September 03, 2007 06:39
面白ヒゲの球団職員、敗北感引きずる吾郎に喝!/ 今週の「MAJOR」
「てめーらにはデリバリーのかけらもねーのか!」
メジャー昇格を目指し、ホーネッツのスプリングトレーニングにやってきた吾郎は謎の中年男に歓迎される。吾郎は全く誰だか分かっていなかったが、この男はホーネッツのオーナー・ランスであった。W杯での活躍を見て、大いに戦力になる上、ジャパンマネーの獲得も図れるとばかりにほくそ笑むランス。W杯で力を見せた事でメジャー昇格は確定的ながら、投手コーチからオープン戦で2,3回は投げて貰うと、4日後の登板に向けての調整を言い渡された吾郎はロッカールームでもバッツ時代の同僚・ロイやダイストンらにW杯の活躍を持てはやされる。しかし、吾郎は渾身の投球を同じ打者に2発もスタンドへぶち込まれた事で敗北感,屈辱感に打ちひしがれた儘で、やたらと褒め称える周囲との温度差に苛立つばかり。グラウンドに出ようとすれば、今度は日本のマスコミに囲まれ、またまた持てはやされた吾郎の腸は煮えくり返る一方。今度はバッツ時代の恋女房・サンダースと再会。オフの自主トレ中に古傷を再発させてしまったサンダースは現役を退き、ブルペン捕手兼球団職員と言う身分になっていた。ここでもW杯の投球を讃えられた吾郎は堪忍袋を緒が切れ、これ以上ない102マイルを打たれた絶望感を分かって貰えない事に声を荒げてしまう。しかし、サンダースは102マイルが自分のピークの様な物言いをする吾郎をたしなめ、それが打たれたなら、105マイルでも、200マイルでも投げてみせろと言い放つ。周囲は闇雲に褒めているのではなく、20歳にして102マイルを投じた吾郎の可能性に夢を抱いているのだから、後ろなど振り返らずに、ホーネッツを優勝させてみせろと叱咤された吾郎は胸のつかえが取れ、ようやくW杯の敗戦をふっ切るのだった。
依然として、ウジウジしていた吾郎に喝を入れたのはサンダースだった。こういうのを先週の清水に期待していたんだが…。102マイルが打たれなら、105マイルでも200マイルでも…って、まぁ、200マイルはものの例えとして、この流れでは本当に105マイル(約168km)とか出しかねないぞ。一体、球速のインフレ化はどこまで進んでしまうのか。そもそも、Jr.に2本打たれたのは、いずれも球速が足りないんじゃなくて、ジャイロフォークを織り交ぜず、まっすぐ一辺倒の単調な配球をかましてしまった事が最大の問題点なんじゃないの? ともあれ、メンタル面の不安は解消されたかに思える吾郎な訳だが、結局、「本当の異変」と言うのが、これの事だったのか否かが未だに不明。先週も書いたが、これが「本当の異変」ならば、あまりの思わせぶりを考えれば、実に拍子抜けなオチである。リトル時代、一時的に内角へ投げられなくなってしまった様なトラウマを密かに抱えてしまっているとか、そういう要素は待ち受けていないのだろうか。それにしても、サンダースはともかく、ロイとダイストンって誰やねん!と吾郎じゃなくても言いたくなるくらい、こいつら影薄いよなぁ。顔に見覚えはあっても、名前なんか言われないと出てこないよ…。で、沢村の伏線はこの儘、なかった事にされてしまうんですかね?
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