February 04, 2007 23:38
これぞメジャーの底力! 眉村、5回もたずにKO! / 今週の「MAJOR」
「今度アメリカの舞台に立つ時は眉村健の名を世界にとどろかせてやる!!」
ギブソンの喝により、パワー一辺倒の野球を捨て去ったアメリカ。アレックスの好走塁により、1点を返し、なおも一死二塁の場面で打順はトップに返ってデービス。これまではストライクからボールになる球を投げていれば、振り回してくれた所をじっくりと見極められる事に寿也は不吉な予感を覚える。デービスは1−1からの3球目を叩いて、一、二塁間を真っ二つ。強肩・コジローのストライク返球により、ボルテックは三塁にストップするが、一、三塁とチャンスは拡大。日本ベンチが慌てふためく中、大木さんは3,4番と左打者が続く事から、次のシーザーまで投げさせる心づもりでおり、眉村もまたその交代機を自覚しているであろう事を察していた。その眉村は投球球が100球を越え、右膝に打球を受けたとは言え、疲労やケガの影響はさしてない様だったが、アメリカのここぞと言う時の集中力と勝負強さは最高峰のリーグでのプレーで培われたものである事を身に染みて感じていた。力不足を痛感しながらも、このマウンドで培った大きな経験を生かし、再びアメリカのマウンドで詩文の力を見せつける事を誓う。その眉村の最後の一球を叩いたシーザーの打球はライトスタンドへ向かって伸びる大飛球となったが、完全にスタンドインしていたこの打球をコジローが見事にもぎ取る超ファインプレー。しかし、この間にボルテックがタッチアップで生還し、3点差。ここで大木さんはマウンドへ向かい、眉村は起用して貰った事を感謝しつつ、マウンドを降りるのだった。
眉村を汚さずに綺麗に降板させようとした様だが、この降板、どうにも納得がいかない。何だかんだで、先発投手の最低限度の責任である5回すらもたずに降りているのだから、完全にKO扱いである。4回まで無失点、5回もアレックスのしみったれた内野安打と、ボルテックのバットを叩き折りながらの渋いヒットは不運の要素が強く、まともなヒットはデービスのみ。後ろの投手に絶対の信頼がある訳でもなく、まだ3点リードしている状況で果たして、眉村を慌てて代える必要があるのだろうか…と釈然としない思いだけが残った。折角、打球の直撃や球数が多いと言う伏線を張っておきながら、その伏線をどうしてスカシネタ気味にしてしまったのか疑問符がつくね。眉村は吾郎と並び立つ存在であって欲しかったのに、このアメリカ戦で完全に水を空けられてしまった印象で、実に残念だ。さて、左が続くから…と言う理由で眉村を下げた以上、次の投手は左なんだよな。意表をついて、ここで吾郎投入…はないよな。順当なら石井一もどきの岩井な気がするが、ホーキンスに痛打された後、バーンズに一発浴びて、一気に同点…なんて形でシメられやしないかと心配で仕方ないよ。それにしても、実在選手モデルの中でハマのスペランカー・三田村だけ無闇に活躍していると言う不可解な状況に批判の声でも挙がったのか、最近影の薄かったコジローが久々にいい扱いだったが、少しは今夜の松尾さんにも分けて欲しいものだね。
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