攻めたり、あっさりと強打と勘違いしたりするのかね。あの殿馬の技術自体は凄いのだが、どうにも実在選手が迂闊過ぎて、殿馬の凄さを帳消しにしてしまっている気がしてならない。胴上げ投手になり損ねた微笑はここでも地味にバントを強いられ、またまたヒーローになるチャンスを奪われる始末(まぁ、ここでの犠打は仕方ないとは思うが)。ローソンのドカベンストラップで余りまくっている土井垣は同じく余りまくっている微笑に下手に活躍させてしまったら、自分一人だけが残りモノとなってしまうかもしれない…などと恐れて、微笑の活躍を阻止しているんじゃあるまいな…。かくして、山田の打席となった訳だが、次週で決着確定の為、悠長に土井垣の打席など描いている猶予はない。山田で決着させるとして、二死でなく一死な為、凡退の可能性は低い(フライかライナーで走者を殺してのゲッツーにするしかない)。2点差がある為、タイムリーでは決着がつかない事を考えると、最早、山田のサヨナラ3ランで決まる可能性が凄まじく高くなってきた。1点差ならば、シングルでもサヨナラになり、選択肢が広がるものをどうしてこうも一発に頼るしかない展開にしてしまうのか…。ここまで振り返ってみても、義経の先制2ラン,平田の逆転3ラン,岩鬼の逆転2ラン,中村紀の逆転3ランと、ひたすら一発を打ち合うだけの実に大味な展開。奇をてらった素人投手リレーを展開する事により、その大味さを隠蔽しているかの様だ。ここで山田に3ラン打たれるくらいなら、まだ中村紀が三振で終わっていた方がマシだった気がするのだが、万一、山田がゲッツー食らったとしても、中日ファンの溜飲が下がる事などないんだろうなぁ…。

ランキング投票にご協力下さい→ 人気blogランキング



トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Amazon Search
サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jp のロゴ
Clock Link
プロ野球Freak
Recent Comments
Amazon.co.jpロゴ
  • ライブドアブログ