July 22, 2007 06:23
Jr.、渾身のフルスイング! ついに死闘決着…か!? / 今週の「MAJOR」
「きっと父親から息子へその背中で伝えようとした野球人としての生きざまを
俺は世界一の栄冠と共に胸に刻み込む!!」
延長16回、無死満塁の大ピンチでJr.を迎えた吾郎は初球を空振りに取ると、2球目はボールで1−1。続く3球目には既に140球を越えながら、この日最速となる100マイルでファールを打たせ、追い込んだ。鈴木コジローはそれなりの潜在能力は感じていた為、代表メンバーに推薦はしたが、予想以上の急成長を遂げた吾郎に驚愕。また、ベンチで見守っていた茂野は吾郎がサヨナラ負けを食らう所を見たくなかったから交代させようとしたのだと思い返しながら、それはいらぬ温情でしかなく、自分はまだまだ息子の事を分かっていないのかもしれないと痛感する。寿也はこの球ならジャイロフォークはいらないと直球勝負でねじ伏せる事を決意。しかし、Jr.は4球目もファールと粘りを見せる。命を懸けて臨んだ現役最後のW杯におけるギブソンの野球人としての生きざまを見て、絶対に負けられないとばかりにJr.はついに5球目、吾郎の渾身のストレートを捉えたかに見えたが…!?
今回の展開に色々とツッコむのは野暮な話だと思う。思うが、手放しで肯定しまくるレビューなんて多分期待されていないだろうから、野暮なのは承知の上でツッコむので、見逃して頂きたい。見開きを丸々使った大ゴマでインパクトの瞬間を描いておきながら、次号で実はファールないしは凡打だった…なんてオチは流石に考えられない訳で、Jr.の勝利は九分九厘確定だろう。ピッチャー強襲ヒット辺りを予想していたのだが、この雰囲気だとグランドスラムなのだろうか…。ここで一発打たれるとなると、Jr.一人に2発6打点も献上する事になる訳で、1個三振奪ったくらいではまるで釣り合いの取れず、吾郎の大惨敗になってしまうなぁ。やはり、8回は覚醒アレックスか主砲・ボルテック辺りに打たせておいた方が良かったのではなかろうか…。しかも、またストレート一本槍で打たれる辺り、このバッテリーは全く学習能力がないよなぁ。いかに吾郎のモチベーションが高かろうと、ジャイロフォーク混ぜないとあかん事は立証済なのに…。何だかんだで吾郎はストレートではJr.を打ち取れていないと言う事を吾郎はまだしも寿也は気付くべきだろう。ストレート勝負が愚策であるかは置いておくとしても、メンタル面の勝負においても、Jr.の覚悟の方が圧倒的に大き過ぎた。あの展開ではJr.に傾いた流れは止めようもなく、吾郎は主役であるにも拘わらず、思いっきり食われてしまった格好だ。気の毒に…。ギブソンの存在に対抗しうるのは、茂治くらいしかいないのに、吾郎ったら全然思い出してくれないんだもんなぁ…。おまけに義父である茂野が吾郎との絆の強さに対して、泣き言なんぞぬかしてしまったりするもんだから、もう親子ぐるみで茂野親子はギブソン親子に完敗と言う感じだ。日本球界での実績は茂治より遙かに上の茂野だが、作中の格ではギブソンや茂治とは違い過ぎた様だ。海堂編まではそれなりに威厳があったのに、W杯編が始まってから、すっかり驚き役になってしまったのは否めない。コーチとして吾郎と共にベンチに入るべきではなかった…と言うのは、色々な意味で的を射た台詞だなぁ…。スタンドにいれば、吾郎と直接絡めないにしても、もう少しカッコよくいられただろうに…。ところで、もう試合が終わりそうなんだけど、沢村の伏線はいつになったら回収されるのだろう?
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期待どおりです。ありがとうございます。
>学習能力
なんでジャイロフォーク使わないのかなあ、という気はします。勝負より、意地とプライドをとった、みたいな感じ。だからこそ、全てをかなぐり捨ててる死に物狂いのギブソン親子に負ける、というのは、筋が通ってるような気もします。
ただ、ジュニアか茂野が決着つけないとおさまりつかないゲームですよね、最初から。
以前、日の丸を背負ったプレッシャーが何たらってな話をやったのに
もうこいつら、全然、日本やチームの事なんか考えてませんよね(^^;)。
>全てをかなぐり捨ててる死に物狂いのギブソン親子に負ける、というのは、筋が通ってる
実にその通りなんですが、そう考えると、もう試合やる前から
結果は決まっていたじゃないか…って事になってしまう訳で
しかも、その立場が敵役の方と言うのは、ラストシリーズとしては
どうなんだ?と、釈然としない部分もありますね。

1.ジュニアのグランドスラム
2.バットが砕けてピッチャーフライかキャッチャーへの小フライ
3.痛烈なセンターバックスクリーンに飛び込むような打球を反射神経よく吾郎が捕る。
4.バットが折れた外野フライ