February 08, 2008 20:51
14年ぶり(嘘)のマウンド! 義経、全球予告ストレート! / 今週の「ドカパロSS 超地獄変」
8番手として指名されたのは義経。土井垣のイカレ采配に怒りを爆発させ続けていた池田だが、もうあのイカレた指揮官に何を言っても無駄だと観念したのか、9回は最後の野手・微笑の登板を予想。一方、飯島は最後こそ抑えの本領だと、まだ諦めてはいなかった。エイリアンアブダクションによる記憶処理でも施されたのか、義経はマウンドに立ったのは打倒・山田に死力を尽くした夏の甲子園以来14年ぶり…などと訳の分からない事を言い出し、その山田が受けてくれる事に感慨を覚えながら、明訓との戦いを思い返していた。初球ど真ん中ストレートを予告したのは当時からイカレ采配で短絡思考の土井垣をまんまと引っかけて、山田を1番に誘い出し、岩鬼を4番にさせる事で明訓の攻撃リズムを崩す為の作戦だったにも拘わらず、ホームベース上のクロスプレーでトカヘンのレガースに頭部を思いっきり打ち付けて記憶障害にでも陥ったのか、若さか過信の所為…などと訳の分からない事を言い出し、そこで被弾した事により以降は集中力が研ぎ澄まされたとの事。そして、9回二死からまたも山田に被弾した事については、勝ったと思った一瞬の隙をつかれたとし、そこから一瞬でも隙を見せてはいけないと言う教訓を得たらしい。その時の山田より怖い存在には会っていないと言う義経はこの場面でも全く物怖じはしていなかった。山田からノーサインの指示を受けた義経は明訓戦のごとく、ストレートの握りを見せる予告投球を敢行。これに対して、ピンキー井上は義経の目が1球勝負と語っていると解釈し、そのストレートに照準を絞って、痛打。打球は痛烈なライナーとなったが、殿馬のジャンピングキャッチに阻まれる。見送れば低めのボール気味の球だったが、予告ストレートによる真っ向勝負を挑まれた事でピンキー井上は打たない訳にはいかないと言う心理状態に陥り、手を出してしまったのだった。続く平田も予告ストレートの上で投げ込まれたボール球を痛打するが、この痛烈なライナーを今度は岩鬼が横っ飛びで好捕。更に、英智も予告されたストレートを叩くが、星王…ではなく、守備固めに入っていたチョロのジャンピングキャッチに抑えられ、いずれも1m横へズレていれば…と言う打球を放ちながら、中日打線はまたまた3球でチェンジとなってしまうのだった。その裏、落合監督は負けている状態ながらも、もう1点もやれないとばかりに守護神・岩瀬(全然似ていない)を早くも投入。9回のマウンドに立つであろう微笑の為に点差を広げておきたかった東京だったが、あえなく抑え込まれる。東京のブルペンでは一番素直そうな球を投げる微笑が最後では不安だ…と溜息をつきながらも、もうすっかり本職投手陣に出番が回ってくる可能性を諦めている様子だったが、しかし、ここでブルペンに電話がかかってくる予想外の事態が発生。ついに本職投手陣にお呼びがかかるのか!?
幾ら何でも…と思いたかったが、ストッパー・義経ネタに関して、水島氏は微塵も覚えていなかった模様。ブルペンの様子からしても、今季のストッパーは結局、従来と変わらず、本領が務めた様で、それならストッパー不在問題自体に意味がなかった事になる。水島氏の痴呆ぶりは諦観するしかないにしても、担当編集者が何故、指摘しないのか不思議でならない。重箱の隅をつつくと言う細かい次元のネタではないだろう。最早、水島氏に担当編集者と言うものは存在しておらず、ボケ倒されて上がってきた原稿がノーチェックで印刷にかけられているとしか思えないのだが…。義経の明訓戦の回想も相当おかしい。先述の通り、予告ストレートの意味合いが違い過ぎる。山田と岩鬼の打順を入れ替えさせる事に大きな価値を見出し、山田に一発打たれて先制点を許す事になるかもしれないと言うリスクを覚悟の上で敢行した計算尽くの作戦なのに、若さや過信の所為などにされてはたまらない。大体、そんな迂闊な理由で予告投球する事を武蔵坊が許す筈もなかろう…。まぁ、山田を1番にしたからと言って、単に、空いた4番に岩鬼を回すなどと言う迂闊過ぎるオーダーを土井垣が組んでくれると期待している段階で本当に計算高いと言っていいものか?とも思える。山田を1番にした後は、2番微笑,3番石毛,4番仲根,5番今川,6番里中,7番岩鬼,8番殿馬,9番山岡と組まれていたら、明訓の攻撃リズムは全く崩れる事なく、弁慶側の目論見は完全に破綻し、先制点を失うダメージのみが降りかかる事になっていたのだから…。これは土井垣の迂闊っぷりを読みきった…と考える事で容認出来なくはないだろうか。2度目の被弾についても、まるで油断していたから打たれた様な事をぬかしている義経だが、この試合、義経は1度たりとも山田を抑えておらず(凡打は武蔵坊に助けられたライトゴロのみ)、完全に山田の方が格上と言う印象で、あそこで被弾した事に驚きの要素は少ない(大体、野球浪人中の素人投手・土井垣よりMAXが10kmも遅い…と言う段階でかなりショボい扱い)。そんな義経があの状況で山田相手に油断する要素などあっただろうか…。ただ、あの試合の流れからすると、あえて山田,殿馬,山岡を敬遠し、岩鬼勝負…と言う形でも逃げ切れた訳で(悪球誘い対策を全く考えようともせず、重要な場面でも無策のまま、ど真ん中をただ漫然と空振りし続けてチームの足を引っ張りまくる…と言う岩鬼最大のインケツ試合だった)、それにも拘わらず、山田と勝負した点に関して、打たれても一発だけはないだろうと言う意味での油断はあった…と言えるのかもしれないが…。わざわざ思い返しながら、こんな適当な事ばかりぬかしている辺り、明訓を負けさせた事を死ぬ程、後悔している水島氏がいかに弁慶戦に対して思い入れがないかを想像出来る。まったくこんな調子で伝説の一戦を汚すくらいなら、完全放置しておいて欲しいものだ。とは言え、ようやく出てきた素人ではない投手(野手登録だが)。いきなり予告ストレートをかますなど、魅せてくれたので、義経の投球には大いに期待を抱いたのだが、これまた無惨に裏切られる事に…。あれではまるで球に力がないので、ボール球を振らせて打ち取ろうとすべく予告した様にしか見えない。しかも、結局、ボール球を振らせておきながら、下位打線相手に痛打されまくっており、悉くバックのファインプレーに助けられた格好。結局、義経が魅せたのは予告のポーズだけで投球自体には全く魅かれるものは感じられなかった。あの話の流れなら予告ストレートを9球続けて、三者三振だろうが! 義経の持ち上げ方が中途半端で何とも消化不良である。一方、予告投球だからと言って、ボール気味でも振らないと礼を失するかの様に思う中日打線もかなりどうかしてる。これが日本シリーズ最終戦であると言う事を微塵も自覚していないとしか考えられない軽率ぶりだ。一体どこまで水島氏は中日をシメ倒せば気が済むのかね? さて、9人目は微笑…と誰もが思う展開で意表をついて、ついに本職の投手が出る………のか? セオリーなら本領投入だが、ここまでイカレ采配を続けておきながら、果たして突然、そんなまともな采配になるのだろうか。9番手はやはり微笑で、投手の誰かしらを守備固めで起用する様なバカな真似をして、徹底的に中日をいびり倒しやしないかと戦々恐々だ。結局、前回の池田の「スタメン9人で回すのでは?」と言う推測もハズレ。ここで星王に代えてチョロを使うくらいなら、何故、7回の段階でそうしなかったのか、まったくもって土井垣の采配は訳が分からない。元々9人で回すつもりの構想を水島氏が得意の痴呆で忘れてしまった…と言う可能性も否定出来ないが…。チョロの所へ飛んだら、中日ベンチは懲りずに、また代わった所へ飛んだ…とか水島理論を吐かされているし、もううんざりだ。それにしても、この期に及んで微笑だけ投げさせて貰えないとなると、全国の微笑ファン(何人いるやら分からないが)は不憫だな…。とりあえず、私は山岡が投げさせて貰えたので溜飲は下がったが…。
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コメント一覧
そもそも、義経は本当にボール球を振らせることを狙ってストレート予告をしたのか・・?単にストレート予告のポーズを描きたかっただけのように思えます。明訓対弁慶戦の絵をトレースしてましたけど、見比べてみると本当に劣化が激しいですね。
それと投げ終わった後に「信じられん」とか言ってましたが、一体何が信じられないのでしょうか。全く疑問です。
次の展開ですが、ここまで来て微笑を投げさせないのは期待外れです。投手ならいい加減賀間が投げるシーンを見てみたいものです。
以前からドカベンSSの連載に疑問を持っていたんですが、
人気があるから続いてるんだと思ってました。
やはり不満と不安と不快を感ずる方はいるんですね。
「14年ぶりのマウンド」には私もびっくりしました。
一方で柱では
「ストッパーとして起用されたこともある義経、いざマウンドへ出陣だ!!」
と編集者が必死にフォローをしてますが、それくらいなら、
なぜ原稿を読んだ時点で突っ込まないんでしょうね?
やはり御大はアンタッチャブルなんでしょうか?
また扉絵などスタンド描写では、
「本領」の旗を振っているSSファンが描かれていますが、
これは野手投手に対するアシスタントのひそかな反乱なんでしょうか?
いまや漫画本編よりも、こういった周辺事情が気になってしょうがないです
絵の劣化は近年著しいですね。
スピード感や力感が全然ないんですよ。
台詞で凄い凄い言ってるだけで、絵が凄く見えない
と言うのは、かなり致命的だと思うのですが…。
トレースと言えば、殿馬のジャンピングキャッチも
武蔵坊の第2打席時のをトレースしてるっぽいですね。
劣化してるので、疳に触るだけなのですが…。
昔からの読者は不満を抱いているが多いんじゃないでしょうか。
私は最早、これは自己満足の為に描いている
「ドカベン」のパロディ同人誌である…と言う認識の下
「ドカパロ」呼ばわりしております。
連載が続いているのは、好評だからと言うよりは
単に、これまでの偉大な功績による恩赦だと思います。
ストッパー義経に関して、アオリ文でフォローされていたのは気付きませんでしたが
編集も分かってるなら、本編に口出しして欲しいものですね。
弁慶戦が絡んでいるので、つい熱くなりました。
作者自ら、伝説の試合を貶めないで欲しいものです。
当時、リアルタイムで新聞に載った程の大事件なのに
自らが後悔してるからって、このいい加減な扱い…。
水島氏が読者ではなく自分を楽しませる為に描いている
と言う事を改めて思い知らされますね。