September 25, 2007 06:49
裏切られた(?)東京ナイン! 大垣、まさかのスタメン出場! / 今週の「ドカパロSS 超地獄変」
パ・リーグの優勝争いは混沌としているらしく、ソフトバンクに3タテ食らって、4位転落した四国も東京との3連戦を3タテすれば首位に浮上する位置にいるとの事。この大事な一戦で自ら先発登板する事を決めた小次郎に対して、山田は甲子園で対戦した時の様な異様な戦慄を覚えていた。兄・小次郎の登板を意気に感じる武蔵も打撃練習で快音を連発。しかし、試合前の東京のロッカールームは全く緊張感の欠片もなく、解雇時に1度会っただけの大垣談義に花を咲かせていた。そして、いよいよスタメンオーダーの発表となる。雲竜がDHでコールされた事でトカヘンがスタメンマスクと思いきや、コールされた名前は何と解雇されて、力士になった筈の大垣。先日の別れの挨拶はこの3連戦で裏をかく為の布石だったのか…と、裏切られた思いの東京ナインは大垣に対し、怒りを露わにするのだった。
相撲部屋シーンが排除され、ストーカー女が再登場してきたので、またまた「超地獄変」に戻りました。残念…。大垣の復帰は予想範囲内だったが、この3連戦の初戦にいきなりスタメンマスクとは思わなんだ。大垣が東京ナインを騙した訳ではない…と言うのは読者にとっては疑う余地もない事。つまり、これは小次郎の策略と言う事になる。敵を騙すには味方から…と言う事で、大垣自身には解雇したと思わせて、相撲のトレーニングに邁進させ、東京戦に合わせて体を作らせる事が目的だったのか(1週間で何とかなる様なものではないと思うが)、トカヘンや雲竜があまりにも不甲斐ないので、藁をも掴む思いで呼び戻したのか(この場合、本当に大垣を解雇している筈で、7月以降に解雇した選手をそのシーズン中に復帰させる事はルール上、通らないのではなかろうか?)。そもそも、大垣の復帰に関して、スタメン発表時に驚く事自体がおかしい。これはもう水島漫画の悪癖と言って良く、都合の悪い情報は都合の悪い相手には決して悟られないのだ。しかし、選手登録情報は試合前にマスコミにも相手チームにも、下手すりゃファンにすら筒抜けな訳で、スタメン起用に驚くのはともかく、一軍登録されている事すら知らずに現場でびっくりするなどと言う事はプロ野球の世界では断じてあり得ない事である。これをプロ野球通を自称し、リアル路線を謳っている筈の水島氏がやりまくっているのだから、どうにも釈然としない。演出としては正しいのかもしれないが、もう何十年もプロ野球漫画を描き続けている人のやる事としては間違っているのではなかろうか。今や、「情報」と言う要素は欠かせないものだと言うのに、無理矢理「情報」を排除した野球を展開する水島ワールドは時代に逆行していると言えよう。
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