August 04, 2007 10:16

桑田、カーブ連投でハイツ田口を翻弄! 初勝利の権利は瞬時に消滅! 3

 正念場が続く桑田だが、地元でのカージナルス戦に登板。3−3の同点で迎えた6回に2番手としてマウンドに上がった桑田は先頭のラドウィックを簡単に追い込み、見逃し三振に斬って取るも、続くモリーナにはファールで粘られた末に二塁打を浴びてしまう。マイルスをショートゴロに打ち取り、二死三塁となった所で、代打・エドモンズに敬遠を指示されると、続くエクスタインも歩かせて、満塁のピンチで打席にはハイツ田口。いつもなら、右対右で代打を送られるケースながら、日本球界のベテランである為、データを持っているだろうと、その儘、起用されたハイツ田口だが、リーグの違った桑田との対戦経験はオープン戦での僅か14打席(12打数3安打2犠打)に過ぎず、最後に対戦したのは9年も前の事とあっては、ハイツ田口の持つデータなど、さして効率的に働く筈もなかった。これまで日本人選手を悉く退けてきた自信か、徹底したカーブ攻めで立て続けに空振りを奪い、あっと言う間に2−0と追い込んだ桑田だが、メジャーでは先輩のハイツ田口はここからファールを連発して食い下がる意地を見せる。そして、カウント2−2からの7球目、桑田は一転して内角へストレートを投げ込むと、ハイツ田口は食い込まれ気味のスイングでライトへのフライを打ち上げ、三者残塁。その裏、パイレーツはポリーノに勝ち越しアーチが飛び出し、この瞬間、桑田にメジャー初勝利の権利が生まれたが、7回から桑田に代わって登板した3番手・チャコンが代わりばなプホルスに被弾し、悲願の初勝利の権利は僅か6分足らずで粉砕されてしまった。チームは延長の末、サヨナラ勝ち。桑田は「大ピンチでも楽しく自分の投球が出来た。もしかして(初勝利)と言うのはあったけど、まだ先でしょう。今日はその日じゃなかった」と苦笑いしながらも、重要な場面を無失点で切り抜けた事に満足した様子。一方、チャンスに凡退したハイツ田口は「(桑田さんのデータは)よく知らないと、監督にも一応、言ってあったんですが…」と、必要以上の期待に応えられず、ガックリしていたが、「自分を高めてくれる様な感覚はある。日本人投手の繊細さを感じる」と、桑田の投球を評価していた。

桑田真澄―ピッチャーズバイブル18

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1. 桑田真澄負けるな  [ 毎日日記 ]   August 09, 2007 13:21
桑田真澄!日本人メジャーリーガーは、野茂秀雄からはじまって、たくさんいるけど、桑田真澄には他の人にない哀愁を背負ってる感じがあって、にはいられません。 桑田真澄 - livedoor Blog 共通テーマ

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